2019年11月6日

まちデコールでコラボ参加♪

家具、インテリア、雑貨など暮らしに関わる店舗や企業が連携し、大阪の街全体を会場とするデザインイベント「まちデコール」が10月に開催されました。

2019年の「まちデコール」の開催テーマは「GROOVING INTERIOR -家を遊ぶ-」
7回目となった今年、トーヨーキッチンスタイル大阪ショールームさんとコラボで、展示をさせていただきました。

参加したのはデザイン学科の有志学生で結成されたデザインプロデュースTeam。

「TOYO KITCHEN STYLE×大阪芸大デザインプロデュースTeam」
展示のテーマは「Re:PRICE!」

ショールームにあるプライスタグ。何かを買うときには、そこに並ぶ数字を目で追いながら心の中で数えて、購入するかどうかを判断します。「もう一つ”0(ゼロ)”がなければなぁ~。」なんて事もあるのではないでしょうか。
そんな価格も、重要なデザインの一部と考え、同等の別の者に置き換え、グラフィックで見せることで、価値の見え方をデザインできるのでは?というチャレンジです。

元々、ショールームで検討しにこられたお客様にセールストークで社員の方がつかわていたところからヒントを得たそうです。
キッチンを検討にこられたご夫婦。奥様がキッチンを気に入られてもだんな様は高いよね~。そこで、ご主人の車はおいくらですか?同じ位ですよ~。なるほどね~。と納得せざるを得ないという具合です。

でも、そこは大阪芸大生なので決して想定できない置き換えがあるわけで…

このキッチンのプライスは置き換えると

なんと、左はキリン1頭分!! 右はフラミンゴ7羽分

他にも

映画が何回観れる?

これってこんな値段!?

など、いろいろなプライスカードが並びました。

今回の展示は1年生を中心に11人で19作品。
実際には制作期間は1週間しかなく、7月に一度下見の機会があったものの、スケジュールの都合で参加できなかった学生は実際のキッチンをみないまま制作に入った学生もいたとのこと。
モチーフの選び方や、プライスカードにどう表現するかに苦労したそうです。
 
みんなが考えるプライスの「置き換え」と、考えたことのない「置き換え」を見た時のお客様のリアクションの差があって、反応はいろいろ楽しいですとショールームの方もお話されていました。
 
デザイナーとして、価値を置き換える発想力。
参加したのはほとんどが1年生で、これからのコース選択や学びにも考えるところが多々あったようです。
ぜひまたいろいろな経験をつんで、これからに活かして欲しいと思います。 
 

左から 指導された山本あつし先生、デザイン学科1年生田中美澪さん、寺口絵理香さん、
酒向美羽さん、デザイン学科グラフィックコース2年生の長岡夏帆さん

 
 
投稿:中村(企画広報部)
 


2019年11月5日

小松莊一良先生 特別講義!

今日のブログは、映画監督で本学映像学科客員教授でもいらっしゃる、小松莊一良先生の授業をご紹介いたします!

小松先生は、1992年に音楽ダンス映画「ハートブレイカー」でデビュー。
ミュージシャンやストリートダンサーをモチーフにした作品が多いのが特徴で、安室奈美恵さんやケイティ・ペリーさんなどの音楽映像も多数制作。
近作では映画「フジコ・ヘミングの時間」(2018年)が話題になりました。


今回の講義では、まず初めに小松先生が大阪芸大に通われていた時のお話をしてくださいました。
1年生から仲間を集めて映画を制作し、コンテストに積極的に出品していたという小松先生。
最初のうちは思うような成果も得られなかったそうですが、続けるうちに徐々に反応があり、人脈や活動範囲が広がっていったそうです。

小松先生の学生時代は、プロが使う35ミリフィルムや機材は大変高価で、学生たちは画質の悪い8ミリフィルム(3分で3000円くらい)を使うことがほとんどだったとのこと。

今はデジタルが主流で、デビューしなくてもプロ並のクオリティの作品をつくることができる時代。
また、YouTubeなどでも簡単に作品を発信できるので、小松先生は「今の学生が羨ましい」と一言。
せっかくなのだから、たくさん映像をつくってほしいとおっしゃっていました。


