2018年5月23日

OSAKA DESIGN FORUM

5月13日(日)大阪市中央公会堂で「OSAKA DESIGN FORUM」が開催されました。
大阪からデザインを発信したいとスタートしたこのフォーラムも、2006年から始まり今年で12回目を迎えました。
このデザイフォーラムは、毎年デザイン学科の学生が主体となって運営しています。

今年のテーマは『D%』
何パーセントにでもなりうる、デザインが100%に近づくように-。日々進化していくデザインの可能性について考えようという想いがこめられています。

オープニングは津軽三味線奏者としてご活躍中の柴田雅人さんの演奏からスタートしました。
柴田さんは国内だけにとどまらず、海外でも演奏活動を展開されています。
演目は「荷方」と「津軽じょんがら節」の2曲。三味線だけですが、とても迫力のある演奏でした。

OB講演では クリエイターチーム透明回線が講演をしてくださいました。
在学中に大阪芸術大学内で、デザイン学科2名、舞台芸術学科1名で結成されたチームです。
ライブペイントとプロジェクションマッピングを組み合わせたライブパフォーマンス作品を制作されています。
最近では、自分たちの専門以外も積極的に学び、パフォーマンスの枠を超えて精力的に制作活動されています。

続いて、グラフィックデザイナーの廣村正彰さんによる講演が行われました。
廣村さんはグラフィックデザインの他、商業施設や美術館などのサインデザイン、CI、VI計画を多く手がけられています。あべのハルカスのエレベーターサインも手がけられました。
『デザインからデザインまで』というタイトルで「デザイン」の考え方や、実際手がけられている仕事をご紹介いただきながら、お話しをいただきました。


休憩を挟んだ後は、デザインエンジニアで東京大学教授でもいらっしゃる山中俊治さんによる講演です。
山中さんは、日産自動車を経て、1987年にフリーのデザイナーとして独立されました。工業製品をデザインする一方、技術者としてもロボティクスや通信技術に関わられています。
『人と技術の出会いをデザインする-未来を開くプロトタイピング-』ということで、関わられたプロジェクトを元に「デザイン」とは何か、プロタイプの役割とは等を講演いただきました。

最後には、デザイン学科教授で大阪芸術大学藝術研究所所長の喜多俊之先生と、ゲスト、学生を交えてのトークセッションも行われました。
学生時代のお話しや、会場からの質問にもお答えいただき、大変楽しいトークセッションの時間でした!

さらに、中央公会堂3階ではデザイン学科の作品展示も行われており、こちらにもたくさんのご来場をいただきました。
当日はあいにくの雨でしたが、 ご来場いただきましたみなさま、ありがとうございました!


2018年5月21日

世界をつなぐ マンガデザイン展★

5月19日(土)から、大阪芸術大学スカイキャンパスで「世界をつなぐ in OSAKA」が開催されています!

 

 

マンガデザイン」とは、日本のオリジナル芸術である「漫画」の表現手法をグラフィックデザインに応用したもの。
難しいこともストーリー仕立てにしてシンプルに表現できる漫画。
その「伝わりやすさ」が存分に活かされたデザインは、ノンバーバルコミュニケーションにも役立ち、海外の方に向けた広告にも多く起用されています!

 

そんな”世界をつなぐ”マンガデザインを提唱されるのは、本学デザイン学科客員教授の吉良俊彦先生です!!

 

吉良先生は、大阪芸大で教鞭をふるわれる中で、漫画を学ぶ学生たちが卒業後に活躍できる場を広げることができないかと考えられ、2011年にマンガデザイナーズラボ株式会社を設立。
そして現在マンガデザイナーズラボでは、キャラクター造形学科やデザイン学科の卒業生たちがマンガデザイナーとして活躍しています!

今回の展覧会では、これまでに制作されたマンガデザインを使った広告などが展示されています!!

メインビジュアルにもなっているこちらの絵は、大阪芸術大学をイメージしたもの。


芸術を学ぶ学生たちの姿はもちろん、キャンパス内で目にするさまざまなものがモチーフになっていて、とても賑やかな雰囲気♪

 

有名漫画家とのコラボレーションで、広告キャンペーンの展開も行っているそうです。

 

また、会期中には、トークショーや似顔絵など、スペシャルイベントも開催されています★


初日には、株式会社コルク 代表取締役社長の佐渡島庸平さんをお迎えして、オープニング特別講義を実施しました!
佐渡島さんは2002年、講談社に入社、漫画「ドラゴン桜」や「働きマン」「宇宙兄弟」などの編集を担当されてきました。
そして2012年にコルクを設立、現在も多くの漫画編集に携わられています。


