2009年2月18日

人は支えあって生きている

数日前は4月並みの暖かさだったのに、昨日から一転、雪の舞うような寒さが戻ってきました。学内は在校生の人気も少なく、割合ひっそりしています。それでもあちらこちらで活動する在校生を目にします。入試課の窓からよく見える12号館下のピロティでは、早くも新入生歓迎祭の練習でしょうか、ダンスの練習が続けられています。ダンスの練習は20号館のピロティ下などでも見かけることができました。寒いのに楽しそうです。若い。

この時期、学内で在校生の姿を見かけないと思ったら、学外で在校生の展覧会やらコンサートが結構たくさん企画されています。きっとそっちに行ってるんだな。今日は音楽系のイベントで、ドレミの広場の柱にあったコンサート情報をちょっとご紹介します。

●第17回 ダンツァサクソフォンアンサンブル演奏会
 227日(金) 阿倍野区民センター・小ホール
 17:30開場 18:00開演 入場無料

VERSO Clarinet Ensemble 19th Concert
 228日(土) 南港サンセットホール(ATCITM10階)
 14:30開場 15:00開演 入場無料

●フルート・オーボエ・ファゴット専攻生によるコンサート
 33日(火)) 阿倍野区民センター・小ホール
 12:30開場 13:00開演 入場無料

全てに足を運べそうにありませんが、ポスターやDMで知ると皆さん頑張っているんだなと元気をもらえます。サントリーミュージアムでは、卒業制作展(学外展)の搬入も今日から始まったようです。コチラも是非どうぞ!
●2008年度卒業制作展(卒業制作選抜展)
 220日〔金〕→226日〔木〕
 11時→18時 入場無料
 会場:サントリーミュージアム[天保山]
 (地下鉄中央線「大阪港」駅下車1番出口 徒歩5分)

今日はひっそりした学内に、ひっそりと展示されている作品をご紹介します。21号館3階の廊下に設置されている「iN.Gallery」では、『人は支えあって生きている』という作品が展示されています。
人は支えあって生きている
iN.Gallery」はもともと大学院(彫刻専攻)の方の作品を展示するスペースとして作られたものだそうで、「大学院」の「院」から「iN」を名前にしたのだそうです。

卒業制作展 阿見優介
今展示されているのは現在4年生の方の作品だそうで、卒業制作展では11号館の玄関先に展示してあった作品を制作した阿見さんのものだそうです。

円錐形に整形した木材に透明の樹脂でひとまわり大きい相似形を重ねた作品。これを樹脂の色を替えてグラデーションになるように展示しています。
人は支えあって生きている
タイトルの意味を自分なりに考えてみました。真正面からの写真ではわかりませんが、透明の樹脂の中にもうひとつ木材の円錐形の像が見えるのです。支えてくれる人はココにいたんですね。どんな人にも心の支えとなるような存在がある、それぞれが一人で生きているように見えても。そんなことを感じました。実際、阿見さんの意図は、そうなのかどうかわかりませんが・・・。

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2009年2月17日

ヨーロッパ国際セミナーに出発しました!

おとといの日曜日のこと。ヨーロッパ国際セミナーの一行が関西国際空港よりイタリア・ローマに向け出発しました。今回出発したのは大阪芸術大学、通信教育部、短期大学部の在校生32名です。
ヨーロッパ国際セミナー ミラノ工科大学 
一行は空路でローマ到着後、乗り継いでミラノへ。この国際セミナーの主な目的はミラノ工科大学でのPoliDesign協会の研修で昨日からすでに始まっています。研修は5日間予定されていて、研修の合間に観光ができるそうです。いいですねぇ、「芸術の都」での2週間。ちなにみ「芸術の都」はパリだけではありません。
ヨーロッパ国際セミナー ミラノ工科大学
一行はちょうど本日、『最後の晩餐』を見に行くのだとか。「今頃」?いや「これから」?イタリアと日本の時差は8時間。ブログを書いている今が16時ならばイタリアは朝の8時ということになります。おはようございます!

5日間の研修の後はヴェニス→フィレンツェ、再びローマというルートで観光と自主研修が予定されているそうです。ローマの観光だけでも見どころいっぱいなはず。写真を撮って「見たつもり」にならず、せっかくなのでスケッチするなんてのもいいんじゃないでしょうか?本当は出発する前に『映画「ローマの休日」を全員で見る会』、なんかがあれば面白いと思います。「真実の口」のシーンなんかいいですよねぇ。日本に帰ってきたら観光の復習を兼ねて是非、是非チェックしてみてください。
帰国の予定は31日です。

●昨年の様子
→ ヨーロッパ国際セミナー報告(ミラノ編)
→ ヨーロッパ国際セミナー報告(ベニス編)
→ ヨーロッパ国際セミナー報告(フィレンツェ・ボローニャ編)
→ ヨーロッパ国際セミナー報告(ローマ編)

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2009年2月11日

はじめての卒展、キャラ造。

学内では卒業制作展が続いています。今年度はじめて卒業生を送り出すキャラクター造形学科は、はじめての卒展です。会場は20号館と19号館に分かれており、全体で5つの教室を使って開催されています。

