2016年6月28日

映像学科 田中光敏先生「製作研修Ⅰ」

今日は、映像学科教授で映画監督の田中光敏先生が担当されている「製作研修Ⅰ」という授業にお邪魔しました。

IMG_4752
田中先生は元々CMディレクターとして活躍されており、2001年に「化粧師 KEWAISHI」という作品で映画監督デビューされました。
その後、「精霊流し」「火天の城」「利休にたずねよ」「サクラサク」といった劇場映画を監督し、数々の賞を受賞!
昨年は、日本とトルコの友好125周年を記念して制作した映画「海難1890」が公開され、第39回日本アカデミー賞にて最優秀美術賞・最優秀録音賞を受賞しました!

IMG_4746
「製作研修Ⅰ」で学生たちが取り組むことは年度によって異なり、これまで産学協同ドラマ・映画の制作なども授業の一環で行ってきました。
今年は、なんと8月に東映京都撮影所で撮影を行ってのショートフィルム制作を予定しているそうです!!

受講しているのは、映像学科の2年生14名。
今日は、実際に制作する前の事前説明や、心構えなどが話されました。

まずは田中先生がこれまでに制作したCM作品を紹介。
中には約25年前に制作したデジタル映像作品もあり、当時は1秒間のCG部分をレンダリング(※)するのに丸2日かかったそうです!
レンダリングとは…画面・画像の内容を指示するデータ(数値や数式のパラメータ、描画ルールなど)を、コンピュータプログラムで処理して、具体的なイメージを表示させること。

IMG_4769
「道具というものは、日々進化していく。どんなにその時代の最先端技術を使って映像を作っても、少し時が経てば、すぐに古臭いものになってしまう。僕の昔の作品を見せたのは、それを知ってもらうため」とおっしゃる田中先生。
ですから、新しい技術を使って鮮やかな映像を見せるよりも、”何を伝えたいか”を明確にして、表現をしなければ良い作品にはならないのだそうです。
技術に頼るのではなく、自身の頭の中にあるアイディアや発想力を大切にして、ショートフィルム制作に臨んで欲しいという田中先生の想いが込められたコメントでした。

IMG_4762
また、映画制作におけるカメラワークの活用についても紹介されました。
カメラワークと言えば…

ズーム…レンズを用いて被写体の像を拡大したり縮小したりすること
パン…カメラの位置を固定したまま、左右または上下に動かすこと
フォーカス送り…被写体の距離に合わせて焦点を任意に変えること

などを基本として、さまざまな手法がありますよね!

これらは、映像学科の学生たちならすでに知っていることだと思います。
しかし今回の授業では、ただカメラのテクニックを伝えるのではなく、映画を撮る上でそれぞれの動作にどういう意味合いが込められるのかが話されました。

例えば田中先生は、映画の中ではズームをあまり使わないそうです。
なぜかというと、先生は作品を”人物の目線”で見せているからだそうです!
ズームという動作は人間の目に備わっていない動きなので、ズームで映像を見せると不自然に感じてしまうのだそうです。
※もちろん、監督によってズームを効果的に多用する方もいらっしゃるそうです!

このように、単なる技術を知っているだけではなく、意図した通りに表現できるカメラワークを知ることが、大切なことなんですね。
私も大変勉強になりました。

IMG_4740
8月の東映京都撮影所での撮影の様子も、追いたいと思います!!
みなさん、お楽しみに♪

投稿:島田(企画広報部事務室)


2016年6月27日

カナちゃんプレート♪&ラジオ「大阪芸大スカイキャンパス」

今日は、河南町役場にお伺いしました!

4月にこのブログで、河南町のご当地ナンバープレート「カナちゃんプレート」をご紹介したのを、みなさん覚えているでしょうか…?
覚えていない方はコチラの記事(←クリック!)をご覧くださいね。

IMG_4617
今日は、このプレートデザインの案が採用されたデザイン学科3年生の藤村さつきさんが、河南町長の武田勝玄さんから記念プレートを贈呈されました。
藤村さん、本当に採用おめでとうございます!

IMG_4676
とっても嬉しそう!!

贈呈の後には、町長をはじめとした役場の方々との対談も行われました。

IMG_4656 IMG_4663

カナちゃんプレートは4月11日から交付がスタート!
すでに多くの河南町民の方々が、使用されているそうです。

可愛いだけでなく、ナンバーがしっかりと読めるデザインを心がけたという藤村さん。
その思いがきちんとプレートに表れ、目を引くデザインに仕上がっていますね!

