2010年7月30日

ノリとたゆたう。

 

 みなさんこんにちは!ゲイブルちゃんです!
 先日の3連休に行われた大阪芸術大学オープンキャンパスには、本当にたくさんの高校生たちにご来場いただきました!本当にありがとうございました!このキャンパス見学会を機会に、芸大に進学したいという思いがさらに強まったという方も多いのではないでしょうか??来場して頂いた高校生たちだけでなく、各学科で作品展示や案内役を行っていた芸大の学生たちも、フレッシュな高校生たちと触れ合うことで、初心にかえり、作品制作への意欲がさらに高まったように思います!!何事も初心忘るべからずです!この経験を機に、さらに芸大での生活が充実したものになるといいですね!
 今回このキャンパス見学会に参加できなかったという皆さん、案ずることなかれ!!芸大のキャンパス見学会は、9月19日20日にも行われます!是非、ご参加くださいね!

 さて、キャンパス見学会も終わり、芸大もいよいよ夏休みに突入します!みなさんはこの長い休みを一体どのように過ごすのでしょうか?帰省?アルバイト?せっかくゆっくりできるのだから、この機会に普段触れることのできないアートに触れてみるのもいいかもしれませんね!
 大阪芸術大学グループでは、夏休み期間中も全国各地でたくさんのイベントが行われています!

ノリの気分になってたゆたってみてください!

 まずはコチラのイベントの話題から!7月19日から、瀬戸内国際芸術祭参加プロジェクト「ノリとたゆたう。」が開催されています。
 瀬戸内海に浮かぶ豊島という小さな島。そこにある古い海苔工場を舞台に、大阪芸術大学の学生や教員、卒業生たちが一つのチームを作り、体験型作品を制作、展開しています。海から育まれる命、その雄大さや美しさをテーマに、今は使われていない海苔工場を一つのアートとして完成させました。
 工場自体もさることながら、会場エントランスには実際に海苔の養殖に使われていた網が飾られ、そこから降り注ぐあたたかい網目状の光が来場者たちを迎えてくれます。工場の庭は枯山水のような雰囲気。まるで瀬戸内に浮かぶ島々の縮景を表しているようであり、まさに自然の賜物です。

 水面に浮かぶような感覚で、海苔のように、この空間をたゆたってみてください。海という生命の母を体感することで、自然が育む命の尊さ、その美しさに改めて気づくことでしょう。

 大阪芸術大学も参加しているこの瀬戸内国際芸術参加プロジェクトは、この豊島だけでなく、瀬戸内海に浮かぶ7つの島と高松で行われています。たくさんのアーティストや芸術大学が集い、瀬戸内の自然をテーマとしたプロジェクトを展開しています。
この機会に、旅行を兼ねて、ゆっくりと見て回ることをお勧めします!海水浴などのレジャーもいいですが、瀬戸内の島々を巡りながら、ゆっくりと潮の香りを感じてみるのもいいものですよ。

瀬戸内国際芸術祭参加プロジェクト
ノリとたゆたう。

大阪芸術大学
http://www.osaka-geidai.ac.jp
0721-93-3781

大阪芸術大学豊島アートラボ
http://www.oua-teshima-lab.jp

現地への問い合わせ
090-4565-0020

瀬戸内国際インフォメーションセンター
087-813-2244

作品鑑賞パスポートについて
087-813-1450
 


2010年7月21日

環境デザイン学科の学生たちが大阪に風と緑を呼ぶ

    

土に遊ぶまち 風と緑の回廊

 7月10日(土)~23日(金)10:00~20:00(最終日は17:00まで)に、巨大模型の上を歩きながら、ガリバーになった気分で大阪に風と緑を呼ぶ仕掛けを体感するメディア・プレゼンテーション「土に遊ぶまち 風と緑の回廊」が、NHKホールアトリウムで開催されます。

 アスファルトに覆われ、ヒートアイランド化する大阪を、風と緑のエコ都市に生まれ変わらせようという提案を、環境デザイン学科の学生たちが巨大模型を使って行います!

気分はまさにガリバー
 図面で見るよりも模型を作ることで,実際に来場者の方がまるでガリバーになったかのような気分大阪に風と緑を呼ぶ仕掛けを体感できるという,新たなプレゼンテーションの形がとられています。

 環境デザイン実習?A/Bを履修する3年生を中心に、大阪の街に、いかに土と緑と水を蘇らせるか。大阪府に提案すべく、阿倍野周辺の200分の1模型を制作しました!!

