2018年7月31日

表具師の方々から学ぶ

みなさんは、「表具師」という職業をご存知ですか?
布や紙などを張り、掛軸や巻物、屏風などを仕立てることを「表具」と言い、軸装(掛軸を仕立てること)を行う方々は「表具師」と呼ばれています。
華やかでありながら主張しすぎない、日本ならではの美意識が表れた掛軸。
和室・床の間に合わせるイメージが強いですが、最近では現代の住環境に合った新しい表装にも注目が集まっているようです。

先日、大阪府表具内装共同組合の岡本吉隆さんがお越しになり、本学で軸装についての特別講義を行ってくださいました。
芸術情報センターAVホールには、美術学科日本画コースを中心に、油画コースや版画コースなどからも多くの学生が集まりました。

 

軸装には、純日本の形式で最もポピュラーな「行の行」や、中国から伝わった「文人仕立(明朝)」、他にも「四方一文字」などの様式があります。
講義では、そうした様式の特徴や、額装との違い、軸装の方法などが伝えられました。

 
 

また、6月には、表具師の方々から「裏打ち」について学ぶ特別授業が行われていました。
「裏打ち」とは、本紙を保護するため、本紙の裏に和紙で糊を張ることです。

 

「素材料を熟知し、使いこなすことで表具の幅は大きく広がります。自分の肌に一番ぴったり合う素材を追及するぐらいの心構えを持ちたいものです。」
 

11月4日(日)からは、大阪芸術大学スカイキャンパスで「学生作品オークション 作品展示販売」を開催予定ですが、もしかしたらここで、学生たちが作品を軸装して展示するかも知れません!
また、表具内装工芸展と本学学生による表具コラボ展も企画されているそうです!!(※未決定)
新たな情報が入りましたら、改めてお知らせいたします♪

 

投稿:島田(学生課)