2014年11月6日

特別講義「テンペラ絵具と油絵具を併用する混合技法」

10月17日(金)、美術学科と大学院で絵画を学んでいる学生を対象に、特別講義『テンペラ絵具と油絵具を併用する混合技法』が開かれました。
この講義を担当されたのは、東京藝術大学名誉教授・金沢美術大学教授の佐藤一郎先生です。
佐藤先生は画家でありながら、絵画材料学、絵画技術学の研究者としても活躍されている方で、これまでにも多くの展覧会・著書・訳書・論文などを発表されています。

みなさんは絵具と言えば、どんな絵具に馴染みがありますか?大きく分けると、水性のものと油性のものがありますよね。
水性絵具の中には、アカシア樹脂を使用した透明水彩不透明水彩(ガッシュ、ポスターカラーなど)、アクリル樹脂を展色材とした水性アクリル絵具などがあります。
ちなみに小学生が図画工作で使用しているのは、マット水彩と呼ばれる透明水彩と不透明水彩の中間的な性能を持つ絵具です。
テンペラ絵具は水性絵具の一種で、タマゴ、カゼインといった乳化作用を持つ物質を固着材として利用している絵具です。
絵具が乾けばすぐに塗り重ねていくことができ、数日間乾燥すると水に溶けなくなるのが特徴です。

そして、油性絵具はその名の通り、乾性油を固着材に用いた絵具のこと。
油絵具の他に、なども油性絵具に属します。
油絵具は、乾性油が酸化して硬化することで定着します。
他の絵具に比べてツヤがあり、長時間そのツヤを保てるという特徴があります。

さて、前置きが長くなりましたが、この講義のテーマは、そんなテンペラ絵具(水性絵具)油絵具(油性絵具)を併用する技法です。
まずは絵具の発明から、それぞれの絵具がどのような素材でできていて、どのような性質で、どんな表現ができるのかについて話されました。
また、「人が色を認識するためには、目と物(不透明)の間に必ず空気(透明)がある」と話され、絵画を描くにあたってよりリアルな質感を表現するためには、【不透明】と【透明】両方が必要だということが伝えられました。
混合技法では、テンペラ絵具の不透明さで明るい性質、油絵具の透明さで暗い性質をひとつの画面内で表現することができます。
でも、水と油は交わらないのが自然のルール。
普通は水性絵具と油性絵具を併せて使うことは、あまり好ましくありません。
なぜテンペラ絵具と油絵具の相性がいいのかというと、テンペラ絵具に用いている卵メディウム(卵黄・卵白に乾性油、ワニス、防腐剤を加えたもの)に含まれているレシチンという成分が、水溶性の物質と油溶性の物質の仲立ちをする作用を持っているそうです。
テンペラ絵具を水の含んだ筆で描くと、水分が蒸発して、油絵具に限りなく近い成分になるらしいです。
そして、油絵具はワニスを多く用いた調合溶き油で溶いて使いますが、そのワニスの上にテンペラ絵具を乗せると両者はしっかり接着します。

日本をはじめとした東洋では、油画というと油絵具のみで描くケースがほとんど。
ですが、西洋ではこのような混合技法が盛んに行われているそうです。
多種類の絵具を使うと、絵にコクが出て、より深い作品が生まれるようです。
私たちはついつい一種類の絵具で絵を描いてしまいがちですが、それぞれの絵具の特性を知った上で上手く組み合わせることで、今までになかった表現にたどり着くことができるかも知れませんね!!

投稿:島田(OUA-TV)


2014年11月5日

芸大生の憩いの場「ドレミの広場」

紅葉シーズンですね!!
こちらは9号館前の木の様子。

赤く色づいてとても綺麗です。
今が一番見頃だと思いますので、授業の合間にぜひ眺めてみてくださいね。

学生たちが普段何気なく過ごしている大阪芸術大学のキャンパスですが、景観がとても綺麗な場所がたくさんあるんですよ。

ドレミの広場」として親しまれている、3号館前の噴水広場。

以前まで、ここの階段部分が、木のベンチだったことはご存知でしょうか?

多くの学生たちが腰かけてきたこの階段ですが、老化や腐食が進んでいたので、メンテナンスフリーで丈夫な石のタイルに貼り替えられました。
広場の側には大きな木が生えているので、樹脂がかかっても汚れにくい色が選ばれています。
併せて、レンガの部分もクリーニングされました。

「ドレミの広場」と呼ばれているように、昔から音楽の発表の場として愛用されてきた広場です。
学園祭をはじめとしたイベントでは、色んな学生バンドがここに立って音楽パフォーマンスを行っています。

座り心地もとてもいいので、暖かい日にはここでランチタイムを楽しむ学生も少なくありません。
噴水の音も爽やかで、座っているだけでとても気持ちが良いんですよ。


新しくなった「ドレミの広場」、これからも多くの学生たちの憩いの場になればと思います。

投稿:島田(OUA-TV)


2014年11月4日

学園祭2014 テーマは【Road Show】!!

