2016年10月7日

ブレッソン「自選コレクション」の全貌がわかる!

現在、大阪芸術大学芸術情報センター1階展示ホールでは、所蔵品展 「時代をみつめる眼―アンリ・カルティエ=ブレッソン」―大阪芸術大学所蔵の「自選コレクション」全411点から、その魅力を読み解く― を開催しています。

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アンリ・カルティエ=ブレッソンは、1908年にフランスで生まれ、愛用のカメラ”ライカ”を手に世界中を回ったカメラマンです。
1973年頃からは、写真ではなく絵画に専心するようになるのですが、その頃に自身の写真作品の集大成とも言える「自選コレクション」を作成しています。
大阪芸術大学には、1977年に教育資料として所蔵されました。
そして1978年、当時大阪・阿倍野にあった大阪芸術センターにおいて「カルティエ=ブレッソン展」を開催しコレクション全作品を展示。
テープカットには、ブレッソン本人も出席されたそうです!
当初は385点の作品で構成されていましたが、ブレッソン自身による若干の作品追加・差し替えがあり、1991年に現在の411点の構成になりました。
1991年に東京と大阪(本学内)で全411点による展覧会が開催されており、その後は2004年に3期に分けて全点を、2006年にサントリーミュージアム天保山で全点一挙紹介の展覧会を行ってきました。

2008年以降は、毎年テーマを変え、約80点ずつを展示して展覧会を行っています。
私も、ブログを担当してから毎年ブレッソン展を取材していますが、全作品を見たことはまだありませんでした。

今回は、10年ぶりに全411点の作品を見ることができる展覧会です!!
前期はヨーロッパの国を撮影した作品を中心に222点、後期はアジアやアメリカなどの写真とポートレート作品189点を展示します。

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さっそく会期初日に展示の様子を見てきました♪

まずは、ブレッソンの出身地であるフランスから始まり、

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イタリア

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スペイン・ポルトガル

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ドイツ

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スイス・オランダ

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ルーマニア・ユーゴスラヴィア・ハンガリー・ギリシア

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イギリス

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アイルランド

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ソ連と、

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各国を巡るように展示されています。
(※撮影当時の国名で記載しています。)

ブレッソンは元々画家を志していたこともあり、構図を重視して撮影された作品が特徴的です。
歩行者の人影を効果的にとらえた作品は、意図せず生まれた一瞬のイメージであるにも関わらず、まるで計算して人を配置したかのよう!

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また、フランス人らしいユーモアも作品に表れています。
背景の絵と手前の人物が、偶然同じような表情をしているのを面白おかしく撮影した作品などは、見ると思わずクスッとしてしまいます。

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みなさんもぜひ、前期・後期両方お越しいただき、ブレッソンのコレクションの全貌をご覧ください♪

所蔵品展 「時代をみつめる眼―アンリ・カルティエ=ブレッソン」
―大阪芸術大学所蔵の「自選コレクション」全411点から、その魅力を読み解く―

前期:2016年10月3日(月)~10月25日(火)
後期:2016年11月9日(水)~11月19日(土)
開館時間 11:00 ~ 18:30
休館日 日曜日、祝日、および10月15日(土)
会場 大阪芸術大学 展示ホール(芸術情報センター1階)

★ギャラリートーク
10月20日(木) 12:40~(30分程度)
講師:飯沢耕太郎(大阪芸術大学写真学科教授)
参加費無料。当日会場にお集まりください。

投稿:島田(企画広報部事務室)


2016年10月6日

学生も制作に参加!アートアクアリウム金沢展開催中★

プロデューサーの木村英智さんによって生み出された、幻想的な水中アートの世界「アートアクアリウム展」。
和をテーマにデザインされた水槽、最新の照明技術やプロジェクションマッピングなどを駆使して作り出された空間は、日本各地で反響を呼び、およそ600万人を動員しています。

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今年7月から8月にかけて開催された大阪での展示は、大阪芸術大学グループが特別協賛し、アートアクアリウム史上最大規模の屋内会場である堂島リバーフォーラムを舞台に、宇宙をテーマにした壮大で美しい空間が演出されました。

さて、そんなアートアクアリウム展ですが、現在は、石川県の金沢21世紀美術館 市民ギャラリーAにて「アートアクアリウム誕生 10周年記念祭 北陸朝日放送開局25周年 アートアクアリウム展 ~金沢・金魚の密~」を開催しています!

