2012年7月3日

ガラスの貌 vol.1 -共鳴するガラスの遊星たち-

DSC01836.JPGこんにちは。

今回、大阪芸術大学工芸学科ガラスコースが創立10周年を迎えるに伴い、
展覧会を開催中ですのでご紹介させていただきます。

DSC01854.JPG現在、ショップ&ギャラリーYDS(染工房 高橋徳1階)にて会期中の、
「ガラスの貌」 vol.1 -共鳴する遊星たち- は、コース創立10周年をひとつの区切りに、ガラスコース教授の山野宏先生と准教授の内村由紀先生、そして卒業後作家として活動を始めている若手作家13名の計15名が作品発表の場で共に切磋琢磨し合おうという記念すべき企画の第1弾です。

DSC01855.JPG6月30日(土)にはオープニングパーティーがあり、山野先生お手製の料理の数々と
お酒がずらりと並び、ゆったりとした空間のなか沢山の方々で賑わいました。

会期中の7月7日(土)と8日(日)には、七夕限定お茶会のイベント
【七夕の日にいただく、ほんず抹茶美味しいお抹茶の点て方講習会】が行われます。
モダン数寄屋の空間で城陽の地で育った今年1番のほんず抹茶と、今注目の和菓子作家「日菓さん」にお作りいただく和菓子を、今回の出展作品のうつわと共に愉しんで頂けるイベントです。
和菓子とうつわの出会いがどの様なものになるのか私も楽しみです。

7月16日(日)まで会期しております。
是非、素敵な空間で様々な表情をしたガラスの貌を楽しんでいただきたいと思います。

YDS.jpg展覧会名:「ガラスの貌」 vol.1 -共鳴する遊星たち-   
会場:ショップ&ギャラリーYDS
会期:2012.06.30(土)-07.16(月/祝)※会期中無休
   open10:00-18:00(日・祝-16:00)
住所:〒604-0013京都市中京区新町通二条上る二条新町717(染工房 高橋徳1階)
TEL:075-211-1664 /FAX:075-231-2161
URL:http://www.takahashitoku.com
E-mail:yds-@takahashitoku.com


2012年6月27日

GARDEN GARDEN

芸術計画学科3回生を中心とした共同制作インスタレーションが、総合体育館ガーデンギャラリーで展示されているので紹介します。この展示は芸術計画学科3回生のゼミ「卒業計画」を核に実施された共同制作です。ギャラリー空間を庭園・公園・田園などに見立て、参加メンバー各自が床置きする造形物を持ち寄るというものです。箱庭やジオラマのパーツを作品として出品すると言い換えてもいいかもしれません。床に置くというルール上の縛りだけが出品者を規制し、あとは各自の創意や解釈に委ねられています。

GARDEN002.jpg展示はギャラリー室内から、屋外のテラスにまで展開しています。
 GARDEN001.jpg
 
展示物はレディメイド(既製品)を構成したものや、造形素材を成形したもの、食品や植物など様々なものが配置されています。
 
 
GARDEN003.jpg 
 
屋外の器の中ではカブトエビが泳いでいました。
 
GARDEN000.jpg
 この土に埋もれた顔はどこにあるでしょう?
 
展覧会名:GARDEN GARDEN
会場:大阪芸術大学総合体育館ガーデンギャラリー
会期:2012626日(火)から7月2日(月) 午前10時から午後6時まで 日曜日休み
参加者:岩橋美佳(芸術計画学科4回生)、上瀬留衣(卒業生)、高橋彩(3回生)、高野虫(卒業生)、田中真由美(3回生)、谷本亜梨紗(3回生)、田野光希(3回生)、田村莉奈(3回生)、反田悠人(3回生)、辻沙緒梨(3回生)、西尾泰広(3回生)、日冨紅菜(3回生)、藤田能道(3回生)、藤本太一(3回生)、前中梨沙(4回生)、村上真平(3回生)、芳沢朋美(卒業生)、大橋勝(映像学科教員)

投稿:大橋 勝先生(映像学科)


