2017年7月3日

ラジオ「大阪芸大スカイキャンパス」

最近、急に暑くなりましたね。
シャアシャアシャア…というセミの鳴き声も聞こえるようになりました。
ところで、「セミ前線」というものが存在するのをみなさんご存知ですか?
気象庁では、季節の移ろいを生物からも読み取っており、さまざまな種類のセミの観測も行っています。
今年は、大阪では6月29日にクマゼミの初鳴きが観測されたそうですよ!平年より9日早いそうです。
セミの鳴き声を聞くと、本格的な夏の始まりを感じますね。
 

さて、今日は、大阪芸術大学グループのラジオ番組「大阪芸大スカイキャンパス」の放送日です!

パーソナリティは大阪芸術大学副学長の塚本英邦先生。
さらに、本学映像計画学科(現・映像学科)出身の人気映画監督で映像学科教授の田中光敏先生と、舞台芸術学科出身の演出家で劇団「南河内万歳一座」座長・舞台芸術学科教授の内藤裕敬先生が、交替で出演されます。
そして、毎回さまざまなジャンルで活躍する大阪芸大グループ出身の著名な卒業生たちを月替りでゲストに招き、楽しいトークを繰り広げます!!
第一線に名を馳せるクリエイターたちのリアルな声を聴くことができる番組内容となっています!

今日のゲストは、文芸学科卒業生でジェイ・ライン株式会社 代表取締役社長の野上尚繁さんです!

 

ジェイ・ラインとは、1993年に設立されたWEBソリューション事業。
企業の求人募集やホームページづくり、地域を活性化させる活動にも取り組んでいます。
今回の放送では、野上さんが大阪芸術大学の学生だった頃のお話にスポットを当てます!!
大阪芸大で印象に残っている授業とは?学生時代のアルバイトとは?
今夜の放送も、お聴き逃しなく!!
 

「大阪芸大スカイキャンパス」
7月3日(月)20:30~21:00 オンエア
ラジオ大阪(OBC)1314

 

投稿:島田(企画広報部事務室)


2017年6月30日

さて、今週の大阪芸大テレビは?

いよいよ、2017年も折り返し地点!!
7月の大阪芸術大学は…
◆アートサイエンス学科学生作品展「X展」 5日(水)~9日(日)
◆舞台芸術学科特別公演「ハムレット」 6日(木)・7日(金)
◆「ART OSAKA」 特別プログラム 高校生見学ツアー 8日(土)・9日(日)
◆大阪芸術大学オープンキャンパス 16日(日)・17日(月祝)
◆「世紀のダ・ヴィンチを探せ!高校生アートコンペティション2017」【作品募集】10日(月)~

などなど盛りだくさんです!(詳細は、それぞれクリックしてお確かめください★)

 

さて、今週の「大阪芸大テレビ」は、写真学科の話題からお伝えします。
なんと!ダイビングの授業がスタートしたそうです!!
授業を担当されているのは、写真学科准教授の赤木正和先生。
これまで数多くのテレビ番組や映画、CMの水中撮影に携わってきた赤木先生は、VRなど新しい映像表現についても研究されています。
そして今回学生たちが取り組んだのが、赤木先生が専門とする水中撮影!
その様子は、ぜひ番組で!!

 

続いて、芸術計画学科の学生たちが地元販売店と取り組んだ新商品開発の話題です。
洋菓子から和菓子までバラエティ豊かなスイーツが人気の、富田林市にあるお菓子屋さん「菓子工房yamao」。
さまざまな商品が並ぶ店内に、6月1日から期間限定で新商品「流れ星メレンゲクッキー」が仲間入りしました!!
有志で集まった芸術計画学科の学生たちが立ち上げた企画「ゆめつむぐプロジェクト」のメンバーによって作られたこのお菓子。
イベントから商品開発まで、幅広く活動する芸計の取り組みを、お見逃しなく!

