2009年10月29日

キノコの再来

 

どうも、僕「キノコ」です。
最近、ブログネタがいっぱいあるんですが、記事にしたくてもなかなか取材に行く時間がなくて…。

そんな中、先日またまた『キノコ』を発見しました。

意外とキノコっていっぱい生えるんですね・・・。

以前初めて発見した時のあの感動と興奮は一体何だったんでしょうか…
                       …意外といっぱい生えているんですね★☆

写真で見ると大きく見えますが、歩いていると思わず踏んでしまいそうになるくらい小さくて、芝生と同化しています。

芝生の張替から1ヵ月近く経過しましたが・・・写真を見る限り少し緑が増えたような気がしませんか?

張替直後の総合体育館前広場現在の芝生の様子(影っててわかりづらいですよね。すみません。)

こうして芝生が順調に育っているのも、学生の皆さんが立ち入り禁止の柵をしっかりと守ってくれているからです!ありがとうございます!!

木や花、虫や鳥、風や香り・・・自然に囲まれた芸大キャンパスには四季折々の風景を感じることができます。

冬まであと少し・・・寒い冬を乗り越えて、きっと春には青々とした芝生が卒業生を送り出してくれるでしょう!!
 


2009年10月27日

映画館ができました!!

鮮やかな青で表示されている『映画館』!! 
 先週の昼休み、芸大のメインストリート・天の川通りで多くの人だかりが出来ていました。

 何が始まったのかというと…そう!『映画館の内覧会』です!!

 
 そうなんです!!皆さん!!なんと、大阪芸術大学に『映画館』ができました!!
 まさか学内に『映画館』ができるなんて、想像もつきませんでした!!
 
 内覧式は盛大に行われました!!
 35mm、16mmフィルム映写機、DLPプロジェクターによる大画面での映写、ドルビーサラウンド6.1chEXの圧倒的な臨場感溢れる音響再生によって、一般の映画館と同等のクオリティを持つ客席数119席のシアターです。
 
 また、ダビングルームのデジタルミキサーはベースマネジメント/ダウンミキシングのモニタリングがサポートでき、最新のサラウンド6.1chにも対応。また音楽スタジオやポストプロダクション&ブロードキャストなどで最も多く使われているデジタル・オーディオ・ワークステーション、Pro Tools HDを導入。

本物の映画館にも顔負けしない『映画館』です!!
 ファースト・テイクからファイナル・ミックスに至るまで、トップクオリティのプロダクションを効率的に進めることができる最新の設備が整っています。
 

 内覧会では試写も行われ、ワタシも実際にその迫力を体感してきました!!もうそれは音の響きが座席や地面からズドドドドッッ!!と伝わってきて、まるで自分自身がスクリーンの世界の中に入り込んだかのような錯覚を覚えるほど、その迫力は凄かったです!!

映写機を初めて生で見ました!!大きいですね!!
 11月19日(木)には、この映画館で『ゴジラvsビオランテ』でメガホンを取った映像学科学科長の大森一樹先生(本編)と、川北紘一監督(特撮)の特別授業が開催されます。このような施設を実際に使って授業ができるなんて、学生たちが羨ましいです!!

 
 新グラウンドにクラブハウスの改築と、芸大は来春に向けてさらに成長し続けています!!ワタシももう一度学生に戻ろうかな?と思ってしまいました!


2009年10月23日

Logic Circuit 赤土浩介 展

     

西天満のGallery wks.で、9月28日(月)~10月10日(土)『Logic Circuit赤土浩介 展』が開催されました。
2008年3月14日のブログでもご紹介した赤土浩介さん(本学大学院芸術制作研究科2000年修了)の前回の展覧会
『OVER OVER』は、どこまでも自由に制作されていましたが、今回の『Logic Circuit ロジック サーキット 論理回路』
では、悩みながら、考えながら・・・がテーマとなっています。
「はじめからイメージを固めて描く必要はない。曖昧なゴールを目指すのは、そこでしか起こらないたくさんの選択肢に
未知の可能性があるからだ。・・・」

『Logic Circuit 赤土浩介 展』

悩みながら、考えながら・・・と言うと色々な受け止め方をする方がおられるとは思いますが、
心理的にも技法的にも悩んだり、考えたりしながら、描き進めておられるのだろうなと感じました。
確かに前回は、有機的な丸みを帯びたフォルムで描かれていたように思いますが、今回は、直線で描かれていたり、
マスキングテープが張られていたりなど、無機的な部分が混在しています。

「Root」 acrylic color on canvas F100 / 1620×1303m
「Root」 acrylic on canvas F100 / 1620 × 1303

