2014年12月9日

キャラクター造形学科 特別講義「視点」!

12月1日(月)、キャラクター造形学科主催の特別講義「視点が行われました。

担当したのは、客員教授の吉良俊彦先生と、「神風動画」代表取締役の水崎淳平さん。


神風動画とは、アニメーションやCGに関する企画・制作を行っている企業です。
「ジョジョの奇妙な冒険」をはじめとするアニメーションのオープニング映像、Mr.ChildrenやEXILEといったアーティストのコンサートツアーの演出映像、ゲーム「ドラゴンクエスト」シリーズの映像など、さまざまなジャンルの動画制作を手がけています!

一方の吉良先生は、「マンガデザイナーズラボ株式会社」のエグゼクティブ・プロデューサー。
マンガとデザインを結びつけた新しい広告スタイル”マンガデザイン”を提案し、数多くの広告を制作されています。
東武東上線開業100周年を記念した冊子の制作や、阪急百貨店うめだ本店の婦人服フロアとコラボレーションした「うめはんジェンヌキャラクター総選挙」など、マンガデザインを生かした広告を展開しています。

さて、今回の講義では、神風動画とマンガデザイナーズラボが制作した映像作品が数多く上映されました!!
マンガ原稿を使用して動画にしたユニークなCMや、動画のメイキングなども紹介。
メイキングを見ると、動きのタイミング合わせの仕方や、どのようなエフェクト(映像にかける効果のこと)を組み合わせれば作り込まれた映像に仕上がるのかがわかるので、とても面白いんですよ!


また、水崎さんが語るアニメーションを使った広告制作についてのお話もとても興味深いものでした!
みなさんは普段、どのような視点でものを見ているか、意識したことがありますか?
人の視点には特徴があって、いつも見慣れた風景などは脳内に記憶が残っていてある程度予想ができるため、とばして見るという習性があるそうです。
反対に0~3歳児は、見たことがないものばかり。
視界に映るものはどれも新鮮なので、大人の何倍も視点を増やして見ることに集中しています。
人を惹きつける映像を作るなら、予想のできない、脳内にまだない新しい世界を表現することが大切ということになります。


そこで、実写やリアルなCGでは出せないものが表現できるのが、アニメーションの魅力です!
例えば手前のものをより大きく見せたりして、パースを正確には描かない。
実際に光を当てた時にできる影ではなく、キャラクターを引き立たせるために影を入れる。
表現の幅は無限です!

今まで誰も見たことのない作品を追求する水崎さんの熱い講義でした!!
会場となった芸術情報センターAVホールは満員!
学生たちの視点を変える特別講義になったに違いありません。

投稿:島田(OUA-TV)