2020年1月17日

さて、今週の大阪芸大テレビは?

1月18日(土)・19日(日)は、大学入試センター試験が実施されます。
大阪芸術大学も会場となっており、本日17日(金)の準備日を含めて、期間中は構内への立入が制限されています。
学生のみなさんは注意してくださいね!

センター試験は、1990年に第1回が行われ、今年で31回目。
来年からは「大学入学共通テスト」に引き継がれるため、今回が最後のセンター試験となります。

受験されるみなさん、リラックスしてがんばってくださいね!
 

さて、今週の「大阪芸大テレビ」は…
 

大阪芸大テレビ音楽祭2020 Winter

大阪芸大グループのコンサートやライブの中から選りすぐりのステージ映像をお届け!

1年生ゴスペルDo You Know Him?
大阪芸術大学管弦楽団管弦楽のためのラプソディ
 

お見逃しなく!!
 

<<オンエア情報>>

2020年1月18日(土)
奈良テレビ    18:15~18:30
テレビ和歌山   22:40~22:55

2020年1月19日(日)
サンテレビジョン 22:30~22:45

>>【公式】大阪芸術大学テレビ YouTubeチャンネル

 

投稿:島田(学生課)


2020年1月15日

黄光男さん 人権教育特別講演会

毎年開催している、人権教育特別講演会。
今回は、元ハンセン病患者家族訴訟原告団副団長の黄光男(ファングァンナム)さんにお越しいただきました!


ハンセン病」とは、かつては「らい病」と呼ばれた病気で、抗酸菌の「らい菌」によって引き起こされる皮膚や末梢神経の感染症。
炎症を起こし、知覚の鈍麻や麻痺で汗が出なくなったり、熱や痛みを感じなくなります。
現在の日本では毎年数名の新規患者の発生にとどまっている病気で、薬で治り、感染力も弱く隔離の必要は全くありません。

しかし、過去には患者等に対する謂れのない差別や偏見が存在しました。
古くは日本書紀や今昔物語集にも記述があり、この病気に罹った人は、ひっそりと世の中から隠れて暮らしていたそうです。
1900年代にはハンセン病は恐ろしい伝染病だと考えられ、「癩予防ニ関スル件」(1907年)によって患者の収容が始まりました。
その後も「癩予防法」(1931年)・「らい予防法」(1953年)といった法律に引き継がれ、1996年に廃止されるまでの実に89年間、患者たちを一般社会から隔離する政策が進められていたのです。


黄さんは、ご両親やご兄弟がハンセン病に罹患して、幼い頃に家族と離れて暮らすことを余儀なくされました。
当時、ハンセン病が発覚すると療養所へ強硬に勧奨され、家に消毒液をかけられたり、断種手術も行われたそうです。
それは、誤った情報がもたらした形でした。
患者だけではなく、法によってそれらを執行しなければならなかった職員も被害者だと、黄さんは話されました。

黄さんは小学3年生の時に退所した家族と一緒に暮らすことになりましたが、幼少期の大切な時間を共にできませんでした。
今も、故郷にいる家族や親類が拒絶して、帰る機会を持てないまま療養所で歳を重ねている方々がいらっしゃいます。
療養所の入所者は、昨年の記録で1216名、平均年齢は85.9歳だそうです。


力を持った者の言うことを鵜呑みにせず、『おかしいことはおかしい』と声を上げる勇気を持つ
この日、黄さんが学生たちに一番伝えたいことだとおっしゃいました。

黄さんたちは、ハンセン病患者に対する国の誤った隔離政策で差別を受け、家族の離散などを強いられたとして、元患者の家族561人で損害賠償と謝罪を求めて集団訴訟を提起。
昨年2019年11月15日の判決で、ハンセン病元患者の家族に対して、1人あたり最大180万円の保証金を支給する補償法と、名誉回復のための改正ハンセン病問題基本法が可決、成立しました。


