2018年5月29日

日本を代表するクリエイティブディレクターによる最先端の思考法

5月26日(土)あべのハルカスのスカイキャンパスでは、株式会社TSDO代表の佐藤卓さんをお迎えして、マンガデザイン展の特別講義が開催されました。
佐藤さんは株式会社電通を経て、1984年佐藤卓デザイン事務所を設立、「ニッカ・ピュアモルト」の商品開発から始まり、「ロッテ キシリトールガム」「明治おいしい牛乳」などの商品デザインなど、また、NHK Eテレ「にほんごであそぼ」のアートディレクターなど多岐に渡って活動をされています。

今までのお仕事をスライドショーで流しながらのトークなのですが、まずは見たことがある!と思うお仕事が多いのに驚きます。商品からイベントまで、本当にとても幅広く手がけられています。

お仕事の紹介をしてくださっていた中で、佐藤さんは「みなさん。自由と不自由、どちらが好きですか?」と問われました。
私もですが、もちろんみんな「自由」が好きと答るのではないかと思います。
佐藤さんは「もちろんみなさんは自由が好きだと思います。でも、自由は不自由です。」とおっしゃられました。
「自由にしているとだんだん不自由になります。好きなことだけをやっていると、不自由になる。それは、好きな事だけをしていて、自分の作風が固定されていしまうと、その依頼しかこなくってしまう。自分自身の興味も変わることがあるので、その時に身動きができなくなってしまいます。」ということなのだそうです。

確かに自分を表現するものとしては、自分らしさや自分なりの好きな表現というのは大切なものなのかもしれません。
佐藤さんも「学生の間に、夢中になって取り組む、嵌ることはとてもいいことです」とおっしゃられていました。
「ただ、社会人として仕事としての場合は「やりたいこと」ではなく「やるべきこと」は何なのかです。やりたいことは一度横へ保管しておいて、やるべきことをまずは徹底すること」と佐藤さん。
そういう「やるべきこと」の経験が、現在非常にいかされているそうです。

デザイン学科をはじめ、学生も多数参加していた今回の講義。仕事としてデザインや表現をしていきたいと考えている学生の方には、どのように感じてもらえたのでしょうか。

「デザインは繋ぐ仕事です。」と佐藤さん。まだまだ開拓できる、デザインの領域や世界があるそうです。今までの概念にとらわれない考えも広がりもありそうな”デザイン”。どのお話しもとても改めて考えさせられるお話しでした。

マンガデザイン展は6月24日まで開催中です。
イベントもまだまだ開催されますので、みなさま是非足を運んでみてください。

投稿:中村(企画広報部)

 


2018年5月28日

小田隆先生「美術解剖学」

みなさんは人物を描く時、何頭身で描きますか?
私は…ご覧のように、3頭身くらいで描くことが多いです。
デフォルメしたキャラクターは、手の大きさや足の長さなどの比率を自分で決められるので、自由に描きやすいんです。
ところが、実際の人間のプロポーションに寄せて描くと、肩幅が狭かったり腕が短かったりと、少しでも比率が違えばすぐにバランスが悪く見えてしまいます。
この人体描写の難しさは、絵を描く人なら経験したことがあるはず。
 

そんな方にぜひ受けていただきたいのが、専門関連科目(美術学科は専門教育科目)で開講されている「美術解剖学」です!
この授業では、骨格や筋肉の構造を知り、人体描写の制作に役立つ知識を身につけます。


授業を担当されているのは、今年度より教養課程准教授に就任された、小田隆先生。
小田先生は画家・イラストレーターとして活躍され、博物館のグラフィック展示や図鑑の復元画、絵本、科学普及書など多数制作されています。

 
私がお伺いした日のテーマは、「プロポーション」。
日本語に訳すと、「比率」という意味です。

頭身の計算方法は、頭頂部からあごの先端までを頭部の長さとして、「身長÷頭部の長さ=頭身」。
身長175cmで頭が25cmなら、175÷25=7頭身になります。
「8頭身美人」という言葉がありますが、実際に8頭身の人はなかなかいないそうで、こちらの骨格模型も平均的な7頭身でつくられていました。
(ちなみに私も測ってみたら、大体7頭身でした。)

 

写真は左から、胸骨手の骨(手根骨+中手骨+指骨)、尺骨上腕骨脛骨大腿骨足の骨(足根骨+中足骨+指骨)、腸骨頭蓋骨です。

授業では、これらの骨がどれくらいの比率でできているのか、比べてみることに。
例えば、足の大きさは、頭の長さとほぼ同じくらい。
手は足よりも少し小さくなります。
肩幅は、大体頭2つ分くらい。
また、大腿骨と脛骨だと大腿骨の方が長いのですが、脛骨に足の骨(高さ)を足すと、ちょうど大腿骨と同じくらいになります。

 

なかなか骨を分解して比べる機会はないですね!

さらに、身体を7頭身とした時のちょうど3番目くらいに臍が来ることや、腕を下げると手首と恥骨の高さが同じくらいの位置になることなども教えていただきました。

 
 

前期にはこのような骨について学び、後期は筋肉について教えてくださるとのこと。
絵を描く学生だけでなく、舞台芸術学科のように身体表現を学ぶ学生にも好評のようです!

授業が終わった後も、先生への質問が後を絶たず、学生たちの関心が深まる素敵な授業でした♪

 

投稿:島田(学生課)


2018年5月25日

さて、今週の大阪芸大テレビは?

