2007年12月7日

学内人権週間2007

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毎年この時期大阪芸術大学では、「学内人権週間」が行われています。
学内人権週間

人権」という言葉を国語辞典で引くと(1)個人が自然にそなえ持っている権利。(2)人間が人間であることで持つ権利。と書かれていました。人権侵害とは、この権利を侵すということですね。

普段は人権のことをとりわけ意識して過ごしている人は多くないと思いますが、自分では人の人権をおかしていないと思っていても、相手にとっては、傷つけられる結果になっているということもなくはないと思います。この時期にもう一度自分自身を振り返るいい機会だと思います。

12月6日は、「メール-MAIL-」と「パッチギ」という映画を上映するプログラムでした。「メール-MAIL-」は主人公の知らないところで勝手にホームページを立ち上げられ、事実と違うひぼう中傷をされ、落ち込む主人公を助けるため友達が力を合わせそのホームページを消滅に追い込むという内容です。「パッチギ」は井筒和幸監督の作品で、あの話題の沢尻エリカさんが出演しています。日本と在日朝鮮の高校生との間で起こる様々な出来事をテーマにした作品で見たことのある方も多いと思います。

映画上映の前に学生課の職員の方が「人権とは人を思いやる心ではないでしょうか」と話しをしていました。どうしても人は自分のことを中心に考えがちになってしまう面があると思います。この期間を機にいろいろな人の立場に自分を置いてみて人を思いやるということを意識してみることが、それぞれ個人の人権意識の向上につながるのではないでしょうか?

本学の人権週間は「芸術と人権」をテーマに本日7日(金)までですが、個々の人権への意識は毎日の積み重ねですよね。

 

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2007年12月6日

劇団”群” 冬期公演

12月4日、5日に劇団“群”の冬期公演が行われました。演目は「ミエルの世界」。
わかりやすい脚本だったので、登場人物の感情など思いをめぐらせながら鑑賞できる公演でした。

 

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あらすじ…
とあるお屋敷に体が弱くベッドから起き上がれない少女「沙織」が住んでいます。両親は既に亡くなっており肉親は兄「満永」のみ。沙織は
生まれながらにして病弱の上、目が見えません。
沙織が生まれたとき、それを不憫に思った父はある嘘を考えます。「100年ほど前から人類は視力が弱くなり、ついに世界中の人間が盲目になってしまった。目が見えないのは沙織だけじゃない」。
その嘘の世界で17年間過ごしてきた沙織は「見える世界のキレイ」に強い憧れを持ち、その嘘を疑うことはありません。
そんな中、そのお屋敷の新しい使用人として雇われる「きえ」。その「嘘」の説明を受け、沙織が傷つかないように自分も目が見えない振る舞いを続けます。沙織の「見える世界への憧れ」の清らかさに「きえ」は心惹かれていきます。お互いに友として信頼関係が築かれていく様子とそんな2人に関係を、兄、満永はあまりよく思っていません。
満永は昔からその嘘には反対で、沙織の病状が悪化したことをきっかけに事実を沙織に打ち明けようとします。それを「きえ」は寸前のところで制止し口論になります。
満永は、「きえ」に「明日の晩までにお前が沙織に事実を話せないなら、もう来なくていい。クビだ。」と苦渋の選択を迫ります。「きえ」は、沙織の失望感・孤独感を考えると打ち明けられません。またこの職を失ってしまうと2度と仕事につけなくなってしまうのではという不安。沙織から離れてしまうと自分自身も孤独になってしまうこと。さまざまな思いが交錯して「きえ」はどのような行動に出るのか・・・。

芸術を志す皆さんは、はじめから「見える」ことを前提として表現を学んでいますよね。
造形を学んでいる人が、目の見えない人からの「色ってどんなもの?」「朝日ってキレイなの?」、そんな質問に対してどう説明しますか?たとえば音楽の場合でもそうです。楽譜を見る、指揮を見る、仲間とアイコンタクトを取るなど視覚に頼る部分が多い世界の中で活動しているはずです。
色々な思いが出ると思います。芸術大学で学ぶ人たちには是非見てほしい公演でした。

私の友人にも、目が見えないけれど底抜けに明るく美術と向き合っている女性がいます。
以前まで見えていたものが失われていく感じはどの様なものだったか、見えていたものを記憶に止めておこうとするとき自分ならどんな気持ちになるだろうか?
そんなことを考えながら拝見した演劇でした。

小劇場劇団「群」は大学開学当時からある歴史のある劇団です。
一時期、部員が少なくなり存続が危うくなった時期もありますが、現在部員15名。モットーは「授業優先」。体育会的な過酷さのないようにしています、と部長の南さんがお話してくれました。
年功序列的な運営ではなく、新入部員の方、経験者・未経験者問わず積極的に役者さん、裏方さんの仕事をやってもらうそうです。公演は撮影しDVD化しているそうで、ジャケットのデザインはデザイン学科の部員の方が担当しているそうです。こんなところでも個人の強みを活かして活動されています。舞台芸術・映像・デザインのコラボ。芸大ならではですね。
劇団「群」では学科学年を問わず部員を募集しているそうです。
月・水・金の放課後、8-11教室をのぞいてみて下さい、とのことでした。