「万引き犯を説得するように、差別に対して説得するのも当たり前な社会になってほしい」とつぶやかれた黄さん。
ギターを手に、自身が作詞作曲した「閉じ込められた生命」「思いよ とどけ」、そして日本民謡「ふるさと」と朝鮮民謡「アリラン」の弾き語りを披露していただきました。
黄さんが長い間胸に閉じ込めていた思いが、とても心に刺さる歌詞でした。


貴重なご講演を、ありがとうございました。

 

投稿:島田(学生課)


2020年1月11日

イラストレーター中村佑介さん特別講義

本日のブログは、12月に行われました卒業生でイラストレーターの中村佑介さんの特別講義の模様をお伝えします♪
 
 
中村佑介さんは、デザイン学科、現在で言うイラストレーションコースとデジタルアーツコースの2000 年の卒業生です。大学の関係者であるなら、芸バスのラッピングやオープンキャンパスで彼の絵が見れますので、知らない人は、いないのではないでしょうか。

 
彼の主なお仕事として、ASIAN KUNG-FU GENERATION や多くの著名アーチストのCD ジャケットがあります。また、北野誠・森見登美彦・赤川次郎他著名な作家の書籍の表紙も多く手掛けてられます。他にも多くの業績のある中村さんですので、どんな講義をしていただけるのか、多くの学生の期待が膨らんでいました。 

  
今回の特別講義は、ラジオ関西のAM558 FM91.1「中村佑介の一期一絵」の収録を兼ねたもので、収録したものは 12 月8 日と12 月14 日に放送されました。
 
ラジオ収録には、多くのスタッフのお力添えがあります。まず、特別講義に使う部屋の下見、必要な機材備品の調達、学校サイドで協力いただける副手さんも決めました。また、事前に学生達の中村さんへの質問を集めました。
 
さて、当日ですが、関係スタッフ10 名が、1 時間半前に入り、収録準備を整えました。そしてジャスト15:00 拍手に迎えられ、中村佑介さんの入場です。会場となった9 号館201 号室は、キャパ300 名ですが、良い感じに埋まりました。
 
  

 
デザイン学科の学生を中心にキャラクター造形学科・放送学科等他学科の学生達も加わりました。プロの司会者が、アンケートを読み上げ、それに中村さんが回答する形で、授業は進められました。中村さんも事前にアンケートを読み、回答に合わせた画像を沢山準備いただきました。
 
アンケートの内容は、大まかに中村さんの学生時代のこと。絵や色のこと。お仕事についてでした。

例えば、学生時代と最近の作品を比較して見せたり、色のことを説明するのに人気キャラクターへの色付けを比較して見せてくれたり・・・と、とても分かり易い上、楽しい授業となりました。
 
 
中村さんは、ラジオパーソナリティーを務められているだけあって、おしゃべりに人を引き込む力があり、一時間半の間、話が途絶えることなく、笑いも取りつつ、多くの知識と気づきをいただける時間となりました。
お話の内容で、印象に残っているのは「絵の良し悪しは、学内の友達やクラスメートに聞くよりもコンビニに屯するヤンキーに聞く方が、世間にどれだけ評価されるかの目安になる」と言われたことやスランプの時は、どうするかの質問に対し、書籍の表紙を描いた時を例に「スランプはない。表現するものは、その書籍の中にある」とユニークで多いに納得のいく回答でした。
その後も、デザインの学科長室に場所を変え、10 名程の学生作品を見て、的確な意見と叱咤激励をいただき、19:00 頃まで、学生達にお付き合いいただきました。
 
中村さんの背中を追って、学生達も世の中に大きく羽ばたく夢を描けたのではないでしょうか。
お疲れ様でした。
 
 

報告者:デザイン学科 駒原 稔子特任教授


2020年1月10日

さて、今週の大阪芸大テレビは?

お正月ムードから一転、授業も再開して日常が戻ってきました。
「一月往ぬる 二月逃げる 三月去る」とよく言われますが、この3ヶ月は行事ごとが多く、例年あっと言う間に感じます。
4年生にとっては、残りわずかな大学生活。
1日1日を、大切に過ごしていきたいですね!
 

