2014年1月20日

大阪芸術大学 教員免許更新講習

「寒い」と口にすると本当に寒さばかり感じてしまうので、極力その話題は避けたいところですが…
それでも今日は本当に寒いです!
今日1月20日は二十四節気の「大寒」で、一年で最も寒い時期とされています。
でも、今が一番寒いということは、これからだんだん暖かくなるということですね!

さて、今日のブログでは、大阪芸術大学で行われた「教員免許更新講習」の模様をお伝えします!
教員免許状は、以前は一度取得すれば更新の必要がありませんでしたが、2007年の改正で有効期間が定められました。
2009年4月1日以降に授与される教員免許状の有効期限は10年。
また、それ以前の取得者も、教壇に立つ為には定期的に更新講習を受講し、修了しておくことが義務付けられています。

大阪芸術大学では、昨年から芸大の特色を活かした選択領域の講習を開講しており、グループの先生方が中心となって講師を担当されています。

今回は、1月11日(土)に短期大学部大阪学舎の会場で行われた講習の様子を、初等芸術教育学科の副手さんが紹介してくれました!

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1月11日(土)、「大阪芸術大学教員免許更新講習」が、短期大学部大阪学舎で行われました。
約90名の教員免許をお持ちの先生(幼稚園、保護所、小学校、中学校、高校)が受講されました。
1限目は初等芸術教育学科長の渡邉純先生が授業を担当され、【子どものこころの育ちを学ぶ】事を主題に、赤ちゃんが成長してゆくに当たっての様々なこころの変化を、エリクソンの心理社会的発達論やフロイトの精神分析学を用いて講義されました。
子育てに大切なことは、正しい理想を追うのではなく、子どもとの関わりの中での失敗体験から学び、親子の絆を深めることが大切だそうです。

2限目は短期大学部保育学科講師・初等芸術教育学科兼任の児玉陽子先生が担当され、子どものこころに寄り添うために必要なことや子どもの発達を理解する上での知識を、実例を挙げて講義されました。
続く3限目は初等芸術教育学科教授の西林幸三郎先生による講義。
学校に行きにくいこどもの理解と対応をテーマに、大津市いじめ自殺事件の実態など、いじめに対する教師の姿勢を語られました。

そして4限目はグループディスカッションが行われ、現場で発生する問題や児童・生徒への対応策などの意見交換の時間が設けられました。
最後に、履修認定試験が行われて、無事教員免許更新講習は終了致しました。

投稿:初等芸術教育学科副手


2014年1月18日

前田要治展 (美術学科80年度卒)ATELIER TODAY Caf?&gallery 1/11-

パーケルという布に綿を入れ膨らませ提示した絵画作品である。
前田さんはこの作品で大学時代にデビューし、数々の美術展で入選入賞を繰り返していた。


当時はミニマルアート、コンセプチュアルアートの影響が残る中、ニューペインティングという新しい美術の動向が始まろうとしていた。
その頃前田さんは平面と立体の間の領域の表現に興味を抱きこのような作業を始めた。


コンセプチュアルアートやミニマルアートの限界の中で、当時の日本の美術はイリュージョンの復活を試みていた。
前田さんの作品は最小限の表現方法を用いてはいるが、レリーフ的な部分と平坦な面が同質の素材により、鑑賞者は奇妙な錯覚に陥る。

前田さんが語るように、布を糸で縫い上げた絵画は、糸を外すとまた一枚の布に戻るという絵画的というよりは工芸的である。
同時期1枚の布から服を作ることをコンセプトにしたファッションデザイナーの三宅一生がいた。

近年の作品は二枚の布の間を見せるという絵画になっている。
ブルーの顔料を一枚目にのせ、二枚目の布に転写させそれを切り開き内側をみせる作品である。
ブルー顔料は粘着性が弱く流動的である。
二枚の間にあった顔料は、表面の布を切り裂くことにより、内が外へと移行し平面を反転させることになる。

最後に、会場に提示してあった前田さんの文章を記載する。
『絵画への反発から作りはじめた作品だが、大学の卒業制作で研究室賞を受賞。
「美術学科の問題児」などと言われながら、評価していただいた、当時の理解ある大学の美術の先生方に今も感謝している。』

報告 教養課程講師加藤隆明 協力 芸術計画学科研究室


2014年1月17日

さて、今週の大阪芸大テレビは?