講義の中で、「『雲を描いて』と言われたら、みなさんはまずどうしますか?」と問われた佐渡島さん。

「絵が描ける人は、多分すぐ雲っぽいものを描いちゃうと思う。
でも、雲と言っても、夏の雲、冬の雲、朝の雲、夕方の雲…全部違うんです。
僕が見てきたデビューできる作家は、絵を描く前に『どんな雲か』とまず質問を返す。
そして次に実物を観察し、それから絵を描くんです。」と佐渡島さん。


絵を描く人の多くは、実物ではなく、上手な絵を参考にして描いているのではないでしょうか。
かく言う私も絵を描きますが、他の絵を真似ることで描き方を身につけてきたように思います。
二次元のものを元に二次元で表現するのは、とても楽なこと。
しかし、本当に絵が上手い人・プロの漫画家になれる人は、三次元のものを二次元に落とし込んで表現する力がある人なんだそうです。
何を省略して描くのか、それが漫画家としての才能・個性なんですね!
ですから漫画を見る時には、「描かれていないものは何か」を考えながら見ると、勉強になるそうですよ!


この他にも、佐渡島さんが話されたことは、どれも考えが深まる話ばかり。
参加者の方々も、一生懸命メモを取られながら聞き入っている様子でした。
 

みなさんもぜひ、「マンガデザイン展」に足を運んでみてくださいね♪

>>詳細

 

投稿:島田(学生課)


2017年12月20日

毎年恒例のクリスマスイベント♪

クリスマスシーズンになると多くなるイルミネーション。
その起源は16世紀頃、宗教革命で有名なマルティン・ルターが、クリスマス・イブのミサの帰りに見た星空に感動したことがきっかけだと言われています。
ルターは子どもたちにもその星空を見せたくて、モミの木にロウソクを飾って再現したのが、イルミネーションの始まりなのだとか。
ロウソクの光とはまた、ロマンティックですね♪
ただ、ロウソクは火災の恐れがあるため、時代と共に電飾に変わっていったそうです。
 
さて、今年も「OSAKA光のルネサンス」が開催されています!!
このイベントは、大阪市役所前から中之島公園で開催されるイルミネーションイベント。
2003年に初めて開催され、2012年より「大阪・光の饗宴」のコアプログラムとして取り扱われています。

大阪芸術大学は、初年からこのイベントに特別協賛しており、毎年さまざまな形で参加してきました!
15周年となる今回は、中之島公園芝生広場で、芸術計画学科の学生たちによる高さ5メートルのバルーンオブジェ「生命のひかり」を展示しています★


夜になると、光の演出でこんな感じに♪

 

また、大道芸サークル「むつごろう雑技団」による、バルーンアートを使ったワークショップ「親子で作るオリジナルミニランタン教室」も実施されていますよ!!


こちらでは、ヨーヨー風船の中に灯りを入れて、オリジナルのランタンが作れます★
 

こんな風に光のアートで彩られている中之島一帯ですが、イベント会場の一つである大阪市中央公会堂では、12月16日(土)に「2017」が開催されました!!

 

 

今年は、大阪芸術大学演奏学科ポピュラー音楽コースの学生たち9組と、短期大学部メディア・芸術学科ポピュラー音楽コースの2組が出演♪

 

 

 

 

クリスマスにちなんだ楽曲も演奏され、クリスマスムードを盛り上げました!!

 

 

 

 

 

さらに今年は、演奏学科卒業生でピアニスト・作曲家の天平さんにお越しいただき、ピアノのソロ演奏も行ってくださいました!!
ニューヨークと東京を拠点に活動されている天平さん。
ピアニストと言うとタキシード姿を想像してしまいますが、天平さんはTシャツにジーンズ姿で演奏するという独特のスタイル!
5曲演奏していただいたのですが、美しく、そして力強く、どれも素敵な演奏でした!!

 

そして、天平さんと学生によるコラボ演奏も行われました♪♪


 

クリスマス・ポップスコンサートは終わってしまいましたが、「OSAKA光のルネサンス」はまだまだ開催されています!!
今回紹介した以外にも、大阪市役所1階の正面玄関ホールでは、「文楽×大阪芸術大学 アートサイエンス学科」と題して文楽ロボットの展示が行われています。
また、23日(土祝)~25日(月)には、演奏学科の学生による演奏会も行われる予定です♪
ぜひお越しくださいね!

>>「OSAKA光のルネサンス」詳細はコチラ

 

投稿:島田(企画広報部事務室)


2017年12月19日

掌におさまる日本文化「根付」…今年の高円宮賞は?

