8月21日‐8月23日に大阪市北区にある堂島ホテルで『ART OSAKA』が開催されました。 この『ART OSAKA』の目的は、現在活躍するアーティストとともに、作品やアーティストのコンセプトを美術館、コレクター及びその他の美術関係者に伝える活動をするギャラリーのフェアを開催することにあり、実績のあるギャラリー及び今後活動を期待される若手のギャラリーを日本、海外より招聘し、一堂に会することでより新鮮なアートフェアを実現しています。(ART OSAKA実行委員会のConceptより)
普段はゲストルームとなっている堂島ホテルの8階から11階の客室をギャラリーとして魅せる『ART OSAKA』。客室に備え付けられているベッドやテーブル、クローゼットやバスルームにまで作品が並んでいて、「自室に飾るとこんな風に見えるのか」って想像もしながら作品を見ることができ、よりアートが身近に感じられます。
今回、このアートフェアに出展する『ギャラリー・ショウ・コンテンポラリー・アート』に所属する中嶋寿挙さん(美術学科卒)からお話を頂いて、ブログ取材させて頂けることになりました。実はこの『ART OSAKA』には中嶋さんだけでなく、ギャラリーの代表者、作家の方に大阪芸術大学の卒業生が多く参加しています。皆さんにインタビューしてきました。
まず初めに、お邪魔したのは811号室『ギャラリー風』。大野勇介さん(美術学科卒)と渡邉順子さん(美術学科卒)が出品しています。 大野さんは昨年もこのイベントに出品。大野さんの作品はこの柔らかい色使いが特徴的です。多くの色を使っても派手さを感じさせない、どこか優しそうなイメージを抱いてしまう、そんな作品です。
『恥ずかしいー』と仰いながらもお話を伺いました。
>>大野さんは芸大に入学してよかったと思えることはありますか?
「美術の世界の面白さや奥深さを更に知ることができたことです。あと、卒業後も先生方に色々と相談にのってもらっています。」
>>作品制作をする時に一番苦労することって何ですか?
「やっぱり描く前が一番悩みますね。結局自分でやっていかないといけないので…。でも、描き始めるとスラスラ描いてしまいます。」
渡邉さんは現在、美術学科副手の仕事の傍ら作品制作をしています。作品数も一番多く、客室の壁やベッドの上など所狭しに並んでいます。とてもシンプルな色使いですが、客室の白い壁紙を背景に見ると、その色の濃淡の使い分けが際立ちます。 >>学生の頃と副手をする今とでは、作品制作において違いってありますか?
「とにかく時間がないことが今はツラいです!!学生の頃は自分の時間が持てるけど、働き始めるとなかなか大変で、最近では早朝か深夜に制作することが多いです。」
>>学生たちに「これだけは言っておきたいこと」をここで是非!!
「学生である今しかできないことがあるんやで!!っていっても学生はなかなか動こうとはしないんですが…。」
次にノックしたのは、1011号室『YOD Gallery』。
こちらにも芸大卒業生の町田夏生さんがおられると伺ったのですが…。あいにく、時間が合わなくて、直接お会いすることができませんでした。
作品の写真だけ撮らせて頂きました。ピンク色を基調とした町田さんの作品は、窓から入る太陽の光に照らされることで作品の明るさが増して、ひと際目を引く可愛らしく感じる作品です。
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