明日から大学入試センター試験が実施されます!
受験されるみなさんは、今まで勉強してきた力を出し切ってがんばってくださいね!
大阪芸術大学でも、大学入試センター試験利用入学試験が実施されます。
来週21日(火)から出願を受付けますので、芸大に興味のある方はぜひ入試情報をチェックしてみてください。

 

さて、今週の「大阪芸大テレビ」は、大阪市北区にあるグランキューブ大阪で行われた「朝日・大学シンポジウム 声優学概論 始めに「声」があった。」の話題からお伝えします!
このシンポジウムは、大阪芸術大学と朝日新聞大阪本社が共同開催しているものです。
第1部では、放送学科声優コースとアナウンスコースの学生たちによる舞と群読、ラジオ劇、アテレコ実習などが披露されました。
そして第2部では、テレビや映画で活躍する声優の先生方を招いてトークセッションが行われました!

 

続いて、大阪芸術大学グループの学生や卒業生が制作した映像作品をお届けする、「OUAシアター」のコーナーです。
今回は映像学科3年生の授業で制作された作品の中から、小山拓也さん監督作品「Just 10minutes」をご紹介します!小山さんはアニメやドラマ、音楽映像など幅広く制作を行っていますが、今回はその中から音楽映像(PV)2本をご紹介します!
とっても格好良い仕上がりになっていますので、お見逃しなく!!

 

「大阪芸大テレビ」は毎週金曜、深夜24時30分からサンテレビで放送中!また、奈良テレビ放送、テレビ和歌山でも好評放送中です

みなさん是非ご覧ください!!

<<オンエア情報>>
1月17日(金)
奈良テレビ放送 21:30から
サンテレビジョン 24:30から
1月18日(土)
テレビ和歌山 22:45から


2014年1月16日

今年もこの時期がやってきました

今年度の授業も残すところラスト1回だったり、あとは授業中試験だけだったりと、色んな「締め」が見えてくる時期です。
キャンパス内では、学生生活の集大成である卒業制作作品が姿を見せ始めました!
大阪芸大の卒業制作は、教室やギャラリーだけでなく、廊下やピロティ、並木の間などにも展示されます。
この光景は例年の様子を見ている人にとっては「今年もこの時期がやってきたなぁ」と感じるものですが、1年生など見慣れない人から
すると、昨日までなかったものが突然現れてびっくりするかも知れません。笑

中には周りの建物や風景にとてもよく馴染んでいて、作品だと気づかないものもあるかも!
みなさんは、写真のどこに作品があるかわかりましたか?

大阪芸術大学の卒業制作展は来月15日(土)から始まります。
また、各学科で展覧会や発表会、上映会、公演なども行われます。
詳しい情報や展示の様子は、このブログでもどんどん紹介していきますね!
今年はどんな作品たちに出会えるのでしょうか…楽しみです♪

投稿:島田(OUA-TV)


2014年1月15日

「器楽合奏法」 音楽会♪

1月も折り返し!
お正月の松飾りを飾っておく期間を指す「松の内」は地域によって異なりますが、関西では今日1月15日までが一般的。
年賀状を送るのも今日までで、それ以降は寒中見舞いになりますので注意しましょう。

さて、今日は初等芸術教育学科にお邪魔してきました!
初等芸術教育学科には3年生の授業に「器楽合奏法」という科目があります。
この授業を担当されているのは、同学科教授の奥原光先生。
学生たち自身が楽器の奏法を身につけることはもちろん、子どもたちがストレスを感じないような指導法を模索します。

今日はこの授業の集大成として、学生や教職員を招いての「音楽会」が行われました!

子どもたちの音楽会と同じようにリコーダーや鍵盤ハーモニカなどを中心にして、マリンバや鉄琴、ピアノなどで編成されており、ジブリアニメ「となりのトトロ」やミュージカル「キャッツ」の名曲、「夕やけこやけ」、「ビリーブ」などを演奏しました。

学生たちは今回のために特別な練習は行っておらず、あくまでも授業内練習の成果の発表という形での音楽会です。
子どもの頃に誰もが一度は触れたことのあるような楽器を使っての演奏は、どこか懐かしく親しみやすく感じられました!

初等芸術教育学科は教育系ということもあって、他の学科に比べると何かを制作して発表する機会が少ないかも知れません。
でも、授業内での活動にとどまらず学科の外とも結びつきをもつことで、総合芸術大学の中の教育系学科だからこそできる経験がたくさんあると思います。
今後もこういった取り組みをどんどん増やしていって欲しいですね!!

投稿:島田(OUA-TV)