2012年10月1日

金属工芸体験その1

kinkou00.jpg9月27日から28日にかけて、工芸学科金属工芸コースで特別講義が開かれました!
『錫(すず)を知る』というタイトルで、講師に大阪錫器株式会社・伝統工芸士の今井章二先生と今井達昌先生をお招きし、錫の知識を学ぶ講義と、実際に作品を作る実習体験を行うこの特別講義。
工芸学科はもちろん、他学科の希望者も対象にして行われたんですよ!
この特別講義は10年ほど前から2年に一度、伝統工芸に触れてもらうという目的で開かれているんだそうです。
今回は取材に行けてラッキーでした!

kinkou01.jpg学生たちはまず錫についての基本的な知識を身につけるための講義を受けました。
みなさん、錫についてご存知ですか?
普段身近にあるものでは携帯電話や、スチール缶のメッキなどに錫が使われています。
錫は他の金属よりも融点が低くてやわらかい金属。酸化や腐食に強いので飲食器に向いているんだそうです。
有名なものではレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」に描かれている食器も錫製なんですって!
実際に錫で出来た器なども見せていただきましたよ!
講義を聞いて関心が深まったところで、いよいよ実習体験です!
せっかくなので私たち取材に行ったメンバーも体験させてもらっちゃいました!!

kinkou02.jpg錫のうつわを作るなんて、全くの素人の私たちにもできるんでしょうか・・・!?
ドキドキしながら、まず丸い錫の板をもらいました。
大きさはそんなに大きくないのに、ずっしりと重いんです、これが。
錫はやわらかい金属なので、厚みが2mmくらいないと保たないんだそうです。
最初の工程は、色々な模様のついた金槌で「板に模様をつける」ことでした!
大阪錫器の社員の方に教えてもらいながらやっていくんですが、これが結構疲れます!普段金槌なんて使わないからでしょうか(笑)
うまく中心に当てないと綺麗に模様の出ないという難しい金槌もあって、私たちも挑戦していたのですが、先生がさらっと作った同じ模様と比べると一目瞭然の出来栄え!
さすが職人技!!と感動しました!!

 

次回に続きます!

投稿:山口(OUA-TV)


2012年9月29日

信太の森のおきつね様 -豊穣神の使い-

kitsune_poster.jpg和泉市立シティプラザ図書館の夏休み企画『信太の森のおきつね様-豊穣神の使い- 』として、本学卒業生大世晃僖さんの写真と図書館所蔵資料とのコラボ展示が、7月21日(土)?8月16日(木)行われました。

 

それは、6月6日のブログでご紹介させていただきました大世晃僖さんのおきつね様写真シリーズですが、大阪府立中央図書館での展示の好評を受け、今回、LIBRARY DESIGN LAB.(図書館サークル)と和泉市立シティプラザ図書館、(株)図書館流通センターとのコラボレーションによって、和泉市立シティプラザ図書館での地域密着型企画が実現しました。

写真: 大世晃僖(霞末侑作)本学大学院芸術研究科博士課程(前期)芸術制作写真専攻2012年3月修了。稲荷信仰を写真で表現する作家活動を中心に、フリーランスカメラマンとしても活躍中。

ポスターデザイン: LIBRARY DESIGN LAB. デザイン学科2回生 北丸郁香

tenji.jpgこの企画は、和泉市の歴史や伝説を地域の方々に知っていただきたいという思いを込めて開催されました。

和泉市には葛の葉伝説というものがあり、葛葉稲荷神社(くずのはいなりじんじゃ)には葛葉姫が祀られています。葛葉姫は、日本の歴史に登場する陰陽師安倍晴明の母親である白狐です。

おきつね様の写真の横に、和泉市の葛の葉物語や伝説、陰陽師安倍晴明関係の書籍等がずらりと並ぶコーナーが設けられました。

夏休み中ということもあり、多くの子供たちも足を止めて写真や本に見入っていました。

 

book.jpg和泉市立シティプラザ図書館の東佐智子館長からのメッセージです。
「プラザ図書館入口の展示ですので、本当にたくさんの方々(約1万人)が写真展示の場で立ち止まって、おきつね様の写真を観てくれて、本を借りていってくれました。写真と本のコラボ展示ができたことは、たいへん良かったと思っています。」

