2014年11月13日

図書館所蔵品展「リヒャルト・シュトラウス生誕150年-後期ロマン派の大作曲家・指揮者-」

大阪芸術大学図書館では、4階の展示スペースでおよそ1ヶ月ごとにテーマを変えて所蔵品展を開催しています。
9月から10月にかけては、「ヴィクトリア朝の自由奔放な空想力の飛翔 ウォルター・クレインの挿絵本」と題して絵本の挿絵作家ウィルター・クレインの作品が紹介されました。

そして、今月28日(金)までは「リヒャルト・シュトラウス生誕150年-後期ロマン派の大作曲家・指揮者-」が開催されています。


シュトラウスはバイエルン王国の首都ミュンヘンで1864年に生まれた後期ロマン派の作曲家です。

こちらには、シュトラウスが作曲したオペラ「ばらの騎士」の楽譜、資料が展示されています。

劇中で婚姻の印として銀の薔薇が登場するのですが、これは本物の薔薇に金メッキを施した珍しい小物。


また、衣装デザインなども紹介されており、展示によってオペラの世界観を垣間見ることができます。

また、シュトラウスの代表作、「アルプス交響曲」や「交響詩《ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら》」などの楽譜も紹介されています。


この楽譜は、シュトラウスの自筆譜です!

そして、図書館所蔵のシュトラウスにまつわる書籍も併せて並べられています。
展示で興味を持ったら、その場で本を手にして見ることもできるなんて、図書館ならではですね!!

大阪芸術大学図書館所蔵品展
「リヒャルト・シュトラウス生誕150年-後期ロマン派の大作曲家・指揮者-」
10月30日(木)-11月28日(金)
図書館4階展示コーナー

投稿:島田(OUA-TV)


2014年11月11日

大学ミュージアムをめぐるバスツアーとスタンプラリー開催中!!

大阪芸術大学博物館も参加しているかんさい・大学ミュージアムネットワークでは、「大学ミュージアムをめぐるバスツアーとスタンプラリー」を開催中!

かんさい・大学ミュージアムネットワークは、大阪を中心とした関西圏にある大学ミュージアム(博物館・美術館・文学館等)が共働して、昨年度に立ち上げました。
大学組織の枠組みを越えて、長年蓄積してきた知的情報や資源を効果的に公開・活用し、人材育成や地域貢献を目指すものです。

今回は15の大学ミュージアムがスタンプラリーの対象になっています。
それぞれのミュージアムのイメージに合わせたデザインのスタンプが設置されていて、6つ分のスタンプを集めるとミュージアムグッズの詰め合わせがプレゼントされます。
このスタンプのデザインの多くは、大阪芸術大学デザイン学科の学生たちが手がけているんですよ!

ちなみに、全てのスタンプを集めるとこんな感じになります!!


ぜひ、この機会にいろいろな大学ミュージアムの扉を開いてみてくださいね!

大阪芸術大学博物館では、今日11日(火)から、所蔵品展「ジャーナリストでアーティスト-「アンリ・カルティエ=ブレッソン自選コレクション」より」が開催されています!!
この展覧会では、20世紀を代表する写真家のひとり、アンリ・カルティエ=ブレッソンが世界各地をめぐって撮影した作品約80点が紹介されています。

出品内容:「アンリ・カルティエ=ブレッソン自選コレクション」より
前期〈ジャーナリストとしてのアンリ・カルティエ=ブレッソン〉 約40点
後期〈アーティストとしてのアンリ・カルティエ=ブレッソン〉 約40点  計約80点
会期:前期 2014年11月11日(火)~11月22日(土)/後期 2014年11月27日(木)~12月9日(火)
時間:11:00~18:00

>>詳細

投稿:島田(OUA-TV)


2014年11月6日

特別講義「テンペラ絵具と油絵具を併用する混合技法」

10月17日(金)、美術学科と大学院で絵画を学んでいる学生を対象に、特別講義『テンペラ絵具と油絵具を併用する混合技法』が開かれました。
この講義を担当されたのは、東京藝術大学名誉教授・金沢美術大学教授の佐藤一郎先生です。
佐藤先生は画家でありながら、絵画材料学、絵画技術学の研究者としても活躍されている方で、これまでにも多くの展覧会・著書・訳書・論文などを発表されています。

みなさんは絵具と言えば、どんな絵具に馴染みがありますか?大きく分けると、水性のものと油性のものがありますよね。
水性絵具の中には、アカシア樹脂を使用した透明水彩不透明水彩(ガッシュ、ポスターカラーなど)、アクリル樹脂を展色材とした水性アクリル絵具などがあります。
ちなみに小学生が図画工作で使用しているのは、マット水彩と呼ばれる透明水彩と不透明水彩の中間的な性能を持つ絵具です。
テンペラ絵具は水性絵具の一種で、タマゴ、カゼインといった乳化作用を持つ物質を固着材として利用している絵具です。
絵具が乾けばすぐに塗り重ねていくことができ、数日間乾燥すると水に溶けなくなるのが特徴です。

