2008年8月7日

日常から妄想へ・・・

西天満のGallery wks.で、728日(月)?89日(土)まで開催中の岡村 基展『日常から妄想へ・・・』に行ってきました。岡村 基さんは、本学工芸学科陶芸コースを2007年に卒業後、大学院芸術研究科に入学され、現在、芸術制作 陶芸専攻の2年生です。
『日常から妄想へ・・・』 「普段の生活の中で、いろんなことに目を向けると面白い発見がある。その出来事を私の頭の中で楽しみ、遊び、らくがきし、そこから生まれ、消えていくインスピレーションを、陶で表現する。」
岡村基 日常か妄想へ・・・ No.1

岡村さんに今回の展覧会のコンセプトなどをお聞きしました。例えば、街のお店で見掛ける天井で丸出しになっている配管などにとても興味があるそうです。いったいどこから来ているのだろう、そしてどこへ続いているのだろう・・・。そうして、想像(妄想)の世界は広がっていきます。今回は、マンションの11階にあるGallery wks.での展覧会ですので、自分の部屋(日常)をイメージしたそうです。まず、入口を入ると玄関ともいうべき場所には、靴がたくさん並んでいます。その靴の裏には都市cityが生まれていたり、配管pipeと靴が合体していたり・・・そして、玄関には、ゴミ袋もあったりします。あき缶を口いっぱいに含んだ胃袋のようにも見えます。
岡村 基 陶芸 No.2 アルコール中毒+あき缶

次に家といえば、「トイレ」です(笑)。トイレから排泄物のような手あるいは、手のような排泄物?が溢れ出し、増殖し、成長し、壁を登って、一体どこへと向かうのでしょうか?
岡村基 日常から妄想へ 陶芸 No.3  Toilet

岡村基 日常から妄想へ 陶芸 No.4

排泄物は、パイプを通りながれ流れて、めぐり巡って、また自分の元に戻ってくるかもしれません。食物連鎖のような輪廻のような・・・そうして都市『stomach city』,『worm city』が生まれてくる。日常の『カップ』の中にもお気に入りの『justinの帽子』にも「都市city」が生まれていました。

岡村さんは自分の部屋にいるのが大好きだとのことで、今回の部屋にもくつろぐ「自分」がいました。
岡村基 日常から妄想へ 陶芸 No.5  sweet home

いたるところにパイプが見え隠れしている感じで、思わず覗きたくなるような衝動に駆られたり、どこに続いているのだろうと想像してみたり、まんまと岡村ワールドの罠にはまってしまう気がします。優しい色調は釉薬とは思えないきれいなパステルカラーです。そんな暖かく優しい雰囲気のせいか、まるで絵本の中にいるような錯覚におちいります。部屋の特徴を最大限に生かして、塀を乗り越えようとしている『逃げる男』や『ぶちぎれgirl』など絵本の登場人物と同じ空間にいるような不思議な感覚をおぼえます。このままクレイの絵本ができそうですねと話したところ「そういえば、小さな時からいつも絵本が身近にありました。今でも絵本はとても好きです。図書館でも絵本をよく見ます。」とのことでした。やはり幼い頃の体験はとても重要だなと改めて感じました。
岡村基 日常から妄想へ 陶芸 No.6  ぶちぎれgirl

岡村さんは、東京出身なのに関西の大学に来られたのですねとお聞きしたら「陶芸に興味があったので、陶芸なら関西で、大阪芸術大学が良いと思いました。」と嬉しい答えが返ってきました。
岡村さんは、手びねりで作品を創られるそうですが、『靴』のリアルさに驚く位、とても基本がしっかりされているなあと感心しました。陶芸の場合、家では制作できないので、ほとんど毎日大学に通って作品を制作されているそうです。

