2011年8月17日

大阪芸大生が富田林から発信します!


 
tagaya011.jpg今日は、大阪芸術大学LIBRARY DESIGN LAB.(図書館サークル)から8月21日(日)に富田林寺内町かいわいで開催される寺内町燈路と
同時開催のイベント 大阪金剛簾プロジェクト第3弾『すだれ×アート-きて・みて・つくろう Enjoy Art-』のご案内です。     
チラシ・ポスター デザイン: 田中晋弥(デザイン学科3回生)
イラスト: 福西茉莉子(デザイン学科2回生)

富田林市の伝統工芸品に「大阪(おおさか)金剛(こんごう)簾(すだれ)」があります。
国の伝統工芸品にも指定されている「大阪金剛簾」の良さをより多くの方々に知っていただきたい、生活の中にも取り入れていただき
たいという思いから、私たちは『大阪金剛簾プロジェクト』を2010年より開始しました。8月には最初のイベントとして
『すだれ×アート―大阪金剛簾と夏の涼アート―』を、今年の2月には『春ふわり寺内町―歴史とアートであったまろ―』を開催しました。
http://geidai-blog.jp/2011/02/10/

 

tagaya012.jpgそして3回目となる今回のイベントに際し、私たちはいまあらためて「エコ」に目を向けたいと思います。この夏、東日本大震災から
復興へと向かうなかで、エネルギーの問題は日々の生活において無視できないものとなりました。だからこそ、古より受け継がれて
きた簾の機能をより多くの方々に知っていただけること、簾がもたらす自然の涼を体感していただけることを目標にします。
 
このイベントでは、まず「大阪金剛簾」のもつ伝統の素晴らしさを発信します。そして伝統とアートが融合した新しい簾のスタイルを
提案します。さらに歴史ある富田林寺内町で大阪芸術大学の学生たちがアートの数々(音楽・美術・ワークショップ)を繰り広げます。
 
『すだれ×アート-きて・みて・つくろう Enjoy Art-』がひと夏の思い出になりますよう、みなさまのお越しをお待ちしています。
(チラシ掲載文作成 大阪芸術大学LIBRARY DESIGN LAB.代表 上田悠暉・神尾康孝)

 

tagaya008.jpg●すだれ×アート展  【場所】勝間家住宅
【時間】13時30分から21時
・ すだれ×アート-彫刻展-
大阪芸術大学美術学科 彫刻コース3回生 今井
杏奈/大野聡/塚本千代/福川智美/池田麻生/
美術学科1回生[彫刻]・[版画]有志/美術
学科 彫刻コース・副手 明石 隼/西下美緒子
/ 美術学科 彫刻コース・卒業生 齊藤秀樹/
若林節子/美術学科 彫刻コース・教授 山本
哲三(特別出展)

勝間家の空間と作品が錯綜したり相互浸透する
ことで生まれるアートの活力にご期待ください!
1日限りの展示ですが、それだけに皆、集中して
います!! 目下、新作を制作中のメンバーもいま
す。ぜひ、ご高覧ください。
2月 すだれ×アート-染織展-
藤井裕史(工芸学科 副手)

tagaya002.jpg・伝統工芸とデザインの融合
 簾プロジェクトチーム(大阪芸術大学
デザイン学科)
2月には、ひとつながり‐簾の新たな可能性‐
と題して、簾を素材とした新たな製品が誕生
しました。バッグや名刺入れ、照明等は、
大変評判も良く、読売新聞2月11日朝刊にも
取材記事が掲載されました。
今回は、また一段とバージョンアップした
新工芸品にご注目ください。

 

tagaya000.jpg● 竹であそバンブー 
【場所】じないまち交流館
 【時間】13時30分から15時30分
(ワークショップ・メンバー)
美術学科1回生 中本知里/川口千佳/竹内茉利
/鎌田紗栄/2回生 鈴木真紀/写真学科2回生
三田周/河嶋恭平/3回生 上田悠暉/ デザイン
学科3回生 田中晋弥/ 大学院芸術研究科博士
課程後期デザイン(写真)領域 神尾康孝/
卒業生 宮本たくる/寺田摩矢

