2017年9月7日

今年も、 “日本映画発祥の地”で実習を行いました!

昨年に引き続き、今年も映像学科2年生の学生たちが「東映太秦映画村」で映画撮影を行いました!
 

“日本のハリウッド”と呼ばれている太秦。
日本映画発祥の地とも言われており、1926年に「東映京都撮影所」の前身である「阪東妻三郎プロダクション太秦撮影所」が発足して以来、90年以上もの歴史を重ねてきました。
大阪芸大の卒業生もスタッフとして数多く活躍しています。
そして、京都撮影所に隣接するテーマパークが「東映太秦映画村」。
村内には江戸の町が再現されており、実際のテレビや映画の撮影も行われています。
 
昨年度からの試みとして、映像学科教授で映画監督 田中光敏先生の授業「製作研修Ⅰ」では、この映画村のロケーションを活用した5分間のショートフィルムの制作を行っています。

 

出演するのは、東映のプロの役者さん!
また、照明技師や録音技師の方々が、学生たちの指導にあたられました!
先生やプロのスタッフが現場にいらっしゃるとは言え、実際に手や頭を動かすのは全て学生たち。
それぞれ役割を担い、制作に挑みました。
映像制作には、さまざまな役割の仕事があるんです。


 
【監督】映画制作を統括する責任者。

【助監督】テレビ業界のADとは少し異なり、いわゆる演出部。演出に関わるさまざまな業務に携わります。

【撮影監督】カメラマン。画面に映る映像全てにおいて責任を負う人です。

【美術】舞台セットのような大道具から、家具や雑貨、俳優の持ち道具を制作する小道具、着ぐるみや特殊メイクなどの特殊美術など、多岐に亘ります。

【照明】人工照明を使って被写体を演出したり、レフ板を用いて自然光を上手く映像に取り入れたりします。

【録音】映画の印象を大きく左右する音を担当します。

【記録】撮影シーンの様子や内容を記録・管理するパート。編集する際にちぐはぐにならないよう、撮影カットの統一を図るために大切な仕事です。

【脚本(企画)】作品のもととなるシナリオを制作します。

撮影監督を担当した学生のコメント
「太秦映画村のロケーションは、観光で来た時とは感じ方が違いました。カメラのフレームにおさめるという、新たな視線で見ることができ、大変勉強になりました。」

美術を担当した学生のコメント
「大学でやった時には、既存のもので小道具を済ませていたけど、映画村での撮影では、”ないものはつくる”という精神を学びました。このシーンでは窓が邪魔だなと思ったら、プロの美術さんはあっという間に壁に変えてしまうんです。私たちでは無理だと思っていたことも、プロは実現するのだと驚きました!」
 

田中先生は、
「学生たちが制作しているのは、時代劇を超えている作品!今までに見たことのない、新しい要素が入った映画になると思います。」
とおっしゃっていました!

後期授業では、撮影した素材を編集して、作品を仕上げていきます!!
完成は、12月予定。
どんな作品になるのか…?
また、ブログでも続報をお伝えできたらと思います★

 
投稿:島田(企画広報部事務室)


2017年7月20日

動物芸術論「ライトアニマル」

先日ご紹介した、教養科目「動物芸術論」。
教養課程主任教授の若生謙二先生が担当され、若生先生による授業の他、定期的に動物写真、動物絵画、美術解剖学、動物彫刻、動物イラスト、動物映像のエキスパートを招いて、特別講義を行っています。

7月には、海洋生物イラストレーター・ライトアニマル代表の河合晴義さんがお越しになりました!!

 

河合さんが描くイラストは、研究者の目にも耐え得る、正確な描写が大変評価されています。


実は、海洋生物は陸上で活動する動物よりも、特徴を捉えることが非常に難しい生き物らしいです!
まず、海の中にいるので、実際の色とは違って見えます。
それなら陸に上げて見ればいいじゃないかと思うかも知れませんが、空気に触れると変色する生き物もいます。
その上、水槽で飼育されている生き物は、野生とは全く違う可能性もあるのだとか。
また、よく生き物を描く時に言われる「骨を見て描くと良い」という話も、水中にいる生き物には通用しないこともあるそうですよ。
ですので、足りない情報は、知識や想像、これまでの経験などで補って描かなければいけないのです。