従来のプレートとどちらかを選べるようになっているのですが、河南町にお住まいのみなさんはぜひカナちゃんプレートを付けてくださいね♪

河南町役場のみなさま、本日は撮影にご協力いただきありがとうございました!!

*****

さて、話は変わりまして!
今日は、大阪芸術大学グループのラジオ番組「大阪芸大スカイキャンパス」の放送日です!

パーソナリティは大阪芸術大学副学長の塚本英邦先生。
さらに、本学映像計画学科(現・映像学科)出身の人気映画監督で映像学科教授の田中光敏先生と、舞台芸術学科出身の演出家で劇団「南河内万歳一座」座長・舞台芸術学科教授の内藤裕敬先生が、交替で出演されます。
そして、毎回さまざまなジャンルで活躍する大阪芸大グループ出身の著名な卒業生たちを月替りでゲストに招き、楽しいトークを繰り広げます!!
第一線に名を馳せるクリエイターたちのリアルな声を聴くことができる番組内容となっています!

今日のゲストは、舞台芸術学科卒業生でヴォーカリストの清水美恵さんです!

DSC_7484 DSC_7492

清水さんは1987年、久保田利伸さんのバックコーラスとしてキャリアをスタートさせ、松任谷由実さんやサザンオールスターズ、石井竜也さんといった数々の大物アーティストのバックヴォーカルとして活躍されてきました。
今回は、清水さんの幼少期から高校時代までのお話をしていただきます!
子どもの頃から歌うことが好きだったのかと思いきや、清水さんは3歳からバレエを習っていて、「音楽=踊るもの」だったそうです。
踊ってばかりで人前で歌うことはなかったそうですが、そんな彼女が歌と出会ったのはいつで、どんなエピソードがあったのでしょう?

「大阪芸大スカイキャンパス」
6月27日(月)20:30~21:00 オンエア
ラジオ大阪(OBC)1314

投稿:島田(企画広報部事務室)


2016年6月24日

ワイプCM制作中+さて、今週の大阪芸大テレビは?

毎年夏に甲子園球場で行われる「全国高校野球選手権大会」、通称「夏の甲子園」。
ABC朝日放送での試合中継では、イニング間に”ワイプCM“という画面下3分の1(16:3の比率)を使った特徴的なCMが流れます。
大阪芸術大学グループは2010年度から番組スポンサーとしてワイプCMを制作し、放送しているんです!
みなさんもう、お馴染みですよね♪

もちろん、今年も絶賛制作中!!
また夏に「やあ やあ やあ♪」の音楽に乗せ、横長の画面を活かしたアイディア溢れる作品たちが放送されますよ!

 

先日、奈良テレビで放送している帯番組「ゆうドキッ!」取材班の方々が、ワイプCM制作中の様子を撮影しにいらっしゃいました!

奈良テレビでは、全国大会の模様をリレー中継。
また、奈良大会の様子も中継し、その準決勝・決勝放送でも芸大のワイプCMがオンエアされる予定です!

IMG_4566 IMG_4555

こちらは、キャラクター造形学科3年生の筧すみれさん率いる制作グループ。
普段、授業でアニメーションの勉強をしている彼女たちですが、地上波で放送されるCMを制作するのは初めてのこと。
壁にぶつかっては、仲間同士で相談し、試行錯誤を繰り返しているようです!がんばれ~!!

IMG_4573 IMG_4593

テレビ事務室(OUA-TV)でも制作が行われていました!
取り組んでいるのは、映像学科4年生の山崎拓也さん。
山崎さんは昨年度のワイプCM「ガッカラップ 篇」の制作も経験しているのですが、今年は更に趣向を凝らした作品に挑戦しています!!
どんなCMになるのか、気になりますね!

今回撮影された映像は、6月27日(月)の「ゆうドキッ!」番組内で紹介されます!
そしてなんと、筧さんをはじめとした学生たちが、番組スタジオに生出演!!
大阪芸大のことやワイプCM制作について、生放送の中で語ってくれます♪

「ゆうドキッ!」
奈良テレビ放送にて
6月27日(月)17:58~生放送

★今年度のワイプCMについては、また改めてブログでご紹介します!

