2019年11月12日

絵本作家 市原淳さん特別講義

今日のブログは、先日開催された卒業生で絵本作家市原淳さんの特別講義の模様をお伝えしたいと思います♪

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先日、絵本ショップに立ち寄りました折、どこからか「も~い も~い」と囁くような声が、聞こえてきました。
音の出処をさぐってみると、絵本「もいもい」が、平積みされ、上製本のもの・ボードブック・セットになったものが、所狭しと並んでいました。「もいもい」は、ここ1・2 年で、アマゾン売上のトップにもなった程、良く売れ続けている絵本です。今回その原作者である、今絵本の世界で大きな注目を集めている市原淳さんに特別講義に来ていただきました。

 
市原さんは、名古屋出身で、本校の卒業生です。
彼が、卒業したのは、現在のデザイン学科の情報デザインコース・イラストレーションコースです。当時は、インフォメーショナルデザインコースでした。校舎は今はなく、当時の校舎があった所の前には、アートサイエンス学科の輝かしい建物が立っています。

2019 年10 月18 日(金)2 限目(10:50~12:20)の「絵本の表現」の授業で、キャラクター造形学科と初等芸術教育学科、それから他学科の学生さんも含め、総勢105 名に向けて、講義をしていただきました。この講義の為に、市原さんには、沢山のプロジェクターの資料・ブルーレイディスク・絵本と多くの準備をしていただきました。私の簡単な市原さんのご紹介の後、市原さんにお任せして授業を進めていただきました。

 

プロジェクターからの画像は、彼の仕事場・彼のお仕事で出来上がった商品類・出版物・ポスター・絵本はもちろん・食器類・カレンダー・子供向けの布団・個展風景や彼の商品を扱っているショップ・プロ野球のグッズなどでした。
市原さんの作品は、カラフルだけれど優しい色合いで、一つ一つのキャラクターは多くの人に親しみを持たれる拘りの詰まったキャラクターなので、多くのグッズに展開してゆき易いものです。
ブルーレイディスクの映像は、オリジナルキャラクター「ポペッツ タウン」がカナダのDECODE 社でアニメ化され、日本のディズニーチャンネルで配信されたものです。これは、世界100 ヵ国で放送され、52 話あるそうです。

 

そして、絵本ですが、彼の絵本は、ポストカード集から、立体的なもの・仕掛け絵本・絵だけを担当したもの・絵と文両方担当したものとかなりの数がありますが、その中から、「ゆうびんやさんのココリさん」と「もいもい」を自ら朗読していただき、それぞれの絵本について説明とお話を聞かせていただきました。

 

「ゆうびんやさんのココリさん」は、文が中川たかひろさんで、出版社は講談社です
ハッピータウンの動物達にココリさんが、手紙を届けるお話ですが、1 見開きにつき中川さんのお話は、1 行しかありません。なので、市原さんの絵によってイメージが大きく広げられています。

「もいもい」は、文頭でもお話しましたように彼を一躍時の人にした絵本です。
2017 年7 月に出版されて以来、現地点で30 万部売り上げています。東京大学教授・開一夫さんが監修で、出版社はディスカヴァー・トゥエンティワンです。NHKを始め幾つかのテレビで取り上げられました。
この絵本は、東京大学赤ちゃんラボ発ということで赤ちゃんが選んだキャラクターだそうです。泣いていた赤ちゃんもこの絵に見入って、泣き止むとのこと。お話は、「もいもい」「も~いもい」等のオノマトペで、とても聞き心地よくまとめられています。
絵本は、長いスタンスで売れるものです。この絵本もきっと親から子へと読み継がれてゆくのではないでしょうか。続編が、出るようです。海外バージョンも広がっています。これからの動向が楽しみです。