観察することで見える、海洋生物の生態。
河合さんは、それぞれの生き物をしっかりと研究することで、それをイラストに活かされています。
図鑑に掲載するリアルなイラストはもちろん、マスコットキャラクターのような可愛らしい絵を描くことも。
しかし、どんなにデフォルメしても、指の数や模様の形など、どんな種類の生き物なのかがわかるよう、特徴は正確に表現することを心がけているそうです。


また、河合さんの取り組みは、イラストだけにとどまりません。
イラストでは表現できない、生き物の立体感を表現できないかと考えられたのが、「ライトアニマル」というものです。
ライトアニマルとは、本物の動物であるリアルアニマルに対して、光で表現した動物として名づけられました。


「LightWave 3D」や「ZBrush」といった3Dのソフトを使って制作されており、骨(ボーン)を組んで、その上に皮膚を表現し、まるで本物の海洋生物が目の前にいるかのような映像をつくり出しています!!
大きなスクリーンを使えば、実物大のクジラも表現することができるそうですよ!!


実際に、ライトアニマルのクジラを呼んでくださいました!
どんな瞳をしているのか、どんな凹凸がついているのかなど、じっくりと観察することができます。
本物のクジラをこんな間近で見る機会は、なかなかありませんよね。


ライトアニマルの特徴として、どんな生き物でも展示できることや、飼育下では見ることができない生態を知ることができる、場所を選ばないことなどが挙げられます。
また、水族館の運営のためには、どうしても生き物の死を避けることができませんが、ライトアニマルにはその心配もありません。
河合さんは、「生き物の大切さを伝えるためのツールとして、これからさらにリアルで立体的な海洋生物を表現していきたい」と話されました!!

「みなさんも、若い発想で新しいアートを見つけてみてください!」

素敵な講義を、ありがとうございました!!

 

投稿:島田(企画広報部事務室)


2017年7月5日

大阪芸大で一番グローバルな授業!?

学生のみなさん、大阪芸術大学の「建学の精神」を5つ全て言えますか?
建学の精神とは、この大学の創設目的・理念のこと…簡単に言うと「学校がどういう目的で建てられたのか」を表したものです。
本学のホームページや「大学案内」の冊子でも紹介されていますが、ここで改めてご紹介しますね。

>>それぞれの詳細については、コチラから★

さて…今日はこの中から、「国際的視野に立っての展開」にも通じる授業をご紹介します~!

大阪芸術大学には、国際交流の場がたくさん用意されています。
海外の大学との交流展や、海外セミナー、そして短期留学制度も整っています!
海外の数多くの大学と姉妹校提携、並びに大学間交流協定を結び、幅広く活動しています。
特に、「アメリカ美術大学協会」に加盟し、造形美術教育の国際化に大きく寄与してきました。
この交流の一環として、アメリカ美術大学協会加盟校との間に短期留学制度を設けています!!
海外留学生のためにつくられた制度ではなく、一般の学生と一緒に正規の授業を受けるので、留学を希望する学生はあらかじめ留学の動機や目的を熟考し、留学先の言語や専門学習の勉学に励み、充分に準備を進めることが望まれています。

そして、姉妹校の学生たちも、大阪芸術大学に留学生としてやってきます!
今回は、留学生たちが受講している美術学科版画コースの「版画実習」にお邪魔しました~♪


授業を担当されているのは、美術学科教授の原三佳恵先生!!
留学生だけでなく、もちろん日本の学生たちも一緒に原先生の授業を受けます。


版画というと、主に孔版、平版、銅版、木版の4つの技法がありますよね。
版画コースでは、これらを総合的かつ専門的に学び、既成概念にとらわれない作品づくりに励んでいます!
私が教室に伺った日は、平版(リトグラフ)の実習を行っていました。

 

リトグラフとは、水と油の反発作用を利用した版種。
版には凹凸がある訳ではなく、化学反応を用いた印刷方法なので、日本では平版と呼ばれています。

この授業に参加しているのは、アメリカのメリーランド美術大学カリフォルニア美術大学、またドイツのベルリン芸術工科大学からの留学生です。

 

みんな真剣な表情で作業に取り組んでいます。
慎重にインクの色を調整しては、何度も試し刷りを行っていました。
果たして、どんな作品になるのでしょうか?
 

また、別の曜日には合評を行っていました!
版画コースでは、週1回のペースでこうやって集まって合評するそうです!


