2008年12月20日

可能性を感じたら、「応募する」。

今月に入って漫画誌の新人賞や入選、掲載などの報告がたくさん入っています。その中には在校の作品が評価される報告もあり、学生のみなさんが躍進している様子が私達をワクワクさせてくれます。皆さん頑張っていますね。
小池一夫公式ホームページ(2008-12-17更新)

今月の報告の中で大きな入賞だったのは「第11回『少年シリウス 新人賞』」でした。入選に選ばれたのはキャラクター造形学科の重 陽児さん(3年生)の作品『君に贈る』でした。
今月号(1月号)に発表された入賞報告によると、入選(100万円)と佳作(30万円)のどちらもが初投稿者であったそうで、誌上では「驚愕のワン!ツー!!フィニッシュ!!!」と謳われていました。おめでとうござます!

受賞作:『君に贈る』 あらすじ
主人公・悠也の心に引っかかっているのは、自分が生まれる前に死んだ兄の一言によってこの世に自分が生まれたのだという事実。そんな葛藤を抱える悠也は、ある日、タイムスリップを繰り返す少女と出会う。「どんなに過去に遡っても私の運命は変えられない」と語る少女は、過去に戻れるビー玉を悠也に渡す。残された言葉の真意を聞く為、悠也は過去に遡り、生前の兄に会いに行くが・・・・・。」

少年シリウス編集部の講評によると「初投稿とは思えない画力&ストーリーテリング。思春期ゆえの悩み、葛藤、行動原理がみずみずしく描かれている。読後感もよい。」 とても好評です。また重 陽児さんは受賞コメントとして「自分なりに真剣にマンガと向かい合って描いたので本当に嬉しいです。これからも日々精進していきます!」と述べられています。『君に贈る』は次号・少年シリウス2月号)に掲載される予定です。
少年シリウス フィシャルサイト

また発表されたばかりのプロダクションI.G×マッグガーデンコミック大賞では大賞・優秀賞ともに該当作品がなかったようで、「次点」として「入選」と「奨励賞」が設けられました。その入選作品の中で一番最初に紹介されているのがキャラクター造形学科の白石文武さん(2年生)の作品『JAPANESE FAMILY』。おめでとうございます!

その作品の多くがアニメ化・ドラマ化されている漫画原作者の安童夕馬氏のコメントは「読み応えがあって面白かった。絵はキャラの安定感に欠けるなど課題も多いが、それをねじ伏せるだけの勢いがある。年齢的にもまだ若く、漫画家としての可能性を感じるので、今後に期待したい。」
>>作品紹介ページ


私がリスペクトする「ガネーシャ」様(ベストセラー『夢をかなえるゾウ』)の課題にもありますが、「応募する」は大切ですね。自分の才能を見出してもらうために、可能性を感じたらどんどん「応募」してみましょう!人生が変わるキッカケですから。

大阪芸術大学ホームページ
大阪芸術大学ブログトップへ


2008年12月15日

芸術の森 陸上トラック 完成

太子グラウンド(芸術の森 陸上トラック)が完成しました。
400m 3コースの土のグラウンドです。
太子グラウンド 芸術の森 陸上トラック
場所は、芸大から距離にして約4km。芸大を出て喜志駅方面へ向かい2つ目の信号(太子町南)セブンイレブンがある交差点を右折。道なりに進むと左側に「
道の駅」がありますのでそこを左折。
道の駅 近つ飛鳥の里 竹内街道歴史資料館
しばらく行くと左側にグラウンドが見えてきます。
近つ飛鳥の里 太子グラウンド 芸術の森 陸上トラック
二上山の麓、太子温泉の上側にあたり、南阪奈道路の太子インターチェンジのすぐそばにあります。
太子グラウンド 芸術の森 陸上トラック
グラウンドから見おろす眼下には南河内の街並みが一望でき、とてもナイスビューなところです。

