2016年7月20日

美術学科の学生たちが参加した「ART OSAKA 2016」

7月2日(土)と3日(日)(※1日(金)にプレ開催)にホテルグランヴィア大阪26階で行われた「ART OSAKA 2016」の模様をご紹介します。
>>以前紹介した記事はコチラ

このイベントは、日本最大規模のアートフェアで、生活空間に近いホテルの客室を会場に、国内外から53ギャラリーが出展。
新人作家の作品から国際的に活躍する著名作家の名作までが展示されており、気に入った作品はその場で購入することも可能です!

こちらが、大阪芸術大学のブース。

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美術学科の教員、卒業生、そして在校生が作品を出展していました。

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卒業生の岡田尭之さんの作品。

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奈良で採れた柿の渋を使って描いたものだそうです。
キャンバスに広がる染みが模様のように見え、独特の世界観が表現されています。

これは、以前のブログ取材時に、「ギリギリまで制作して、どの作品を出展するか決めようと思っています」と話していた森山枝美さんの作品。

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スタンドライトの横にさり気なく展示されていました。
ホテルの客室という空間に馴染んでいて、大変あたたかさを感じました。

また、大阪芸術大学主催で、高校生を対象に見学ツアーも実施されました。

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美術学科の先生方によるガイドで、作品の見方や制作ポイントなどを教わりながら、各ギャラリーブースの作品を鑑賞。
中には、大阪芸大出身作家の作品もありました。

高校生たちにとっては、自分の作家としての将来像を感じる機会にもなったようです。
「こんなの初めて!」「圧倒された」「勉強になった」「将来出展できるようになりたい」などの感想の他、「大阪芸大の美術学科に入学したい!」という声まで聞くことができました!

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そして、大阪芸術大学ブースの来場者ですが、延べ2500名以上の方にお越しいただけました!
作品や図録をお買い上げいただいたお客さまも、多数いらっしゃったみたいです。

出展した学生たちの活躍の場は、これからますます広がりそうです。

投稿:島田(企画広報部事務室)


2016年7月19日

門内輝行先生「建築論」

今日のブログは、今年度より建築学科教授に就任された門内輝行先生の授業をご紹介します!

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門内先生は、豊かな生命と暮らしを育む生活世界をデザインする理論と実践に力を注がれ、これまでに日本建築学会賞(論文)、キッズデザイン賞(優秀賞・経済産業大臣賞)などを受賞されています。
今回私が伺ったのは、先生が担当されている「建築論」という授業です。

以下、シラバス「授業目的と到達目標」より抜粋

建築は人間・環境と深い絆で結ばれている。
人間が環境の中に住まう上で不可欠となる多層に及ぶ機能・意味を実現する事物・空間を発見し創造するとき、そこに機能的で美しい建築が姿を現す。
こうした建築の基本原理について、現象学、存在論、記号論、システム理論等の基礎理論を踏まえて、21世紀の人間-環境系の結節点となる意味・価値のある建築のデザインビジョンを探求する。

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この日は、その中の「記号論」について講じられていました!
記号論は「~は…を意味する」とか「…は…を表す」といった意味に関わる現象の仕組みを解明する理論で、建築分野においても大変重要な役割を果たす理論だそうです。

一般に記号というと、数学や化学で用いるものや、交通標識、シンボルマーク、あるいは言語のようにコードのはっきりした記号が連想されることが多いのではないでしょうか?
しかし、まったく何の意味もないように思われる雲の形や樹々の色彩にも、人は豊かな意味を読み取ることができるように、仮にコードが曖昧であっても、あるものに人間が意味を認めさえすれば、それを記号と見なすことができます。

このような異なる記号のタイプについて、先生が例えに挙げられたのは、伝統絵画と現代絵画の違いです。レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた「受胎告知」などの有名な西洋絵画の多くは、聖書の物語のような大きな物語を反映した内容が描写されています。つまり、「物語=意味」が先にあって、絵画はそれを再現する記号として描かれています。それに対して、アクション・ペインティングのような現代絵画では、描き出された表現としての絵画が先にあって、それを見た人がその表現から感じたり、読み取ったりした内容が意味として位置づけられるのです。

このように、コードのはっきりした記号から曖昧な記号まで含むように、「記号」という概念を大きく拡張することによって、言語に限らず、身振り、ファッション、音楽、映像、演劇、デザイン、そして建築や都市にいたる人間の生の営みに関わるあらゆるものが、「記号の世界」に包み込まれることになるわけですね!

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門内先生の授業では、このような記号論のうち、アメリカの哲学者パースとスイスの言語学者ソシュールが展開した理論を紹介するとともに、建築における様々な記号現象の興味深い事例をとりあげ、その仕組みを解説されていました。
ローマの建築家ウィトルウィウスは、「すべてのものには、特に建築には、この二つ、すなわち意味が与えられるものと意味を与えるものが含まれる」と述べ、建築家はその両方に精通していなければならない、という建築論を展開していますが、これは建築を記号とみなす考え方と対応しているというわけです。
建築家を目指す学生たちにとって、こうした理論をしっかり身に付けることが大切なんですね!