大阪の街が精密に作られています!! 
 先日,その制作風景の取材に行ってきました!!実際に模型を作りながら,「ここって良く行くところだな~ここに緑があれば・・・道があれば・・・」と様々に想いをめぐらせながら,まるで鳥になったかのように空からの眺めで大阪の街を見渡すことができます。

 初日にはオープニングセレモニーとして,演奏学科の学生たちによるコーラスアンサンブル,環境デザイン学科の学生たちによるプレゼンテーションも行われます!!

是非会場にお越しください!

 私たちが住む街・大阪を、もう一度見つめ直すよい機会となるのではないでしょうか?みなさんも是非会場へお越しください!

 また,この模様は奈良テレビ他7局で放送中の「大阪芸大テレビ」でも放送予定!!ニュースとはまた違った形のコーナー紹介を考えていますので,是非そちらもチェックしてくださいね!!


2010年7月13日

天王寺学館マスコットキャラクターコンテスト

 

可愛いキャラクターがいっぱい!!

 7月2日、大阪市阿倍野区にある天王寺学館高等gで“天学祭”が行われ、天王寺学館マスコットキャラクターコンテストが本館2階で開催されました。

 今回のコンテストは開校以来「全日制・定時制・通信制」の枠を超えた「独自の一校」づくりに取り組んできた同校が、今秋の平野区への移転を機にさらに広く教育活動を知っていただくためのPRや話題づくりの一環として企画されたものです。

 天王寺学館高等学校の生徒たちの作品に加え、大阪芸術大学大阪美術専門学校キャラクター造形学科大阪芸術大学短期大学部デザイン美術学科の1~2回生を中心に308名、309作品が参加。
天学祭来場者と天王寺学館高等学校の生徒たちの人気投票が一次審査となり、より多くの票を集めた上位30~40作品が最終審査の対象になります。
 最優秀作品に選ばれたキャラクターは今後同校の情報発信グッズ展開など戦略的な広報活動などに使用される予定です。

とても盛り上がっていました!果たして最優秀作品はどのキャラクターなのか!?

投稿:キャラクター造形学科 林日出夫先生


2010年6月28日

芸大から世界へ!

 皆さんこんにちは、ゲイブルちゃんです!

 暑い日が続いていますね!梅雨の雨のせいで湿度も上昇、暑いだけならまだしもさらにジメジメ・・・早くカラッと晴れた青空を拝みたいものです。晴れたら晴れたでその日差しが次の天敵となるわけなんですが・・・。 さらにこの季節、気になるのはお肌の敵、紫外線!!夏の暑さに比例して、紫外線の量もこれからどんどん増えてきます!目に見えないからと油断せずに、しっかりと日焼け止め対策もしてくださいね!もちろん私ゲイブルも、毎朝しっかりと日焼け止めを塗っています!

初の海外公演!みんな真剣です!

 さて、日々学生たちが芸術活動に励んでいるこの大阪芸大ですが、その芸術に懸ける情熱は日本を飛び出し、国外公演が行われることになりました!!
 最近はワールドカップに話題の主役を奪われがちですが、ニュースでも色々と話題になっている上海万博!その上海万博芸大の学生が参加するんです!!

 6月29日、30日に、上海万博にて、~大阪から上海、そして世界へ「世界の発展、平和」につながる願いを込めて~と題し、大阪芸術大学上海特別プログラムが行われます。出演は、舞台芸術学科舞踊コースの学生グループ「Ballet」、さらに「よさこい×結び」のみなさん!!

海外ということで注意事項もたくさんあるようです・・・
 学園祭などでお馴染みのあの迫力満点のステージが、ついに中国大陸に上陸です!
 大阪芸大の学生が、世界の舞台でパフォーマンスを繰り広げます!!大阪を飛び出し、日本を飛び出し、上海という晴れの舞台で、芸大の魅力日本の魅力を発信します!
今日は、上海万博に参加する学生の説明会にお邪魔してきました。中には初めて海外に行く人も!期待と不安が入り混じったような表情の学生たち。初めての海外公演で緊張しているのでしょうか??

おそろいのTシャツで気分も引き締まります!

 でもきっと大丈夫!!芸大生は本番に強いんです!!それも、普段から学内外を問わずいろいろな舞台に出演し、たくさん場数を踏んでいるからでしょう。
上海でも素晴らしい踊りで魅了してくれること間違いなし!!がんばってくださいね!!
 実際の上海万博でのステージの模様は、後日OUA-TVで紹介しますので是非、チェックして下さいね!

