2009年2月3日

ベストポスターズ

大阪芸術大学のほたるまちキャンパスをご存知でしょうか。
大阪市内の堂島にある、こちらのキャンパスでは「ベストポスターズ」という展覧会を開催しています。本展は、第二次世界大戦後の1945?1990年までにヨーロッパ・アメリカで制作されたポスターのなかから厳選された100点を、凸版印刷株式会社が1995年に復刻・刊行したポスター集「The 100 Best Posters from Europe and the United States 1945-1990」に含まれる60点で構成されています。会期前半は、企業ポスターと社会ポスターを30点、後半には文化ポスター30点、年代を追って紹介しています。
ベストポスターズ
その中には、以前ブログでも取り上げました、ヨゼフ・ミューラー=ブロックマン氏のポスターも展示していました。会期前半の展示だったので、見逃された方は、上部展覧会のチラシ(左)をご覧下さい。また、本学の芸術情報センターには、ヨゼフ・ミューラー=ブロックマン氏の「黄金分割による7つの部分をもつ柱」という作品も常設展示されています。是非、一度ご鑑賞ください。
ベストポスターズ
 ポスターは「時代を映す鏡」とも言われます。時代の社会と文化を反映して、その伝える内容も伝え方も様々に変化していきますが、ここに選ばれたポスター群は、いま見てもその斬新さ、完成度の高さに驚かされるものばかりです。それぞれの時代に思いをはせながら、デザイナーたちが四角い紙の上に繰り広げた多様な表現の足跡をお楽しみください。

大阪芸術大学 ほたるまちキャンパス ギャラリー
10:00?16:00(入場無料)
休館日:日・祝日
大阪市福島区福島1?1?12 
堂島リバーフォーラム3F 
 TEL06?6450?1515

なお、後半の会期は2月14日(土)までとなっております。

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2009年1月31日

美術大学総合展覧会「THE SIX」の報告

以前このブログでも紹介された、美術大学総合展覧会「THE SIX」が2008年12月24日?28日に東京代官山で開催されました。
美術大学総合展覧会「THE SIX」
http://www.the-six.jp/

そこで、2008年度学園祭「おセンチ何センチ?」の作品展「Art Museum」で大阪芸大の代表に選抜された市村さん・アストロ温泉さん・西脇さん・竹下さん・瀧井さん・纐纈さんの作品が展示されましたので遅ればせながらご報告させて頂きます。

美術大学総合展覧会「THE SIX」
THE SIXとは日本の美大生、芸大生を集結させた総合展覧会。

全国10の美大、芸大の学園祭や芸術祭から学校の枠を超えて、学年も学科も関係なく、作品が選出します。日本の美大生、芸大生の今を「かたどる」展覧会です。

展覧会当日は、日本中の美大生、芸大生や企業の方々、デザイナーやアーティストなど様々な方々が、多種多様の作品に見入っていました。
美術大学総合展覧会「THE SIX」
美術大学総合展覧会「THE SIX」

今の美大、芸大の日本トップクラスが一堂に会する様は圧巻です。
美術大学総合展覧会「THE SIX」

その中で我らが大阪芸大の代表も誇らしげに展示されています。
美術大学総合展覧会「THE SIX」
THE SIX The Six
THE SIX The Six
The Six THE SIX 美術大学総合展覧会「THE SIX」

ここでもアストロ温泉さんは子供に大人気でした。
美術大学総合展覧会「THE SIX」

展覧会には、作品展「Art Museum」の出展者や学園祭実行委員の方々など、遠路遥々大阪から見に来られている様子も見受けられました。
学科は違えど、やはり芸大生。他の美大、芸大の作品が気になるのでしょうか。

このTHE SIXを通じて私が感じた事は、人と繋がる楽しさと、他を見る多角的な視野の重要性です。作品には必ず制作者がいます。素晴らしい作品の制作者と実際に話すと、価値観の境界領域が開拓され、もっと自分自身が伸ばせます。それこそが自らが成長する上でとても必要でした。

そして他を見ると、普段目にしている大阪芸大の学生の作品が、いかに素晴らしいモノが多いか気付かされます。大阪芸大は実はすごい所でした。

学園祭を、学内で楽しんで、更に発展して学外でも楽しめる。
このような機会がもっとあれば、これから大阪芸大が今まで以上に楽しくなると感じました。

投稿者:学園祭実行委員 「THE SIX」担当
        夏目和樹(放送学科3年生)

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2009年1月29日

旋風、起こす

今週はじめの26日、スポーツ報知で本学の女子駅伝部が大きく取り上げられました。その前にもの産経新聞・夕刊で取り上げられたのが今月10日。と、メディアへの露出が続いています。