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金沢の展覧会では、大阪芸術大学デザイン学科の学生たちも空間展示の演出を行いました。

7月に大阪で開催されたアートアクアリウム展でのレクチャーを元に、学生たちは空間演出のアイデアを考案。
後日、大阪芸術大学で行われたミーティングでは、木村プロデューサーにデザイン案のプレゼンテーションを行い、試行錯誤の結果、障子や回転式の灯篭のアイデアが採用されました。

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展覧会前日にはデザイン学科長の高橋善丸先生も現地を訪れ、作品のセッティングや展示ブースの最終調整を行いました。

そして展示されたのが、こちらの作品です!!

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会期は、10月14日(金)まで!
金沢の近くにお住まいの方は、ぜひご覧ください!!
また、金沢から離れた地域にいらっしゃる方も、金沢へ秋の旅行はいかがでしょうか?

アートアクアリウム誕生 10周年記念祭 北陸朝日放送開局25周年
「アートアクアリウム展 ~金沢・金魚の密~

2016年9月16日(金)~10月14日(金)
石川県の金沢21世紀美術館 市民ギャラリーA
>>詳細はコチラ

>>アートアクアリウム展に関する過去のブログ記事(ブログ1ブログ2

投稿:島田(企画広報部事務室)


2016年10月5日

すごいよ!キャンパスター グランプリは…!?

10月2日(日)、「すごいよ!キャンパスター ヴォーカルコンテスト」の決勝大会が行われました!!

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■すごいよ!キャンパスターって…?
大阪芸術大学株式会社ギザ(GIZA studio)がタッグを組んで、高校生の中からアーティストとして可能性を感じる人材を発掘し、
大阪芸大在学中にメジャーデビューを目指して育成、まさにキャンパスから出るスター”キャンパスター“を生み出そう!という新人発掘プロジェクトです。
今年5月からスタートし、大阪芸大オープンキャンパスでのエントリーを中心に、たくさんの方からご応募いただきました。
>>詳細はコチラ

GIZA studioは1998年に設立。
倉木麻衣愛内里菜GARNET CROW小松未歩など、関西出身・在住アーティストを多数輩出してきたメジャーレコード会社です!

決勝大会の舞台となったのは、GIZAのライブハウス「hills パン工場」!!
数々のアーティストたちがライブを行った場所だと思うと、興奮しちゃいますね!

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今回の決勝大会には、予選を通過したファイナリストの高校生8名が参加しました。

審査員として出席されたのは、ジャズヴォーカルとして第一線で活躍されている演奏学科ポピュラー音楽コース准教授の藤村麻紀先生、
GIZAからはレーベルマネジメント 曲手秀昭さん、制作チーフディレクター 寺尾広先生、アーティストデベロッパー・音楽評論家 斉田才先生。(寺尾先生と斉田先生はポピュラー音楽コースでも講師として教鞭を取られています!)
そしてB’zやZARDなど数々のアーティストのギターサポートをされた他、ロックバンド「センセーション」ギタリスト・作曲編曲家としても活躍されている大賀好修さんです!

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まずは、自己紹介・自己PRタイム!!
一人ひとりステージの中央に立ち、2分程度のスピーチを行いました。

審査員からは、「何か楽器は演奏できますか?」「作詞作曲の経験は?」「将来やりたいことは?」などさまざまな質問も飛び出しました。

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続いて、歌唱審査!!
先ほどまでは緊張した表情だった高校生たちですが、ここでヴォーカリストとしてのスイッチが入ります!!

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ノリの良いポップスを楽しそうに歌い上げる人もいれば、バラードで美しいビブラートを披露する人、表現力が試されるミュージカル楽曲に挑戦する人など、それぞれの得意分野で戦いました!

審査の結果は…?

■グランプリ 高校3年生 木村涼介さん

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■準グランプリ 高校3年生 中井優月さん

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■奨励賞 高校3年生 田原明星さん

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■審査員特別賞 高校1年生 砂田理子さん

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おめでとうございます!!