~大阪から上海、そして世界へ「世界の発展、平和」につながる願いを込めて~
6月29日 日本館イベントホール
6月30日 世博文化中心【ミュージッククラブ】


2010年6月16日

布に懸ける 若きアート魂を見よ

   

 幸運や楽しい出来事、凡々とした毎日ですら、再び同じ時間が繰り返されることがないように、織りや染めも、同じ意図や素材を使って同様の制作工程で作ったとしても、色や風合い、手ざわり、微妙なニュアンスなど、完全に同じものを創り出すことはできません。
 これこそが手作りの醍醐味であって、テキスタイルや染織の世界に魅かれた人たち、布を愛する人たちが夢中になるわけがここにあります。
 今回ご紹介する作品展ちひさきものはみなうつくし Small Works 切・布・裂は、本学の工芸学科テキスタイル・染織コースの学生が制作研究してきた織りやろう染め、シルクスクリーン等で創り込まれた手作りの布です。
 矩形に切った小さな布には、伝統的な技法だけでなく、染織のミライを予感させるような斬新な工夫があり、どの作品も美しさを伝えるための緻密な計算が覗えます。
 制作した学生たちが、何にこだわり、何を心がけたのか。長い時間を費やし、丹念に仕上げた作品が展示ケースに一堂に並べられると、無心であることの強さやおおらかさを発し、観る人の目を惹き付けます。
 織り込み、染められた一枚の小さな布がこれほど品格を醸し出し、作者の美意識や心象世界を伝えるとは。驚きと共に染織芸術の深さに感動を覚えます。

※1
斬新で奥深い作品に惹き込まれてしまいます!工芸学科の学生たちの作品です!

    

     
 開催初日から、図書館を利用される方々の間で話題になり、多くの方に作品に触れて頂きました。先日も、本学で開催された教育懇談会に参加された保護者の方々からご好評を頂き、一般の方々の芸術への関心の高さを改めて実感しました。作品を堪能された後、一様に、本展覧会のコンセプト“ちひさきものはうつくし”の言葉にナットク!の表情をされていたのが印象的でした。

 皆さんは今年2月に、館内で展示した福本繁樹ブックアート和綴じ「さいはひぼん(福本)」鬼本・彦本・姫本豆本を覚えておられますか?

右:いとし 2009年度2回生小作品集 左:2004年度
 今回のSmall Works 切・布・裂を指導された福本教授の手仕事による、蝋染めや布象嵌をはめ込んだ和紙を和綴じ本にした、染織工芸の技が冴える作品展でしたが、このブックアートの世界に興味を持ったテキスタイル・染織コースの学生が、意欲的に取り組んだのが写真の和綴じ本です。

 多様な素材と手法による作品に一貫して言えるのは、学生たちの素材に対する徹底的な探求と幾何学的な形が誘発する端正な美です。この小さくも美しい布(きれ)だからこそ、平面に並べてみるもよし、和綴じにしても、額に入れてもよし。自由な発想や表現で、染織工芸はまた新たな芸術領域に昇華していくのだと思います。    
                                             右:いとし 2009年度2回生小作品集 左:2004年度

 新感覚ユニット!「小枝プロジェクト」
※2
新感覚ユニット!「小枝プロジェクト」

 現代工芸の制作として、学生たちは「100本の短い枝や棒のような材料を使ってかごを作る」という課題に取り組みました。枝や棒の感じを出すために学生たちがそれぞれに考え選んだ材料は、ストローやつまようじ、綿棒、マッチ棒、ペン、クリップなど。既成の枠にとらわれない、ユニークなかごが学生の手により編み出されました。

とても細かいですね!!

 見る人が楽しんでもらえるよう丸テーブルに置いて、いろんな角度から鑑賞して頂きました。ねらった通り、作品展を観に来られた方はもちろん、作品展を知らずに閲覧室に来られた方も全員と言っていい程、足を止めて見入っておられました。

 「ちひさきものはみなうつくし」作品すべてにあてはまる言葉です。
 作品の中からオーラのように発せられる“爽気”、凛とした清潔感は作品の向こうにいる学生たちの魂から湧き出してくるもの。ものづくりに対してまっすぐにこころを込めて取り組む、そんなひたむきさが端正な美を生むのだと実感しました。
 全作品を本ブログに載せたいところですが、学生たちの作品の中から1点、紹介します。作家のアート魂が伝わるメッセージを添えて。

「想像の創造」

       「想像の創造」
     タコ糸 毛糸 ガラス絵具/綴織り

          作品を作るときに、
  想像していたことが出来ない事があります。
そんな困難を埋められるような創造者になりたい。
               C08060 米田 尚美

 作品展は終了しましたが、図書館では今後も本学で学ぶ未来の芸術家たちが制作した作品を発表する場、“アートライブラリー”としての機能を発揮し、学生に様々な芸術作品に触れてもらい、新しい可能性や