ちょうど、現代美術家で本学短期大学部デザイン美術学科(立体造形)講師の中西學先生(本学美術学科1982年卒業)が
見に来られて、赤土浩介さんと素材や技法についての談義が始まったので、隣で興味深く拝聴することができました。
赤土浩介さんの作品は、キャンバスに麻布を自分で張っておられるとのことです。ガッシュやアクリル絵の具で彩色した後に、
スプレーやパステルで表情を付けておられますが、それらを引き立たせる為には、アクリル絵の具が良いし、自分の目指す質感
を出すには麻が良いとのことでした。

左「 Trip art 」acrylic color on canvas S50 / 1167 x 1167 mm   右「 フォルミズム(A)」acrylic color on canvas F80 / 1455 x 1120 mm
左「Trip art」 acrylic color on canvas S50 / 1167 × 1167 mm
右「フォルミズム(A)」 acrylic color on canvas F80 / 1455 × 1120 mm

中西學先生も麻の質感がうまく出ているとおっしゃっていました。かなり塗り重ねていることにも触れられると
赤土浩介さんも普通はキャンバス地に絵の具が通らないように目止めや地塗りなどの前処理を施すけれども、あえて麻布のまま、
アクリル絵の具をかなり塗り重ねていますと言われていました。そして、色にもかなりこだわっていますとのことでした。

左「 かくれんぼ ロジック 」acrylic color on canvas F80 / 1455 x 1120 mm
左「かくれんぼ ロジック」 acrylic color on canvas F80 / 1145 × 1120 mm

いつも新しい試みに挑んでおられる中西學先生と赤土浩介さんならではのお話をお伺いして、日頃、完成された作品を鑑賞する中で、
そこまで目が行っていなかった素材や技法について、作家さんたちは色々研究を重ね、試行錯誤を繰り返しながら自分の作品が
一番生きる素材や技法を探し出し、自分独自の色や形を見出していかれるのだなと改めて思いました。

左「 GO 」acrylic color on canvas F60 / 970 x 1303 mm   中「 puzzle 」acrylic color on canvas F15 / 652 x 530 mm
左「GO」 acrylic color on canvas F60 / 970 × 1303 mm
中「puzzle」 acrylic color on canvas F15 / 652 × 530 mm

芸術家はよく『作品と対話する』と言われますが、赤土浩介さんも『作品と対話する』そうです。
「二転三転と変化する色や形、七転八倒するイメージや行き先。対話は欠かせない。」
今回の『Logic Circuit』で、悩みながら、考えながら・・・美しい色彩やユニークな画面を魅せてくれた赤土浩介さんが、
これからも作品との対話を重ねながら、どんなイメージに到達していかれるのか・・・、
また次を楽しみにしたいと思います。

『Logic Circuit』 赤土浩介展
SHAKUDO kosuke exhibition
 9月28日(月)~10月10日(土)*展覧会は終了しています。
 11:00~19:00
 日曜休廊/土曜・最終日は17:00まで

Gallery wks.
http://www.sky.sannet.ne.jp/works/


2009年10月22日

ZAnPonは宇宙である。

京都・イムラアートギャラリーで今月10日からスタートしたZAnPonの個展に行ってきました。
アートフェアなどを除くと4年ぶりの新作個展。前々から楽しみにしていました。

ZAnPon個展 イムラアートギャラリー

今年度、大学の手提げ袋のデザインが一新され、
大学案内の表紙デザイン同様ZAnPonの作品が起用されました。
キャンパス見学会などで手にされたどの人もが
その華やかさに気持ちがワクワクするような感覚を覚えたのではないでしょうか?

2008年の作品『光りある人』以降、
幸福感が前面に満ちる作品を多く発表してきたZAnPon
今回の個展ではこれから先の「次のZAnPon」の姿を垣間見ることができる作品を含め
9点が展示されていました。

『Chat beans』(手前の作品)

見に来てくれる方々に最高のコンディションで見てもらえるようにと、
会期直前に自らギャラリーの壁を白くペイントし直すなど
搬入までは作品の仕上げと並行してあれこれ結構忙しかったようです。
「ちょっと休憩」するようにギャラリーに立ち寄ってもらえるようにと
ZAnPonが見立てたポップなデザインのベンチが置かれているこだわりの設えでした。
DMのデザインとギャラリーの窓に描かれた個展のタイトルは、
デザイン学科4年生の田原拓真さんのお仕事なのだそうです。

田原拓真さんがデザインしたタイトルとDM

ギャラリーの正面に展示された『Revolution』。
大きさもさることながら、展開する色彩は迫力満点です。
今回の新作の数々にはZAnPonのコアな部分の中でも
「やさしさ」にフォーカスして制作されたものが多く、
見る人がHAPPYになるようにという思いが随所に感じられます。