 

そして、エンディングでご紹介するのは、大阪芸術大学の総合体育館で行われた大阪府吹奏楽連盟のマーチング講習会
この講習会は、中学校や高校で行われる体育祭でのマーチング演奏、また9月に開催される「大阪府マーチングコンサート」に出場するためのマーチングの基本動作を指導するというものです。
今回は、大阪府内の小学校から大学まで35校、およそ800名が参加しました!!

 

「大阪芸大テレビ」は奈良テレビ放送、テレビ和歌山、サンテレビジョンで放送中!
みなさんぜひご覧ください!!

<<オンエア情報>>
7月1日(土)
奈良テレビ放送 18:15から
テレビ和歌山 22:30から
7月2日(日)
サンテレビジョン 22:30から


2017年6月29日

動物が大好きな学生必見!!動物芸術論

みなさん、以前このブログでご紹介した、短期大学部の授業「動物芸術論」を覚えていらっしゃいますか?
>>記事はコチラ!

大阪芸術大学でも、今年度から教養科目として「動物芸術論」が開講されています!!
担当されているのは、教養課程主任教授の若生謙二先生。
そして、定期的に動物写真、動物絵画、美術解剖学、動物彫刻、動物イラスト、動物映像のエキスパートを招いて、特別講義を行っています。

5月には、去年短大の取材でもお世話になった、写真家の中村陽子さんがお越しになりました。


モデル犬・ジャックラッセルテリアのポップちゃんと、ノーフォークテリアのクーピーちゃんとも1年ぶりの再会です♪

 

3世帯に1世帯がペットを飼っていると言われている現代。
みなさんも、犬や猫の写真を撮ったことが一度はあるのではないでしょうか?

授業では、身近な動物の撮影方法が話されました。
短大の時にもご紹介しましたが、中村さんから教わった”ワンちゃん撮影時のポイント”をご紹介しますね★

★フォーカスは”目”に合わせる!
★鼻の下の分かれ目が見えるようにアングルを工夫する!
★撮影としつけは別々に。カメラを向けている時は楽しい時間にする!
★可愛らしい表情を撮りたい時は、逆光を使って演出する! など…

30分ほど指導を受けた後は、さっそく実践へ!!


一眼レフやコンパクトデジカメ、スマートフォンなど、それぞれ愛用のカメラを使って、駆け寄ってくるポップちゃんとクーピーちゃんをねらいます。

中村さんの教え通り、鼻の下の分かれ目が見えるよう、地面に伏せてローアングルで撮影に挑戦していました!

 

また6月には、彫刻家のはしもとみおさんをお招きしました!


はしもとさんは、主に動物たちの姿を彫刻されています!!
その活動は幅広く、対個人・対企業のオーダーメイド彫刻や、美術館での展覧会、木彫りのワークショップ、彫刻作品の販売や、さらにはイラストや絵本のお仕事なども手がけられています。
材料は楠で、チェーンソーやのみ、彫刻刀を使い、オーダーを受けてペットを彫ったり、ライフワークとして100匹の野良猫を追いかけて彫ったり…
はしもとさんが彫る作品は、まるで本物の動物のような生命力やぬくもりを感じるものばかりです!


そんなはしもとさんが毎朝行っていることが、”朝練“と呼ばれる15~30分間のスケッチ。
スケッチと言っても、鉛筆での下描きはせず、絵具でそのまま描かれているそう!
この朝練が、はしもとさんの作品づくりに繋がっています。

「何かを達成するためには、1つのことに定めて達成していくことが大事だと思っています。
“彫刻家と言えば、あの人だよね”って言ってもらえるような、前人未到の生涯彫刻家をめざしています。」


そして!!今回ははしもとさんが、学生たちの目の前で実際に彫刻の実演をしてくださいました。


ざっくりとカットされたこの楠の木材ですが…


なんとなんと…



あっという間にざっくざっくと彫刻刀で大胆に彫られていき、


猫ちゃんの形に!!!