彼の成功は、どこにあったのかということですが、「ポペッツ タウン」も「もいもい」も多くのキャラクターの中から選ばれ素晴らしいキャラクターがあることです。
多くの中から選ばれるために絵に工夫をしたり、数を描いたりとても繊細かつ努力が伺われます。
終始穏やかな優しい声で、語っていただきましたが、動物を見に南アフリカに出かけたり、アニメーションの制作現場を見にスペインに行かれたり・・・ととても軽いフットワークで行動力もある方です。
絵本は、日本の出版社だけでなく海外でも出版されています。分かり易い美しいイラストレーションですので、今後もっともっと多くの国から出版されることだと思います。
一つのキャラクターから世界が広がる様子を見せていただき、学生達にとっては、未来に輝く夢と希望をイメージさせていただけたのではないでしょうか。今乗りに乗っている市原淳さんより、私も含めて沢山のパワーをいただきました。本当に濃い1 時間半の特別講義でした。市原淳さんありがとうございました。これからもっと沢山のご活躍の成果を持って、またこの学校に来てくださることを期待したいと思います。
 
― 市原 淳氏プロフィール ― 
市原 淳(いちはらじゅん)
愛知県出身 大阪芸術大学デザイン学科卒業 横浜在住。
絵本の他にグッズ、書籍、広告のイラストレーションも制作。
2009年オリジナルキャラクター「Poppets Town」がカナダのDECODE社よりアニメ化され、日本のディズニーチャンネルをはじめ世界約100カ国のテレビで放送される。
日本児童出版美術家連盟 会員。 

絵本
「もいもい どこどこ?」
12月13日発売予定! 詳細はこちら

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「市原淳 絵本作家の使えるかわいいスタンプ」
LINE着せかえ
「市原淳#イラスト 」

 
報告者:デザイン学科 駒原 稔子特任教授

投稿:中村(企画広報部)
 
 


2019年11月7日

大阪芸術大学学園祭 卒業生ゲスト!

先日もご紹介しました、大阪芸術大学学園祭stART


今回は、卒業生ゲストをお迎えしてのステージを2つご紹介します!!
 

9号館前広場では、FM OH!とのコラボ企画で「よしもとラジオ高校~らじこー 秋の課外授業 お出かけらじこーin大阪芸大」を開催しました!!
昨年は「見取り図」のお2人をお迎えして大盛況だったこの企画、今年は2部制に拡大してパワーアップ!

第1部は、お笑いコンビ「ミルクボーイ」の駒場孝さんと内海崇さん、番組DJのみぃさんがご出演。
駒場さんは放送学科・内海さんは映像学科の卒業生で、なんとお2人とも本学「落語研究寄席の会」のOBでいらっしゃいます!! 

本学在学中に結成したコンビとのこと、長年培われた息ぴったりの漫才で、会場を盛り上げてくださいました!!

 

また、後輩にあたる落研の現役生たちとの大喜利対決も実現しました!!

 

そして第2部には、お笑いコンビ「藤崎マーケット」の田崎佑一さんとトキさんにも加わっていただきました!


「ラララライ体操」で大ブレイクし、「細かいモノマネ」などでも好成績を上げられている実力派なお2人!
なんと今回は、「ラララライ体操」を「特別に」ということで披露いただきました♪

 

後半は、「Geidai Action Team」、「放送研究会」、「声遊サークルLINK」、「探検部」、「アカペラサークルVIVENTE」、「Makers」代理で「落語研究寄席の会」の学生たちも登場しました★

 
 

さらに、12号館下ピロティ「ニューフォーククラブ」のステージには、音楽学科ポピュラー音楽コース(※現:演奏学科同コース)卒業生のNANAMI辻川奈々実)さんが所属する「color-code」のみなさんがご出演!! 

 

color-codeは、2013年に行われた「POP ICON PROJECT TOKYO」というオーディションで、およそ3000人の中から選ばれた3人組のダンスボーカルユニット。
現在はセルフプロデュースをされており、同世代女子に向け、音楽・衣装・立ち振る舞いに乗せて20代日本人女性の”リアル”を体現していらっしゃいます!

 

 

歌もダンスもとっても格好良かったです!!!

 
 

このように、本学を羽ばたいていった卒業生たちが成長され、再び母校へ戻ってきてくださることは本当に嬉しいですね★
学園祭を盛り上げてくださり、ありがとうございました!!

 

投稿:島田(学生課)


2019年11月5日

小松莊一良先生 特別講義!