みなさん、3連休はどこかへお出掛けしましたか?
私は、大阪芸術大学の学園祭に行ってきました!(撮影で!笑)


2日(日)と3日(月祝)に行われた大阪芸術大学学園祭2014!!
今年もとても盛り上がりました。

キャンパスには、50以上の模擬店が並んでいましたよ!!

からあげや焼きそばなどの定番商品の他、今年はパンケーキやパニーニといったオシャレなお店も目立ちました。
私もお昼ごはんを求めて大通りを1周しましたが、学生たちの「買ってってー」の声に乗せられて、端まで辿り着く頃には両手がふさがってしまいました。

大阪芸大の学園祭では、屋台そのものを学生たちが一から準備しています。
看板に凝っていたり、衣装が華やかだったりと、見るのも楽しい模擬店でした♪

さらに、芸大の学祭で欠かせないのが、てづくり横町

普段から作品制作に励んでいる芸術系の学生たちならではのオリジナルグッズが販売されました!
他では絶対に買うことのできない商品とあって、終日多くの人が訪れていました。

そしてそして、音楽ライブ演劇も本格的!!

未来のミュージシャン、役者たちが魅せるステージは迫力満点!!

至るところで作品展も開催されていました。

およそ20の団体が展示を行っていて、見応えも抜群!
2日間では回りきれない量だったかも知れません。

学園祭の模様は、後日「大阪芸大テレビ」でも紹介します。
お楽しみに!!

投稿:島田(OUA-TV)


2014年10月31日

さて、今週の大阪芸大テレビは?

トリック・オア・トリート♪
今日は10月31日、の日ですね。
毎年、大阪芸術大学のキャンパスにも仮装をした学生たちがたくさん現れ、お祭りのようです。
そしてお祭りと言えば、11月2日(日)、3日(月祝)は大阪芸術大学の学園祭ですよ!!
模擬店にてづくり横町、学生バンドやゲストを招いた音楽ステージ、演劇やダンスなど、楽しい企画が盛りだくさん!
みなさんもぜひ、次の連休は大阪芸術大学へお越しくださいね。

 

さて、今週の「大阪芸大テレビ」は、芸大の最寄り駅・近鉄「喜志駅」の一帯で開催された「artkish!」の模様からご紹介します。
このイベントでは、喜志の街をアートで盛り上げようと、大阪芸術大学と喜志駅前通り商店会がタッグを組み、さまざまな企画が催されました。
”アートキッシュマルシェ”と題して学生たちの手づくりアクセサリーやオリジナルグッズを販売したり、商店街に学生の作品を展示し、地元の方で賑わいました。

 

続いて、これまでにお送りした映像の中から特に人気のあったものをもう一度お送りする「OUA-TVアーカイブ」のコーナーです。
10月26日(日)にNHK大阪ホールで行われた「朝日・大学シンポジウム 声優学概論 声は時代だ。」。
今回は、「Teachres」のコーナーの中から、シンポジウムにも出演されている放送学科教授で声優の杉山佳寿子先生を改めてご紹介します!!

 

「大阪芸大テレビ」は毎週金曜、深夜24時40分からサンテレビで放送中!また、奈良テレビ放送、テレビ和歌山でも好評放送中です!
みなさん是非ご覧ください!!

<<オンエア情報>>
10月30日(金)
奈良テレビ放送 21:30から
サンテレビジョン 24:40から
10月31日(土)
テレビ和歌山 23:10から ※放送時間変更


2014年10月28日

金属工芸コース展 きんぞくのかたち ギャラリーいろはに 6/27- 7/9

工芸学科金属工芸コース有志でのグループ展、今回で10回目を迎える。
出品者は横居佳奈(院生2)、前田達哉(副手)、吉田昇平(4回生)、岡田良之介(4回生)、高田築(院生1)の5名である。

金属工芸は多様な素材と制作方法がある。
今回の出品者の作品は鍛金、鋳造、溶接などの方法が使用され、素材も鉄、アルミ二ウム、ブロンズ、真鍮などで制作されている。


鉄線で作られた犬、鉄線があたかも空間にひかれた鉛筆の線のように見え、ボリュームや重さが喪失し不思議な経験をさせてくれる。


この作品はブロンズを素材に鋳金で制作されている。
制作途中で生まれるバリを作品の重要な要素として見せている。


アルミニウム、真鍮、スズ(カシューで着色)の複数の素材で制作された作品である。
雲の上を連想させる空間に、人のイメージが軽やかに伸びている。垂直軸に対し少し傾けたS字構造で作られることで、伸びやかな運動を連想させる。


フェルト生地と真鍮で制作されている作品である。
植物のイメージは真鍮で制作されており独特の金属質の輝きとフェルトという柔らかな質感の対比、そしてそれらのリズミカルな配置により制作されている。


既成の自転車の車輪を使用しスポーク装着部分に不規則な鉄芯を繋いだ作品である。
既成製品の規則を応用し、合理性を逸脱し唯一の作品に再構成した作品である。


生物の背骨を連想させる作品は、鋳造によるアルミニウム作品である。
恐竜化石のようにもみえ、全体と部分の関連性が想像できる。
展示方法から部分の集合により、それが全体のようにも感じられ、複数の見え方が可能な作品である。

報告 教養課程講師 加藤隆明 協力 芸術計画学科研究室