投稿:島田(企画広報部事務室)


2016年7月18日

大阪芸大オープンキャンパス&ラジオ「大阪芸大スカイキャンパス」

7月17日(日)と18日(月祝)の大阪芸術大学オープンキャンパスにお越しくださったみなさん、ありがとうございました!

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各学科の制作体験やライブステージなど、今回も盛りだくさんのプログラムでお届けしました。

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2日間に渡る「透明回線」のライブペイント。

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昨日の朝はこんな感じだったキャンバスも…

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本日15時、ご覧の通り完成!!

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制作意図を聞いてみると、「アートサイエンス学科をイメージしており、”枠にとらわれない表現”として、女性と虎を枠からはみ出して描いた」のだそうです。
ちなみに、構図は事前に決めていたそうですが、色使いは即興らしいです!
見事なパフォーマンスに、多くの人が足を止めていました。
透明回線のみなさん、ありがとうございました!

また、映像学科のプログラム「映画用チューリップクレーンの実技・演習」も迫力満点でした!!
私が伺った時には、出演する側のはずの怪獣がカメラマンを担当していました。笑

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大阪芸術大学では、キャンパス内でこんな風に学生たちの撮影現場に遭遇することも、少なくないんですよ。

特別講義も多数実施されました。

17日に開かれたのは、キャラクター造形学科の田中豪先生による「ゲームシナリオの世界」。

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田中先生は、「テイルズ オブ シリーズ」などを手がけられているゲームシナリオライターです。
「テイルズ」人気の理由は、なんと言ってもキャラクターが魅力的であること!
講義では、実際に人気の高いキャラクターを紹介しながら、また人気の出なかったキャラクターも実例に出しながら、「愛されるキャラクターを造形するためには何が必要なのか?」をご教授いただきました。
ゲーム業界に興味のある方だけでなく、キャラクター造形学科をめざす方なら誰しも役立つ講義内容でした!!

また、18日には芸術計画学科卒業生でBALCOLONY.チーフデザイナーの染谷洋平さんによるスペシャルトークショー「アニメ・コミック…オタクカルチャーとデザインの現在」を開催!

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みなさんは、「オタク」ってどういう印象を持たれますか?
少し前まで、漫画やアニメはあくまで子ども向けの娯楽だという風潮がありましたが、現在はオタクカルチャーと呼ばれ、大人もごく当たり前に楽しむ文化として定着していますよね。
今回は、そういったオタクカルチャーの動向によって変化を問われるデザインの在り方について、染谷さんにお話をしていただきました。
例えば一つの漫画雑誌の表紙デザインの変移を取り上げてみても、その雑誌が子ども向けに売られていた時から、次第にオタク向け(大人向け)になっていった時代背景が見えてきて、面白かったですよ!
染谷さんは「アート・デザインをどうやって扱えば良いのかは、芸術計画学科で身に付いたことだと思います」とおっしゃっていました!

次回の大阪芸術大学オープンキャンパスは、9月11日(日)!!
今年度ラストチャンスです、まだ参加されていない方や、もっと大阪芸大のことを知りたくなった方は、要チェック!

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さて、話題は変わりまして!
今日は、大阪芸術大学グループのラジオ番組「大阪芸大スカイキャンパス」の放送日です!

パーソナリティは大阪芸術大学副学長の塚本英邦先生。
さらに、本学映像計画学科(現・映像学科)出身の人気映画監督で映像学科教授の田中光敏先生と、舞台芸術学科出身の演出家で劇団「南河内万歳一座」座長・舞台芸術学科教授の内藤裕敬先生が、交替で出演されます。
そして、毎回さまざまなジャンルで活躍する大阪芸大グループ出身の著名な卒業生たちを月替りでゲストに招き、楽しいトークを繰り広げます!!
第一線に名を馳せるクリエイターたちのリアルな声を聴くことができる番組内容となっています!

今日のゲストは、先週に引き続き、舞台芸術学科卒業生でヴォーカリストの清水美恵さんです!

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前回の放送では、久保田利伸さんのバックコーラスを務めたお話をお聞きしましたが、清水さんは他にも数多くの大物アーティストと共演されています!
どんなすごい方と共演されたのでしょうか?!
また、大阪芸大に来て良かったと思うことや、夢を追う若者たちへのメッセージもお聞きしました!!
さらに、清水さんの今後の活動予定も教えてくださいます。
今夜の放送も、お聴き逃しなく!

「大阪芸大スカイキャンパス」
7月18日(月)20:30~21:00 オンエア
ラジオ大阪(OBC)1314

投稿:島田(企画広報部事務室)


2016年7月15日

さて、今週の大阪芸大テレビは?