先月行われたスポーツ推薦入試では全国大会出場者を含む4名が陸上で受験し、来年の入学が決定しました。女子駅伝部は在校生と有望新人を合わせて7名がそろいますので、来年関西学生女子駅伝に挑戦します。このグラウンドで夢をつかむために一生懸命練習します。
そして夢である杜の都 全日本大学女子駅伝を目指します。 
Dreams Come ture. Go to SENDAI !!
太子グラウンド 芸術の森 陸上トラック
主に女子駅伝部の練習拠点になる予定ですが、トラックを全力で走ってみたい方、またタイムを計ってみたい方は是非利用してみてください

大阪芸術大学ホームページ
大阪芸術大学ブログトップへ

 


2008年12月14日

小橋陽介 展

肥後橋駅から徒歩5分、靭公園のそばにあるギャラリー「Gallery Den」で開催中の「小橋陽介 展」に行ってきました。
小橋陽介 Gallery Den ギャラリーデン 
小橋陽介さんは2003年に大阪芸術大学を卒業され、展覧会「VOCA2006」や水戸芸術館現代美術ギャラリーでの個展など活躍されている現代アートの作家さんです。

今回の個展に出品しているのは13作品。しかもほぼすべての作品が自らの裸身を描いています。その色彩感覚と観る人の心を解放させる自由な構成はすごいインパクトです。
小橋陽介 展 Gallery Den ギャラリーデン
小橋陽介さんは大学3年生のときからずっと人物を描いているのだそうです。なんだかそれがしっくりくるのだとか。わたしの勝手な推測ですがその「しっくりくる感じ」、ちょっとわかるような気がします。私の場合、ブログの写真を撮るときにはできるだけ人が写るように撮ろうと思っています。
小橋陽介 展 Gallery Den ギャラリーデン
小橋陽介さんの作品は、裸身の自らが鳥や蝶などの空を飛ぶ生き物や樹木や花・野菜などと自由に戯れている天真爛漫な明るい世界と、宇宙や森の奥、自分の影のような闇の世界との対比がとても印象に残ります。その中に小橋さんの哲学を感じます。イメージの中で解き放たれている小橋さんが見ている世界をそのままキャンバスにぶつけ、さらけ出したような作品です。
小橋陽介 展 Gallery Den ギャラリーデン
「細かく繊細な描写」や「理論的な構成」、そんなことは超越したかのようにも思える作風はユニークで面白い。単に「面白い」というより興味深いです。小橋陽介さんは「不思議な感性」と評されることもあるようですが、本当は誰もが持ち合わせている「非論理的なもの」や「理性的でないもの」を堂堂と表現してくれている作家さんのような気がします。
小橋陽介 展 Gallery Den ギャラリーデン小橋陽介 展 Gallery Den ギャラリーデン
世界にはヌーディストビーチなるものが本当にあるらしいです。白い砂、青い空や海。生まれたままの姿で自然の中にとけ込んでいく。そんな解放感を求める気持ちは誰にもあるのでは?と思います。小橋陽介さんの作品は現実社会の規制から解放された自由な精神を素直にストレートに描き出していると思います。ラフさやポップな色使いも肩の力を抜いてくれます。絵画など造形表現の楽しさや魅力というのはこんな感覚のことをいうのではないかなと思いました。
小橋陽介 展 Gallery Den ギャラリーデン小橋陽介 展 Gallery Den ギャラリーデン
ギャラリーに伺ったとき小橋さんは東京に戻られていておられませんでしたが、「裸」の小橋さんにお会いできたような気がしています。個展の最終日(20日)には在廊されるそうです。

小橋陽介 展 Gallery Den ギャラリーデン 
●小橋陽介 展
  2008.12.8(月)→12.20(土)
  
月曜→金曜:12:00 – 19:00  土曜:17:00まで
  日曜休廊
  Gallery Den(ギャラリーデン)

