2013年3月12日

self-portrait(写真・コラージュ・映像による)

芸術計画学科の在校生を中心としたグループ展が行われているので紹介します。本展覧会は大橋勝(映像学科教員)が2012年度に担当した授業課題のうち、セルフポートレイト的性格の作品をセレクトして公開するものです。セルフポートレイト(自画像)とは作者が自らを対象とした肖像であり、美術史においては様々に物語られてきたジャンルです。今回の展覧会では写真や映像などのメディアを駆使したものが多く出品されており、自画像でありながらメディアの他者性に支えられたものになっています。

樫本尚子の作品はデュエマやポケモンカードなどのトレーディングカードを模したデザインで、自らカードのキャラクターに扮しています。

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阪口叶の作品は、ペイントを施した写真を新書判書籍の表紙に貼付けたものです。扉を開けて覗いている動作と、表紙の写真(大阪中心部の風景)が呼応して不思議な印象を作り出しています。

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上瀬留衣の作品『カミセトロピカルイ』は、南国をイメージする写真と自分を組み合わせたコラージュです。エキゾチックでカラフルな図像と掛け軸という形式のギャップが見る人に違和感を与えます。

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日時 2013年2月28日(木)?3月19日(火) 11時より19時まで
   水曜日休み

会場 Peephole Theater、GALLERY流流
   大阪市阿倍野区丸山通1-2-2
   06-6656-8184 http://ru-pe.com/

出品者 石川秀美、樫本尚子、阪口叶、角田航、中村康宏、松原加奈、矢野志音(以上芸術計画学科4回生)、本橋龍太郎(映像学科3回生)、上瀬留衣、芳沢朋美(芸術計画学科卒業生)、大橋勝(映像学科教員)
 

投稿:大橋勝先生(映像学科)


2013年3月11日

幼稚園教育実習!

東日本を襲ったあの大震災から、ちょうど2年。
今日はどの新聞社の朝刊も、一面にこの震災のことが書かれていました。
今も避難所で生活を送る人たちが31万人以上いらっしゃるということ、原発問題のこと、復興支援のこと…
中でも私が印象的だったのは、震災の日に被災地で生まれた子どもたちが無事成長し、今日で2歳を迎えたという記事。
多くの大切な命が失われたあの日、過酷な状況の中で生まれてくれた新しい命は、復興の希望の象徴のように感じました。

芸大でも、総合芸術大学ならではの取り組みで被災地の子どもたちと交流を行ってきました。
今日のブログは、そんな未来ある子どもたちの教育・心のケアなどを日々学ぶ、初等芸術教育学科についての話題です!

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以前も少しだけご紹介しましたが、2月23日(土)から3月8日(金)まで、初等芸術教育学科の次年度4回生見込みの学生21名が芸大附属の各幼稚園で教育実習を行いました。
今までの学科の講義では、保育にふさわしい環境づくりや、言葉の発達と心身の発育、子どもの発する表現を受け止める知識などを学んできました。
また、3回生のこどもふれあい体験実習という授業では、幼稚園や小学校、支援施設などを訪れて子どもたちとふれあったり、芸大キャンパス内でイベントを行ったりもしました。
初めての教育実習で「先生」となった学生たちは、一体どんな経験をし、どんなことを学ぶことができたのでしょうか?


今回は、金剛幼稚園で教育実習を行った小西ななみさん(芸術療法コース)にお話を伺いました!