残り少ない会期となってしまいましたが、皆さんも是非、岡村さんの優しく懐かしい想像(妄想)の世界へ暑い日常からワープしてください。

No.2 –No.6 Photo by渡辺直人/大阪芸術大学 芸術計画学科 講師
http://d.hatena.ne.jp/wnwks/20080730/p4

岡村 基 展 日常から妄想へ   OKAMURA MOTO exhibition
7
28
(月)?89(土)11:00?19:00
日曜休廊/土曜・最終日は17:00まで
Gallery wks. http://www.sky.sannet.ne.jp/works/

投稿者:図書館事務室

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2008年8月6日

通信教育部スクーリング

今、学部生は夏休み入っていますが、通信教育部生はスクーリングの真っ最中です!
暑い中、毎日限られた時間の中で、たくさんの課題をこなしています。
生涯教育として学習している人、資格取得のため学習している人など目的はさまざまですが、
普段、自宅で一人で通信学習している学生にとって、スクーリングは先生や友達と交流できる
唯一の時間でもあります。
今日は、美術学科のスクーリングの風景を撮影してきました。
これは、1回生の絵画表現研究という授業で、グラビア雑誌を使っての表現方法にチャレンジ
されてました。

みんな、集中して取り組んでおられます。
下の写真は、4回生の制作研究演習(具象)です。

学生の中には、ママもいます。ママは子供と一緒に登校し、学内にある託児所に預けて
教室へ!離れるとき、泣いてしまう子もいますが・・・。優しい先生や友達と遊んでいると
いつのまにか笑顔に!!さて、今日は何を作っているのかな?

通信教育部生の中には、遠方から来られている方もいて、数日、ホテルなどでの生活を余儀なくされます。
いつもと違う環境での生活や学習は精神的、肉体的にも大変だと思います。
でも、なんとか卒業まで頑張ってくださいね!

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2008年8月5日

artkish! 2008(アートキッシュ2008)

artkish! 2008(アートキッシュ2008)の最新情報が届きました!
昨年から始まったこのイベント、芸術計画学科の犬伏先生を中心にアートプロジェクト
という授業の一環として行っています。授業の一環とはいえ、大規模な企画なので
芸術計画学科の学生だけでなく、他学科の学生も参加されるようです。
開催は10月半ばから・・ということで、今は準備の真っ最中!
さて、今回のテーマは聖徳太子です。喜志とゆかりのある聖徳太子の物語から、イラスト
を起こして大きな布に絵を仕上げていくそうです。

そして、喜志駅周辺の壁面に貼らせてもらう予定です。場所はまだ、商店街の方々と
交渉中らしいです。

今日取材した時は、下地となる大きな布(3×2mの布を3枚と1×2mの布を5枚)を作成中
でした。直線縫いとはいえ、ミシンかけは地道な作業ですよね。頑張ってください!!

すでに出来上がった布には鉛筆で下書きされ、また、別の布には着彩も始まっていました。


この膨大な作業、夏休み中も続くそうです・・。みんな、暑いけど頑張ってくださいね。
この続報は、またお知らせします!

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2008年8月4日

中学生サマー・セミナー

毎日暑い日が続きますが、皆さん夏バテしていませんか?
大阪芸術大学の構内では、暑さに負けまいとセミが大合唱しています!

そんな中、大阪芸術大学では中学生を対象としたサマー・セミナーが行われました。
大学コンソーシアム大阪が主催しており、大阪府の中学生を対象に、みなさんの夢を実現するために、大学や専門機関が特色ある様々な講座を開講するという企画です。
大阪芸術大学は 1.キャラクターを創る(8/4・5)  2.「デザインの基礎」講義と基礎実習
(8/11/12) の2つのセミナーを開講します。
そこで、本日開講の「キャラクターを創る」のセミナーを拝見させていただきました。

この講座にはなんと103名もの申込みがあり、抽選で30名の学生たちが受講しに来てくれました。
2日間のプログラムで、本日は菅本順一先生が「ファンシーキャラの描き方」について講義してくださいました。