1月10日付の産経新聞では「“全入時代”PR本腰」と見出しがうたれ、女子駅伝部の創設が取り上げられました。26日のスポーツ報知ではその前の日(25日)の大阪国際女子マラソン渋井陽子選手が優勝したことを受けて、とってもタイムリーな記事として大変大きく取り上げていただきました。
渋井陽子 土佐礼子 高橋尚子 中瀬洋一
(報知新聞社から 【1月26日付 スポーツ報知
)

なぜタイムリーなのか。そう女子駅伝部の監督を務める中瀬洋一さんは、昨年の春まで三井住友海上でコーチ、マネージャーを歴任された方で渋井陽子選手や北京オリンピックのマラソン代表の土佐礼子選手とともに駅伝日本一を3度も経験されています。さらにそれ以前には積水化学であの高橋尚子選手も指導されていた方なのです。

中瀬監督は日本の陸上界の宝のような存在なのに、驕りなど微塵も感じさせず、日頃からとても気さくなナイスガイです。何事にも丁寧に、そして謙虚に対応される人柄はとても素敵です。お昼ごはんなどをご一緒させていただくと、栄養学の話から運動生理学の話、陸上界のこぼれ話、選手一人一人違う個性を汲んだ指導方法のノウハウ、スポーツ選手のマネジメントの話などブログではお伝えできないような話も含めて興味深い話がフツーにドンドンでてきます。その引き出しの多さから“本物感”がひしひしと伝わってきます。

その中瀬監督の下で走る今春入学予定の新女子駅伝部員の方々は全員、芸術計画学科で学ぶ予定です。その芸術計画学科は新年度から「スポーツマネジメント」という研究分野が追加されることになっています。

4月の大阪インカレまで3ヶ月を切り、それに併せて女子駅伝部の活動も盛り上がっていくと思います。現在の1期生は3名。2月は週2回のペース(火・金)、3月は週3回のペース(火・水・金)で練習が予定されています。迫田晶子さん(舞台芸術)、高木詩真子さん(美術)、福原汐美さん(音楽)、頑張ってくださいね。学内で練習風景を見かけたら皆さんご声援を!
そして、ユニフォームのデザインも決まりました。
渋井陽子 土佐礼子 高橋尚子 中瀬洋一

↓そして、そして、女子駅伝部のドキュメンタリーがNHKで放送予定です。
NHK大阪放送局 情報番組『ウィークエンド関西』
 27日(土) 朝7:308:13 NHK総合チャンネルにて

渋井陽子 土佐礼子 高橋尚子 中瀬洋一
学内には走った距離の目安となる数字が白い文字で表示されました。練習コースは一周1,600メートル。芸坂をふくめ起伏の多い難易度の高いコースです。今日は一般入試初日。寒さも和らぎ3月下旬並みの陽気で、学内はちょっと運動してみたくなる気持ちの良い空気です。駅伝部員の方でなくても、この数字のマークを参考にして練習コースにチャレンジしてみてはどうでしょう?

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2009年1月28日

BPC「ガチャガチャでエコ」

またまた大阪美術専門学校より。
総合デザイン学科コミュニケーションデザイン専攻では、2年生を対象に毎年ビジネスプロデュースコンペティション(以下BPC)にチャレンジします。このBPCは、経済産業省後援の専門学校生を対象としたコンペティションで、学生に対する起業意識の定着、および発想力の向上を目的とし毎年開催され今年で第5回を数えます。学生にとっては会社経営者等との交流を図り、実社会を体感するいい機会です。

前日に行われた校長プレゼンの講評をもとに最終仕上げを行い、全国大会に望んだ模様を参加した学生さんにレポートしてもらいました。
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先週1月23日。
東京で行われた、ビジネスプロデュースコンペティションに参加してきました。

これは各グループで事業プランを提案し、全国から応募された68プランの中から書類審査を通過した10プランが東京でプレゼンができるということで、そのなかの1プランに選出された私達は、数ヶ月かかって製作した資料を持ち、東京に向かいました。
ビジネスプロデュースコンペティション BPC 2009  
ミーティング風景:右側から 舩冨 加菜恵さん、金城 芙美さん、洪 瓊蕙さん、森 亜樹さん

私たちのビジネスプランのテーマは「ガチャガチャでエコ」。
地域と協力し、子供たちが遊びながらエコを学べる環境づくりを目的とした、オリジナルガチャガチャ「エコロンエッグ」を始めとするエコ教育プログラムのプロデュースが事業内容です。

ビジネスプロデュースコンペティション BPC 2009
この中にはエコキューブやエコカルタといったゲームが入っていて、遊びながらエコを学ぶことができます。さらにURLやQRコードが記載されていて、WEBやイベントの詳細も見ることができます。

各企業の現役社長などが審査員となり、審査を行うということで、開会前の会場には独特の緊張感が漂っていました。

そして各グループのプレゼンが始まり、
次から次へと個性的な企画や、なるほどと思う企画が発表され…
それでも飛び交う審査員の厳しい質問に内心ドキドキしながら出番を待ちました。

そして他のグループのプレゼンが全て終わり、残るは私たちのグループ。

緊張しないと思っていたのですが、やっぱり後ろで見ているときと、前に出たときとは違って、最初は無意識に少し声が震えてしまいました。
ビジネスプロデュースコンペティション BPC 2009
プレゼン開始!!