見事グランプリに輝いた木村さんは、大阪芸大の入学手続納入金免除の他に、GIZA育成契約が結ばれます!
「まさか呼ばれると思わなかった」と驚いた表情を見せた木村さん。
これから、大学での授業とGIZAのレッスンを受けながら、プロのヴォーカリストをめざしてがんばってくださいね★

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出場されましたファイナリストのみなさん、お疲れさまでした!
全員、本当に素晴らしい歌声でした。

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コンテストの模様は11月下旬頃、「大阪芸大テレビ」番組内でオンエア予定です♪
放送日程が決まりましたら、改めてこのブログでも告知いたしますので、みなさん要チェック!

投稿:島田(企画広報部事務室)


2016年10月4日

福田新之助展 -存在と契約XVIII-(F8)ギャラリー白 7/ 25 ~8/6

例えば200枚の紙束。
普段私たちが日常の中で紙に触れる際、立体的な素材としてではなく二次元的な平面として接している。同じ大きさの紙がズレなく重なる時、最上面以外の平面は不可視化され平面としての意味を喪失する。
意味をなさなくなったものは世界からその存在を忘れられる。紙を貫く傷は下位の平面の存在を可視化する。―展覧会テクストからー

展覧会会場には、天井近くから吊り下げられたウエディングドレス。赤茶けたそれからは幸福な印象を受け取ることはない。むしろ、赤茶けた染みは純白を覆いつくす血痕のようにも見える。それが幾重にも連なり中空にある。ふわふわし重力から解放された幽霊のようにも感じる。

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テクストにある「傷とは」を考える。私たちの現存する世界の約束事は常識として透明に存在する。よって日常では特に違和感なく生活している。しかし少しの違和感が生じたとき私たちは息苦しくなる。その違和感は傷となり,そこを垣間見るとき平坦で透明な世界から幾層にも織りなす世界を知ることとなる。私たちは幾層の世界に生きる。傷とは隠された内的世界を知覚する鍵である。

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制作として、ウエディングドレスの焦げ跡のようなものは珈琲を染みこませている。よって会場にはその匂いが漂う、ニュートラルであろう空間に。このインスタレーション作品は見るという行為だけでなく嗅覚的にも働きかけ、さらに身体感覚がざわめく。

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報告 教養課程講師 加藤隆明  協力 芸術計画学科合同研究室


2016年10月3日

ラジオ「大阪芸大スカイキャンパス」

10月になりました!今月も大阪芸術大学はイベント盛りだくさん★
「すごいよ!キャンパスター」決勝戦の模様や、大阪芸術大学所蔵品展、また先月行われたイベントでまだ紹介できていないものなど、ブログでお伝えしたいことがアレもコレも…!!
順次ご紹介していきますので、お楽しみに♪

さて、今日は、大阪芸術大学グループのラジオ番組「大阪芸大スカイキャンパス」の放送日です!

パーソナリティは大阪芸術大学副学長の塚本英邦先生。
さらに、本学映像計画学科(現・映像学科)出身の人気映画監督で映像学科教授の田中光敏先生と、舞台芸術学科出身の演出家で劇団「南河内万歳一座」座長・舞台芸術学科教授の内藤裕敬先生が、交替で出演されます。
そして、毎回さまざまなジャンルで活躍する大阪芸大グループ出身の著名な卒業生たちを月替りでゲストに招き、楽しいトークを繰り広げます!!
第一線に名を馳せるクリエイターたちのリアルな声を聴くことができる番組内容となっています!

今日のゲストは、先週に引き続き、デザイン学科卒業生で読売新聞・東京本社広報局専門委員の荒谷英雄さんです!

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今回は、デザイン学科卒業後の話を中心にお伺いします!
荒谷さんは1年ほどフリーのイラストレーターとして活躍された後、読売新聞社に入社されました。
仕事も趣味も充実されていたそうですが、どのようなことを経験されたのでしょうか?
今夜の放送も、お聴き逃しなく!!

「大阪芸大スカイキャンパス」
10月3日(月)20:30~21:00 オンエア
ラジオ大阪(OBC)1314

投稿:島田(企画広報部事務室)