今年も残すところ、あと1ヶ月を切りました。
これから一気に年末ムードになるかと思いますが、年末と言えば、「第九」のコンサートが増える印象ですよね。
第九は正式には「交響曲第9番ニ短調作品125」と言い、ベートーヴェンが手がけた交響曲の9番目にして最後の作品。
世界中で愛されている楽曲ですが、実は年末に好んで演奏するのは日本だけなんだそうです。
戦後間もない頃の日本では、第九は”必ず客が入る曲”として人気を誇っていたそう。
楽団員たちが安心して新年を迎えるための臨時収入を目的に、年末に演奏することが多くなり、”年末=第九”が定着したと言われています。
明日 12月7日(木)に開催される「大阪芸術大学特別演奏会」でも、この曲が演奏される予定です!!
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そして、12月24日(日)には、貝塚市民文化会館 コスモスシアターにて、第九の演奏会が開催されます♪
指揮はヨーロッパを拠点に活躍されている三ツ橋敬子さん。
演奏は、関西フィルハーモニー管弦楽団のみなさんです!
この演奏会に、合唱として大阪芸術大学混声合唱団が参加!!
また、音楽教育学科卒業・大学院修了生の木佐麻友子さんがソプラノ、演奏学科声楽コース4年生の太島優希さんがメゾソプラノ、音楽学科卒業・大学院修了生の秋本靖仁さんがテノールの独唱をつとめます!
先日、三ツ橋さんが大阪芸術大学へお越しになり、学生たちの指導にあたってくださいました!!
三ツ橋さんは第10回アントニオ・ペドロッティ国際指揮者コンクールで、史上最年少・女性指揮者として初となる優勝、聴衆賞、アントニオ・ペドロッティ協会賞をトリプル受賞されたほか、さまざまなコンクールにて受賞。
2009年には、征爾音楽塾及びサイトウ・キネン・フェスティバル松本にて小澤征爾さんのアシスタントを務められ、その後も数々の公演に参加されました。
2015年には群馬交響楽団創立70周年記念オペラ「蝶々夫人」を手掛けられ、昨年はタン・ドゥンさんと共にサントリーホール30周年記念 国際作曲委嘱作品再演シリーズで「武満徹:ジェモー(双子座)」を指揮され、成功に導かれています。
また、2009年Newsweek Japan誌では、「世界が尊敬する日本人100人」にも選ばれている方なんですよ!!
はじめに三ツ橋さんから学生たちに伝えられたのは、「言葉の意味を理解して歌うこと」「音楽がどこへ向かっているのか、目標を意識すること」「それぞれのパートをしっかり担い、コーラスとしての表現を考えること」の3つ。
第九は全体で約70分におよぶ演奏時間ですが、声楽パートがあるのは第4楽章(終わりの約20分)のみ。
有名な「歓喜の歌」と言われている楽章で、弦楽器の軽やかなメロディーや、管楽器による盛り上げ方など、ベートーヴェンの作風の集大成とクライマックスにふさわしい曲調ですよね。
ベートーヴェンが第九に込めたのは、”友人や愛する人のいる人生の素晴らしさ”なのだそうです!
三ツ橋さんは、「今歌った1フレーズの中で、どの言葉を一番に言いたいと思う?」と問いかけられました。
また、「フォルテがついている部分は、ただ強く歌うだけではなく、その歌が伝えたい部分だということを意識して」とも話されました。
さあ、本番ではどんな合唱が披露されるのでしょうか?
乞うご期待!!
ベートーベン「交響曲第9番」演奏会
開演 14:00~
貝塚市民文化会館 コスモスシアター
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投稿:島田(企画広報部事務室)