大阪芸術大学ホームページ
大阪芸術大学ブログトップへ

 


2008年12月13日

Q3展 キャラ造の顔 -外に発信するキャラ造-

「Q展 キャラ造の顔?外に発信するキャラ造?」
Q展 キャラ造の顔 キャラクター造形学科作品展
キャラクター造形学科の実習で制作された作品を一堂に展示する「キャラクター造形学科展」、略称「Q展」。本日まで開催されている「Q展 キャラ造の顔?外に発信するキャラ造?」を見に体育館ギャラリーに行ってきました。
Q展 キャラクター造形学科作品展
「Q展」の「Q」は“キューブ”と読むのだそうです。正六面体の「6」とキャラクター造形学科の6種類のカリキュラムの系統をかけて名付けられました。「マンガ」「立体アニメ」「レタスアニメ」「GIFアニメ」「アナログゲーム」「デジタルゲーム」の作品がギャラリーの空間を埋め尽くしています。
Q展 キャラクター造形学科作品展
以前、「東京国際アニメフェア」の会場に行ったことがあります。規模や華やかさは比べ物になりませんが、雰囲気やイメージはそれと似ています。広い会場はコンテンツの種類ごとに空間が区切られていてメディアミックス、3回生ゲーム、2回生漫画、3回生漫画、絵本、2年生ゲーム、クレイアニメ、レタスアニメと続いています。ゆっくり見ると小一時間かかりそうなほど作品数はたくさんです。
Q展 キャラクター造形学科作品展
日野日出志先生担当の「メディアミックス」という授業では、まず各グループが「メディアミックスによるキャラクタービジネスの新会社」の設立を想定し、企画会議→キャラクター制作→ビジネス展開会議→実制作という段階で進んで生きます。その授業で制作される作品は出版業界、放送業界、映像業界、通信業界など様々な業界に対してのアプローチを想定したもので、ポスターやゲームやDVDのパッケージはもとより、CGアニメやWEBやモバイルサイトなどのデジタルコンテンツ、衣類、飲料水の企画まで様々な形で展開していきます。
Q展 キャラクター造形学科作品展
Q展 キャラクター造形学科作品展
2年生の漫画制作実習(担当:バロン吉元先生)で制作される作品は、自然描写や建築描写、メカニック描写を含んでストーリーや設定を生かす画面構成を学びます。マンガ特有の2色・4色カラーの彩色原稿を作成しいきます。
Q展 キャラクター造形学科作品展
Q展 キャラクター造形学科作品展
さらに3年生の漫画制作実習(担当:里中満智子先生)の作品は、Photoshopを使ってのデジタルイラストが展示されています。
Q展 キャラクター造形学科作品展
3年生のゲームデザイン実習(担当:細田伸明先生)の作品は、ストーリーを重視したゲーム企画書を基にキャラクターと美術設定を制作するものでした。メインビジュアルとして商品ポスターが製作され、その作品が展示されていました。
Q展 キャラクター造形学科作品展
会場の作品展示はまだまだ続き、次のセクションではカードゲーム、ボードゲームの作品を見ることができました。アナログゲームの制作を通じて「遊び」そのものをあらためて考え直し、展開していくストーリーや環境設定、美術設定、キャラクター制作などの工程を経験します。
Q展 キャラクター造形学科作品展
Q展 キャラクター造形学科作品展
アニメセクションには2台の大型モニターを使ってローテーション上映されており、コーナーの壁面には作品制作に用いられた絵コンテがびっしり展示されていました。
Q展 キャラクター造形学科作品展
キャラクター造形学科の個性豊かな作品の数々が発表されていますので、これを見れば「キャラクター造形学科って何してんの?」って疑問はなくなるはずです。あいにく今日までの会期ですが見れる人は今からでもトどうぞ。本日は15:00までです!