そして、後半は「音楽を使った映像演出の可能性」について講義いただきました。

小松先生曰く、音楽演出のスタイルは大きく分けて6つに分類されるのだそうです。

その6つとは、作品を強く印象づけることができる「劇伴」、主題歌や挿入歌など「楽曲・選曲系」、アメリカでは根強い文化の「ミュージカル系」、アーティストの実録「ライブ演奏系」、ダンサーが主人公の「ダンス系」、ミュージックビデオのようなシーンによる「イメージ・MV系」。


講義では、それぞれの特長や、必要とされるスキルなどを教えていただきました。
ほとんどの映画に使われている劇伴は、「ゴッドファーザー」や「ゴジラ」などのテーマ曲のように、10年・20年経っても音楽が生きていて、色んなところで使われています。
世界で一番映画をつくっているインドでは、最近はミュージカル系からMV系へ表現が移り変わっているそうです。


トーキー映画が誕生してから90年余り。
音楽センスを磨くことは、映画制作において必須事項と言っても過言ではありません。
音楽がいかに映像の魅力を引き出しているのか、今回の小松先生のお話から伺い知ることができました!
 

映像業界を志す学生のみなさん、音楽映画やミュージックビデオなどを研究して、音楽を使った映像表現についても知見深めていきたいですね!

 

投稿:島田(学生課)


2019年11月4日

大阪芸術大学学園祭 終了しました!

大阪芸術大学学園祭、2日間が終了いたしました。
ご来場いただきましたみなさま、誠にありがとうございました!

今日のブログは、昨日に引き続いて学園祭の模様をご紹介!


大阪芸術大学の学園祭には、芸術大学らしい文化サークル(文化倶楽部連合加盟団体)、模擬店に力を入れている体育会クラブ(体育会加盟団体)、そして志を共にして集まった有志団体と、多種多様な学生たちが参加しています。
その中でも、今年は特に有志団体の企画が個性的だったので、ピックアップしてご紹介させていただきます!
 

13号館208教室では、「芸大ポーカークラブ」の「Geidai Jackpot!!!」が開催されました。
今年初参加となったこちらの団体。
普段から、ポーカーやブラックジャック、ルーレットなど、いわゆる「カジノゲーム」を扱って活動を行っています。

 

今回の企画は、チップを使った本格的なカジノゲームです。
チップの数に応じて景品もGETできるので、参加者たちにも気合が入っていた様子!
みなさん「Jackpot(大当たり)」を掴もうと、がんばっていました!!
※ゲームセンターのため、お金儲けはできません。

 
 

30号館の外では、今年結成したばかりの「茶道部」が、お茶カフェを出店していました♪
風炉釜(ふろがま)、茶杓(ちゃしゃく)、棗(なつめ)、茶筅(ちゃせん)といった道具を使って薄茶を点てていました!

 

浴衣を袴に見立てた衣装も、なんとも風流。
30号館の校舎の雰囲気も相まって、とても落ち着く素敵な空間でした。

 
 

そして、昨年もご紹介した団体「Makers」のスニーキングミッションイベント「噂ノ依頼」!
Makersは2014年に結成され、自分たちのやりたいことを形にする自主企画グループとして活動を続けてきました。

 

私も実際に体験してきました!
今回のミッションは、廃校に潜む謎を解き、行方不明者の所持品を探して持ち帰るという内容です。
最初に依頼内容の映像を観るのですが、これがとても上手くつくられていて、本当に怖い…。

 

私たちのチームは合わせて2つ所持品を持ち帰りましたが、全部で10個あるのだそう。
これは難しい…クセになりそうです!!

 
 

この他にも、さまざまな有志団体の企画が学園祭を盛り上げていました♪

 

 

歴史・伝統のあるクラブやサークルの催しはもちろんですが、最近生まれた新しい団体にも、注目していきたいです!!
 

学園祭については、まだ他にも紹介したいものがありますので、日を改めてアップしたいと思います★

 

投稿:島田(学生課)


2019年11月3日

大阪芸術大学学園祭 開催!

今年も、大阪芸術大学学園祭がスタートしました!!


1日目の様子を少しだけ”撮って出し”させていただきます♪

学園祭の定番・模擬店は今年も大賑わい!!