●教育実習ではどんなことを行いましたか?
主に、園児たちと先生との関わり方を見学し、子どもの月齢・年齢の差や個々の性格によって、どういう風に対応したらよいのかを学びました。
また、朝と帰りに一度ずつピアノを弾いてあげたり、絵本や紙芝居を読んであげたりしました。

●どんなことが勉強になりましたか?
何より先生と子どもとの信頼関係が大切だと思いました。
また、子どもたちは大人の表情やその場の空気を敏感に感じ取り、私たちが思っている以上に色んなことを理解しているのだと感じました。
それらは、座って授業を受けるだけではわからなかったことです。
子どもと実際に関わり、試行錯誤を繰り返すことで少しずつ色んなことを学ぶことができました。

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沢山のことを学んだようですが、何より実習を受ける学生たちが大切にすることは、思いっきり楽しんで子どもたちと遊ぶことだそうです!!
小西さんたちは、今年の6月にも幼稚園教育実習を行います。
今度はもう少し掘り下げた実習を行うそうで、日案(その日の保育をどのように展開するのか、1日の子どもの生活時間を見通して細かく立てる指導案)を考え、子どもたちのリーダーとなって遊ぶみたいです。
少しずつ、先生に近づいているのを感じます。
素敵な幼稚園の先生になって欲しいです!!

投稿:島田(初等芸術教育学科副手)
 


2013年3月9日

横尾和宏展 (美術学科07卒) ギャラリー風

8月23日から9月1日まで、横尾和宏さん (美術学科07卒)の展覧会が、ギャラリー風にて行われていました。 

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ヌラッとした画面とほのかに明るく浮かびあがったイメージから、エロティックな感触が伝わってきます。ほの暗い背景から奇妙な光で浮かびあがるイメージは、肉体の一部を想起させそれを描く筆跡は肉体の表面をなでるようにあります。

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ほの暗い背景とそれより少し明るさを増したイメージ、あるいは背景より暗く同じ暗さに溶け込もうとするイメージがみえます。「地と図」の関係をわずかな明暗で描き分け、また互いの内にもその同質な明暗が同居することにより、画面は僅かながら深みが作られています。その深みは遠近法のように目視で測れるものではなく、手触りの触覚感でそれを感じられるものとなっています。あたかも霧の中を手探りで何かを知覚するように、この絵画は制作されています。

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浮かびあがる肉体らしきものは柔らかな曲線しなやかな曲面で形作られ、背景との接点も曖昧なまま重力も感じず茫洋と浮遊しています。時折みせる赤黒いラインが茫洋とする空間に滲みながらも、画面に釘を刺すようにあり鑑賞者のまなざしを一瞬留めるように存在します。この赤黒い存在は何なのか、まなざしを多様な世界へ導くための徴でもあるような気がします。

深遠であり、また原初の形態に触覚的エロティシズムが感じられる絵画であったと思います。

 

報告 加藤隆明教養課程講師 協力 芸術計画学科研究室


2013年3月8日

さて、今週の大阪芸大テレビは?

Still0308_00000.jpgこんにちは!
今日はとっても暖かいですね。
今週の大阪は20℃近くまで気温が上がる日もあるそうですよ!!
そう言えば昨年は3月に大阪で雪が降りましたが、今年はこのまま順調に春になってくれるのでしょうか…?
この時期は三寒四温と呼ばれるように、暖かいと思っていたら翌日急に寒くなったりしますから、よく天気予報を確認してから服装を選ばなければいけませんね。
 

Still0308_00001.jpgさて、今週の大阪芸大テレビは、2月7日(木)から12日(火)まで大阪市中央区にあるギャラリー香で行われた、通信教育部グループ展「塊展」の話題からお伝えします!
この展覧会は通教の在学生、卒業生たちが一つになって展覧会を開こうと始まったもので、今年で6回目の開催になります。
ギャラリーには、絵画、写真、工芸、映像などの作品が展示されました。
通教生の熱意溢れる作品の数々をお見逃しなく!!

Still0308_00002.jpg続いては、附属幼稚園合同音楽会の模様をお送りします。
この音楽会のことは以前ブログでもご紹介しましたが、毎年4つの附属幼稚園合同で行っており、年長組の園児たちが出演しています。
プログラムでは、クラシックの名曲や日本の唱歌などを、鍵盤ハーモニカや打楽器などを使って合奏しました。
また、合唱では、先生の指揮をしっかりと見ながら、元気いっぱいに歌う園児たちの歌声が会場を包みました。
園児たちの可愛い姿を、是非番組でご覧くださいね♪

Still0308_00005.jpg最後は、大阪芸術大学から生まれた音楽を紹介する「OUAミュージックライブラリー」のコーナーです。
このコーナーでは、学生たちが制作したオリジナル曲を、ライブステージの模様で紹介します!
今回は、昨年の冬に行われたクリスマスポップスコンサートで演奏された曲の中から、森田太平さん作詞作曲の「君の魔法」をお届けします。
心に響く素敵なラブソングです!お楽しみください!!