それぞれの作品について意見を出し合っていますが、1つの作品の色を巡っても、「オレンジがいいと思う」「私はピンクかな」「黄色にしたらどうだろう?」と考えもさまざま。
原先生は、「最終的には、自分が一番良いと思う表現を選べばいい。けれど、他の人のアドバイスを聞いてみることも大事。”こういう意見もあるんだな”と心に留めておくことで、次の作品づくりにも活かせますよ!」とおっしゃっていました。
芸術の道には明確なゴールがありません。
より良い作品をつくるために、合評という機会はとても大切なんですね。

 

さらに英語も交えての会話は、日本の学生たちにとって、大変勉強になる場!!
版画の技術だけでなく、英語力も身につけることができる授業なんですね♪♪
日本にいながら、この教室ではちょっぴり留学気分が味わえちゃうのが素敵です★


留学生のみなさんに、大阪芸大の授業について聞いてみると…
「アメリカではみんな、発表する時に自分の考え方をストレートに表現する。でも日本の学生は、意見を言う時控えめに、綺麗な言葉で言ったりするのが新鮮です。」
「私が作品に対して言いたいことがあっても、”日本語ではなんて言うんだろう?”と思うことがあって、意見交換は難しいですね。」
「版画以外にも色んな授業を受けているんですけど、『日本画』の授業は母国にはないので、とっても魅力的です!」
など、たくさんお話してくださいました!!


私も、英語でお話ができたらもっとコミュニケーションが取れたのですが…
留学生のみなさんが日本語で丁寧にフォローしてくれました。
んん~私も、学生たちを見習って、英語の勉強をした方がいいな…と感じたブログ担当。笑
 

原先生の「版画実習」、大阪芸大で一番グローバル(かも知れない!?)な授業でした!

 

投稿:島田(企画広報部事務室)


2017年6月29日

動物が大好きな学生必見!!動物芸術論

みなさん、以前このブログでご紹介した、短期大学部の授業「動物芸術論」を覚えていらっしゃいますか?
>>記事はコチラ!

大阪芸術大学でも、今年度から教養科目として「動物芸術論」が開講されています!!
担当されているのは、教養課程主任教授の若生謙二先生。
そして、定期的に動物写真、動物絵画、美術解剖学、動物彫刻、動物イラスト、動物映像のエキスパートを招いて、特別講義を行っています。

5月には、去年短大の取材でもお世話になった、写真家の中村陽子さんがお越しになりました。


モデル犬・ジャックラッセルテリアのポップちゃんと、ノーフォークテリアのクーピーちゃんとも1年ぶりの再会です♪

 

3世帯に1世帯がペットを飼っていると言われている現代。
みなさんも、犬や猫の写真を撮ったことが一度はあるのではないでしょうか?

授業では、身近な動物の撮影方法が話されました。
短大の時にもご紹介しましたが、中村さんから教わった”ワンちゃん撮影時のポイント”をご紹介しますね★

★フォーカスは”目”に合わせる!
★鼻の下の分かれ目が見えるようにアングルを工夫する!
★撮影としつけは別々に。カメラを向けている時は楽しい時間にする!
★可愛らしい表情を撮りたい時は、逆光を使って演出する! など…

30分ほど指導を受けた後は、さっそく実践へ!!


一眼レフやコンパクトデジカメ、スマートフォンなど、それぞれ愛用のカメラを使って、駆け寄ってくるポップちゃんとクーピーちゃんをねらいます。

中村さんの教え通り、鼻の下の分かれ目が見えるよう、地面に伏せてローアングルで撮影に挑戦していました!

 

また6月には、彫刻家のはしもとみおさんをお招きしました!


はしもとさんは、主に動物たちの姿を彫刻されています!!
その活動は幅広く、対個人・対企業のオーダーメイド彫刻や、美術館での展覧会、木彫りのワークショップ、彫刻作品の販売や、さらにはイラストや絵本のお仕事なども手がけられています。
材料は楠で、チェーンソーやのみ、彫刻刀を使い、オーダーを受けてペットを彫ったり、ライフワークとして100匹の野良猫を追いかけて彫ったり…
はしもとさんが彫る作品は、まるで本物の動物のような生命力やぬくもりを感じるものばかりです!


そんなはしもとさんが毎朝行っていることが、”朝練“と呼ばれる15~30分間のスケッチ。
スケッチと言っても、鉛筆での下描きはせず、絵具でそのまま描かれているそう!
この朝練が、はしもとさんの作品づくりに繋がっています。

「何かを達成するためには、1つのことに定めて達成していくことが大事だと思っています。
“彫刻家と言えば、あの人だよね”って言ってもらえるような、前人未到の生涯彫刻家をめざしています。」


そして!!今回ははしもとさんが、学生たちの目の前で実際に彫刻の実演をしてくださいました。


ざっくりとカットされたこの楠の木材ですが…


なんとなんと…



あっという間にざっくざっくと彫刻刀で大胆に彫られていき、


猫ちゃんの形に!!!