tagaya009.jpg竹などの自然素材に触れる機会の少ない子どもたちにすだれの
素材でもある竹の良さをぜひ、知ってもらおうと竹を使った
楽器や飛行機などを作成するワークショップを開催します。
子どもさんたちに刃物は危ないので、その下準備として学生
たちは、楽器(通称ゲロゲロ)に合う竹を伐採することから
始めました。竹薮から切り出した竹を楽器の大きさに裁断し、
危なくないように加工した後、当日は、良い音が鳴るような
仕上げや彩色を施してもらおうと考えています。
竹の飛行機は、綿密な?設計図の基に、竹の部品作りにも学生
たちは、真剣な眼差しで取り組んでいます。
2月のワークショップ(粘土をのばしてぺったんこ)もとても
盛り上がりましたが、今回も自分だけのオリジナルの楽器や
飛行機を手にしたときの子どもたちの笑顔がとても楽しみです!

tagaya001.jpg● すだれ製作体験
【場所】寺内町センター
【時間】18時から21時          
簾プロジェクトチーム(大阪芸術大学
デザイン学科)
2月のイベントの折にも、「ひとつながり」
のデザインチームが担当しましたが、多くの
皆さんが、体験され、とても喜んでください
ました。今回もぜひマイ・コースターの作製
に挑戦してください!

tagaya010.jpgクラシックア


2011年8月6日

ドラマは「声」が連れて来る。

sinpojiumu000.jpgこの度、藝術研究所では10月9日(日)に大学・朝日シンポジウムとして『声優学概論 ドラマは「声」が連れて来る。』を開催致します。

ゲストに大人気アニメ「ONE PIECE」の主人公モンキー・D・ルフィ役の田中真弓さんをはじめ、様々な作品でご活躍されている豪華な声優陣をお迎えしてのアニメアテレコ実演やシンポジウム、また放送学科アナウンスコースの学生達による朗読・群読・連読・ドラマリーディング等、盛りだくさんの内容でお送りする予定です。

sinpojiumu001.jpg普段なかなか知ることのできないアニメの裏側が覗ける絶好のチャンス。もしかしたらテレビ番組ではきっと実現しないようなキャラクター同士のコラボレーションが飛び出す・・・かもしれません!?

是非この機会に、皆様お誘い合わせのうえ奮ってご参加ください!

大学・朝日シンポジウム
声優学概論
ドラマは「声」が連れて来る。

【出演者】
岩崎富士男   大阪芸術大学 放送学科長 教授
古川登志夫   アニメ「うる星やつら」(諸星あたる)等
田中 真弓   アニメ「ONE PIECE」(モンキー・D・ルフィ)等
中島 信也   東北新社CMディレクター
真地 勇志   大阪芸術大学 放送学科 客員教授 テレビ「秘密のケンミンSHOW」(ナレーション)等
伊倉 一恵   アニメ「シティーハンター」(槇村 香)等
松野 太紀   アニメ「金田一少年の事件簿」(金田一一)等
石川 豊子   大阪芸術大学短期大学部 メディア・芸術学科 教授

日時   : 平成23年10月9日(日) 開場14:00/開演14:30
会場   : イオン化粧品シアターBRAVA!
定員   : 1136名(入場無料)
申込方法 : ハガキ・FAX・Eメールのいずれかで、郵便番号、住所、電話番号、氏名、年齢、
職業(学生の方は学校名、学年)を明記の上、下記宛先までお送り下さい。

応募多数の場合は抽選とさせていただきます。
結果は招待券の発送をもって発表にかえさせていただきます。

申込・問い合せ先
 〒585-8555
 大阪府南河内郡河南町東山469 大阪芸術大学藝術研究所事務室
 TEL:0721-93-1398
 FAX:0721-93-5746
 E-mail:sinpo@osaka-geidai.ac.jp
 


2011年8月4日

芸術計画学科学生によるグループ制作展

oohasi001.jpg 大阪市阿倍野区のギャラリー流流で、芸術計画学科学生によるグループ制作展が行われているので紹介します。

 

oohasi004.jpg 本展は芸術計画学科専門科目「視覚伝達演習(映像システム研究)」(大橋勝担当)の2011年度前期授業で作られた課題物を元に構成されています。この演習授業では現代アートの方法論を参照しつつ、写真材料(スライド写真・写真プリント・映画フィルム等)を用いた実験的な作業を行っています。写真材料による映像は、虚像であり複製可能な情報であると同時に、モノとしての実体をそなえており、この相反する性質について制作を通じて把握することが授業の目的の一つとなっています。

