2011年10月27日

金属工芸コース・グラフィック・ビジュアル・情報コース 展示会

hirano000.jpg今回、金属工芸コース3回生の長谷川組18名と、グラフィック・ビジュアル・情報コース田村組24名のコラボにより、今年も実現した展示会は、2011年10月17日から22日の5日間10号館一階エレベーターホールにより行われました。
 

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作品は、300×300mmの鉄板の中で、切ったり、延ばしたりする事で、金属工芸コースの学生それぞれが思う「龍」を立体に表現した物です。

 

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鉄の作品を金属工芸の学生作家の個展と言う設定で、デザイン学科の学生デザイナー達が写真撮影を含めたポスター制作をしました。

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作品の中には、龍が、分解出来る様になっていて、装着する事の出来る個性的な物もありました。
写真のモデルをしてくれているのが、この作品の作者の学生さんです。

 

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最後に打ち上げをしました。それぞれが思い思いの交流をしていました。

普段は立体は立体で、平面は平面で終わってしまう作品が、他学科とコラボする事で、
いつもとは違った自分達の作品を見れた様に思え、とても良い刺激になったのではないかと思います。 

投稿:工芸学科金属コース 三回生 平野祐美
 


2011年10月26日

よさこい 結び

yosakoi004.jpg皆さんこんにちは!
最近は昼と夜の温度差が大きくなってきましたが、皆さんは風邪など引いていませんか??
でもこの冷え込みが、秋の紅葉の色合いに影響して来るんだそうですよ!
 

そんな深まる秋の大学内、体育館前の芝生で大きな旗を振っている学生たちがいたので取材してきました。
学生たちは、よさこいサークル「よさこい×結び」のメンバーで、学園祭で演じる踊りの練習をしているのだそうです!

 

yosakoi002.jpgということで、早速インタビューしちゃいました!!
・旗を振るのは難しいですか?
A,旗は重いので風があるときついです。曲によっては、振るスピードが速くなったりするので曲のペースに合わせて振るのが大変です。

・学園祭に向けて意気込みを!
A,最高の演舞を演じるのが目標。お客さんと一体化していい演舞を見せたい!

とのことでした!

 

yosakoi001.jpg旗は、踊り子や演舞全体の盛り上げ役として重要な存在。本番当日は、練習した成果を存分に発揮して最高の演舞にしてほしいですね!

大阪芸術大学の学園祭は10月29日・30日に開催します!!
「よさこい×結び」の演舞は、
・1日目 9時50分と16時50分
・2日目 9時50分と14時55分

2日間で計4回、大阪芸術大学キャンパス内の銀河系広場で行われます!皆さんもぜひ踊り子さんたちと一緒に楽しまれてはいかがでしょうか?!


2011年10月25日

「生誕100年 津高和一 架空通信テント展」 西宮市大谷記念美術館 (前)

katou111024000.jpg元美術学科教授、津高和一先生の「社会と芸術を繋ぐ」試みとして行われてきた架空通信テント展の資料や作品の展示が、 10月8日(土)から11月27日(日)まで行なわれています。 

katou111024004.jpg架空通信テント展とは、阪急甲陽線の苦楽園口駅すぐそばの公園の河川敷に、全長90mにおよぶ長大なテントを設営しそこを展覧会場として始まったのがこの野外展覧会です。1980年から5年間続けられ、筆者も何度か参加させていただきました。

katou111024002.jpg巨大なテントの中、テント側面の骨組みに平面作品を展示したり、地面には直接立体作品を置くなどの展示が行なわれていました。建築内の展示場とは異なって、テント生地を通過した肌色に似た柔らかい光が作品を包むなどし、作品は今までとは少し異なった見え方をしていたのを覚えています。テントそのものを作品としたものには、テントから飛び出した三角形の彫刻、テントをロープで縛った作品(テントを贈り物として見立てていると感じられる作品)などが出現していました。
 また、野外では、公園の環境に適した創作活動やパフォーマンスなどが展開され、公園に挟まれるように流れる夙川にロープを渡し、川と平行し直径5センチ長さ20メートルほどの発泡ウレタンの円筒状を20本程度張り巡らした「川の流れ」を抽象化した作品や、公園に架空の夙川遺跡を出現させた作品などサイトスペシフィックな作品も数多く見られました。

katou111024003.jpg展覧会期間には、ワークショップなども登場し、元写真学科教授の井上青龍先生なども活躍されていました。

katou111024001.jpgこのような一時的に出現したサーカス的非日常空間では、多くの子ども達や親子連れで終日賑わっていました。現代アートと云われる一見難解そうで敷居の高そうなものを専門領域ということに閉じ込めないで、いかに多くの人たちとの開かれた共有体験にしていくかがこの企画の重要なところであると思います。

katou111024005.jpg何よりも社会的場所に、アートの開かれた場を作っていくことの楽しみを、多くの人と共有できた事が良かったのではないかと思っています。是非、学生の皆さんもこの展覧会に足を運んでいただき、30年前の大芸生のエネルギーに触れていただけたらと思います。

今回の写真は、美術館の了解のもと掲載しています。
西宮市大谷記念美術館 http://otanimuseum.jp/home/

報告 加藤隆明教養課程講師 協力 芸術計画学科研究室
 


2011年10月23日

大阪芸術大学所蔵品展

buresson001.jpgみなさんこんにちは!