わずか30分で、たった1本の彫刻刀だけを使ってほぼ完成!!

あまりに鮮やかな技に、学生たちもびっくり!!

「彫刻するのに、何かパターンはあるんですか?」と学生から質問が飛び出すと、
「パターンで彫っている訳ではないですね。この子はつい先日観察した猫ちゃんなので、もう私の中にこの子の姿が鮮明に刻まれているので、それをイメージして彫っています。」とはしもとさん。
はしもとさんは動物を彫る時、ただ漠然とした犬や猫を彫っている訳ではなく、ちゃんと1匹1匹の個体と向き合って、その個性をきちんと表現されているんです!
動物が大好きで、彫刻が大好きなはしもとさんだから生み出せる作品なんですね。

 

動物芸術論では今後も、動物を題材にした”アニマルアート”を表現するためのさまざまな手法を学びます!!


これからの展開が楽しみですね♪

 

投稿:島田(企画広報部事務室)


2017年6月1日

アートサイエンス実習にお邪魔しました★

今年4月に開設した新学科 アートサイエンス学科
文系・理系・芸術系の枠にとらわれない自由な発想と取り組みで、先端テクノロジーを使って新たな形にするまでのスキルや知識、実践のすべてを身につけることができる今までにない学科です。

学科の学びがスタートして2ヶ月…どんな授業が展開されているのか気になるところですよね。
そこで!このブログでも、アートサイエンス学科の授業を紹介していきたいと思います★
 
先日私がお邪魔したのは、「アートサイエンス実習ⅠA」という実習。

この授業では、映像の撮影・編集と、サウンドの録音・加工の基礎的スキルを身につけた上で、
アートサイエンスらしいサウンドと映像が融合した作品の構想と制作をグループ単位で行い、
サウンド表現と映像表現の感性を高め、「ゼロから発信するものづくりの発想」を体験します。

 

15コマのうちの前半は2クラスに分かれて、3週ずつで映像制作とサウンド制作のそれぞれの基礎を学びます。
 
浅尾芳宣先生のクラスでは、映像制作が行われました!


課題は、「他己紹介ムービーを作ろう」というもの。
4人のグループを組んで1人ずつ出演者となって、計4本のムービーを制作します。
1週目は取材からシナリオ制作・ロケハン、2週目に撮影をして、3週目に編集と講評を行うという内容。


学生たちに配られたのは、キヤノンのデジタル一眼レフカメラ。
アートサイエンス学科の1年生のうち半数は、一眼レフを使うのは初めてとのこと。

 

カメラには自動で設定を調整してくれるオート機能もありますが、「これから映像を扱っていくみなさんですから、マニュアルにしましょう」と浅尾先生。
シャッタースピードやISO感度、被写界深度など、カメラの設定の基本を先生に教わりながら、少しずつ撮影に慣れていく様子でした。
 

そして、市川衛先生のクラスでは、サウンド制作が行われました。


レコーダーを使って録音し、その音を編集して効果的なオリジナルサウンドを制作。
最後にそのサウンドに合った写真をつけて提出するという課題内容です。

学生たちは、教室の外に出て身の回りの音を探して録音開始!

 

気に入った音が録れたら、Adobeの「Audition」というソフトを使って複数の音をミックスしたり、エフェクトをかけて加工したりと、さまざまな音の表現を学びました。
 

今回の授業内容は、映像学科や音楽学科でも学ぶことのように感じますが、アートサイエンス学科で映像や音について学ぶ意義とは、何なのか聞いてみました!

プロジェクションマッピングやインタラクティブアート、VR映像など…アートサイエンス学科でどんな表現をするにしても、映像と音が必要になってきます。
授業の前半でこうした映像とサウンドの基本を学生全員がしっかり身に付け、そして後半には映像と音の両方を使った作品に挑戦することで、学生たちが表現できる作品の幅が広がるのだそうです。

アートサイエンス学科の学生は、文系・理系・芸術系…これまで経験してきたことや、得意なことが多種多様。
この授業を通して、ようやく自分たちがめざすものが何なのか少しずつ明確化している様子とのこと。

まだまだ始まったばかりのアートサイエンス学科!!
また、別の授業にもお邪魔してみたいと思います♪

 

投稿:島田(企画広報部事務室)