展示をご覧になられた利用者の皆様からのご感想を一部紹介します。
「写真を観た後、葛の葉稲荷神社に初めてお参りに行ってきました。」
「自分の住む地域に葛の葉伝説があることをはじめて知りました。」
「とても魅力的な写真ですね。安倍晴明が狐と関係していたことにビックリしました。」
「こういう感じのおきつね様の写真は観たことがないので新鮮でした。」「おきつね様の写真を子供に観せてあげたいです。」
「実物よりも迫力があって、おもしろかった。」
「おもしろいので写真集を作ってください。」

okitsunesamato.jpg大世晃僖さんに展示を終えての感想を聞いてみました。
「図書館に来られた多くの方々、そして、子供たちに興味を持って写真を観ていただくことができ大変嬉しいです。
稲荷信仰を写真で表現する研究活動をこれからもより深めていきたいと思いました。
葛の葉稲荷伝説のある地域で約1ヶ月間展示ができたこと、このような展示ができるきっかけをくださった方々に感謝します。
また、今回の企画のおかげで、11月10日(土)?11月18日(日)に兵庫県にある芦屋神社の参集所で個展が決まりました。時間があればぜひ足をお運びください。」

そして、今回の展示で、和泉市立シティプラザ図書館で働く、本学映像学科の卒業生(2001年3月卒業)小谷祐仁(こたに よしひと)さんとの嬉しい出会いもありました。

kitsune_de.jpg図書館は、展示用に造られているわけではないので、展示にあたっては、工夫や準備が必要です。そこで、今回の搬入の際には、シティプラザ図書館の方々が、パネルに重たい額が展示できるように等、色々考えて、ご協力くださいました。その際に主になって行ってくださったのが、小谷さんでした!

せっかくの出会いですので、少し、お話を伺ってきました。

●学生時代の一番の思い出は、何ですか?
「卒業制作の上映会時に運営委員になりました。そこで卒業制作展のパンフレットを約3週間で作らないといけないことになり、3週間でイラストレーターの概要を覚え、パンフレットを制作しました。その時、短期間で集中して身につけたことが、後々自分の仕事に大いに役立ったので 印象的に覚えています。

 

●今、仕事をする上で、一番大切に思っていることは何ですか?
「何かを残そうという気持ちを大切にしています。 図書館の仕事は、形で残すというよりも、目には見えない思いを残すという仕事だと思っています。情報が簡単に手に入れることができる時代だからこそ、あえて簡単に答えを求めず、その答えに辿り着く課程の楽しさを知って頂くお手伝いができればと思っています。」

●今の学生に向けて、学生時代にやっておいたら良いと思うことを教えてください。
「人に見てもらう事を意識して作品制作をしよう!自分の為だけに今しかできないものを制作しよう!とアドバイスしたいです。 そうすることでよりクオリティが高い作品ができると思うし、楽しめると思います。 」

色々なところで、活躍する卒業生と出会うことは、とても嬉しいことです。今回も偶然の出会いでしたが、大変お世話になりました!
和泉市立シティプラザ図書館の皆様、小谷さん、どうもありがとうございました!!

和泉市立シティプラザ図書館HP
http://www.library.izumi.osaka.jp/library/city/index.html

信太森葛葉稲荷神社
http://www2.ocn.ne.jp/~kuzunoha/

芦屋神社
http://www.ashiyajinja.or.jp/

投稿:大阪芸術大学図書館


2012年9月28日

さて、今週の大阪芸大テレビは?

Still0928_00001.jpgこんにちは!
つい先日、夏休みが明けたと思ったら、あっという間に9月も終わりですね。
学生のみなさんも、長い休みで鈍っていた頭と体がすっかり学校モードに戻ってきた頃だと思います。
キャンパスではそろそろ学園祭の準備を始めているサークルや団体もちらほら…。
今年はどんな学園祭になるのか、気が早いですが今から楽しみです!!
 

Still0928_00002.jpgさて、今週の大阪芸大テレビ。まず始めに、夏休み中に芸術計画学科が中心となって行ったアートイベント、『滝畑フォレストアーツ』の模様からお伝えします!
河内長野市の「滝畑ふるさと文化財の森センター」で河内長野市内の小学生たちを招いて行われたこのイベント。
大阪芸術大学と河内長野市が共同で開催したもので、「豊かな自然や地域資源を活用したアートワークを展開し、滝畑の魅力を再発見しよう」というコンセプトで行われました。
キャラクター造形学科・音楽学科など7つの学科と大学院、通信教育部の学生たちが参加して、いったいどんなイベントになったのでしょうか?お楽しみに!

Still0928_000000.jpg続いては大阪芸術大学グループの学生や卒業生が制作した映像作品をお届けする、OUAシアターのコーナー。
映像学科では毎年、『スクリーンサーカス』と題した上映会で作品が発表されます。
今回は昨年度制作された作品の中から、徳永拓馬さん監督作品、『ほころび』をご紹介します!
ほろ苦い青春を描いた物語、お見逃しなく!