2012年6月26日

キッズ・アートカレッジ

kids000.jpg6月22日(金)、12号館下のピロティが何やらいつもより賑やかになっていました。
実はこの日、初等芸術教育学科3回生の実習科目「こどもふれあい体験実習」の一環として、
青い鳥学園、喜連幼稚園と喜連東幼稚園から園児たちを招いて「キッズ・アートカレッジ」が開催されました。
「キッズ・アートカレッジ」とは、こどもと学生が主役となり、広大な林や池などがある自然環境に恵まれた大学キャンパス内で、
造形活動やあそびなどを通じて互いにふれあい、創造する楽しさを体験するというものです。

kids001.jpg学生たちは朝から準備でバタバタ大忙し。
初めての試みということもあり、上手くいくのかなぁと不安な表情でした。
しかし、園児たちを乗せたバスがキャンパスに到着すると、その表情は一転!
こどもたちの手を引き優しく微笑む姿は、「学生の顔」ではなく、まさに「幼稚園の先生の顔」でしたよ。

さて、まずは各グループに分かれて、外でお弁当を食べます。
前日は大雨でしたが、この日は雨も上がり、雲の隙間からお日様が顔を出してくれました。
「手を合わせてください」
「いただきます!」
みんなでレジャーシートを合わせてお弁当を食べる姿は、なかなかキャンパス内では見られません。
とっても楽しそうでした。

 

kids002.jpgそしてお腹がいっぱいになったところで、造形遊び「ぼくとわたしのスカイツリー」の制作です。
大中小のダンボール7個を合わせて、グループごとにあのスカイツリーをイメージして組み立てていきます。
学生たちはこの日のために、装飾する様々なアイテムを用意していました。
こどもって、ものを創るのが大好きですよね。
そこに、上手いとか下手とかは存在しないんです。

kids003.jpg「表現したい!」という気持ちのままに、自由にのびのびと制作は進んでいきます。
各グループごとに、この世でたった一つのスカイツリーが完成しました。

 

kids004.jpg最後に、芸術情報センターの展示ホールで行われていた「全大阪幼少年美術展」を鑑賞しました。
この美術展は、3月に同学ほたるまちキャンパスでも行われたもので、
大阪府下の幼稚園、小中学校のこどもたちの絵画作品がずらりと約1,000点も飾られているんですよ。
それはもう、見ごたえ満点です。

今年度で、開設から3年目の初等芸術教育学科。
まだまだ新学科と言えど、他の学科に負けず、日々様々なアートを学んでいます。
次回の「キッズ・アートカレッジ」は、8月3日(金)を予定。
この日は、小学生の児童たちをキャンパス内に招いての、夏の大イベントになると思いますよ。
またこのブログでお届け致しますね!

投稿:島田瑞穂さん(初等芸術教育学科副手)


2012年6月18日

「漂」展

hyoten004.jpg芸術計画学科の卒業生を中心としたグループ展が開催されたので紹介します。
2012年6月3日(日)から6月17日(日)まで、大阪市阿倍野区の「ギャラリー流流」にて「漂」展が開催されました。この展覧会は「漂」という語/文字から、各自が自由に解釈したり連想した表現(作品)を持ち寄るもので、出品者の考え方や個性が伺える内容になっています。参加者は上瀬留衣(芸術計画学科卒)、小西悠加(美術学科卒)、高木詩真子(同)、高野虫(芸術計画学科卒)、西村卓也(同)、ふじもとひとみ(文芸学科卒)、若狭倫一(芸術計画学科卒)、大橋勝(映像学科教員)の8名です。

上瀬留衣の作品『提案』は、ギャラリーの天井から生えたように垂れ下がったウェディングドレスと海面のような写真のコラージュの組み合わせです。まるで投身自殺を行った花嫁が今まさに水中に突き刺さる瞬間を、天地逆さまにしたようでもあります。これは上瀬が先月に「GALLERY wks.」で展示したインスタレーション作品『提案』(2012年5月21日の記事)の一部を抜き出して再構成したもので、抜け殻である身体=自分自身を捧げる(投げうつ)行為でもあります。

