この展覧会は、アーティストの絵画と子どもの絵が同じ場所に展示してあります。自身の経験で考えるに、子供の頃の絵は、自身との対話や他との関係の表層化のため、そして手の運動としてあり、他の人の視線は気にも留めなかったように思います。
しかし、小学校の教育課程において、「え」から「絵画」の習得としてそれが社会性を帯びてきた時、多くの子供達は描くことは学習するものとし、そしてめんどくさいものと捉え興味を失うことになるようです。
アーティストの絵画は、芸術の歴史で構築された約束事など社会性を作品に持ち込み継続しながら、その社会性の継続のどれかをひっくり返し、同時代の新たな絵画の魅力を生み出そうとしています。そのようなことにおいて、アーティストの絵画と子供の絵を同一することはできません。
くじら展の展示方法では何が見えてくるかを考えてみました。子供の絵は一見奔放に見えますが、発達過程に見られる要素とその子供の資質が混在し制作されています。出品されているアーティストの作品も、対象を詳細に描写しているような作品ではなく、 現代絵画、特に子供の「え」からインスピレーションを受け、構築していった作品や抽象形態の作品に思えます。
一見、子供でも描けるようなアーティストの作品と実際の子供の絵の対峙により、同じ絵と云われるものでも大きく異なるところと近似しているところがよく見え、また子供がアーティストの作品を観賞できる良い機会でもあり、興味深い展覧会であったと思います。
報告 加藤隆明 教養課程講師 協力 芸術計画学科研究室


さて、今回まず初めは、この夏に行われたコンサートツアーの模様からお伝えします!今年は、大阪、名古屋、神戸の会場で、ポップス、クラシック、ミュージカルとバラエティに富んだステージが繰り広げられました!
第1部は、音楽学科ポピュラー音楽コースの学生たちによるポップスステージ。学内でのオーディションで選ばれたバンドが、今まで学んだ力を存分に発揮し輝いていましたよ!
さて、続いては大阪芸術大学グ
最後はギャラリー展の話題です。
今回のゲストは先週に引き続きまして、大阪芸大と山崎製パンとのコラボレートによって生まれたランチパック-オムライス風-の開発に携わった方々をお迎えしました!
このプロジェクトチームの学生のみなさんは、制作からPR、さらには営業まで全てプロと同等のお仕事をされていて、スタジオでの話し方も本当に学生さん?と思ってしまうほどしっかりとしていて驚かされました!
ところで、この芝生。簡単にはこんなに綺麗になりません。
青空に緑の芝生。
この展覧会を企画運営するにあたり、子供達に様々なお話をしてもらいました。その中で子供達が一番関心を抱いたイメージがくじらであったそうです。そこから、今林さんと参加アーティストでもある車サエ(短期大学部デザイン美術学科専攻科01修了)さんとで、展示会場いっぱいになる竹で骨組みを作りその上に紙を貼ったクジラの造形物を制作しました。
その白い巨大なくじらの表面に、子供達が自由に絵を描いたり着色をしたり自分の手形を残したりと、思い思いにくじら全体のイメージを制作していったそうです。
くじらの造形物は口に見える所から中を覗けるように制作してあり、体の中央辺りにあるまつ毛がついた目(ミラーボールのようなもので制作)に、ライトを仕込むことでくじらの体内に光の異空間が生まれるよう制作されており、子供にも好評でした。
壁には児童一人一人の作品が展示されています。また活躍するアーティストの作品も同じ会場内で一緒に展示してありました。今回の展覧会の特徴は、芸術教育を受けた人と発育経験で生まれてくる絵が同一に展示されていることです。このような企画は、近年興味深い企画として研究制作されています。