 

Still0624_00000さて、今週の「大阪芸大テレビ」の放送ラインナップをご紹介!!
今週の放送では、最近行われた特別授業の模様を3つご紹介します!!

 

Still0624_00001まず最初にご紹介するのは、大阪芸術大学教授でクリエイティブディレクターの原野守弘先生による特別講義!!
原野先生は、ロックバンド「OK Go」のミュージックビデオをはじめ、世界中でさまざまなテレビCMや広告作品を手がけています。
また、来年度開設されるアートサイエンス学科でも指導される予定です。
特別講義では、「クリエイティブのための10個のコツ」をテーマに、クリエイターとして大切なポイントを実例と共に語りました。

 

Still0624_00002続いて、舞台芸術学科卒業生で俳優の橋本じゅんさんによる授業の模様をお届けします!
橋本さんは、「劇団☆新感線」に在籍し、数多くの舞台やテレビ番組、映画などで活躍されています。
今回の授業で取り組んだのは、身体表現の基礎である肉体作り。
運動部さながらのハードなトレーニングを行いました!!

 

Still0624_00003最後にお送りするのは、舞台芸術学科ポピュラーダンスコース准教授のTAKAHIRO先生による授業です!
ダンサーや振付家として、国内外から高い評価を受けているTAKAHIRO先生。
今回の授業では、学生たちから要望のあったダンスをテーマに、レッスンを行いました。
学生たちの力強いダンスを、お見逃しなく!!

 

Still0624_00004また、番組のエンディングで紹介するのは、現在スカイキャンパスで開催中の「第18回 亀倉雄策賞受賞記念 三木健展[りんごデザイン研究所] 大阪巡回展」。
亀倉雄策賞は、1997年に急逝した日本のグラフィックデザイナー、亀倉雄策さんの生前の業績をたたえ、グラフィックデザイン界の発展に寄与することを目的として設立されました。
今回は、デザイン学科教授の三木健先生が受賞され、今回の展覧会はその受賞を記念して開催されています!
三木先生にインタビューもしてきました♪
番組でご覧になった後は、会場にも足を運んでみてください!

 

「大阪芸大テレビ」は毎週金曜、深夜24時45分からサンテレビで放送中!また、奈良テレビ放送、テレビ和歌山でも好評放送中です!
みなさん是非ご覧ください!!

<<オンエア情報>>
6月24日(金)
サンテレビジョン 24:45から
6月25日(土)
奈良テレビ放送 18:15から
テレビ和歌山 22:30から


2016年6月23日

短大の授業にいってきました♪

6月16日(木)、短期大学部伊丹学舎で開講されている授業の取材に行ってきました!

IMG_3090
大阪芸大の多種多様な学科・コースの学びを紹介するため、今まで色んな授業にお邪魔してきた大阪芸術大学ブログですが、短大の授業を紹介するのは初めて!

今回私が伺ったのは、大阪芸術大学教授の若生謙二先生が担当されている「動物芸術論」という授業です!
若生先生による講義の他に、第一線で活躍中の作家をお呼びして、絵画や立体造形など、動物のさまざまな表現手法を教えていただきます。

IMG_3072 IMG_3083

この日は、写真家の中村陽子さんがお越しになり、「ペットの撮影」を学びました!
中村さんが連れて来たのは、とっても愛らしいモデル犬・ジャックラッセルテリアのポップちゃんとノーフォークテリアのクーピーちゃん
元気いっぱいの2匹を前に、学生たちも自然と柔らかい表情になっていました!

みなさん、普段犬や猫を写真に撮る時、こんな経験をしたことはありませんか?
「オートで撮ると、上手くフォーカスが合わない」
「撮った写真を見ると、なんだか悲しそうな表情になっている」
「撮影しようとカメラを向けたら、ワンちゃんがこっちを見てくれない」など…

気まぐれに動く動物を撮影するのって、難しいですよね!

まずはペット撮影時に押さえておくべきポイントが話され、後半は教室の外に出て、実際に撮影を行うことになりました!

中村さんが授業で教えてくださったポイントを、ブログでも少しだけご紹介いたしますね!!