現在、大阪芸術大学スカイキャンパスでは、「第9回 高円宮殿下記念 根付コンペティション記念展」を開催中です!!

 

本学客員教授の高円宮妃久子殿下は、高円宮憲仁親王殿下とともに世界有数の根付コレクターとして、また、現代根付の作家を育ててこられたことでもよく知られています。
大阪芸術大学グループでは高円宮殿下を記念して、グループ校の学生を対象に
高円宮殿下記念 根付コンペティション」を平成21年に創設いたしました。

★根付とは…?
江戸時代、印籠や巾着袋などを腰の帯にさげて携帯するため、紐の先に結わえて使用する滑り止めとして使われていたものです。
現代では海外を中心に伝統工芸品として高く評価されており、また多種多様な素材を使った”現代根付”として再び活発になっています。
 

9回目となる今年は、150名の学生から169点の応募があり、その中から18名が入賞者として選ばれました。
展覧会初日となる12月8日(金)には、会場に妃殿下にお越しいただき、表彰式が行われました。


今回、最高賞の「高円宮賞」を受賞したのは、工芸学科を卒業して現在は大学院芸術研究科に在籍している林菜々美さんの作品「紅葉饅頭」です!!

 

真鍮と銅板でつくった葉を、試行錯誤を繰り返しながら丸め、点付けして饅頭のような形にしたと話されました。
直径5cmにも満たない小さな作品だったのですが、葉脈の表現や葉の柔らかさなどが繊細に表現されていて、とても丁寧につくられているのが伝わってきました!

表彰式のあとには内覧会が行われ、学生が妃殿下から直接お話を賜る時間も設けられました!
妃殿下は、展示されている入賞作品を改めてご覧になりながら、制作した学生1人ひとりとお話をされ、作品について熱く語られているご様子でした。

 

また、会場には高円宮家の根付コレクション約130点も展示されています。
この日は、特別に展示台のガラスケースを開けていただけることに!!

 

ここでも、妃殿下自ら根付を手に取られ、学生たちにじっくりと解説をしてくださいました。

 

本学では毎年、妃殿下をお招きしてご講義を賜る機会もありますが、この日は学生たちにとってさらに特別な時間になったことと思います。

展覧会は、今月24日(日)まで開催中です!!
みなさんもぜひ、会場に足を運んでみてください♪

 

「第9回 高円宮殿下記念 根付コンペティション記念展」
2017年12月8日(金)~24日(日)月曜休館
11:00~19:00(入場は18:30まで)
大阪芸術大学スカイキャンパス
>>詳細

 

投稿:島田(企画広報部事務室)


2017年12月14日

今年の特演はベートーヴェン「第九」♪

今年も行われました「大阪芸術大学特別演奏会」!!

 

毎年、秋から冬にかけて開催されている特別演奏会。
今回は、ベートーヴェンの「エグモント序曲」と「交響曲第9番」が演奏されました♪

演奏学科教授の大友直人先生 指揮のもと、大阪芸術大学管弦楽団による演奏で送られた演奏会♪
「エグモント序曲」は10分弱の楽曲ですが、コンパクトな中にもベートーヴェンならではの音楽性が凝縮された、聴き応えのある1曲でした!

 

続いての「交響曲第9番」…通称「第九」は、先日のブログでもお話しましたが、日本では年末に好んで演奏される楽曲!
演奏学科長の三原剛先生曰く、
「学生たちが4年間のうちに1度は演奏する機会を設けるため、第九は4年に1回以上プログラムに入れるようにしています。クラシック界では演奏する機会がとても多い曲なので、学生のうちから触れてもらうためです。」とのことだそう。


合唱のある第四楽章になると、大阪芸術大学混声合唱団の合唱と、東野亜弥子先生(ソプラノ)、福原寿美枝先生(アルト)、岩城拓也先生(テノール)、そして三原剛先生(バリトン)の独唱が加わり、大迫力のステージに!!

 

演奏終了後は、客席から「ブラボー!!!」という声が上がり、拍手喝采。
会場は熱気に包まれました!!

 
 

次回の大阪芸術大学の演奏会は…
12月16日(土)に大阪市中央公会堂で開催される「大阪芸術大学クリスマス・ポップスコンサート2017」♪
クラシックとは打って変わって、こちらではポピュラー音楽コースによるポップスステージが繰り広げられます!
また、演奏学科卒業生でピアニストの天平さんもゲストとしてお越しになります!
一夜限りの特別なステージに、みなさんもぜひお越しください★
>>詳細はコチラ

 

投稿:島田(企画広報部事務室)