『Revolution』
*写真左はギャラリースタッフの三宅亜木さん

それぞれの作品には自由で美しい流線と色面が
心地よい絶妙のバランスで展開しています。
さまざまな生き物が見え隠れして、動きがあって、発見がある。
それらは単に「バランスで構成された線や面」というわけではないんです。
単に「作品」というだけでなく、これはZAnPonそのものなんだって感じます。
どれも命を与えられたZAnPonの分身なんだろうって。

ZAnPonは言います。
「見る人が見たいように見てもらえればその方が作家としてうれしい」と。
どんな形がそこに浮かんでくるのかという答えは必要でないのです。
作品と対話するように自由に遊べる。それもZAnPonの魅力です。

『Revolution』にズームイン

無数の星が浮かぶ夜空を見ながら
「あの星とあの星を結んで、あの星ともこう線で繋いで...」と、
夜空に白鳥が飛ぶ姿、魚やクマ、サソリまでも描くことができる。
人間の想像力は豊かです。
自分だけの新しい星座を描いていくようにZAnPonの作品を楽しむもよし。
天体の観測と物理法則に基づいて宇宙のナゾを解明しようとする人のように、
想像力を働かせてZAnPonの色彩感覚、バランス感覚を探ってみるのもよし。

実際、彼自身作品を制作するときは
キャンバスをクルクルと自在に回転させながらペンを走らせるのだそうです。
それはZAnPon的宇宙の天球を回すようなものです。

この個展、芸大生は必須です。
ZAnPonは「自分がしっかりしなきゃ」ってよく言うのだそうです。
「自分がアーティストとしてちゃんとやっていけていないと、
アートを志す若い人たちが夢をもてなくなるから」って。

アーティストとして生きるZAnPon
後輩となる皆さんに伝えようとすることを
言葉ではなく彼の今の作品から感じとってほしいって思います。

これからもワクワクするような未知なる宇宙を描き続けてくださいね。
来年は大阪芸大のスクールバスのラッピングなんていかがでしょう?
ねっ、ZAnPonさん?
うわぁぁ、乗ってみてーっ!

ZAnPon Exhibition  -Re born-
2009年10月10日(土)~10月31日(土)
11:00~19:00(日曜、祝日 休廊)

imura art gallery
(京都市左京区丸太町通川端東入東丸太町31)
http://www/imuraart.com
投稿者:教務課


2009年10月21日

家を交換して住む!?

  

 大阪芸術大学芸術計画学科2年生の相宮康人さんが、ブログ記事を投稿してくれました!
なにやら、ちょっと変わった、でもとっても面白そうなアート企画の話題です!
 
芸術計画学科では、毎年、「アートプロデュースコンペティション」という学生たちが企画したアートプロジェクトのコンペが行われています。今年もそのコンペティションが行われ、芸術計画賞受賞企画に「家を交換して住む」が選ばれました!
 
この企画は、一人暮らしをしている私、相宮康人の家と、同じく一人暮らしで、大阪芸術大学映像学科2年生の鬼頭 遊(きとう ゆう)さんの家を、一週間(2009年10月19~25日)まるごと交換して生活をするというものです!
交換期間中は、服はその家にあるものを着て、食べるものはその家にあるものを食べることが条件。その様子は映像・写真などで記録し、後日ギャラリーで発表します。
また、毎日の生活の模様はブログでも紹介します。
(相宮康人×鬼頭遊 http://ameblo.jp/iewokoukan-aimiyakitou/

 誰でも、他人のプライベートには何かしら興味があるはず。同世代の人間が何を考え、どのような生活をしているのか、実際に侵入して観察してみたいという欲求からこの企画を発案しました。
 現在、本来はプライベートであるはずの情報が不特定多数の人間に公開されています。その事から私は、私以外の人間も他人のプライベートに興味を持っているのではないかと感じ、最も人間がプライベート空間と感じている場所は家(部屋)であるという結論に至りました。
 家(部屋)というプライベート空間は、好きな音楽、食べ物、本、家具、等様々な生活者の身体の延長によって構成されています。つまり、家(部屋)というプライベート空間は、生活者が無意識に作り出した生活空間であり、インスタレーション作品であるともいえます。作品(部屋)を交換した時、例えば、家具の配置が変化するなど、作品(部屋)は他人の介入によって新たに生まれ変わるのではないか。また、他人のプライベート空間という特殊な空間での生活を通して参加者は“自分”という存在が揺さぶられる。そして、生活を終え自分の部屋に戻ってきた時、“自分”を再発見することができる、と考えます。
 家(部屋)という作品の変化と、自分という存在の変化、この物質的変化・精神的変化を伴う体験・実験が、今回のプロジェクトのコンセプトです!

 
皆さんも是非、ブログをチェックしてみてください!
 
(写真は実際に交換生活している部屋です)
テレビ番組に出来そうな企画ですね!!

他人の部屋で過ごすってどんな感じなんでしょうかね。