IMG_3193
動物を撮影する時にフォーカスを合わせるのは、”“だそうです!
オート機能を使うと、どうしてもレンズに近い鼻などにフォーカスが合いがちなので、目に合うように自分で調整をする方が良いらしいです。

IMG_3205
そして、犬を撮影する場合、鼻の下の分かれ目部分(写真参照)が写るように撮ると、可愛くなるんですって!
方法としては、
1.犬の目線と同じ高さまでカメラマン側が伏せる
2.犬をイスなどの上に乗せて、カメラと同じ高さになるようにして撮る
3.上からのアングルで撮る時は、犬が見上げているところを撮影する
などが挙げられます。

光の向きにも注意!
これは、動物の撮影だけでなく、人物を撮る時にも役立つそうです。

順光(光が、被写体を表から照らしている)の場合は、背景を優先して撮るのが良いそうです。
あまり失敗はしない撮り方ですが、光が顔に当たって影ができ、少し年老いて見えるので、ドアップには向きません。

逆光(光が、被写体の後ろから差している)の時は、表情を優先して撮ると綺麗に見えます。
一般的に、逆光での撮影は良くないと思われていますが、実を言うとプロのカメラマンは逆光で人物撮影を行うことも少なくないんです。
光に包まれた幻想的な雰囲気を演出したり、被写体の輪郭をくっきりと写してくれるので、特に女性のポートレートなどは、肌や髪がふんわりと柔らかく優しい印象に仕上がります。
動物も同じで、可愛らしい表情を見せたい場合は、逆光で撮影するのがオススメなんですって。

IMG_3113 IMG_3108

この日はあいにくの雨模様でしたが、学生たちは傘を差しながら熱心に撮影に取り組んでいました。
走り抜けるポップちゃんの動きはとても速いので、フォーカスを合わせるのがすごく難しいです!

IMG_3118
私も挑戦させていただいたのですが…

IMG_3133
シャッターを切るタイミングがズレて尻尾にフォーカスが合ってしまい、惜しい感じに仕上がってしまいました!
ん~悔しい!!

でも中村さんは、「上手に撮れなくても、いらいらしたり犬を叱ってはいけないですよ」とおっしゃっていました。
犬はちゃんと人間の感情を読み取っているので、カメラマンが怒っていると「写真撮影=怒られるもの」だと思い、カメラを見ると逃げてしまうようになるんです。
人間も犬も、両方が楽しい気持ちで撮影できたら、きっと良い写真に仕上がりますよね♪

IMG_3195
授業の最後には、講評も行われました。
学生たちの撮影の腕前は…?!

IMG_3212

こちらが、学生撮影の写真!

DSC_5869

学生撮影写真1

DSC_5911

学生撮影写真2

中村さんのアドバイスを元に、逆光を使って演出しています。
クーピーちゃんの凛々しい表情が際立っていますね!!

中村さん、若生先生、短大の学生たち、取材にご協力いただきありがとうございました!
この他の短大の様子は、大阪芸術大学短期大学部ブログでぜひご覧ください!(私も愛読しています♪)

投稿:島田(企画広報部事務室)


2016年6月22日

昭和から平成へ 時代をつくった言葉の錬金師逝く -「岩崎冨士男 追悼展」

大阪芸術大学放送学科長で、CMディレクターとしてカンヌ国際広告祭グランプリ、ニューヨークADC賞など数多くの広告賞を受賞された岩崎冨士男先生が去る4月9日、お亡くなりになりました。
常に時代を先取りし、広告の現場から大学のキャンパスへと颯爽と駆け抜けた岩崎先生。
大阪芸術大学図書館の館長でもあった先生を悼み、今月7日から同図書館で「岩崎冨士男 追悼展 -昭和から平成へ 時代をつくった言葉の錬金師」を開催しています。
余人の及ばない斬新な発想と情熱にあふれた作品を通して、夢や生きる力を与える言葉を生み出した岩崎先生の横顔に迫りたいと思います。

本展では、岩崎先生が手がけられた大阪芸術大学ミュージカル公演の中で、新聞社、放送局等で取り上げられ話題になった『氷山ルリの大航海』(高円宮妃久子殿下原作)・『御時幻影』・『龍の子ケンとリン』の3つの公演を、再び多くの方に観て頂く為、図書館3階の視聴室で連日上映しています。