ビジネスプロデュースコンペティション BPC 2009
 企画内容の流れ

ビジネスプロデュースコンペティション BPC 2009
 Webで配信するアニメ

そして無事言いたいことは全て言いきり、プレゼンは終了。
自分のなかではすっきりとした手ごたえが残りました。

休憩を挟み、結果発表・・・。

ビジネスプロデュースコンペティション BPC 2009

結果は惜しくも準グランプリでした。

制限時間をかなりオーバーしてしまったことや、プレゼンのまとめ方の不十分さが、グランプリを逃した原因だったらしく、長い間かけて企画したプランだっただけに、悔しい思いが残りました。
ですが、自分達の言いたいことは全て言い切れたという満足感があったので、後悔はありませんでした。

長期にわたる大変な企画でしたが、自分なりに精一杯やり遂げられたこと、グループのチームワーク、たくさんの先生や先輩の助けがあったからこその受賞だったと思うので今回のことは本当にいい経験になりました。
お世話になった方々、本当にありがとうございました!

投稿者:大阪美術専門学校 コミュニケーションデザイン専攻 2年生

追伸:
このプランが近々皆さんの目に留まるはずですよ。現実化の話が進んでいるのです。
楽しみにしていてください。

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2009年1月27日

あなたは聴いていますか?

ミュージックプレーヤーがポケットに入り、いつも耳の中で音楽が流れている今日。あなたは何を聴いていますか?
芸大の中にもいろいろな音があふれています。制作する音、楽器の音、鳥のさえずり・・・。いろいろな音を求めて私たちは芸大の中を見て回りました。いつもなら無意識に聞き流しているいろいろな音もわたしたちにとっては素材となります。
収集した音素材を再構築し、サウンドインスタレーションとして発表しました。他のメンバーの作品も聴いていると、自分の作品にはない音やどこでなっているのかわからない音もあり、ますます芸大の音を聴かなければ・・・。と思いました。

あなたは何を聴いていますか?
場所軸も時間軸も超えた作品は聴きにきてくださった皆様にはどのように届いたのでしょうか?
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今日、芸術計画学科のスタジオで行われていた作品発表会に伺ってきました。この発表会はアートプロジェクト演習(芹沢先生クラス)のものです。上の文章はこの演習の受講生、長将司さんに書いていただきました。
アートプロジェクト演習 サウンドスケープ
学内の音をサンプリングし、各々の受講生がその素材を編集します。真っ暗にされたスタジオのバトンに配置されたスピーカーからはどこかで聞いたことのある音が流れています。長さんの説明ではこの音のサンプリングはちょうど「虫取り」のようなものなのだとか。大学の中の音をサンプリングする中で、日ごろ聞き過ごしていた音がたくさんあることに気づいたそうです。その発見、発見が面白かったのだとか。というわけで、取った虫を見せられた人ではなく、虫を取った人にその面白さを伝えてもらう方が良いだろうということで原稿作成をお願いしたわけです。

芸術情報センターの鐘の音、金属工芸の工房の作業音と構内アナウンスの声、鳥の鳴き声、ピアノの音、誰かが誰かを呼ぶ声、グラウンドのクラブ活動の音・・・。視覚を閉ざされた環境で、自分の頭の中に「もうひとつの河南町東山469」が組み立てられていくようです。
アートプロジェクト演習 サウンドスケープ
真っ暗闇の中、受講生達はスタジオの中を静かに歩き回りながらその音を聴いたり、床に仰向けになってその音に浸る体験をしていました。演習の受講生たちは音を聴いて学内の空間を移動する幽体離脱のような体験をしているのかな、と思いました。体はこのスタジオに居ながらにして、音をサンプリングした場所を思い出すように巡るイメージの世界です。
アートプロジェクト演習 サウンドスケープ
芹沢先生曰く、このスタジオでは静かにすると心臓の鼓動まで聞こえるのだとか。ちょうど12:30ぐらいの時間。音が途切れた間の部分で、心臓の鼓動ではなく「ぐぅ?・・・」という誰かのお腹の音が・・・。お腹、空いてたんやねぇ・・・。確かにこのスタジオの性能が良くわかりました。

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