 

 

 

「大阪芸大テレビ」は毎週金曜、深夜24時45分からサンテレビで放送中!
その他の局でも好評放送中です!皆さん是非ご覧下さい!!

<<オンエア情報>>
3月8日(金)
奈良テレビ放送 21:30から
サンテレビジョン 24:45から

3月9日(土)
テレビ和歌山 22:45から
 


2013年3月7日

大阪芸大メディアキャンパス-開け!アートの扉-

こんにちは!ラジオ大阪(OBC1314)にて毎週木曜日に絶賛放送中の「大阪芸大メディアキャンパス-開け!アートの扉-」にてアシスタントパーソナリティを務めている加藤万梨子です!

さて、以前メディキャンに女優の羽野晶紀さんがゲストに来てくださいましたよね!その際にリスナーのみなさんからたくさんの感想のメールをいただいて、改めてお芝居が好きな方って沢山いらっしゃるんだなあ!ととても嬉しい気持ちになったのですが…今日はなんと!今もっともチケットが取れない”あの人気劇団”の演出家さんがゲストに来てくださいます!

それでは、今週もメディキャンの聴き所をたっぷりご紹介します!

 

まずは、毎回大阪芸大にゆかりのある豪華なゲストをお迎えして、メインパーソナリティの塚本先生とのトークを繰り広げる「ゲストの扉」からご紹介します!

 

0307inoue3.jpg今日のゲストは、大阪芸術大学「舞台芸術学科」のご出身で「今もっともチケットが取れない劇団」として一世を風靡する『劇団☆新感線』の演出家、いのうえひでのりさんです!

いのうえさんは福岡県出身で、1979年に大阪芸大「舞台芸術学科」に入学されます。その翌年、なんと二回生にして「劇団☆新感線」を旗揚げし、演出のみならず役者としても活躍され、1995年からは演出家に専念しておられます。

「劇団☆新感線」の演出は、ストーリーがわかりやすく、ハードロックやヘビメタを大音量で使用し、ライブコンサート並みの派手な照明を駆使するのが特徴です!特に、歴史や神話をモチーフとした作品は「いのうえ歌舞伎」と呼ばれ、演劇ファンだけでなく音楽ファンも巻き込んで、爆発的な観客動員数を誇っています!

0307inoue2.jpg今日は、いのうえさんが演劇に興味を抱かれたきっかけのお話や、大阪芸大を志されたきっかけのお話。そして、学生劇団として立ち上げられた当時の「劇団☆新感線」のお話までたっぷりとお届けします!

スタジオには、塚本先生と大阪芸術大学出身のスタッフさんばかりということで大学時代の思い出話に花が咲いていました!今日の放送ではその雰囲気も感じていただけると思います!

劇団☆新感線のファンの方はもちろんですが、現在学生劇団を立ち上げられている学生さん、そして演劇が好きな方は必聴の30分ですよ!お聴き逃しなく!

0307inoue1.jpgさあそして、今日のプレゼント!

今日は、今年4月からスタートする大阪芸術大学短期大学部デザイン美術学科のイラストレーションコースの立本倫子先生がイラストをお描きになった「短大オリジナルグッズ」を3名様にさしあげます!

プレゼントの応募方法は、今日の放送で要チェックです!
ぜひGETして下さいね!応募お待ちしております!

 

さあ、今日の放送もラジオ大阪(OBC1314)にて深夜24時から30分、アート情報満載でお送りします!展開が見逃せないラジオドラマ劇場テアトル山田のコーナーももちろんありますので是非聴いて下さいね!