 

oohasi000.jpg 今回はフォトコラージュ、ジョイナーフォト(連結写真)、フォトグラムなどの壁面展示が可能な制作物を用いて、ブリコラージュを展開しました。粗さが目につくかもしれませんが、展覧会を通じて混沌としたエネルギーを感じていただければ幸いです。

 
 

oohasi002.jpg期間:2011年7月23日から8月9日 7月27日から29日、8月3日は休み
開廊時間:午前11時〜午後7時
会場:ギャラリー流流 大阪市阿倍野区丸山通1-2-2 電話:06-6656-8184
展覧会名:大橋勝の現代芸術演習part2
参加者:宇治橋香、加藤未夏、須谷翔太、角田航、高橋豪、滝澤仁吾、田野光希、辻沙緒梨、西尾泰広、忽滑谷なつみ、原田果林、桝本有佳里、山田桃子、山本朱里、大橋勝

 

oohasi003.jpgギャラリーHP:http://ru-pe.com/

流流Blog:http://nikkiruru.exblog.jp/

MAPhttp://ru-pe.com/www/pages/g-ac.htm

 
投稿:大橋勝先生(映像学科)

 


2011年8月2日

中田憲男個展   ギャラリーH.O.T

nakata003.jpg6月27日から7月9日まで中田憲男さん(美術学科02卒)の個展が行われました。中田さんの作品は、陰影の少ない海の表情と精密な一定の幅の波頭を表す白線の筆遣いが、日本画を想起させますが油画です。

 

nakata000.jpg静かな海そのものを描いた作品は、画面横に横切る無数の白線の集合するところと拡散するところに面積の違いを見ることができ、その状態から静かな海からリズミカルな運動を感じることができます。

 

nakata001.jpg一般的に静かな海というイメージから、その白線は緩やかな曲線で描くということになりそうですが、中田さんの線は直線に近く、その連続としてうねる海面を表現しています。短い直線の角度を微妙に変化させながら線の連なりとしていくことで、その海は硬質な質感が醸し出されています。静かな海と感じながらこの硬質感により私たちの情緒感が突き放なされ、海と同様に観者の感情が表面を漂うこととなりました。

 

展示構成として、決して大きくない作品ですが横に長い作品の水平線を視線として数点並べられていることで、ギャラリー全体に響く水平線のパノラマ的空間が出現していました。

 

nakata002.jpg報告 

加藤隆明教養課程講師 協力 芸術計画学科研究室

 


2011年7月27日

タイテツヤ個展  Oギャラリーeyes

 タイテツヤさん(大阪芸術大学美術学科96卒)の個展が6月27日から7月2日まで行なわれました。

 

taitetuya002.jpg 結婚式を行なっている2人を中央に描き、彼らが持つ漏斗からは契約の徴の虹が現れ、その2人を祝うかのようにひまわりが彼らの方を向いて咲いています。しかし、その背景には大樹を挟み目隠しした天使と擬人化された犬と太陽が描かれています。ブランコの天使が目隠しをしている事は先が見えない不安の徴だととれます。そして擬人化された犬たちは涙を流しながらお祝いの歌を歌っているのでしょうか。この涙はうれし涙ではありませんし擬人化された太陽も不機嫌そうです。作品の色調は多様な色彩を使用しながらもにぶく抑えられ、画面からは憂鬱感が伝わってきます。

 
taitetuya003.jpg 今回の作品には、擬人化されたパンダと思われるもの(黒白の配置が一部現実とは異なりますが)と、道化師(鼻の頭が丸く赤い人物)と思われるイメージが登場しています。パンダの印象は可愛らしさでしょう。そのイメージを取り払うように憂鬱そうな表情や酷く悲しい様子が描かれています。

また、道化師に関しても2
作品に登場している事から、アーティストにとって、このキャラクター達は重要な役割があると感じられます。

 
taitetuya000.jpg イラストレーション的絵画表現が私たち観者にとって親しみやすさを感じ、作品に近づくことが出来ますが、しかしその度ごとにアーティストのコンセプトその深淵に導かれてしまいます。その深淵は快楽的な事象には深い悲しみが両義的な事として存在すると私に訴えかけてくるようでした。

 

taitetuya001.jpg

報告 加藤隆明教養課程講師 協力 芸術計画学科研究室