そして、油性絵具はその名の通り、乾性油を固着材に用いた絵具のこと。
油絵具の他に、なども油性絵具に属します。
油絵具は、乾性油が酸化して硬化することで定着します。
他の絵具に比べてツヤがあり、長時間そのツヤを保てるという特徴があります。

さて、前置きが長くなりましたが、この講義のテーマは、そんなテンペラ絵具(水性絵具)油絵具(油性絵具)を併用する技法です。
まずは絵具の発明から、それぞれの絵具がどのような素材でできていて、どのような性質で、どんな表現ができるのかについて話されました。
また、「人が色を認識するためには、目と物(不透明)の間に必ず空気(透明)がある」と話され、絵画を描くにあたってよりリアルな質感を表現するためには、【不透明】と【透明】両方が必要だということが伝えられました。
混合技法では、テンペラ絵具の不透明さで明るい性質、油絵具の透明さで暗い性質をひとつの画面内で表現することができます。
でも、水と油は交わらないのが自然のルール。
普通は水性絵具と油性絵具を併せて使うことは、あまり好ましくありません。
なぜテンペラ絵具と油絵具の相性がいいのかというと、テンペラ絵具に用いている卵メディウム(卵黄・卵白に乾性油、ワニス、防腐剤を加えたもの)に含まれているレシチンという成分が、水溶性の物質と油溶性の物質の仲立ちをする作用を持っているそうです。
テンペラ絵具を水の含んだ筆で描くと、水分が蒸発して、油絵具に限りなく近い成分になるらしいです。
そして、油絵具はワニスを多く用いた調合溶き油で溶いて使いますが、そのワニスの上にテンペラ絵具を乗せると両者はしっかり接着します。

日本をはじめとした東洋では、油画というと油絵具のみで描くケースがほとんど。
ですが、西洋ではこのような混合技法が盛んに行われているそうです。
多種類の絵具を使うと、絵にコクが出て、より深い作品が生まれるようです。
私たちはついつい一種類の絵具で絵を描いてしまいがちですが、それぞれの絵具の特性を知った上で上手く組み合わせることで、今までになかった表現にたどり着くことができるかも知れませんね!!

投稿:島田(OUA-TV)


2014年11月5日

芸大生の憩いの場「ドレミの広場」

紅葉シーズンですね!!
こちらは9号館前の木の様子。

赤く色づいてとても綺麗です。
今が一番見頃だと思いますので、授業の合間にぜひ眺めてみてくださいね。

学生たちが普段何気なく過ごしている大阪芸術大学のキャンパスですが、景観がとても綺麗な場所がたくさんあるんですよ。

ドレミの広場」として親しまれている、3号館前の噴水広場。

以前まで、ここの階段部分が、木のベンチだったことはご存知でしょうか?

多くの学生たちが腰かけてきたこの階段ですが、老化や腐食が進んでいたので、メンテナンスフリーで丈夫な石のタイルに貼り替えられました。
広場の側には大きな木が生えているので、樹脂がかかっても汚れにくい色が選ばれています。
併せて、レンガの部分もクリーニングされました。

「ドレミの広場」と呼ばれているように、昔から音楽の発表の場として愛用されてきた広場です。
学園祭をはじめとしたイベントでは、色んな学生バンドがここに立って音楽パフォーマンスを行っています。

座り心地もとてもいいので、暖かい日にはここでランチタイムを楽しむ学生も少なくありません。
噴水の音も爽やかで、座っているだけでとても気持ちが良いんですよ。


新しくなった「ドレミの広場」、これからも多くの学生たちの憩いの場になればと思います。

投稿:島田(OUA-TV)


2014年11月4日

学園祭2014 テーマは【Road Show】!!

みなさん、3連休はどこかへお出掛けしましたか?
私は、大阪芸術大学の学園祭に行ってきました!(撮影で!笑)


2日(日)と3日(月祝)に行われた大阪芸術大学学園祭2014!!
今年もとても盛り上がりました。

キャンパスには、50以上の模擬店が並んでいましたよ!!

からあげや焼きそばなどの定番商品の他、今年はパンケーキやパニーニといったオシャレなお店も目立ちました。
私もお昼ごはんを求めて大通りを1周しましたが、学生たちの「買ってってー」の声に乗せられて、端まで辿り着く頃には両手がふさがってしまいました。

大阪芸大の学園祭では、屋台そのものを学生たちが一から準備しています。
看板に凝っていたり、衣装が華やかだったりと、見るのも楽しい模擬店でした♪

さらに、芸大の学祭で欠かせないのが、てづくり横町

普段から作品制作に励んでいる芸術系の学生たちならではのオリジナルグッズが販売されました!
他では絶対に買うことのできない商品とあって、終日多くの人が訪れていました。

そしてそして、音楽ライブ演劇も本格的!!

未来のミュージシャン、役者たちが魅せるステージは迫力満点!!

至るところで作品展も開催されていました。

およそ20の団体が展示を行っていて、見応えも抜群!
2日間では回りきれない量だったかも知れません。

学園祭の模様は、後日「大阪芸大テレビ」でも紹介します。
お楽しみに!!

投稿:島田(OUA-TV)