 

hyoten003.jpg小西悠加は絵画作品を出品しています。単純な輪郭線と色面でマンションやアパートのようなビル群が描かれています。アンテナや高圧電線などに見えるものもあり、都市の風景であることは確かですが、遠近法がくるっていて幾何学的な抽象画にも見えてきます。カラフルな彩色が施されていますが、岩絵の具が用いられているせいか、不思議に落ち着いた印象になっています。

 

hyoten002.jpg高木詩真子の作品『放浪』はパネルの上にコラージュされた写真です。写真の詳細はわかりませんが、どこか異国の地を思わせる街角のベンチに女性が腰掛けており、カメラのほうにうつろな視線を向けています。ラフな服装と大きめのバッグから、この女性が旅行者であることが想像されます。傾いたスナップ的な構図と、色あせて退色したような写真の色合いが寄辺ないイメージを醸し出しています。

 

hyoten001.jpg高野虫はドローイング&ペインティングされた平面と半立体の組み合わせです。微細で奇妙、グロテスクと繊細さを往復する不思議で精緻なイメージが描かれています。破損した鉢植えの底敷にはフジツボのようなものが付着しています。いずれも打ち捨てられたものの寂しげな様子と、図太い生命力のようなものを感じさせる作品です。

 
hyoten005.jpgふじもとひとみの作品は縦長フォーマットの写真4点組です。地面や壁などのいずれも平面的な対象の表面を、サイズや天地のわからない状態で切り取っています。被写体の平面性と写真の平面性が呼応して、表面そのものがそこに存在しているかのような奇妙なイメージの写真です。

 

hyoten000.jpg若狭倫一はステンシルを用い、下塗りをしたキャンバスに図像を吹き付けで描いています。この手法はキャンパスにシルクスクリーン・プリントで既存のイメージをコンバインしたロバート・ラウシェンバーグ(ネオダダ)やアンディ・ウォーホルのポップアートを想起させます。また若狭は一貫して、モチーフとして映画『スターウォーズ』シリーズやアメリカンコミックのキャラクターを用いており、そこにはサブカルチャー的な趣味が存在しています。さらにグラフィティ的身振りが連想させる、ストリートカルチャーへの親和も含まれているようです。今回はアメリカンコミックのスーパーヒロイン「ワンダーウーマン」を扱っています。

 

上記以外にも西村卓也(ギャラリー運営および展覧会企画者)の映像作品と大橋勝の平面作品も出品されました。

展覧会名:「漂」展
会場:ギャラリー流流
会期:2012年6月3日〜6月17日 午前11時から午後7時まで 水曜日休み

大阪市阿倍野区丸山通1-2-2?
電話:06-6656-8184?
地下鉄谷町線あべの駅より徒歩8分?地下鉄御堂筋線/JR天王寺駅、近鉄あべの橋駅より徒歩13分
ギャラリーHP http://ru-pe.com
アクセス http://ru-pe.com/www/pages/g-ac.htm
 


2012年6月12日

JPPA AWARDS 2012

平成24年度6月1日に「第16回JPPA AWARDS」贈賞式がありました。

JPPA AWADSとは、日本ポストプロダクション協会が毎年開催しているコンクールです。
学生部門では「映像技術」「音響技術」ともに、【ドラマ部門】と【その他部門】それぞれに、『ゴールド賞』『シルバー賞』『奨励賞』がポストプロダクション業務で、優秀な技術を持って作品を制作したスタッフに贈られる賞です。

今回の応募された総数は、学生部門が53作品(音響技術20作品、映像技術33作品)でした。
今回、厳正な審査の結果、例年以上に見事大阪芸術大学が多数の賞を入賞されました。
多くの学生並びに卒業生が各賞を受賞しましたので以下に今年度の受賞者を掲載致します。

eizo000.jpg2012学生音響技術部門入賞作品
カテゴリー【ドラマ】
ゴールド賞 『死にたすぎるハダカ』 黒田綾香
シルバー賞 『魂男 -soul men-』   田口祥平

2012学生映像技術部門入賞作品
カテゴリー【ドラマ】
ゴールド賞 『魂男 -soul men-』   小林靖子
奨励賞      『死にたすぎるハダカ』  阿部羅秀伸

カテゴリー【その他】
ゴールド賞 『轟音 -龍神村物語-』  笠原栄理

以上の学生並び卒業生が受賞しました。