2013年8月20日

大阪芸術大学プロムナードコンサート2013

今日から芸大の事務局は通常業務。
とは言え、まだまだ学生たちの夏休みは続きます。
図書館などの施設も来週までは閉館しています。(※図書館カレンダーはこちら
また、建物によっては工事・点検などで使用できないところもありますので、芸大にお越しの際はご注意くださいね!

さて、今日のブログでは、夏休み最後の一大イベントの告知をさせて頂きます! 

みなさん、「大阪芸術大学 プロムナードコンサート」にお越しになったことはありますか?
毎年夏に行われているこのコンサートは、クラシックからポップスまで多彩なジャンルの音楽を同時に楽しむことができる、大阪芸大最大の演奏会です!
今年は奈良、大阪、兵庫(姫路)の3公演を予定しており、学生たちによる演奏は勿論、有名な先生方も数多く出演されます。

 

 

今年のテーマは「ダンスミュージックMeetsクラシック&ポップス」。
今年度からスタートした舞台芸術学科ポピュラーダンスコースの開設を記念して、プロのダンサーによるダンスパフォーマンスも行われます!(※奈良公演のみ)

 

私は昨年の大阪公演を鑑賞しましたが、とても情熱的で感動しました…!!
是非とも多くの方にこの感動を味わって頂きたいです。
でも、「行ってみたいけど、そんな豪華な演奏会、タダじゃないんでしょう…?」なんて、特に学生のみなさんは気になるところかも知れません。
実はこの演奏会、高校生以下の方、大阪芸大在学生、卒業生、保護者の方は無料で招待しています!!

残念ながらこのブログを書いている時点で奈良と大阪公演は満席となってしまっているようですが、兵庫公演の無料招待はまだ受け付けているようです!
昨日まで空席だった公演もあったので、もしかしたらすぐに埋まってしまうかも知れません!
鑑賞をお考えの方は、是非ともお早めにお申し込みくださいね。

 

大阪芸術大学 プロムナードコンサート2013
ダンス・ミュージックMeetsクラシックス&ポップス

奈良公演:8月28日(水) なら100年会館
大阪公演:8月29日(木) NHK大阪ホール
兵庫公演:8月30日(金) 姫路市文化センター

各開演 18:00(開場17:30)
通常入場料 2000円(前売り 1500円)

>>チケット申込み・詳細

投稿:島田(OUA-TV)


2013年8月16日

さて、今週の大阪芸大テレビは?

8月も折り返し地点!社会人のみなさんはお盆休みを終え、そろそろお仕事を再開される方も多いのではないでしょうか。
休暇中が楽しすぎてお仕事が憂鬱だなーと感じる方も少なくはないですよね。
芸大の事務局も来週から通常業務になりますが、私は久しぶりに芸大の空気を感じられると思うと休暇明けがとても楽しみです!

学生たちの夏休みはまだまだ続きます!学生のみなさん、社会人の分まで思いっ切り夏の想い出を沢山作ってください!!

さて、今週の「大阪芸大テレビ」は、舞台芸術学科の定期公演の話題からお伝えします。
20回目となる今年の演目は、「夏の夜の夢²(なつのよのゆめゆめ)」。
シェイクスピアの名作、喜劇の「夏の夜の夢」と悲劇の「ロミオとジュリエット」が融合したオリジナルストーリーです。
果たしてそれは悲劇なのか、それとも喜劇なのか…お見逃しなく!!

続いては、大阪芸術大学グループの学生や卒業生が制作した映像作品をお届けする、「OUAシアター」のコーナー!
今回は「スクリーンサーカス」で上映された作品の中から、中島丈晴さんの監督作品『幻影』をお送りします。
「スクリーンサーカス」とは、映像学科の現3年生が2年生の時に授業で制作した10分間のフィルム作品の上映会です。
恋人から突然の別れを告げられた主人公、そこからどんな展開が待っているのでしょうか?
※ホームページでご覧頂ける全編は、19日(月)更新予定です。

 

「大阪芸大テレビ」は毎週金曜、深夜24時40分からサンテレビで放送中!また、奈良テレビ放送、テレビ和歌山でも好評放送中です!
みなさん是非ご覧ください!!

<<オンエア情報>>
8月16日(金)
奈良テレビ放送 21:30から
サンテレビジョン 24:40から
8月17日(土)
テレビ和歌山 22:45から


2013年8月15日

大阪芸大メディアキャンパス-開け!アートの扉-

こんにちは!ラジオ大阪(OBC1314)にて毎週木曜日に絶賛放送中の「大阪芸大メディアキャンパス-開け!アートの扉-」にてアシスタントパーソナリティを務めている康本光です!

最近、夏の風物詩の話をよくしていましたが、皆さん夏をエンジョイできていますか?明日8月16日も関西ではおなじみの夏の風物詩が行われますよ!そう!京都の五山送り火です!一度は生で見てみたいんですよねー!

それでは、今日の聴きどころのご紹介です!毎回豪華なゲストをお迎えして、メインパーソナリティの塚本先生と楽しいトークを繰り広げる『ゲストの扉』のコーナー!