キャラクター造形学科 卒業制作展
19
号館の3階の会場ではアニメ作品の上映とアニメ制作のための美術や絵コンテ、企画書などが展示されていました。作品上映の会場と作品展示会場が別ですので、どちらも是非ごらんにください。私はゆっくり見れなかったので、ちょっと物足りなさが残りました。

キャラクター造形学科 卒業制作展
19号館2階の会場ではゲーム作品が行われていました。カルタやカードゲーム的な作品など様々なゲーム提案がありましたが、もっとゲーセン的な展示ができれば面白いでしょうね。
キャラクター造形学科 卒業制作展

キャラクター造形学科 卒業制作展
キャラクター造形学科 卒業制作展
20号館では小池ゼミ、バロンゼミ、里中ゼミそれぞれ1教室ずつを使って作品が展示されていました。どんなジャンルの作品でもそうですが、作品それぞれの世界観が違いますのでこれだけ密集して展示してある全体が雑然として見えたのが少し残念でした。だって一つ一つの作品がこれだけ主張してますもの。
キャラクター造形学科 卒業制作展
在学中にマンガ雑誌などに掲載された方やコンペで受賞作品がある方は、卒業制作作品と共にその掲載誌の実物を展示する様子もありました。今回卒業する「キャラクター造形学科05年度生」を含んだ在校生、卒業生の最近の活躍を研究室からお聞きしてまとめてみました。
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《掲載》
菊田タクミ(キャラクター造形学科05年度生)
集英社 ジャンプSQ増刊 ジャンプSQII(セカンド)
「きつねとカクレンボ」
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《受賞》
金太(キャラクター造形学科05年度生)
講談社 週刊少年マガジン 9月期MGP 佳作
「BROTHER」
この作品はマガジンHP「マガメガ」で読めます。
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《受賞》
植田景子(キャラクター造形学科05年度生)
講談社 週刊少年マガジン 9月期MGP 奨励賞
「アトリエ」
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《受賞》《掲載》
重 陽児(キャラクター造形学科06年度生)
講談社 少年シリウス 第11回少年シリウス新人賞 佳作
「君に贈る」
この作品は1226日発売の少年シリウス2月号に掲載されています。
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《受賞》
河原田瞳美(キャラクター造形学科07年度生)
講談社 デザート ホープ賞
「スキ、キス」
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《受賞》
白石文武(キャラクター造形学科07年度生)
第一回 プロダクションIG×マッグガーデン コミック大賞 入選
「JAPANESE FAMILY」
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《受賞》
七海洋一(小池ゼミ1期生)
集英社 ビジネスジャンプ 第4回漫画維新 原作部門 奨励賞
「カルネアデスの遊戯」
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《出版》
椎橋 寛(小池ゼミ1期生)
1月 集英社ジャンプコミックス
「ぬらりひょんの孫」第3巻 発売!!
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さぁ、今後もドンドンいきましょう!

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2009年2月6日

卒業制作・学内展、スタート!

いよいよ本日から卒業制作展(学内展)が始まりました。これからしばらくの間、ブログも卒展ウォッチングを中心に更新していくことになります。
卒業制作2008 学内展 美術 彫刻 総合素材 構想
さて今日は大学の玄関口、芸坂を上がってすぐのところから屋外に展示してある作品を見ていきたいと思います。パッと見、面白さがわかりやすい作品たちです。彫刻コース(総合素材)専攻の方の作品が多いのですが、中には油画コース(構想)専攻の方も立体の作品を展示しています。

卒業制作2008 学内展 美術 彫刻 総合素材 構想
まず入試課の窓からもよく見える『H&Y』(阿見優介さんの作品)という作品です。空に向かって尖がった2つの立体が交差しています。この2つの先がどこを指しているのか?その指すものに何か意味があるのかなぁ、なんて考えます。

卒業制作2008 学内展 美術 彫刻 総合素材 構想
そしてその近くにはどうしても目に入ってしまう3体のモンスターたちが・・・。この作品は小堀友樹さんの『かいじゅうたちのいるところ』です。この3体、頭を寄せ合って何か相談事でもしているようです。実はこの3体のいる中心部分にとっても小さなゴルフのグリーンがあって、カップに立てられている旗にとても小さい文字で何やら書かれています。とても意味の深い内容でした。是非、直接読んでみてください。

卒業制作2008 学内展 美術 彫刻 総合素材 構想
15号館前、銀河系広場のそばには『もりのかみさま』が出現しています。カンボジアの遺跡アンコール・トムを思わせる作品です。演出のため作品には苔(コケ)が施されていますが、明日も天気が良さそうです。制作された竹中悠さん、苔に湿気を与えてあげてください。

