今日のブログは、アニメのプロデューサーとしてご活躍の諏訪道彦さんによる特別講義の模様をご紹介します!
アニメーションの制作には、監督、キャラクターデザイン、音楽、編集、脚本、演出など、さまざまなスタッフが関わっています。
その中でも、プロデューサーは最も重要な人物となります。
良質な原作を見つけたり、優秀な監督を連れてきたり、制作費の調整や売り上げを伸ばす戦略を提示するのも、プロデューサーの仕事です。
諏訪さんは、1983年に読売テレビへ入社。
1986年よりアニメのプロデューサーとして活躍されています。
これまでに手がけられた作品は、「ロボタン」「シティーハンター」「YAWARA!」「金田一少年の事件簿」「魔法騎士レイアース」「結界師」など。
そして、諏訪さんと言えば「名探偵コナン」です!
テレビアニメ第1作から劇場版最新作に至るまで、企画・チーフプロデューサーとして「コナン」の全てに携わられてきたスゴイ方なんですよ!
幼い頃から「コナン」を観て育ってきたブログ担当。
今回、諏訪さんが大阪芸術大学へお越しになると聞き、カメラ片手に駆けつけました!
「番組をたい焼きに例えると、頭から尻尾まで餡子でいっぱいにしたい」
1989年から1992年まで放送された「YAWARA!」では、その日のストーリー終了後に「バルセロナオリンピックまであと○○日」と書かれたカウントダウンで締めくくるコーナーを設けるなど、諏訪さんは番組のラストまで手を抜きません。
「コナン」にも「Next Conan’s HINT」というコーナーがあり、次回の推理のヒントを紹介する他、キャラクターたち(基、声優の方々)による数秒間のコミカルな掛け合いが用意されています。
この企画も、諏訪さんが考えられているのだそうです!
また、オープニングの序説やサブタイトルの演出、CMを挟むタイミングなどにも拘りが!
番組の隅々にまで気を配った制作をされていることを、伺い知ることができました。
学生たちからも、「プロデューサーの意見はどれくらい作品に反映されるのか?」「主題歌はどうやって決めているのか?」「劇場版の制作期間は?」など、次々と質問が飛び出しました。
「プロデューサーは人と人、人と会社、会社と会社の”架け橋”」「素晴らしい作品を届ける”送り手”」だと教えてくださった諏訪さん。
「コナン」が20年以上も人々に愛される作品となったのは、諏訪さんが最高の送り手でいらっしゃるからだと感じました。
最後に、諏訪さんへ「プロデューサーをめざす学生はどんな勉強をしたら良いか」伺いましたので、お伝えします!
「今何が流行っているのか、どんな風が吹いているのか、自分なりの感覚を持つこと。
漫画でもテレビ番組でも、連載(番組)が始まる時、そして終了する時に注目して、どういう理由でその作品がつくられているのか考えること。
その経験を重ねていくことで、今、一番みなさんに望まれているものを送り出す感覚が磨かれるんじゃないかと思っています。」
諏訪さん、大変貴重なお話をありがとうございました!!
土曜夕方の放送が一層楽しみになりました。
投稿:島田(学生課)