2021年10月25日

大阪芸術大学大学院生によるグリーティング・コンサート

空高く、気持ちの良い秋の一日。10月15日、金曜日。
ヤマハミュージック大阪なんば店の2Fサロンにて、大阪芸術大学大学院生による「グリーティング・コンサート」が開催された。


声楽、作曲、管楽器、打楽器、ピアノの大学院生達8名が出演し、日頃の研鑽の成果を披露した。
曲目は、ヘンデルなど古典のアリア、シューマンなどロマン派の歌曲やピアノ作品、ラフマニノフなど後期ロマン派の作品、更にヒナステラなどの近現代のピアノ曲や中田喜直や香月修による日本歌曲まで。幅広い時代の曲を並べた聞き応えのあるプログラムである。
それぞれの個性が感じられ、勉強の充実ぶりをうれしく聴くことができた密度の濃い一時間半のコンサートとなった。

 

会場はヤマハのサロン。エントランスには美しい花を飾ってくださり、華やかな気分を盛りあげてくれている。

 

コロナ対策も万全に。お客様全員に検温と手指消毒をお願いした。

プログラムもすぐ配布できるように準備済み。会場の中では楽器とホールの最終チェックを。
大学院と演奏学科の副手達がお客様を笑顔で出迎えた。

 

世の中は緊急事態宣言が明け、通常の生活が戻ってきつつある。
しかしながら、まだまだ音楽の世界の活動の場は以前と同様とは言い難い。
発表の場としては、延期になっていたコンサートがようやく本番を迎えるようになり、お客様も通常人数ホールには入れるようになったのだが、実際コンサートにお運びくださるお客様は多くはない。
そうした世の中の動向の中、こうして、無事にコンサートの日を迎えることができたことは大きな喜びである。

  

 

演奏家は、本番で弾くことこそが本来あるべき姿である。
そして、本番を通じてしか学べないことも多い。大学院生たちにとっては貴重な経験を積む機会となり、いらしてくださった多くのお客様と音楽の喜びを分かち合う一日となった。

 

 

投稿:大学院演奏研究室(文責:仲道祐子教授)


2021年10月22日

さて、今週の大阪芸大テレビは?

今週に入ってから、一気に寒くなりましたね。
10月23日は、二十四節気の霜降。
文字通り、一部の地域では霜が降りはじめる頃を指します。
朝夕は特に冷え込みますが、みなさん体調など崩さないよう、暖かくしてお過ごしくださいね。
 

さて、今週の「大阪芸大テレビ」は…
 

<NEWS>撮る×描く パラスポーツの世界~支配されない表現者たち~
<NEWS>ヨハン・アルデンドルフ展~モノクロームの住人たち~
<OUAシアター>「マイマインドコントロール
 

ぜひご覧ください!
 

<<オンエア情報>>
2021年10月23日(土)
奈良テレビ    18:15~18:30
テレビ和歌山   22:40~22:55

2021年10月24日(日)
サンテレビジョン 22:30~22:45

>>【公式】大阪芸術大学テレビ YouTubeチャンネル

 

投稿:島田(学生課)


2021年10月21日

生駒「高山竹あかり」 幻想的な空間をお楽しみください

今年も奈良県生駒市にある高山竹林園で、10月9日(土)・10日(日)に「高山竹あかり」が行われました。高山竹林園は、生駒高山の地の伝統ある竹製品(茶せんなどの茶道具)をPRするとともに地場産業の一層の振興を図るために作られた施設です。

この「高山竹あかり」会場には、本学工芸学科教授の長谷川 政弘先生(金属造形作家)がデザインした竹の造形物が数多く展示していました。会場では、作品展示だけではなく、演奏会、各種体験教室や特産品販売も行われていました。

秋の夜、長谷川先生の制作された竹の造形物と灯りか創り出す幻想的な空間を感じることができました。

今回はその一部を写真で鑑賞して頂き、ぜひ来年は現地で幻想的な空間をお楽しみ頂ければと思います。


(報告者 就職課 川村良広)

 


2021年10月20日

吉野町、天川村、曽爾村を舞台に自然の中を「歩く」芸術祭

吉野町、天川村、曽爾村を舞台に自然の中を「歩く」芸術祭
MIND TRAIL 奥大和心のなかの美術館
会場:奈良県吉野町、天川村、曽爾村
2021年10月9日(土)~11月28日(日) (入場無料)
HTTPS://MINDTRAIL.OKUYAMATO.JP

吉野町(森)、天川村(水)、曽爾村(地)の3町村が協力し合い、それぞれのテーマをもって展示していました。
会場は村の中を一周するような展示で、曽爾村(地)は全長10.4Kmの行程に15人の作品が展示されています。
行程には登り下りがありかなり頑張らないと周るのは大変でした。