芸大ブログ1
図書館3階は、ふだん学生たちがDVDやビデオ、CD等を視聴するスペースですが、視聴室でのビデオ上映に伴って、岩崎先生の広告界での偉業、その後は大阪芸術大学放送学科長として学科の発展に貢献された足跡を知る資料や著書、舞台原案、絵コンテ、CM秘蔵ビデオ等を展示しました。

芸大ブログ2
芸大ブログ3
新年度になり、放送学科の全体会議で、教員全員に配られた岩崎先生の「ご挨拶」の言葉を食い入るように読む学生たち。
残念ながら、先生の最後のメッセージとなりました。

病床にありながらも、ユーモアを交えて明るく書いてくださいました。
先生の、学生と学科への温かい思いが伝わります。

岩崎先生お誕生祝い写真
学生たちにお誕生日をお祝いされる岩崎先生
夢や理想を語る人に、人はついていくものですね。先生の向学の目は、いつもキラキラと輝いていました。

芸大ブログ5
第29回カンヌ国際広告映画祭グランプリ 記念トロフィ

(2011年より「カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル」
CANNES LIONS International Festival of Creativity」に改称される。)
世界にある数々の広告・コミュニケーション関連のアワードやフェスティバルの中でも、エントリー数・来場者数ともに最大規模を誇る広告賞。
1982年、ナショナルのあかり「光のメニュー」でグランプリの栄冠に輝きました。

芸大ブログ6
生前、愛用されていたモンブランの万年筆。クロードQの名前で作詞されたテレビアニメ『キューティハニー』の主題歌は、この万年筆から生まれたものでしょう。

希望や未来も、
助け合うことも挑戦することも、
愛や平和も、
言葉の力からはじまります。こころの中で思うことよりも、口に出したり書いたりした言葉  は自己表現として、この現実を創ります。

岩崎先生が繰り出す言葉には、人のこころをつかむ力がありました。
月並みな言葉も、どんなに事務的でつまらない言葉も、先生の手にかかると温かい、ステキな言葉に生まれ変わりました。

数年前。図書館員の私たちに先生は
 - ものは言いよう! 言い方(ことば)ひとつで、つまらないものも面白くなるんだよ。
と、教えてくださいました。図書館をもっと楽しく、もっと多くの学生たちに利用してもらう為にはどんな工夫をすればいいか、話していた時のことだったと思います。
それから、先生は図書館を宣伝する為、PRポスターを作ってくださいました。

「図書館で泣いた。」
12枚作成されたポスターの、最初の1枚に表現された言葉です。まるで言葉が起ちあがってくるような、インパクトのある言葉に感動しました。

芸大ブログ7

10年もの長きにわたり、大阪芸術大学図書館長として多くのことを教えてくださった
岩崎先生。本当にありがとうございました。

本展には学生、先生方は言うに及ばず、マスコミや音響技術等、各方面からたくさんの方がお見えになっています。中には、涙しながらご覧になっていた方もおられて、改めて先生が本当に多くの方から慕われていたことを知りました。

先生が表現された言葉はご自身そのものだったと思います。
いつも凛として、夢や理想を語っておられたそのひとこと、ひとことは、どんなに時が経っても輝きを失うことはありません。 

遺されたファイル(通称「岩崎ファイル」-企画や構想、アイデア、ふとした時に書かれた言葉がたくさん詰まったファイル)を見ると、先生のその宝石のような言葉たちが目に飛び込んできて、自分が表現した言葉こそが、自分の人格、自分の人生を創っていくものだよと笑顔で語りかけてくれているように感じます。
皆さまもぜひ、先生の言葉の力を肌で感じてください。

最後になりましたが、先生のご功績に敬意を表するととともに、開催にあたりご協力を頂いたご家族の皆さま、大阪芸術大学放送学科 石川豊子教授、事務局並びに関係者の方々に
心から感謝を申し上げます。

岩崎先生奥様先生方IMG_7771
岩崎先生の奥様を囲んで 石川先生、杉山先生、和沙先生、瀧川先生と奥様、木村先生、平野先生

「岩崎冨士男 追悼展 -昭和から平成へ 時代をつくった言葉の錬金師」
2016年6月7日(火)~6月30日(木)
※遠方からお越しになりたい方もおられ、ご要望により会期を6月30日(木)まで延長いたします。
お一人でも多くの方に足を運んで頂ければ幸いに存じます。

投稿:図書館