わずか30分で、たった1本の彫刻刀だけを使ってほぼ完成!!

あまりに鮮やかな技に、学生たちもびっくり!!

「彫刻するのに、何かパターンはあるんですか?」と学生から質問が飛び出すと、
「パターンで彫っている訳ではないですね。この子はつい先日観察した猫ちゃんなので、もう私の中にこの子の姿が鮮明に刻まれているので、それをイメージして彫っています。」とはしもとさん。
はしもとさんは動物を彫る時、ただ漠然とした犬や猫を彫っている訳ではなく、ちゃんと1匹1匹の個体と向き合って、その個性をきちんと表現されているんです!
動物が大好きで、彫刻が大好きなはしもとさんだから生み出せる作品なんですね。

 

動物芸術論では今後も、動物を題材にした”アニマルアート”を表現するためのさまざまな手法を学びます!!


これからの展開が楽しみですね♪

 

投稿:島田(企画広報部事務室)


2017年6月28日

人権教育特別講演会『「見た目問題」ってなぁに?』

6月23日(金)、人権教育特別講演会『「見た目問題」ってなぁに?が開かれました。
講師は、本学映像学科卒業生の薮本舞さん。
薮本さんは、全身アルビノ・弱視として生まれました。


みなさんは、アルビノという症状についてご存知ですか?

アルビノとは、メラニン(色素)の生合成に係る遺伝情報の欠損により、先天的にメラニンが欠乏する遺伝子疾患です。
それぞれの症状には軽重があるものの、全身の皮膚の色素欠乏(白色皮膚)、頭髪や眉毛・睫・体毛などの色素欠乏(白色だけでなく、灰色や金色、茶色の方もいます)、虹彩の色素欠乏による羞明(まぶしがること)及び眼底網膜の色素欠乏による視力低下など。
人間だけでなく動物にも当てはまり、赤目の白ウサギや、白蛇、ホワイトライオンなどが挙げられます。

いくつかの遺伝子の変異が原因になることが知られていますが、どの遺伝子が原因なのかを症状のみから見分けることはできません。
そして、アルビノの原因となる遺伝子は常染色体劣性遺伝ですので、遺伝子の片方のみを受け継いでいる人(保因者)には症状は現れず、保因者同士の遺伝子の変異を受け継いだ時にアルビノになります。
また、原因となる遺伝子は複数あるため、アルビノ同士の次世代が必ずしもアルビノになる訳でもないそうです。
アルビノの頻度は1~2万人に1人程度と推定されていますが、保因者は50~70人に1人程度と言われています。
つまり、保因者は珍しくなく身近なものなのです。
 

講演会のテーマとなる「見た目問題」には、さまざまな悩みが存在します。
例えば、円形脱毛症、単純性血管腫、眼瞼下垂など。
共通するのは「生命への危機感がない」「緊急性がない」「機能障害がない(ことが多い)」等で、身体障害者には該当せず公的支援の対象にならない事例が多いそう。
しかし、外見が原因で起きる差別やいじめ、コンプレックスによる対人関係の悩み、引きこもりや孤立など、大きな問題がたくさん存在します。


アルビノ当事者である薮本さん。
薮本さんの髪の毛や肌も、ご覧のように白いです。
また、視力も低く、太陽の光が眩しいので、子どもの頃からサングラスを着用したりしていたそう。

薮本さんは、いじめなどに合うことはなかったそうですが、アルビノであることで”見えない壁”をずっと感じて生きてきたと言います。
その壁について、「一緒に参加していても、本当の意味でその場に参加できていないような感覚」と話されました。
視力が低いので、運転免許証を取ることができなかったそうです。
また、就職活動の時には、見た目を理由に、採用を断られるということも多々あったのだとか…。

そういった経験を経て、薮本さんは2007年に「アルビノ・ドーナツの会」を設立。
アルビノ当事者や当事者家族、友人同士の交流会を開催し、また他団体とのネットワークづくり、アルビノについての講演会、メディアの取材対応などにも応じ、啓発活動にも積極的に取り組まれています!