さて、今週の「大阪芸大テレビ」は…
 

<NEWS>大阪芸術大学特別演奏会
<OUAシアター>「ブレイズマン
<大阪芸術大学卒業制作選抜展2019 受賞者インタビュー>
 大阪芸術大学 美術学科 学長賞 瀨崎彩乃
 

お見逃しなく!!
 

<<オンエア情報>>

<<オンエア情報>>

2020年1月11日(土)
奈良テレビ    20:40~20:55 ※放送時間変更
テレビ和歌山   23:05~23:20 ※放送時間変更

2020年1月12日(日)
サンテレビジョン 22:30~22:45

>>【公式】大阪芸術大学テレビ YouTubeチャンネル

 

投稿:島田(学生課)


2020年1月8日

本学出身の漫画家 島本和彦先生 熱血特別講義!!

今日は、本学映像計画学科(現:映像学科)出身の漫画家 島本和彦先生による特別講義をご紹介します!


みなさんは、大阪芸術大学を舞台にした漫画「アオイホノオ」をご覧になったことはありますか。
2014年に柳楽優弥さん主演でドラマ化もされており、本学キャンパスでも撮影が行われたんですよ!
主人公の焔燃(ホノオモユル)が通うのは、正確には「大作家芸術大学(おおさっかげいじゅつだいがく)」で、物語もあくまで「フィクションである」とのこと。
しかし、大阪芸大と思しき建物や風景、そして本学出身で現在は客員教授の山賀博之先生や赤井孝美先生、「新世紀エヴァンゲリオン」監督の庵野秀明さんなどが実名で登場します。

この「アオイホノオ」の作者こそ、島本先生!
島本先生が通われていた1980年代の大阪芸大での出来事を、ほぼそのまま描いた作品なのです!
他にも、「炎の転校生」「逆境ナイン」「吼えろペン」などを連載されていました。


島本先生は、大阪芸大在学中にデビューを果たし、35年以上漫画家を続けていらっしゃいます。
現在は、北海道札幌市のご実家の会社経営のため、1ヶ月のうち約5日間だけ漫画を描き、月刊誌での連載を続けられているとのこと。

大阪芸大に入学する時には、すでに漫画家という夢を胸に抱きながら、映像制作にも取り組まれたそうです。
自身の学生時代を振り返り、「恥ずかしがることは勿体ない、恥は捨てるべき」と話されました。
「キャンパスに可愛い女の子がいても、『僕がつくる映画に出てくれないか』なんて恥ずかしくて言えないんですよね」と。

また、同世代がつくる作品はどうも「気に喰わない」と感じていたそうです。笑
なぜなら、同じ時代に流行った作品に影響されて育っているので、発想も似通いやすく、元ネタがわかってガッカリしてしまうのだということ。
「でも、つくったもの勝ち!恥ずかしがってはいけない!」と島本先生は続けられました!


さらに、学生からの質問に対しても、時間が許す限り答えてくださいました!
「やりたいことがたくさんあって中途半端になる」という学生には、「漫画だったら色んな作品を途中まで描くのではなく、1本描き上げて評価をもらうところまではやり遂げて」とアドバイス。
「同級生の庵野さんはどんな人でしたか?」といった質問には…黒板に学生時代のイラストが!?

 

そして講義が終わった後は、サインをもらおうとする学生で、長打の列…!
大人気の島本先生でした。

今回の講義で私が一番印象に残ったのは、「作品はゼロからはつくれない。自分の中にあるものの切り売りだけでは限界がある。だから、学生時代こそたくさんの人と繋がって、引き出しをたくさんつくってほしい」とおっしゃっていたことです。
「アオイホノオ」はまさに、島本先生の大阪芸大での経験が糧となって生まれた作品なのだと改めて感じました!


熱く語られる島本先生の姿は、熱血主人公「焔くん」を彷彿とさせ、終始感動でいっぱいのブログ担当でした。
素敵なご講義をありがとうございました!!

 

投稿:島田(学生課)