2022年5月23日

学生によるピアノ演奏会

小雨の降る4月24日、日曜日。梅田に位置するザ・フェニックスホールにて、演奏学科ピアノコースの学生たち11名による「学生によるピアノ演奏会」が開催されました。
 
  

ショパン、メンデルスゾーン、シューマン、などロマン派の真髄とも言える作曲家の作品から、ラフマニノフ、ドビュッシーなどの作品まで、幅広い時代の珠玉の楽曲を披露しました。
 出演者たちは、このコンサートの為の学内オーディションで選ばれました。演奏会にあたりプログラムノートも自分たちで書き上げています。
プログラムノートを書くにあたっては、楽曲のことを調べたり、コンサート前には、学内のホールにてドレスリハーサルを行なったりと様々な角度から研究を積み重ねています。

本番当日は大勢のお客様をお迎えしてのコンサートとなりました。今年は、コロナ禍以来初の公開演奏会になります。出演者家族や大学関係者だけはなく、一般のお客様にも多く足を運んでいただきました。このように華やぎの感じられる客席の雰囲気は、演奏するものにとって、とても励みとなることです。出演者たちは、以前は当たり前であったこの環境のありがたみをしみじみと実感しました。

音楽家の中でもピアニストは特殊な位置付けにいます。なぜならピアニストは自分の楽器で演奏しないからです。ホールに置いてあるピアノで演奏します。当日ホールに入ってから本番までの間の短い時間で、ホールの響き、楽器の反応などを感覚でとらえなくてはいけません。それには何よりも経験が必要になります。音響も美しく、楽器の状態も素晴らしいフェニックスホールにて演奏できる喜び、そして経験を積み重ね、自身の表現の可能性の幅を活き活きと広げていく学生たちの力演。客席からは惜しみない拍手をいただきました。
 
 


 
 (報告者 演奏学科合同研究室)