今日のブログは、映画監督で本学映像学科客員教授でもいらっしゃる、小松莊一良先生の授業をご紹介いたします!

小松先生は、1992年に音楽ダンス映画「ハートブレイカー」でデビュー。
ミュージシャンやストリートダンサーをモチーフにした作品が多いのが特徴で、安室奈美恵さんやケイティ・ペリーさんなどの音楽映像も多数制作。
近作では映画「フジコ・ヘミングの時間」(2018年)が話題になりました。


今回の講義では、まず初めに小松先生が大阪芸大に通われていた時のお話をしてくださいました。
1年生から仲間を集めて映画を制作し、コンテストに積極的に出品していたという小松先生。
最初のうちは思うような成果も得られなかったそうですが、続けるうちに徐々に反応があり、人脈や活動範囲が広がっていったそうです。

小松先生の学生時代は、プロが使う35ミリフィルムや機材は大変高価で、学生たちは画質の悪い8ミリフィルム(3分で3000円くらい)を使うことがほとんどだったとのこと。

今はデジタルが主流で、デビューしなくてもプロ並のクオリティの作品をつくることができる時代。
また、YouTubeなどでも簡単に作品を発信できるので、小松先生は「今の学生が羨ましい」と一言。
せっかくなのだから、たくさん映像をつくってほしいとおっしゃっていました。


そして、後半は「音楽を使った映像演出の可能性」について講義いただきました。

小松先生曰く、音楽演出のスタイルは大きく分けて6つに分類されるのだそうです。

その6つとは、作品を強く印象づけることができる「劇伴」、主題歌や挿入歌など「楽曲・選曲系」、アメリカでは根強い文化の「ミュージカル系」、アーティストの実録「ライブ演奏系」、ダンサーが主人公の「ダンス系」、ミュージックビデオのようなシーンによる「イメージ・MV系」。


講義では、それぞれの特長や、必要とされるスキルなどを教えていただきました。
ほとんどの映画に使われている劇伴は、「ゴッドファーザー」や「ゴジラ」などのテーマ曲のように、10年・20年経っても音楽が生きていて、色んなところで使われています。
世界で一番映画をつくっているインドでは、最近はミュージカル系からMV系へ表現が移り変わっているそうです。


トーキー映画が誕生してから90年余り。
音楽センスを磨くことは、映画制作において必須事項と言っても過言ではありません。
音楽がいかに映像の魅力を引き出しているのか、今回の小松先生のお話から伺い知ることができました!
 

映像業界を志す学生のみなさん、音楽映画やミュージックビデオなどを研究して、音楽を使った映像表現についても知見深めていきたいですね!

 

投稿:島田(学生課)


2019年10月28日

卒業生の活躍「サロンモザイク」ギャラリー・ショップ・サロン

以前にご紹介させていただいた田岡和也展が開催された「サロンモザイク」の店主 コタニカオリさんは、本学工芸学科の卒業生(2003年3月卒業)です。
コタニカオリさんは、卒業後、副手やDMOARTSでの勤務経験を経て、2017年3月、大阪天満宮参道に「サロンモザイク」をオープンされました。
「サロンモザイク」は、ギャラリー、ショップ、サロンとして、アート、クラフトに親しみ、出会いを喜ぶ場所でありたいとのことです。
そして、同窓である大阪芸術大学卒業生の作品もたくさんショップに置かれています。

 

まずは、アストロ温泉さん[本学大学院芸術研究科芸術制作専攻2011年3月修了]の手づくり初マンガブック『人類ののぞみちゃん』です。
架空の観光地「アストロ温泉」をテーマに、ワンダーな立体作品や発明品を各地で発表、また、イベントやワークショップを行う作家のアストロ温泉、初のオリジナルブックです。
中学生の女の子「のぞみちゃん」が主人公の4コママンガと、イラストを収録しています。

 

アストロ温泉 Twitter: https://twitter.com/ASTROONSEN

次に染色作家山崎香織さん[本学大学院芸術制作研究科(工芸・染織) 2003年3月修了]のPUBLICA FABRICA & Yamasaki Kaori works とても素敵なオリガミ バッグやロウ染め×金銀加工のオリガミ カードケース,オリガミ ポーチです。

