2017年5月11日

小説家 森見登美彦さんが大阪芸大で授業!!

みなさん、現在公開中の映画「夜は短し歩けよ乙女」はもうご覧になりましたか?
さまざまなアニメ映画を手がけて来られた湯浅政明さんが監督を務め、主題歌はASIAN KUNG-FU GENERATION、さらにキャラクター原案は本学デザイン学科卒業生の中村佑介さんが担当する、今話題の映画です!
“腐れ大学生”である「先輩」と、彼が恋するクラブの後輩「黒髪の乙女」を中心に、京都の街で個性豊かな仲間たちが次々に巻き起こす珍事件を描いた恋愛ファンタジー。
この作品の原作を手がけられたのは、小説家 森見登美彦さんです。
森見さんは他にも、人に化けた狸と天狗の物語「有頂天家族」や、大学生が1年生の時に選んだサークルによって自らの大学生活がどのように変わるのか…その可能性を描いた一人称小説「四畳半神話大系」など、京都を舞台にした小説をたくさん書かれています!!
森見さんの描く独特の世界観に引き込まれたという人も多いのではないでしょうか?

そんな森見登美彦さんが、先日なんと大阪芸術大学の特別講義にお越しくださいました!!

 

教室には、学科学年問わずさまざまな学科の学生が集まり、席が足りずに追加で椅子を並べての対応に…!

講義は文芸学科長の長谷川郁夫先生とのトーク形式で行われ、森見さんの作品についてはもちろん、どんな幼少期を送られたのか、小説家としてどんな生活を送られているのかなど、さまざまなことをお話いただきました!!

 

先に述べたように森見さんの作品は京都を舞台にしたものが大変多いのですが、京都の魅力とは…?という話題にも。

森見さんは奈良県のご出身で、大学生時代に京都に下宿されていたそうです。
デビュー作「太陽の塔」は、森見さんご自身が学生だった時に執筆された青春小説。
現実には有り得ないことをたくさん盛り込んだファンタジー要素の強い作品ですが、舞台が京都であることから、読者に妙なリアル感を与えたそうです。
そんな反応もあって、京都には”ファンタジーなんだけど、どこか現実のお話のように思わせる”という魅力があるのだとか。
私も、森見さんの作品を見た後に京都の街を歩いた時、そこにキャラクターの気配を感じたり、この場所でこんなエピソードがあったなぁと思いを馳せたりしました。

また、学生からの質問コーナーも設けられ、「どんな発想でキャラクターを生み出しているのか?」「編集者とはどんなやり取りを?」「文章の内容って普段考えていること?」など、さまざまな質問が飛び出しました。


最後に森見さんに、「良い文章を書くにはどうしたらいいですか?」と私も質問させていただきました。

「文章は流れとリズムで書いています。最初は多少変でも、勢いで好きなようにたくさん書いて、その後で見直して良くしていくのがいいと思います。初めから良い文章をめざさなくて、大丈夫です。」
とアドバイスいただきました!

森見さん、ありがとうございました!!
私も、ブログを書く身として、自分なりの文章表現を見つけていきたいと思います。

 

投稿:島田(企画広報部事務室)


2017年4月26日

工芸学科陶芸コース 前田昭博先生の授業!

新年度がスタートしてもうすぐ1ヶ月ということで、そろそろ色んな学科の授業を覗いてみたいと思います!
新入生のみなさんは、もうキャンパスのどこに何があるか、覚えましたか?
大阪芸大のキャンパスは、約39万4千平方メートル。
甲子園球状約11個分、ユニバーサルスタジオジャパンに例えると、パーク面積とほぼ同じ広さがありますので、すぐには全ての施設を知ることは難しいと思います。
学内を探検してみると、「こんなところにこんな施設が!」と驚くことも少なくないですよ。

そんな私は先週、工芸学科陶芸コースの授業にお邪魔しました!


陶芸コースはどこで実習を行っているのかと言うと…
15号館と16号館の間から見える、この17号館に研究室や実習室があります!

 

この日は、客員教授の前田昭博先生による授業が行われました!!


前田先生は、工芸学科の卒業生で、重要無形文化財保持者に認定された方…いわゆる「人間国宝」と呼ばれています!
※無形文化財とは?…芸能、工芸技術等の無形の「わざ」のこと。

 
(スカイキャンパスの展示)

スカイキャンパスにも、前田先生の作品「白瓷面取壺(はくじめんとりつぼ)」が展示されていますので、ご覧になった方もいらっしゃるのでは?
 