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2007年12月5日

広嶋桃二郎 作 「疾風のテル」

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 ↓小学館 週刊少年サンデースーパー
http://websunday.net/super/ 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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小学館から発行されている漫画雑誌

週刊少年サンデー超」(週刊少年サンデースーパー)に、本学4年生のデビュー作が掲載されました。おめでとうございまーす!
ご本人の要望によりペンネームでのご紹介となりますが、広嶋桃二郎(ひろしま とうじろう)さんの『疾風のテル』という作品です。
ガッツで頑張るインラインホッケー少年のお話です。

在校生の活躍は本当にうれしいものです。漫画家として進路決定です。スゴイっ!

(本当ならば「広嶋桃二郎先生」とお呼びしなければならないところ教員と区別するためにあえて敬称を「さん」とさせていただきました。失礼いたしました。)

また、11/25号(10月25日発売分)に掲載ということで、このブログで取り上げるのが一ヶ月も遅くなってしまい申し訳ありません。
いまからでもインターネットでも購入できるので是非是非お手にとってご覧ください。

 

もっと遡ってみると、週刊少年ジャンプ(10月1日号)には大阪芸術大学出身の宮本和也先生の『ドラキュラ君と天使さん』という作品が掲載されたんですよ。ご覧になられた方も多いと思います。第3回J金未来杯(ジャンプゴールドフーチャーカップ)のエントリー作品で、次世代を担う作家として紹介されました。

広嶋先生、宮本先生、これからもガシガシ活躍してくださいねっ!
このような活躍は在校生の励みになりますのでどうぞよろしくお願いします。

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2007年12月4日

目指せ!ストリートガーデンの三ツ星☆

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大学の最寄駅「喜志駅」。
駅からスクールバス乗り場へ向かう歩道。
いつもとかわらない日常の風景…
いやいや、日々、変化に富んでいます。

何と、アートを感じる空間があるんです!
アートといって絵画作品を想像した方・…
もう少しイメージを膨らませてみて下さい。


その場所はスクールバス乗り場前付近の歩道。もう、ご存知の方も多いと思いますが、ストリートガーデンですっ!!

「喜志駅前 地域の魅力・顔作りプロジェクト」という企画の依頼を大阪府から受け、環境デザイン学科「造園演習」において、授業の一環として制作されました。今回の作品「響」は演習を履修している学生(グループ)の中からトーナメント方式で選ばれたもの。イメージ画の作成、材料の選択、配置、配植などは全て学生によるもの。先週、新しいお花に植え替えられたところです。

12月に入り、何だか慌しさも増してくるこの時期。そっと優しい気持ちの輪が広がっていくような、そんな素敵な空間です。

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2007年12月3日

世紀のダ・ヴィンチを探せ!

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「世紀のダ・ヴィンチを探せ!」
国際アートトリエンナーレ2007
高校生アートコンペティション2007

の授賞式が本日行われました。

学内の芸術劇場にてファンファーレとともに受賞者の作品と名前がモニターに映し出され、壇上では賞状とトロフィーの授与が行われました。

高校生たちは緊張気味で、とても気恥ずかしそうにしながらの授与式でしたが、観客席の方に向き直って拍手を浴びるときは誇らしげな良い笑顔が見れました。

芸術劇場での授賞式の後、会場を移動し芸術情報センター前で展覧会開催のテープカットの式典が行われ開場となりました。

国際アートトリエンナーレは世界30カ国から1273点もの作品が集まりました。
グランプリ作品はベルリン在住の田口行弘さんの作品「Moment」。インスタレーションの写真、約2000枚を元に制作されたドキュメント映像作品です。

高校生アートコンペティションには41都道府県より377作品が集まりました。ダ・ヴィンチ賞に選ばれたのは、愛知県立千種高等学校の藤井佳穂さんの油画作品「明日へ」です。非常に繊細なタッチで描かれた自画像です。

会場は展示ホールに国際アートトリエンナーレの受賞作品・入選作品が展示され、アートホールの回廊部分に高校生アートコンペティションの受賞作品・入選作品が展示されています。

絵画、デザイン、映像、インスタレーション、工芸、彫刻、服飾、文学作品などさまざまなジャンルの質の高い作品がこんな風に見られる展覧会はなかなかないですよ。必見です。
特に在校生は必ず観ておきましょう!

ところで、この展覧会のポスターやパンフレットに使われているビジュアルには、ガラス工芸の山野宏先生に作っていただいたトロフィーが採用されています。
すっごいカッコイイです。
正直、わたしも・・・ほしい。

展覧会

12月3日(月)→12月22日(土)
10:00a.m.→16:00p.m.  日祝休館
大阪芸術大学・芸術情報センターにて

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