「大阪芸大テレビ」は毎週金曜、深夜12時35分からサンテレビで放送中!
その他の局でも好評放送中です!皆さん是非ご覧下さい!!

<<オンエア情報>>
9月28日(金)
奈良テレビ放送 21:30から
サンテレビジョン 24:45から

9月29日(土)
テレビ和歌山 23:00から

 


2012年9月27日

大阪芸大メディアキャンパス-開け!アートの扉-

こんにちは!ラジオ大阪(OBC1314)にて毎週木曜日に絶賛放送中の「大阪芸大メディアキャンパス-開け!アートの扉-」にてアシスタントパーソナリティを務めている加藤万梨子です!

以前のブログで、今年は「芸術の秋」にしたい!と宣言した私ですが、美術館などに足を運ぶ際にいつもためらってしまうのは「どうやって絵を見ればいいのだろう」という気持ちがどこかにあるからなんですよね。見てみたい気持ちはあるのに、「難しそうだな」とか「理解できるかな」と不安になってしまったり…。リスナーさんにもそんな方いらっしゃいませんか?そんなリスナーのみなさんには今日のオンエアをぜひ聴いていただきたいです!大阪芸術大学短期大学部の先生が絵の見方をレクチャーしてくださいます!ぜひ今日のオンエアを聞いて「芸術の秋」を更に楽しみましょう!

さあそれでは、今週もメディキャンの聴き所をたっぷりご紹介します!

まずは、毎回大阪芸大にゆかりのある豪華なゲストをお迎えして、メインパーソナリティの塚本先生とのトークを繰り広げる「ゲストの扉」からご紹介します!

IMG_0115.JPG今日は、先週に引き続き大阪芸術大学短期大学部「デザイン美術学科」学科長で画家の横溝秀美先生にお越しいただきます!

横溝先生は、東京芸術大学の「修士課程 美術研究科 油画」を修了されて、その後、大阪芸術大学に就任されました!1989年には、大阪市が未来の大阪文化を担う人材に対して贈る「咲くやこの花賞」を受賞されています!

先週は、横溝先生が学科長を務めておられる大阪芸術大学短期大学部「デザイン美術学科」を構成している8つのコースについて詳しく教えていただきました!

今週は、さらに深く「デザイン美術学科」について教えていただきますよ!コース選択の仕方や、二年間の具体的なスケジュールについて。そして、横溝先生が教鞭をふるっておられる「絵画コース」の実習内容や、評価のポイント、さらに、短期大学部ならではのよさや、二年間で学生さんがどのように成長されるのかというお話や、冒頭で少し触れた「どのように絵を見ればいいのか」というお話もしてくださいますので必聴ですよ!

これから大阪芸術大学短期大学部「デザイン美術学科」の受験をお考えの方や、少しでも興味を持たれている方にはぜひお聴きいただきたい内容となっております!お聴き逃し無く!

IMG_0154.JPGさあそして、今日のプレゼント!

大阪芸術大学短期大学部のTシャツを3名様にさしあげます!

プレゼントの応募方法は、今日の放送で要チェックです!
ぜひGETして下さいね!応募お待ちしております!

 

 

さあ、今日の放送もラジオ大阪(OBC1314)にて深夜24時から30分、アート情報満載でお送りします!展開が見逃せないラジオドラマ劇場テアトル山田のコーナーももちろんありますので是非聴いて下さいね!
 


2012年9月26日

宙に舞うヒゲが目印な展示会

みなさん、こんにちは。
今朝は5時に飼い猫に顔を舐められて目を覚ましました。
起こしてくれるのはとても嬉しいのですが、ただ朝が早くて困りものです。
思わず布団で顔を覆い隠して二度寝を決め込みました。
 
その1時間後また顔を舐められ、次は耳を噛まれ容赦なく起こされました。
 
ええい!かわいいやつめ!
そんな愛猫の毛が生え変わり始め、季節の変化を感じています。
 
0926hige000.jpgさて、大阪芸術大学の体育館ギャラリーでは一風変わった面白いグループ展が開催されていますよ。
デザイン学科・工芸学科・キャラクター造形学科の3回生による“髭”をモチーフにした「ヒゲンソウ」というグループ展です。

 

0926hige002.jpg一歩ギャラリーに足を踏み込むといくつもの髭が宙に漂っていて、とても“ゲンソウ的”です。

他にもところどころで髭があしらわれた個性豊かな作品が展示されています。

0926hige001.jpgまた、髭のシールも貰えますので是非足を運んでみてください。

 

 

日時
9月24日【月】から27日【木】
10:00-18:00
 
場所
体育館ギャラリー

投稿:佐野(OUA-TV)