工芸家を志す方にとって、前田先生はまさに憧れの存在!!
陶芸にとどまらず、ガラス工芸コースなど、工芸学科他コースの学生たちも聴講に訪れていました。

「工芸というのは、”こんなものをつくりたい”という【想い】も大切だが、それを形にする【技術】が重要。その技術は長い年月をかけて身に付くものなので、大学卒業後すぐに陶芸家になろうと言うよりは、40歳とか、ある程度年齢を重ねて初めて自分の表現ができるようになると思う。」
と話された前田先生。
前田先生がめざすのは、”サインがなくても作品を見ただけで自分の作品だとわかってもらえる白磁作品”を制作することなのだそうです。
白磁とは、白素地に無色の釉薬をかけた磁器のこと。
真っ白な作品だけに、自分にしか表現できない作品を生み出すには、相当な技術が必要ですよね。

 

授業では、面取りのデモンストレーションが行われました。
面取りは、工芸制作において、角部を削り角面や丸面などの形状に加工する工法で、作品を仕上げるために大切な工程です。
前田先生は松の板を使い、ろくろで作ったアウトラインを大切にしながら、内側に押し込むように削っていきます。


この時、押さえる力の強さによっては、作品にひびが入ってしまうそうです。
割れないギリギリのところを攻めるのだそうです。

前田先生「ろくろ目や指の跡も丁寧に取り除いていきますが、それでも僅かに残ったものが、作品の魅力になるんです。」

また、前田先生のこだわりで、作品の口と内側は削らないのだそうです。
この部分は、ろくろを挽き、土の塊から引き上げた時に表現されるものだと教えていただきました。
前田先生にとって、器の口は人の顔のようなものだそうです!

前田先生の「わざ」を真剣に見学していた学生たちも、実際に面取りに挑戦!
「前田先生が使われている道具を触らせていただけるなんて、光栄!」という声も聞こえてきました。

 

陶芸に関しては全くの素人である私ですが、前田先生のお話一つひとつが丁寧で分かりやすく、心にすっと入ってきました。
前田先生のそういったお人柄が、作品に表れているように思います。
また、印象的だったのが、「作品に取り掛かった時の【気持ち】を、焼きあがるまで大切に持続させることが、良い作品に繋がりますよ」という言葉。
この言葉は、工芸だけでなく、ものづくりに励む大阪芸大全ての学生たちにも通ずることだと思いました!

前田先生、素敵な授業をありがとうございました。

 

投稿:島田(企画広報部事務室)


2017年1月19日

大阪の都市プロデュースを事例に学ぶ特別講義!

今日のブログは、昨年12月に行われた特別講義の話題!
大阪府府民文化部長 岡本圭司さんが大阪芸術大学にお越しになり、特別講義「都市魅力創出プロデュース ~街の魅力をどう作るか~」が開かれました。
岡本さんは、大阪府の文化事業の推進に貢献され、都市におけるさまざまなプロデュース活動をしてこられました。
携わられたイベントの中には、「おおさかカンヴァス」や「大阪・光の饗宴」、「御堂筋ランウェイ」など大阪芸術大学の学生たちが参加したイベントもたくさんあります。

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講義では、実例を交えながら、都市における文化プロデュースについて紹介されました。

岡本さんが話されたことで特に印象に残ったのは、「イベントにはストーリーがある」という話。
例えば、イベントで著名人をゲストに招くということは多々見受けられますが、何の関連性もなくゲストを呼ぶことはなかなか難しいそう。
そのイベントになぜそのゲストが必要なのか、それにはきちんとしたストーリーがあるから成り立つのだそうです。

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昨年11月にご紹介した「御堂筋ランウェイ」(>>ブログ記事)では、陸上男子400メートルリレーメダリストである4名の選手たちが御堂筋を駆け抜けるといった演出や、写真家・映画監督の蜷川実花さん、歌舞伎俳優の中村壱太郎さんなどがパフォーマーとして登場されました。
その演出も、もちろん岡本さんがきちんと筋道を立てて計画し、実現したことなんですね。

(イベントの様子)
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また、都市における文化プロデュースにおいて重要なのは、「その”まち”をリスペクトすること」「歴史を学んだ上で新しいものを注入すること」だと話された岡本さん。
無機質な都市にぬくもりを与えるためには、やはり”芸術”が大きな力になるそうです。

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岡本さん、素敵なお話をしていただき、ありがとうございます。

投稿:島田(企画広報部事務室)


