2014年1月23日

浅野綾花展  ギャラリーH.O.T   12/9-21

天井まで3m以上はある壁面に、レモンイエローの大きな円が現れる。
その円は市販されているパイン飴の集積で形作られている。
横の壁には、壁一面に詩が描かれている。その大きく描かれた詩は、意味を伝えるだけではなさそうである。

 

詩を読むと壁に展示されたパイン飴の使用方法が受け取れる。
「あの人の涙を飴玉に見立てています」という内容は、鑑賞者一人一人の物語にコミットしてくる。
鑑賞者は展示してあるパイン飴を壁から外し口の中へ。視覚から触覚へ

フェリックス・ゴンザレス=トイスの作品を思い浮かべるかもしれない。
しかし、浅野さんの銅版画には常にイメージとともに詩が描かれてきた。
今回の試みは銅版画の拡張といえる。

 

パイン飴は詩の内容とは程遠いような味にも思うが「舌で転がす数分間」この飴玉が口の中にある違和感において私的内的宇宙を想起する時なのだろう。
今・ここに、の現実を切り離し、いつか・どこかを連想するための装置としての飴玉かと思う。

 

市販のパイン飴を選択した理由は造形的展示的理由もあるという。
壁に貼るという展示においてこの飴の形状が良かった。
パイン飴はドーナツのように円が内と外にあるその集積の形態も円となり、この作品は三つの円の構成で成り立っている。

偶然だろうか、パイン飴のさわやかな透明感あるレモンイエローと詩を歌う精神が軽やかですがすがしい空間を演出していた。

報告 教養課程講師 加藤隆明 協力 芸術計画学科研究室


2014年1月22日

「邦楽」 長唄合同演奏会♪

今日22日(水)から24日(金)までは集中講義・補講期間のため、通常授業は行われません。
今年度の授業は、残すところ25日(土)と27日(月)の2日間のみとなりました!
4年生のみなさんにとっては、学生生活最後の授業。最後まで気を引き締めていきましょうね!

さて、今日は音楽学科と演奏学科の話題をお伝えします♪
先週16日(木)のお昼休み、芸術情報センター1階のアートホールで、「第31回長唄合同演奏会」が開かれました!
この演奏会は、音楽学科と演奏学科対象に開講されている「邦楽」という授業の一貫で毎年行われているものです。
「邦楽」では、尺八や三味線、箏など日本の代表的な楽器を用いた奏法や、日本伝統音楽の歴史を学びます。
今回の演奏会は、演奏学科の今藤長十郎先生、今藤長由利先生、今藤小希郎先生が指導されているクラスの学生たちによるものです。
三味線を伴奏に、「都鳥」、「末広狩」、「黒髪」など、全部で6曲の長唄が披露されました!

ギターやベースが演奏できるという人は結構いますが、三味線を演奏できるという人はあまり聞きません。
この授業の目的には、「せめて音楽を学ぶ学生には、日本人であることに誇りを持つという意味においても三味線くらいはこなしてほしい」という先生の思いも込められています。
三味線の音色はどこか艷やかで力強く、他の弦楽器にはない三味線ならではの魅力がたくさん感じられました!

投稿:島田(OUA-TV)


2014年1月21日

大阪芸術大学 オープンキャンパス グッズデザイン募集締切迫る!!

みなさん、大阪芸大のオープンキャンパスで来場者にプレゼントしている大阪芸大オリジナルグッズのデザインを在学生から公募していたことはご存知でしょうか??
今年もそのデザイン募集の時期がやってきました!!
昨年のグッズはマルマン(株)製の「クロッキー帳」でしたが、今年は(株)エトランジェ・ディ・コスタリカ製の「パスケース」です。
(株)エトランジェ・ディ・コスタリカは大手の文具メーカーで、ノートやペン等いろいろな種類の文具を作っていますので、みなさんも一度は目にしたことがあるでしょう。

なお、このデザイン募集についての募集要項は本学内の11号館1階エントランスホール、10号館1階ホール(デザイン学科棟)に設置しています。
デザイン作成用のテンプレートは「http://gdpinfo.jimdo.com」からダウンロードし、完成されたデザインを「goodsdesignproject@gmail.com」にメールで送ってください。
募集資格は、大阪芸術大学(大学院含む)の在校生に限ります。
データ形式は、イラストレーター(AI)またはフォトショップ(PSD)(いずれもバージョンCS5以下)でお願いします。
デザインの募集締切日は2月11日(火)です。
ひとりで何作品応募してもOKですので、どしどしふるってご応募ください!