曽爾村(地)の参加者に大阪芸術大学卒業生が参加していました。
小松原智史さん(2011年大阪芸術大学美術学科卒業・2013年大阪芸術大学大学院芸術研究科修士課程修了)が参加されていました。
屏風岩公苑会場の入口付近(コマノエ)と奥(コマノス)の2か所に分かれて2作品が展示されていました。
コマノエは自然にある岩の上に白い糸状のようなもので作品は表現されています。
コマノスは雄大な屏風岩の元にある樹木に木の皮等の植物を作品として展示されています。

小松原智史
コマノエ作品全景

作品詳細 

作品詳細

小松原智史
コマノス作品全景

自然の中に大きな作品でした。

雄大な屛風岩の前に広が久屏風岩公苑内に展示

       

会場内は曽爾村内に15作品が展示されています。
大阪芸術大学以外にも芸術系大学出身者の作品も多く皆さん力作が自然の中に考えられて展示されていました。
足腰に自信のある方は一度全行程を完走し色々な作品に触れられてみてもよいのではないでしょうか。
展覧会詳細はホームページでご確認ください。

 

投稿:植村(教務部)


2021年10月19日

「六甲ミーツ・アート 芸術散歩2021」

今年も「六甲ミーツ・アート 芸術散歩2021」が開催されました。
会期2021年9月11日(土)~11月23日(火・祝)
「六甲ミーツ・アート 芸術散歩2021」は六甲山山上の各施設をステージにして展示しています。ほとんどが屋外展示で大変大きな作品も展示されています。
「六甲ミーツ・アート 芸術散歩2021」の詳細は 、https://www.rokkosan.com/art2021/でご確認ください 。

「六甲ミーツ・アート 芸術散歩2021」には大阪芸術大学の卒業生が参加出品されています。
アーティスト一覧より抜粋。
奈良田晃治さん 大阪芸術大学 美術学科卒業
河村哲生さん 大阪芸術大学 芸術計画学科卒業
穂波梅太郎さん 大阪芸術大学 デザイン学科卒業

3名以外にも大阪芸術大学関係の卒業生がおられるかもしれませんが、確認できた方々を紹介しています。

グランドホテル六甲スカイヴィラ別館内では、河村哲生さん、奈良田晃治さんの作品が展示されていました。
別館の建物内の客室を模様替えして作品の展示がされています。建物の上層階の部屋に5人のグループ作品として展示していました。


5人の紹介パネル
 

河村哲生:アーティストメッセージより(2010年芸術計画学科卒業)

造形作品や生け花、言葉など、様々なメディアを用いながら、現代における「生き方/死に方」にまつわる問題に様々な角度から光を当てることを目的として活動しています。昨年はこの場所で「死ぬのにもってこいの日」をテーマにした展示を行いました。
2014年から2020年にかけて、作家活動をしながらボランティアとしてホスピスに出入りし、葬儀社で働く生活を送りました(葬儀社在籍は2017~2020)、近年の彫刻作品はそこで出会った人々の「雰囲気」をモチーフに、人間が生きる上で必然的に抱える痛みや苦しみ、病、あるいは人格的な歪みについて表現し、それらの意義を考え直すために制作しています。
今回のサイトウヒデさんとのコラボレーション作品では、対話の中で「人間」と「4」がテーマとなりました。河村が造形した部分は、寝床から動けなくなった人間が、自らのための「大地」「海」「大空」「人(新しい自分)を創造する、という物語を設定して制作しています。
 

出展者:河村哲生さんと作品
 

展示室全景
 

奈良田晃治さんの作品

 

奈良田 晃治:アーティストメッセージより(2006年美術学科絵画コース卒業)

骨董市を歩くとたまに古い写真が売られている。
何気なく手に取って確認していると、なんだか妙に親近感を感じるような人が写っていて、じっと見てしまう。
いつどこで撮影された写真なのか、
現在より写真を撮ることが特別だったはずの、その人たちの表現や雰囲気から少し物語を想像してみる。

 

六甲高山植物園(東入口)付近では穂波さんの作品が展示されています。

穂波梅太郎(作者名):(2015年デザイン学科グラフィックデザインコース卒業)
僕の話 My Story
不要不急を控える潮流の中あなたはどんな言葉を選びどんな話をしましたか。
大切なことを伝えるための会話は大切です、しかし同じように雑談も大切です。
他愛もない話がしたい、ふと思いついた話がしたい、そんな何気ない会話が弾むような空間を作りたいと考えました。
縦置きの本は開閉することができます。中には会話をテーマにした作品を配置しています。
ぜひ本を開いておはなしをお楽しみください。(穂波)

特徴あるアーティスト名。穂波は本名の名から、梅は梅干が好きだから、太郎は愛犬から取られています。穂波さんは平面作品(絵画)も精力的に発表されていますが、古典的な20世紀初頭の表現が見てとれる作品もあり、片やレトロフューチャーな立体作も手がけるなど作風の振り幅が広いアーティストでもあります。今後の展開がとても楽しみです(本展総合ディレクター)

作品全景

 

個々の作品
作品それぞれがベンチになっています。座ってご鑑賞ください。

 

 
 

 

投稿:植村(教務部)