● Q展 キャラ造の顔?外に発信するキャラ造?
 129日(火)→13日(土)
 10:0018:00 ※ 最終日は15:00まで

大阪芸術大学ホームページ
大阪芸術大学ブログトップへ

 


2008年12月12日

1000000人のキャンドルナイト

冬至まであと10日ですね。クリスマスも近いし、課題の締切りも迫ってくるし、学生さんはなんだか落ち着かない頃でしょうか?ここらでちょっとひと息入れてください。キャンドルの自然な灯りって目に優しいですよ。
1000000人のキャンドルナイト
12
11日「1000000人のキャンドルナイト@OSAKA CITY 2008inter」(主催:100万人のキャンドルナイト@オオサカシティ実行委員会)に大阪美術専門学校デザイン学科グラフィック専攻、イラストレーション専攻の1・2年生が参加しました。このイベントは“でんきを消して、スローな夜を”をキャッチフレーズにした全国的な環境ムーブメント『100万人のキャンドルナイト』の呼びかけに賛同して行われるものです。大阪では年2回、夏至の6月と冬至の12月に茶屋町と西梅田で開催されます。

学生さんは課題制作の合間に電気ドリルで大工仕事したり、油性マーカーのにおいに酔ったりしながら、たくさんのパーツを制作し、たった1日のお披露目のために10月から頑張ってきました。
1000000人のキャンドルナイト
1000000人のキャンドルナイト

18:00点灯を待たずにあちこちの作品に灯がともり始めました。あちこちから「キレイ!かわいいー」という声があがり、たくさんの人々が足をとめていただけたようです。
さらに2000まわりのビルがライトオフ、2時間だけ作品たちの輝きを見守るように協力してくれます。この作品は「冬の蛍」、清流で育ち夏に飛びかう蛍が冬に現れたら・・・どんな輝きを見せてくれるのでしょう。なかなかダイナミックな作品で、シンプルながら構成の美しさが光ります。
1000000人のキャンドルナイト
足元を飾る作品はタイトルが「風を観る」、風で紙コップがクルクルと回転するのです。たくさんの紙コップがゆら?りゆら?りと動き出す、姿のない風が見えた様になります。写真ではちょっとわかりにくいですね(苦笑)
1000000人のキャンドルナイト

この西梅田ではハービスPLAZA3Fのカフェにも絵画専攻1年生・チーム絵画部の作品が21日まで展示してあります。こちらはテーブルキャンドルのシェードを制作しました。見ていてあったかくなる可愛い作品ばかりで、いつもの絵筆を持ち替えて挑んだようです。
1000000人のキャンドルナイト
1000000人のキャンドルナイト

先週124日の茶屋町エリアの報告も少々・・・
美専のグラフィック、イラストチームが参加したのはもちろん、卒業生もクリエイターとして参加していました。この春に彫金アクセサリー専攻を卒業したばかりの安岡忠夫さん・楠瀬悠介さんチームです(楠瀬さんは卒業後、大阪芸術大学・工芸学科・金属工芸コースに編入)
1000000人のキャンドルナイト
小さい子供さんや女性にも人気で何重にも人垣ができました。その様子を本人たちはじっと見つめて作品の好評価と、にんまりしていたようです(笑)実は彼らは在学中からクリエイター桜井トモヒロさん(大阪芸術大学・工芸学科・金属工芸コース卒)の制作協力でキャンドルナイトに参加していました。桜井さんの作品は今回も西梅田に登場!!!
1000000人のキャンドルナイト
1000000人のキャンドルナイト

このイベントが開催されるようになってからずっと彫金アクセサリー専攻2年生は毎年6月に参加しています。毎年2年生で参加協力し、卒業後にクリエイターとして再び参加というカタチが続いています。こうして次々に“アートごころ“が受継がれていきます。来年6月にはもっとたくさんのチームが美専から参加しますから、ぜひ見にきてくださいね。

投稿者:大阪美術専門学校 事務局


大阪芸術大学ホームページ
大阪芸術大学ブログトップへ