卒業制作2008 学内展 美術 彫刻 総合素材 構想
さらに天の川通りを奥へ進むと18号館の前に『音のでない楽器』(上古代 瞳さんの作品)が展示されています。そのカタチも面白いですが、私が「いいな!」と思ったのはその展示場所です。もともとこの天の川通りの歩道の部分は舗装されていませんでした。全面にツタ系の植物がびっしり生えていて、ケヤキの足元の地面をカバーしていました。もう1213年前ぐらい前のことです。今もケヤキに頑張って絡んで生えているツタが何箇所かありますよね。
その舗装工事後、実は枯れてしまったケヤキもありました。その名残で歩道上に円く露出した土の部分があります。ここにこの作品は展示されています。この作品のために用意され場所のようにいい感じです。そう、ここは何かがあるべき場所のように思います。

卒業制作2008 学内展 美術 彫刻 総合素材 構想
今日紹介する最後の作品は、逆に違和感の面白さです。突如、壁から生えてきた2本の足。『2℃』(岡田 芽さんの作品)です。椅子に腰掛けて組んだ足のように見えるそのフォルムは丸みが強調され、可愛いらしさすら感じます。「この上半身は建物の中でどうなっているのか?」と思わせる作品です。この足から想像するにお尻も体も腕も顔もプニプニ、プクプクした巨人なんだろうと思います。全身像を是非見てみたいと思わせてくれる作品でした。

総合体育館にも他の彫刻コースの作品が展示されています。是非、是非卒業制作展にお越しください。迫力ありますよー!ホント、ホント。

卒業制作2008 展覧会・演奏会・研究論文発表
 会期/2月6日(金)→2月15日(日)
     10:00?16:00
 会場/大阪芸術大学 (>>>アクセスはコチラ

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2009年2月4日

「最後に何かありますか?」 自己PR作成実践講座

今日と明日、学内では「合同企業説明」が開催されています。本日(4日)は12社、明日は11社の企業の採用担当の方がお越しいただくことになっています。毎年恒例になったこの企画、参加する3年生達は「スーツの着用」が必須となっていて、学内は初々しいスーツ姿が多く見られました。
合同企業説明会 自己PR作成実践講座
午後からの企業説明会に先立ち、芸術劇場では「自己PR作成実践講座」が行われていました。講師はいつも大変お世話になっている株式会社ダイヤモンド・ビッグアンドリード降矢一朋さんです。降矢さんは本学・美術学科のご出身。就活や人事採用に関わる話の引き出しの数は数え切れません。
自己PR作成実践講座
自己PRのメカニズム、これから就職活動の中ではじめて経験するさまざまな疑問や戸惑いをどうクリアにしていくのかなどをわかりやすく説明してくださっていました。就活も「相手の立場に立って考える」ことで、どう反応していけばいいのか納得いく答えが見えてきます。実は降矢さんは心理カウンセラーの資格もお持ちです。「ううん、なるほど」、連発です。
自己PR作成実践講座 降矢一朋 ダイヤモンド・ビッグアンドリード
例えば、こんなシチュエーション。『採用面接の際、採用担当の方から「最後に何かありますか?」と発言を促されたとき』。そこでどう対応するのか?この話の説明はとても印象に残りました。
自分が誰かとデートをしたとして、楽しく過ごした1日の最後、別れ際に相手から「今日は一日楽しかった、ありがとう。で、私に何か聞いておきたいこと・・・、ない?」。このシチュエーションで言っておくべきフレーズをイメージできる?という問いかけがあり、その後、採用担当者の方の心理が解説されました。
「この学生いいやつなんだけど、次の面接対象者に推薦するにはもっと何かほしいんだけどなぁ・・・。もう一つでも何か他にPRできるものがあればプッシュできるのに・・・」。そうして差し伸べられた手を如何に掴むか?そのときに言うべきことは?・・・これまた、なるほど。

こんなありがたいお話が聴けるとは・・・。出席しないのは損です。今日は「エントリーシート編」でしたが、明日は「面接編」です。シュウカツする人は絶対参加しておきましょう!
自己PR作成実践講座 降矢一朋 合同企業説明会
合同企業説明会終了後、まだまだためになる企画が用意されています。美大生に特化した唯一の就職メディア「美ナビ」(http://www.binavi.com/)を運営している株式会社モーフィングの方に講師をお願いするガイダンスがあります。24日は「次世代の美大生」、25日は「これからの企業で必要とされる人材」というテーマです。いよいよ本格化する就職戦線を美大生、芸大生はどう歩いていけばいいのか?そんな疑問を解決するガイダンスなのだそうです。
自己PR作成実践講座 就職活動
就職活動だけでなく「苦い経験」は、うまくいった経験よりも多くの教訓をもたらしてくれるはずです。はじめからうまくできなくてもいい。「打たれ強く」少しずつでも成長していってください。就職活動のモットー「逞しく」「あつかましく」「粘り強く」。そんな気がします。実践してみてください。

今回の講師、降矢一朋先生関連のWEBサイト
就活ナビ -勉強会「就活ゼミ」受付中-
http://www.shukatsu.jp/
読売キャンパス・ランサーズ ヨミティ -Q&A掲載中-
http://www.yomity.net/
●「日々、キャリア」降矢一朋の気付きメモ日記 -セミナー以外の就活関連小ネタ-
http://blog.goo.ne.jp/kaz-furuya_1964/

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