投稿:入試課


2014年1月20日

大阪芸術大学 教員免許更新講習

「寒い」と口にすると本当に寒さばかり感じてしまうので、極力その話題は避けたいところですが…
それでも今日は本当に寒いです!
今日1月20日は二十四節気の「大寒」で、一年で最も寒い時期とされています。
でも、今が一番寒いということは、これからだんだん暖かくなるということですね!

さて、今日のブログでは、大阪芸術大学で行われた「教員免許更新講習」の模様をお伝えします!
教員免許状は、以前は一度取得すれば更新の必要がありませんでしたが、2007年の改正で有効期間が定められました。
2009年4月1日以降に授与される教員免許状の有効期限は10年。
また、それ以前の取得者も、教壇に立つ為には定期的に更新講習を受講し、修了しておくことが義務付けられています。

大阪芸術大学では、昨年から芸大の特色を活かした選択領域の講習を開講しており、グループの先生方が中心となって講師を担当されています。

今回は、1月11日(土)に短期大学部大阪学舎の会場で行われた講習の様子を、初等芸術教育学科の副手さんが紹介してくれました!

***

1月11日(土)、「大阪芸術大学教員免許更新講習」が、短期大学部大阪学舎で行われました。
約90名の教員免許をお持ちの先生(幼稚園、保護所、小学校、中学校、高校)が受講されました。
1限目は初等芸術教育学科長の渡邉純先生が授業を担当され、【子どものこころの育ちを学ぶ】事を主題に、赤ちゃんが成長してゆくに当たっての様々なこころの変化を、エリクソンの心理社会的発達論やフロイトの精神分析学を用いて講義されました。
子育てに大切なことは、正しい理想を追うのではなく、子どもとの関わりの中での失敗体験から学び、親子の絆を深めることが大切だそうです。

2限目は短期大学部保育学科講師・初等芸術教育学科兼任の児玉陽子先生が担当され、子どものこころに寄り添うために必要なことや子どもの発達を理解する上での知識を、実例を挙げて講義されました。
続く3限目は初等芸術教育学科教授の西林幸三郎先生による講義。
学校に行きにくいこどもの理解と対応をテーマに、大津市いじめ自殺事件の実態など、いじめに対する教師の姿勢を語られました。

そして4限目はグループディスカッションが行われ、現場で発生する問題や児童・生徒への対応策などの意見交換の時間が設けられました。
最後に、履修認定試験が行われて、無事教員免許更新講習は終了致しました。

投稿:初等芸術教育学科副手


2014年1月18日

前田要治展 (美術学科80年度卒)ATELIER TODAY Caf?&gallery 1/11-

パーケルという布に綿を入れ膨らませ提示した絵画作品である。
前田さんはこの作品で大学時代にデビューし、数々の美術展で入選入賞を繰り返していた。


当時はミニマルアート、コンセプチュアルアートの影響が残る中、ニューペインティングという新しい美術の動向が始まろうとしていた。
その頃前田さんは平面と立体の間の領域の表現に興味を抱きこのような作業を始めた。


コンセプチュアルアートやミニマルアートの限界の中で、当時の日本の美術はイリュージョンの復活を試みていた。
前田さんの作品は最小限の表現方法を用いてはいるが、レリーフ的な部分と平坦な面が同質の素材により、鑑賞者は奇妙な錯覚に陥る。

前田さんが語るように、布を糸で縫い上げた絵画は、糸を外すとまた一枚の布に戻るという絵画的というよりは工芸的である。
同時期1枚の布から服を作ることをコンセプトにしたファッションデザイナーの三宅一生がいた。

近年の作品は二枚の布の間を見せるという絵画になっている。
ブルーの顔料を一枚目にのせ、二枚目の布に転写させそれを切り開き内側をみせる作品である。
ブルー顔料は粘着性が弱く流動的である。
二枚の間にあった顔料は、表面の布を切り裂くことにより、内が外へと移行し平面を反転させることになる。

最後に、会場に提示してあった前田さんの文章を記載する。
『絵画への反発から作りはじめた作品だが、大学の卒業制作で研究室賞を受賞。
「美術学科の問題児」などと言われながら、評価していただいた、当時の理解ある大学の美術の先生方に今も感謝している。』

報告 教養課程講師加藤隆明 協力 芸術計画学科研究室