12号館下ピロティでは朝から威勢のいい声を出しながら、足場が組み上げられていました。明日からスタートするセブンスコンサートの会場設営です。皆さん揃いのTシャツを着て、ピンクのタオルを頭に巻いたり、首にぶら下げたりしながら作業中です。 |
「ガレットとミルク」 よしだ けんいち・著
先日、卒業生が就職部を訪ねて大学に来られました。昨年3月に映像学科を卒業された「よしだ けんいち」さん。「このたび絵本が発売されることになったので」ということで、その絵本を持って紹介に来てくれました。卒業して1年で絵本作家になられたんですね。念願叶ってよかったですね。おめでとうございます。 さあ みんなで なんでも はんぶんこ!」 「重たい荷物も半分こ、おいしいリンゴも仲良く半分こ。二人の大嫌いなニンジンも、半分こにすれば、嫌いが半分になる!?」(文芸社・書籍詳細情報より) ガレットはお姉さん、いつもミルクのそばにいてしっかりモノ。 |
背骨のパトス
昨日と今日、東京国際フォーラムでは「ダイゲイフィルムアワード」が開催されていました。会場では大阪芸術大学出身の映画監督、石井裕也さん、柴田剛さん、元木隆史さん、本田隆一さんの4人にお越しいただいて上映会+トークショーが行われたようです。 『花の鼓』は、ご自身が体験された流産や旦那様の祖母様の死というエピソードをご自身の心情を赤裸々に語りながら、生きることの意味を考えていく様子を綴った作品でした。作られた演出がほとんどない「生き様」の力に圧倒されました。私にとって本当に衝撃的でした。ドキュメンタリーの映画をちゃんと見るのは初めてでした。いつもは流行りものの映画しか見ていないので、映画といえば華やか・ド派手・奇想天外なものばかり、それが映画だと勘違いしていた自分を少し恥ずかしく思いました。 続けて『背骨のパトス』が上映されました。『花の鼓』の続編ともいえる松岡監督の人生日記です。作品の中にインタビューの部分があります。『「背骨のパトス」のパトスって何?』、『「女としての私」「妻としての私」「映画作家としての私」とか言って自分の身の回りの様子を撮ってるけど、よくあるホームビデオと何が違うの?』どちらの質問も監督がどう答えるのか興味を持つシーンです。 その次に映像として自分が描きたいものは何か、そんな自問自答で出した「母としての私」が描かれていました。ちなみに「パトス」はギリシア語で「感情的・熱情的な精神」という意味で「ロゴス・エートス=論理」の対義語だそうです。監督はこの言葉を「衝動」のように捉えているのだといってました。 上映終了後、松岡奈緒美監督と少しお話することができました。監督は「(この映画を観て)どんな形でも映画は作れるんだっていうことをたくさんの学生に知ってもらえたらうれしいです」とおっしゃっていました。お話どうもありがとうございました。 『背骨のパトス』は、7月18日(金)まで大阪市北区中崎町のプラネットプラスワンで上映中。 |
大学院進学説明会
7月4日 今年度第1回目の大学院芸術研究科・進学説明会が学内で実施されました。 |
大阪芸術大学公開セミナー なにわの昭和音楽史-室内楽偏-
以前ブログでお知らせしました大阪芸術大学公開セミナー2008第4回 “なにわの昭和音楽史-室内楽編-”に行ってきました。
今回は演奏学科教授の河野正孝先生の講演だけではなく、河野先生と学生さんによる室内楽の演奏を交えて行われました。話だけでなく、間近で演奏を聞けるなんて何か得した気分です。このような形でセミナーが開催されるのも楽しい感じがしました。
セミナーはプーランクのピアノ六重奏第一楽章の演奏でスタートしました。 その後、室内楽の歴史についての様々な話がありました。その後、再び演奏。演奏の後また話。先生はフル活動です。
オーケストラの場合指揮者の言うことを聞かないといけないが、室内楽は自分たちの音楽ができる楽しさがあるのが最大の良さだと言っておられました。先生は室内楽を本当に楽しんでいるなあという感じで、さらに大げさに言えば音楽を大いに愛しているっていう感じでした。その気持ちが伝わるような先生の楽しい話が会場の笑いを誘う場面も多く、心から楽しむことが出来ました。
私がおもしろいなと思ったのは、将来「この音楽はこの病気に良い」とかいうような研究が進んで行き、音楽が身体に与える影響が当然のように言われる時代が必ず来ると断言しておられたところです。例えばモーツァルトのこの曲は肝臓病に効くとか、ベートーベンのこの曲は心臓病に良いとかいうことです。音楽で病気を治すってすごいと思いませんか?
先生が大好きだというモーツァルトの名曲・ピアノ五重奏が心地よく演奏され、セミナーもいよいよクライマックスです。先生の話も音楽のようにテンポが上がります。「音楽をやると若返り、家庭も円満になります。ぜひ、みなさんも音楽をやりましょう!」と盛んに来場者の方に訴えかけていました。そして最後は「“音楽”それは、自然にも、神にも勝る人間の創りだした最高の芸術である」という言葉で締めくくられました。
次回の大阪芸術大学公開セミナーはいよいよ最終回です。7月8日(火)“映画のなかの大阪弁”というテーマで映像学科教授の中川滋弘先生の担当です。中川先生は「男はつらいよ」「釣りバカ日誌」「たそがれ清兵衛」等の作品の製作を担当された方です。どのような話が聞けるか楽しみです。