また、北 直人さん[本学大学院芸術研究科芸術制作専攻工芸領域(2010年3月修了)]の真鍮等の金属で制作されたアクセサリー等の作品もたくさん並んでいます。
「絵本から飛び出したような、ちょっぴりダークで、ひっそりと甘い、ヒトや動物たちをモチーフにした彫刻、装身具をつくっています。つくる喜び、そして手にしてくださった方々の喜び、『手が喜ぶ作品』を目指して。」

www.iichi.com/mobile/shop/kitanaoto プロフィールより) 北直人 Instagram : https://www.instagram.com/naoto.kita/

 

今回、最後にご紹介させていただくのは、渋谷 梵さん(本学工芸学科テキスタイル・デザイン卒業)の小作品です。近年墨を用いた たおやかな表現が特徴の作家さんです。和紙やアクリル、墨を主に使用し、幅広いモチーフの作品を制作しておられます。

澁谷梵㏋: https://bomb-phage.com

これからも大阪芸術大学卒業生の作家さんたちのご活躍と共に「サロンモザイク」での素敵な作家さんとの出会いや交流を楽しみにしています。学生の皆さんも是非、足を運んで、素晴らしい作品と素敵な空間を体感してくださいね。

 

サロンモザイク
〒530-0041 大阪府大阪市北区天神橋1丁目14−11
大阪市営地下鉄谷町線 南森町駅より徒歩約5分
JR 東西線 大阪天満宮駅より徒歩約5分
営業時間:13:00-19:00  不定休
http://salonmosaic.info/


2019年10月23日

卒業生の活躍「田岡和也展 サロンモザイクへ出張、兵庫景。(おまけ付き)」

本学美術学科卒業生(2005年3月卒業)の田岡和也さんの個展「田岡和也展 サロンモザイクへ出張、兵庫景。(おまけ付き)」が、大阪天満宮の傍にあるギャラリー「サロンモザイク」で、10月4日(金)〜10月14日(月・祝)開催されました。
マーカーと折紙で鮮やかに描かれた兵庫の日常「兵庫景」は、神戸市立兵庫図書館や神戸アートビレッジセンターなど、兵庫各地で開催されて大好評でした。
それらの作品およそ140点と、今回の展覧会の為に描き下ろされた「サロンモザイク」周辺の新作も追加で展示されました。
ネットでの「いいね」方式のように気に入った作品にシールを貼ったり、コメントを書いてもらったりとアナログで実践されていました。

 

ギャラリーの外からも色鮮やかで楽しい絵が見えていますので、通りすがりの親子連れも子供さんの「みたい!」という声に釣られて、中に入って楽しんで観てくださっていました。

 

田岡和也さんは、大学3回生の時に初個展を開催し、卒業後も会社員として勤務しながら精力的に作家活動を継続されています。通勤電車の中で乗客をデッサンしたり、残業後に帰宅後も制作に打ち込んで来られました。
田岡さんの作品制作に対する姿勢を拝見していると「時間がないので、制作できない」というよく聞かれる声は、言い訳のようにも聞こえます。
今回の制作手法であるマーカーと折紙は、2年前に神戸から福岡に単身赴任で転勤になり、画材等をたくさん持っていけなかったので、編み出された手法とのことでした。

 

身近なものを何でも作品にしてしまうアイデア等がいっぱい詰まったお楽しみ袋も販売されていました。

また、第35回記念 四国こんぴら歌舞伎大芝居の絵画「春の金丸座」を制作し、四国新聞に掲載されました(2019年3月16日)。

 

これからも環境の変化にもうまく対応しながら、変化と進化を続ける田岡さんの制作活動に注目して行きたいと思います。

そして、今回の展覧会場となったギャラリー「サロンモザイク」のオーナー コタニ カオリさんも本学工芸学科の卒業生です。詳細につきましては、次回のブログで紹介させていただきます。

KAZUYA TAOKA Website
https://taokakazuya.jimdo.com/