7月16日(土)は、スカイキャンパスで「ラノベ祭り!」を行います!
文芸学科主催のイベントで、ラノベ作家による講演や、演奏学科在校生によるアカペラ・アニソンステージ、アニメ上映など、内容盛りだくさんでお届けします!
登壇作家は、文芸学科客員教授の榊一郎先生、高殿円さん、五代ゆうさん、蝉川夏哉さん、津田彷徨さん!
また、八薙玉造先生によるワークショップや、キャラクター造形学科教授の高橋良輔先生による講演も行われます。
詳しくは>>コチラ

 

Still0713_00001そして、17日(日)と18日(月祝)は、大阪芸術大学のオープンキャンパス開催!!
そこで今週の「大阪芸大テレビ」は、「オープンキャンパス直前SP」!
放送学科4年生の星加奈々さんが、オーキャンの魅力をお届けします★

 

Still0713_00000リポート撮影日が6月ということもあって、あいにくの雨模様。
「雨になんか、負けねぇ!!」と気合充分な星加さんが、大阪芸大のキャンパスを巡ります!
さて、今年はどんなプログラムが用意されているのでしょうか?

 

Still0713_00002これまでのオーキャンに参加された方も、これから参加しようという方も、予習・復習のために要チェック!!
制作スタッフも渾身のリポート特集となっております♪

 

「大阪芸大テレビ」は毎週金曜、深夜24時45分からサンテレビで放送中!また、奈良テレビ放送、テレビ和歌山でも好評放送中です!
みなさん是非ご覧ください!!

<<オンエア情報>>
7月15日(金)
サンテレビジョン 24:45から
7月16日(土)
奈良テレビ放送 18:15から
テレビ和歌山 22:30から


2016年7月14日

7/17(日)・18(月祝) オープンキャンパス開催!!

7月17日(日)と18日(月祝)は、大阪芸術大学オープンキャンパス!!

参加予定のみなさん、どの学科を回るかもう決めましたか?
例えば「絵を学びたい」と思っても、美術学科やデザイン学科、キャラクター造形学科など選択肢がいくつもあって、受験する学科を迷うこともあるのではないでしょうか?
ですので、オーキャンに来たら目当ての学科やコースを一つに絞るのではなく、できればいくつか回って比較するのがオススメです♪
似たジャンルの学科を比べてみるのはもちろんですが、全然違う分野を覗いてみると、もしかしたら新しい発見もあるかも知れませんよ~!!

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(写真は6月実施の模様)

今日は、7月のオーキャンで行われるプログラムの中から、私も気になるスペシャルイベントをピックアップしてご紹介します♪

■映画用チューリップクレーンの実技・演習
[映像学科]
7号館前(終日開催)

7月限定イベント!!
撮影用のクレーンの中でも、作りがシンプルで歴史の長い”チューリップクレーン”を使って、地上9mから大迫力撮影を行います。
手持ちや三脚では表現できないダイナミックな撮影を間近に体験してみてください♪

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■アートユニット「透明回線」ライブペインティング パフォーマンス
[アートサイエンス学科(平成29年4月開設)]
12号館下ピロティ(終日開催)

「透明回線」は、大阪芸術大学で生まれたパフォーマンスグループで、デザイン学科と舞台芸術学科の卒業生3名によって活動しています!
ライブペイントに映像と音楽を加え、空間そのものを一つの作品とする表現は、本学に新しく開設するアートサイエンス学科の学びに通じます。
今回のオーキャンでは、どんな作品を生み出してくれるのか?!注目です!!
※追加プログラムのため、事前・当日配布のリーフレットには記載されていません。
 最新情報は、オープンキャンパス特設サイトをご覧ください!

■「8K映像からの切り出しオフセット印刷作品展示」
[写真学科]
16号館3階 16-31教室(終日開催)

13日までスカイキャンパスで開催されていた「8Kエマージングテクノロジー展」でも紹介されていた、8K映像!!
フルハイビジョンの16倍の画質という、超高精細映像から切り出したプリントで、どこまでアート作品として表現ができるのか?!
見逃せない展示です!!

【18日(月祝)限定】
■染谷洋平さんスペシャルトークショー
 「アニメ・コミック…オタクカルチャーとデザインの現在」
[芸術計画学科]
9号館地下1階(13:00~13:50)

染谷さんは芸術計画学科の卒業生で、BALCOLONY.チーフデザイナー。
アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」のロゴや宣伝グラフィックデザインをはじめ、アニメやコミックのパッケージや、プロモーションのデザインを数多く手掛けられています!
トークショーでは、オタクカルチャーをとりまくマーケットの動向と、それに合わせて変化を問われるデザインの在り方について語っていただきます!

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この他にも、さまざまなイベントが用意されています!!
詳しくは>>大阪芸術大学オープンキャンパス特設サイト をご覧ください★

投稿:島田(企画広報部事務室)