ファンシーキャラとは、2頭身ほどのかわいいキャラクターのことで、アニメやCM、マスコット
キャラクターなどで色々なファンシーキャラが活躍しています。
そんなかわいいキャラ、描けたらいいですよね。
ということで、ファンシーキャラの描き方のポイントを教えてくださいました。
基本はどれも同じで、まる(四角や三角)に十字の線を入れて、その真ん中の線よりも少し下に目を描き、鼻、口、耳等を描き加えていくと、なんともかわいいキャラが出来上がるのです。
文章の説明ではなかなかわかりづらいかもしれませんが・・・。
中学生の方もたくさんファンシーキャラ描いていましたよ。
ぜひ皆さんもファンシーキャラ描きに挑戦してみてください。
抽選もれしてしまった学生の方も、機会があればぜひ、大阪芸術大学に来て下さいね。

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2008年8月1日

PL花火芸術

夏の風物詩といえば、断然、花火大会ですよね!(←なぜに決め付け?)
ここ大阪南河内の花火大会といえば、PL花火芸術が全国的にも有名です。
PLとは、大阪府富田林市に本拠地をもつ宗教団体のことで、
毎年8月1日に宗教行事の一環として花火大会を行っています。
(教団としては、あくまでも宗教行事と位置づけていて、決して花火大会ではないとのことです・・・・・・。そのためか、花火大会のスケジュールに掲載されない場合もあるとか・・・・・・。)
とは言うものの、見学者は、30万人を数え、富田林市の人口(約12万人)をはるかにしのいでいます。当然ながら、それだけの人数を受け入れるキャパはなく、毎年かなり混雑します。

大阪芸術大学は、開催場所である富田林市に隣接する南河内郡東部の丘陵地に建っているので、大学からの眺めは抜群なのですが、残念ながら当日夜間は、立入禁止となっています。
(下宿生の中には、この花火を見てから帰省する方も多いようです。)
という事で、今回は、大学付近のビューポイントからその様子をリポートしました。
大学の西側を南北に流れる石川の河川敷も絶好のビューポイントですが、
今回は、さらに打ち上げ場所に近い場所に行ってみました。
PL花火芸術
周辺の道路は、交通規制が敷かれ一般の車両は入れません。
路線バスの運行、宅配便等の配達は、見学者が集中する午後3時頃から終日中断されてしまいます。
PL花火芸術
交通規制後、見通しのよい道路に次々にレジャーシートが敷かれていきます。
午後7時45分から約1時間、色とりどりの花火が轟音と共に夏の夜空を切り裂き、巨大なアーチを描きます。
PL花火芸術
この臨場感を静止画でお伝えするのは、むずかしいです。
PL花火芸術 
シャッタースピードは、2?4秒。ピントは無限大です。
PL花火芸術
近くで見ると色の違いが絶妙で、その美しさは感動的ですらあります。まさに芸術という名にふさわしいですね。
PL花火芸術 
終盤に近づくにつれ、よりダイナミックになっていきました。

今回は、約2万発もの花火が夏の夜空を彩りました!
なお、昨年までは、公称10万発という発表だったので、
今年は、原油高の影響?で大幅な規模縮小があったのかと思いましたが、
実際の規模としては、昨年と同規模だそうです。
数のカウントを上空で開いた発数から打ち上げ数に変更したために出た差で、
実際に地上から打ち上げる数を発表したとのことでした。

さて、今日から8月です。夏本番です。そして、まだまだ暑い日が続きそうです。
まもなく、北京オリンピックも開催され、さらにヒートアップしそうです。
と、ここで、大阪芸術大学を受験希望の方にお知らせです。
入学試験の「願書(入学志願票)」が完成しました。以前に資料請求いただいた方(3年生以上)には、週明けから順次発送いたします。
推薦入試まで、あと3ヶ月です。この夏休みを有効に活用し、入試本番に臨んでください。

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