 

 

毎年大人気、芸大生ならではの作品販売企画「てづくり横町」。
今年は竣工して1年の新校舎 30号館で行っています!

 

 

作品展示ステージも盛り上がっていました!

 

 

明日も開催しますので、みなさんぜひお越しください~!!
 

2019年度 大阪芸術大学学園祭 「stART」
日時:2019年11月3日~4日(2日間) 10:00~18:00
★模擬店ラストオーダー 両日17:15迄
★スクールバス運行時間
喜志→大学 8:00~16:50 随時運行
大学→喜志 11:00~19:00 随時運行
 

ブログでも、また改めて学園祭の模様を紹介しますね♪

 

投稿:島田(学生課)


2019年11月2日

特別講義 東アジアのグラフィックデザインとタイポグラフィ

本日のブログは、デザイン学科で開催された特別公演のご紹介です。


デザイン学科ではグラフィックデザインコース特別講義として10月10日(木)に、国立台湾科技大学デザイン系副教授 李根在(リ・ケンザイ Ken-tsai Lee)氏の講演会を開催しました。

李根在氏は台湾で気鋭のグラフィックデザイナーであり、特に文字(タイポグラフィ)による実験的作品で知られています。
今回の講演は、東アジアのグラフィックデザインとタイポグラフィをテーマに、ニューヨ ークから台湾へとつながるデザイン活動の実績を通じて、タイポグラフィとグラフィックザインの可能性を考察。 あわせて台湾でのデザイン教育の最前線を伝える企画です。

氏の教え子のひとりである京都精華大学大学院卒業、株式会社真之助デザインのグラフィ ックデザイナー王怡琴氏が通訳と進行を担当しました。両名が適切に協働することで、李根在氏のニューヨーク時代、その後の台湾での約20年間に及ぶデザイン思考と制作の実践が、作品を通じて紹介されました。

講演では最初に、芸術的アプローチによって問題を社会に投げかけるスペキュラティブな方法論によるデザインが提示されました。ニューヨークでの社会実験としてのデザインプロジェクトType Face(文字+顔)は、漢字と人間の民族的背景を人物スナップで表現したシリ ーズです。
看板の社会問題提議作品にも受講学生が大きな興味を示しました。これは実際の巨大看板をメディアに、個人の視点を都市空間に展開する大規模なインスタレーションである。文字+顔シリーズが発展し、環境に展開されたものともいえる。


次に、展覧会や建築施設,文化イベントなどの代表的なデザインプロジェクトが、問題解決の手段として紹介されました。研究デザインがやがて実際のプロジェクトに展開されることを理解することができた。
後半は、国立台湾科技大学の授業の実際。2年生の学生作品や学部の卒業制作研究、個展の開催が認定条件となっている大学院の卒業研究の事例。グラフィックデザインの枠を大きく広げる問題提起型作品群が紹介され、多くの受講生が熱心にノートを取りました。デザイン学科GDコース3年を中心に、自主参加の学生や指導教員などが加わり、会場のプロジェクトラボに熱気があふれた。

― 李 根在(Ken-tsai Lee)氏 プロフィール ―
台湾科技大学デザイン系副教授/グラフィックデザイナー
1968年台北市に生まれ、2001年国立台湾師範大学大学院を卒業。
2003年より7年間にわたりニューヨークでデザインの実験的研究活動を行った。2012年から国立台湾科技大学デザイン学科副教授をつとめるかたわら李根在デザイン研究所を主宰。現在、ニューヨークADC台湾代表、ニューヨークTDC台湾代表、台湾デザイナーズウィークディレクターなどを歴任する。D&AD、タイプディレクターズクラブアワード、アジアデザイン賞、グラフィス年鑑など数多くの受賞がある。
 

特別講義 東アジアのグラフィックデザインとタイポグラフィ
講演者:李 根在(Ken-tsai Lee)
台湾科技大学デザイン系副教授/グラフィックデザイナー
進行,通訳:王怡琴 グラフィックデザイナー
令和元年(2019)10月10日(木)13:30~15:30
10号館 プロジェクトラボ 公開授業
 

企画・報告:杉崎真之助 デザイン学科・教授
投稿:中村(企画広報部)