みなさん、大阪芸術大学テレビ(OUA-TV)のYouTube公式チャンネルはご覧になっていますか?
地上波でオンエア中のアート情報番組「大阪芸大テレビ」のアーカイブや、大阪芸術大学グループのTVCMなど、大阪芸大マニアにはたまらない動画が揃ったチャンネルです★
日々、さまざまな動画を配信していますが、最近さらに新たなコンテンツが増えました!
それは…毎年夏にABC朝日放送での高校野球中継の際に流れる、大阪芸術大学グループのワイプCM!!
現在は、2017年と2016年にオンエアしたCMを見ることができます♪
と言うことは、これからどんどん過去のCMを遡っていくのかな!?乞うご期待★

>コチラから

 

さて、今週の「大阪芸大テレビ」の告知です♪
<NEWS> 芸術情報センターに「りんごデザイン研究所」オープン
<NEWS> 「学生によるピアノ演奏会
<特集> 大阪芸術大学体験入学

 

みなさん、ぜひご覧ください!!

 

<<オンエア情報>>

2018年5月26日(土)
奈良テレビ    18:15~18:30
テレビ和歌山   22:30~22:45

2018年5月27日(日)
サンテレビジョン 22:30~22:45

 

投稿:島田(学生課)


2018年5月24日

21号館で出会った学生作品

「今、21号館の5階に行くと、面白い作品が見られるよ。」
先週某日、そんな情報を耳にしたブログ担当は、カメラ片手に現場へ向かうことにしました。

美術学科では、いつでも作品づくりに没頭できるよう、学生たち1人ひとりにアトリエのような制作スペースが用意されています。
21号館5階にあるのは、油画コースの制作スペース。
エレベーターで5階まで行くと、私がカメラを提げていたからか、廊下ですれ違った顔馴染みの先生に「一番奥にいるよ」と声を掛けられました。
どうやら、有名みたい…?
 

ドキドキしながら奥まで進むと…発見しました!!
壁一面に隙間なく貼り出された、迫力ある作品とご対面!!

 

細部を観察してみると、これは「目」でしょうか…?
1つひとつは可愛らしい瞳ですが、これだけたくさん描き込まれていると、なんだかちょっと怖い感じもします。
と言うか、大勢から見られているようで、視線が痛い。笑

 

脚立にまで、びっしり描き込まれていましたよ!

この作品を制作したのは、美術学科3年生の横岑竜之さん。
横岑さんは2年生の頃からこのような作風で絵を描いているそうで、ここには1年半分の作品が並んでいるのだとか。

まるで個展でも行われているかのような風景ですが、今日の展示については「なんとなく並べてみた」のだそうです。
1枚ずつでも充分にパワーがありますが、これだけたくさん集まると、圧巻ですね!!

大阪芸術大学には、横岑さん以外にも、個性的な作品を生み出す学生がたくさんいます♪
また面白い学生を見つけたら、ご紹介しますね★

 

投稿:島田(学生課)


2018年5月23日

OSAKA DESIGN FORUM

5月13日(日)大阪市中央公会堂で「OSAKA DESIGN FORUM」が開催されました。
大阪からデザインを発信したいとスタートしたこのフォーラムも、2006年から始まり今年で12回目を迎えました。
このデザイフォーラムは、毎年デザイン学科の学生が主体となって運営しています。

今年のテーマは『D%』
何パーセントにでもなりうる、デザインが100%に近づくように-。日々進化していくデザインの可能性について考えようという想いがこめられています。

オープニングは津軽三味線奏者としてご活躍中の柴田雅人さんの演奏からスタートしました。
柴田さんは国内だけにとどまらず、海外でも演奏活動を展開されています。
演目は「荷方」と「津軽じょんがら節」の2曲。三味線だけですが、とても迫力のある演奏でした。

OB講演では クリエイターチーム透明回線が講演をしてくださいました。
在学中に大阪芸術大学内で、デザイン学科2名、舞台芸術学科1名で結成されたチームです。
ライブペイントとプロジェクションマッピングを組み合わせたライブパフォーマンス作品を制作されています。
最近では、自分たちの専門以外も積極的に学び、パフォーマンスの枠を超えて精力的に制作活動されています。

続いて、グラフィックデザイナーの廣村正彰さんによる講演が行われました。
廣村さんはグラフィックデザインの他、商業施設や美術館などのサインデザイン、CI、VI計画を多く手がけられています。あべのハルカスのエレベーターサインも手がけられました。
『デザインからデザインまで』というタイトルで「デザイン」の考え方や、実際手がけられている仕事をご紹介いただきながら、お話しをいただきました。


休憩を挟んだ後は、デザインエンジニアで東京大学教授でもいらっしゃる山中俊治さんによる講演です。
山中さんは、日産自動車を経て、1987年にフリーのデザイナーとして独立されました。工業製品をデザインする一方、技術者としてもロボティクスや通信技術に関わられています。
『人と技術の出会いをデザインする-未来を開くプロトタイピング-』ということで、関わられたプロジェクトを元に「デザイン」とは何か、プロタイプの役割とは等を講演いただきました。

最後には、デザイン学科教授で大阪芸術大学藝術研究所所長の喜多俊之先生と、ゲスト、学生を交えてのトークセッションも行われました。
学生時代のお話しや、会場からの質問にもお答えいただき、大変楽しいトークセッションの時間でした!

さらに、中央公会堂3階ではデザイン学科の作品展示も行われており、こちらにもたくさんのご来場をいただきました。
当日はあいにくの雨でしたが、 ご来場いただきましたみなさま、ありがとうございました!