今回のゲストは先週に引き続き、大阪芸術大学デザイン学科出身のグラフィックデザイナーの『江東瑠璃呼(えとう るりこ)』さんです!

先週の放送はいかがでしたか?江東さんが紹介していた「韓流美食 dammi(ダンミ)」、是非一度行ってみてくださいね!今回の放送では、江東さんがアートに興味を持ったきっかけや、学生時代の話など、たくさん質問しています!江東さんが飲食店関係のデザインに興味を持ったきっかけに、原田治さんというかたがいらっしゃるのですが・・・皆さんご存知ですか?ミスタードーナツのグッズのイラストを描かれたこともある著名なイラストレーターです!外国風の少年少女のイラストが有名だと思うので、興味のある方は調べてみてくださいね!実は、今回の収録終了後、個人的にミスタードーナツを買いに行ったのですが、限定グッズで原田治さんがデザインされたポンデライオンとフレンチウーラーのプレートを販売していました!これも何かのご縁かと思い、もちろんゲットしましたよ!!こういうお仕事をさせてもらって、何度か縁を感じる時があるんですよね。今回も、縁を大事にしようと改めて思いました!

 

それでは、今日のプレゼントの紹介です!

8月25日(日)、『大阪芸術大学短期大学部オープンキャンパス2013』の開催を記念して、短期大学部のオリジナルグッズを3名様にさしあげます!
プレゼントの応募方法は、今日の放送をお聞きください!ご応募お待ちしています!

今日もラジオ大阪(OBC1314)にて深夜24時から放送!アート情報もりだくさんの30分でお送りします!展開が見逃せないラジオドラマ劇場テアトル山田のコーナーもお聞き逃しなく!


2013年8月14日

長尾圭展(美術学科92年度卒)2kw gallery  6/3-15

長尾さんの学生時代、日本の現代美術はニュー・ペインティングという新しい絵画が流行していた。ニュー・ペインティングで紹介されたアーティストは、ジュリアン・シュナーベルやバスキア、日本では大竹伸朗がいる。その絵画に対し疑念を抱きそれとは異なる絵画制作を試みてきた。それがモダニズム絵画である。現在の長尾さんの作品にはその絵画をより推し進めようとする意欲がみえる。

この作品を目の前にしたとき「すがすがしい風の皮膚感」との印象が生まれた。それを生み出す要素は色彩と形態にあった。画面の多くを占めるみどり色は「うすい・浅い・やわらかい」に属すような色合いである。また黄みのだいだい色はやさしい印象であるがみどりとだいだいは「対照の配置」にあり画面は活性化し、鑑賞者に強く働き掛ける。

 

キャンパスの生地がそのまま表象している部分がある。これはキャンパスに筆で絵具を置くことから絵画が始まることをあからさまに見せている。
多角形の模様が画面を横断している。このイメージは平面が変化を続けるための機能も果たしているが、多角形で描かれむしろ触覚的要素が強く視覚の暴走を安定させる機能が働いている。五感の役割として、視覚と触覚の関係にそのような相互作用がある。

 

ドローイングにより描かれたイメージは、具体的に何かを指示しているわけでもなくまた抽象形態でもない。日常的な事物イメージの断片のようにも見える。
この絵画は「地と図の関係」を明確に描き、そこから絵画独自の構造空間を探究するものではない。明確に描くとはゲシュタルト図のように、具象形態での地と図の反転状態を説明しているわけではないということである。断片化した色面が輪郭線からほどけた様なドローイングとどこか宙ぶらりんになり、浮遊しお互い絡み合いながら画面を構成している。画面のいたるところで、それらの反転が始まる。そこに長尾さんが云う「地と図の関係がすばやく入れ変わり画面をつくり出す」とはこのような絵の構造を指すと思われる。

 

報告 加藤隆明教養課程講師 協力 芸術計画学科合同研究室

 


2013年8月12日

新谷麻木展 (工芸学科02年度卒)ギャラリー風 4/8―16

「旅のあとの夢」と題された陶器の作品である。この作品は3度焼き入れを行っているそうだ。作品の大きさは高さが50㎝を超えかなりのボリューム感がある。ゾウをイメージしたものであるがほぼ2頭身で幼体をイメージさせ、表面にはパステル調の装飾が描かれ、かわいらしく愛くるしい作品になっている。

 

かわいらしさや愛くるしさは幼体だけでなく、からだ全体が丸みを帯びピンクの色調で描かれたレース模様や、頭部からすると大きすぎる目などその要因は数多くある。
からだの表面を覆うレース状の模様もほぼ円の形態で構成されており、鑑賞者に優しさや安心感を抱かせる。

横から作品を見る。鼻先から尾までを視線で追うとそれは気が付くだろう。鼻先から始まる弧の動き、鼻の甲を波打つようにこの動きが始まり、頭から胴、尾へと流れていく。一連の規則正しい弧のウエーブが心地よい。そしてこの作品の軸をなしているようだ。また、体を支える四本の脚は極端に抽象化され、作品の造形性を支えるものとなっている。
この丸みを帯びた形態に人は触りたくなる衝動がある。この触りたくなるという感覚こそかわいらしく愛くるしさを生み出しているのかもしれない。

報告 加藤隆明教養課程講師 協力 芸術計画学科研究室