今日は、大阪芸術大学博物館で行われている、大阪芸術大学所蔵品展「アンリ・カルティエ=ブレッソン自選コレクションより-ヨーロッパの人々」に行ってきました!大阪芸術大学が所有するブレッソンの作品は411点、博物館ではこれらを4年で1サイクルとして毎年順番に公開していて、今年が4年目の最後の年です。

buresson000.jpg今回展示されているのは、ブレッソンが小型カメラを手に世界中を巡り写した写真の中から、イタリア、スペイン、ポルトガルの写真が40点展示されています。ささやかな日常と決定的瞬間を切り取った作品を数々発表した、20世紀を代表する写真家です。

 

buresson002.jpg展示されている写真は、スナップフォトがメインで、人々の表情や躍動感が伝わっていきます。この写真は、スペインの内紛時のもので、壁には攻撃による穴が開いています。しかし、その向こう側では、子どもたちが元気に遊ぶ様子が納められています。戦時中でも、元気に遊び楽しむ子どもたちのたくましさが伝わってくる作品です。
人々の笑顔や一瞬の出来事を写した写真、それらはスナップ写真というスタイルとブレッソンの行動力の賜物といえます。

 

buresson003.jpg今回の展示会は、前期・後期と分かれていて、前期は今月27日まで。11月7日からは後期が始まります。後期では、ドイツ、イギリス、アイルランドの写真が展示されます。
皆さんも、ブレッソンの素晴らしい作品をご覧下さい。
そして、なんと博物館では「アンリ・カルティエ=ブレッソン」の写真集を販売しています。
価格も2000円とお手頃です!興味のある方は買ってみるのもいいかもしれませんよ!


2011年10月22日

自由研究発表会 アストロ温泉・山田聡  門真市市民文化会館

yamada 005.jpg アストロ温泉鈴木さん(大学院芸術研究科芸術制作専攻10修了)と山田聡さん(芸術計画学科08卒)の作品発表が9月7日から11日まで門真市民文化会館ルミエールホール2F展示ホールで行なわれました。展示では、山田さんは映像で床にモニターを複数並べての上映と壁一面に映像を投影しての作品です。アストロ温泉さんの作品は、ホームセンター等で身近に購入可能な材料を駆使した楽器や自動ドローイング器のような、ビジュアル的にも興味を惹かれる形態で作られています。
 

 

yamada 002.jpg山田聡さんの映像作品の一つは、一つのモニター画面を4分割しそれぞれが同一のイメージを異なる時間で流し続けるものです。映像素材は川の表面が撮影されており、それを左右からの流れを上下での流れに変換して上映していました。モニターは、観者の視線の高さではなく床に直接置いてあり、見下ろす状態で作品を体験するか座ってほぼ水平に観賞するようになっています。映像を見る行為に、自らの体が関っていることを感じざるを得ませんでした。モニターには、明るい光と暗部のヌラリとしたイメージが奇妙な運動を続けることで、現実とは異なる不思議な視覚体験をすることができました。

 

yamada 001.jpgアストロ温泉さんの作品は、楽器など道具への純粋性合理性の探求ではなく、それのフロク的拡張を魅力としているようです。道具形態へのフェティズム的快楽になりきれない、あるいは、不条理さすら感じ笑えてしまう作品であったと思います。自動書記的道具はシュールレアリスムの自動筆記やオートマティスムを連想させますが、それらのおどろおどろしい神秘性より可愛らしさに親しみやすさを覚えてしまいます。この機械の目的がただただ円を描くという、アーティストには描く為の訓練に見えるものが、この機械の機能は、誰の為にも役に立たない作業を行なうことであり、純粋芸術を皮肉っているようにもみえます。

 

yamada 003.jpg今回の自由研究発表会と云うタイトルから、彼らが小学生の頃子、夏休みの自由工作が不十分なまま提出したことを後悔し、卒業後その宿題を求められなくても、勝手に世の中に発表している2人の子供達(アーティスト)を見たようでした。

 

yamada 004.jpgアストロ温泉さんの作品で演奏中の鈴木さんと山田さんです。

 

報告 加藤隆明教養課程講師 協力 芸術計画学科研究室