そんな薮本さんですが、最近では「見た目問題×アート」に注目されているそうです!!

例えば、見た目問題を抱えた人がモデルとなる写真展にも参加されています。
この写真展は、当事者の姿を見てもらい、その問題を一般の人にも広く知ってもらうことを目的としたもの。

さらに、アルビノの人をモデルとして起用したファッションショーにも出演されました!
これまでは、人に見られるのが嫌だったのだそうですが、ファッションショーの時には、人々の視線を一身に受け止められたそう。
ファッションの力で、アルビノの偏見を断ち切れたと話されました。
(ちなみに、この日薮本さんがお召しになっていた衣装も、ファッションショーを手がけられたデザイナーの方の作品だそうです♪)

そして、薮本さんは大阪芸大での日々をこんな風に語ってくださいました。
「みんなができることができない…だから、自分にしかできないことをやろう!と思って大阪芸大に入学しました。
芸大に来ると、ピンクの髪の人とか、奇抜な学生がたくさんいました。まわりが個性的過ぎて、私の見た目のことを話題にされることがほとんどなくて…個性を大切にする環境だったので、今までで一番フラットに過ごせたと感じています。」

“人と違って当たり前”だという意識や、違いを楽しめる姿勢が大切なのだと教えてくれた薮本さん。
素敵な講演をありがとうございました!

 

投稿:島田(企画広報部事務室)


2017年6月27日

バーンスタイン「ミサ」に舞踊コースの学生たちが出演!

先日、舞台芸術学科の教室を覗いてみると…


舞踊コースの学生たちが集まっていました。
んん~、身体のラインが美しい…!!
さすがは、身体表現を学ぶ舞踊コースです。

 

ところで、それぞれ「1」「2」「3」と番号のゼッケンを付けています。
何をしているのか?と言いますと、「第55回 大阪国際フェスティバル2017」の出演を掛けたオーディションが行われていました。

大阪国際フェスティバルと言えば、以前に本学デザイン学科の学生がフライヤー・ポスターをデザインしたことをご紹介しましたよね!
>>記事はコチラから

日本の代表的な音楽祭ですが、このイベントには、舞台芸術学科教授の堀内充先生指導のもと、舞踊コースの学生たちもバレエで出演することになっています!!
今回のオーディションには、舞踊コース4年生の学生たちが参加しました。

審査のためにお越しになったのは、指揮者を務める井上道義さん。
ニュージーランド国立交響楽団首席客演指揮者、新日本フィルハーモニー交響楽団の音楽監督および京都市交響楽団の常任指揮者、大阪フィルハーモニー交響楽団首席指揮者を歴任し、現在はオーケストラ・アンサンブル金沢音楽監督を務め、ラ・フォル・ジュルネ金沢を含む多くの実験的企画を敢行し続けていらっしゃいます。


井上さんによる審査の結果、7名の学生たちが選出されました!

「今回は、ラテン系のイメージだったので、演目に合った学生を選びました。だから、みなさんの表現力の良し悪しで選んだ訳ではないですからね」と井上さん。
舞踊の技術だけでなく、身長や体格、表現が繊細か大胆かなど…さまざまな要因が審査の基準となったみたいです。

舞踊コースの学生たちが参加するのは、ネコ、ネズミ、そして昆虫や魚が登場して、”みんな食べてみんな太る”という、ちょっとふざけた感じのシーンだそうで…!?

果たしてどんな公演になるのか!!
乞うご期待♪
 

第55回大阪国際フェスティバル2017
大阪フィルハーモニー交響楽団創立70周年記念
バーンスタイン「ミサ」
2017年7月14日(金)19:00開演/7月15日(土)14:00開演
フェスティバルホール

 

投稿:島田(企画広報部事務室)