2016年12月1日

卒業生 西野壮平さん特別講演

11月24日(木)、写真学科卒業生の西野壮平さんによる特別講演が行われました。

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西野さんは大阪芸大在学中から、都市のアイコンの集積として表現された「Diorama Map」シリーズの制作を開始。
自らの足で都市を歩き、モノクロフィルムで撮影された膨大な数の写真を1枚1枚手作業でコラージュするという手法で、世界中のさまざまな都市を舞台に制作されています。

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2005年、新人写真家の発掘・育成・支援を目的とした文化支援プロジェクト「キヤノン写真新世紀」にて優秀賞に選出されて以来、国内外で個展やさまざまなグループ展で注目を集めている西野さん。
そんな西野さんがまずはじめに学生たちに向けて話されたのは、大阪芸大に通われていた学生時代の話でした。

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「講義を受けていた時、聞きたいことがあってもなかなか聞くことができなかった。自分が発言していいものか?そんなことも考えた。
 君たちに、たくさん質問しろ、と言うのではないけれど、大学の中で吸収できる目の前のことを、精一杯吸収してほしい」

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西野さんは学生の頃、フィルム1本分の写真を印画紙上に並べて作成した「コンタクトシート」に着目されたそうです。
これは、ネガフィルムよりもわかりやすく、撮影した写真を一覧で確認することができるシート。
自分が歩いた痕跡が1枚になっているのが面白いと感じられた西野さんは、この連続性を活かして作品を表現するようになったのだそう。
この表現方法が、「Diorama Map」シリーズに繋がります。

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ロンドンやリオデジャネイロ、ニューヨーク、東京など、世界中の都市を訪れ自分の足で歩き回り、絶好のロケーションを見つけてはシャッターを切り続けて来られた西野さん。
大体、1つの都市で2万枚もの写真を撮るらしいです!!
キャンバスにその写真をコラージュ。
膨大な時間と労力を費やして制作される作品は、1年で3都市できるのが精一杯だそう。
まるで地図のようであり、それでいて絵画のようであり…独特の世界観が構築されていますよね!!

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写真の世界で生き生きと活躍されている西野さんのお話は、写真学科の学生たちにとって大変刺激になったに違いありません!
西野さん、ありがとうございました!!

投稿:島田(企画広報部事務室)


2016年10月18日

平原真先生の授業をご紹介!

平成29年4月開設の新学科「アートサイエンス学科」!
文系・理系・芸術系の枠にとらわれない自由な発想と取り組みで、先端テクノロジーを使って新たな形にするまでのスキルや知識、実践のすべてを身につけることができる今までにない学科です!!

このブログでも、学科開設に先駆けた取り組みを多数紹介してきました。
しかし、まだまだ「具体的にはどんな授業が行われるの?」という声も聞こえてきます。

そこで今日は、来年度からアートサイエンス学科で教鞭を取られる平原真先生の授業をご紹介します!
平原先生は、インタラクションデザイナー・造形作家。
人とモノのインタラクションをテーマに、体験型コンテンツ、アプリ、プロダクト、玩具まで幅広い作品を手掛けられています。

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私が伺ったのは、美術学科を対象に今年度開講している「デジタルアートⅠ」という授業です。
授業では普段、Adobeの画像編集ソフト「Photoshop」や「Illustrator」、映像編集ソフト「After Effects」を使って名刺やフライヤー、PVなどを制作しているのですが…
この日は、特にアートサイエンス学科の学びに通じる授業を行うということで、撮影させていただくことになりました!!

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今回、授業で使用したのは、オーストラリア・トロテック社の「Speedy100」というレーザー加工機です。
パソコンからプリンターで印刷するような感覚で、データを機械に送ると、簡単に素材を加工することができるんです!

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初めて見るレーザー加工機に、学生たちも興味津々。

学生たちは、これまでの授業で制作した画像データを用いて、このレーザー加工機を体験しました!

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こちらが、Illustratorで描いた画像データ。
Illustratorでは、”パス”と呼ばれる線を用いて絵を描きます。
このデータをレーザー加工機に転送すると…

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見事、その形が再現されて木材に彫刻されました!!
転送されてから、5分ほどで完成しましたよ。

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パソコン上でデザインしたものを、実際に手に取れる形で表現しようという、平原先生の”人とモノのインタラクション”というテーマとも繋がる授業です。
平原先生は、「大量生産品ではなくて、小ロットのものを作るという、モノづくりの新しい形を体験してもらいたい」と話されていました。

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アートサイエンス学科では、この他にも、プログラミングを使って画面上のデータを具現化する授業がたくさん展開されるそうです!
今回紹介したものは、学科の学びのほんの一部に過ぎません。
このブログでは、今後もアートサイエンス学科に関する情報も発信していきますので、お楽しみに★

投稿:島田(企画広報部事務室)