大学の近隣、羽曳野市は大阪のブドウの産地として知られており、また、2019年には羽曳野市、藤井寺市、堺市にある古代噴墓群(45件49基)が『百舌鳥古市古墳群』として世界遺産に登録されました。
このように、羽曳野市には多くの古墳があります。古墳の周囲には濠があり、その濠には悠久の昔から水を蓄えています。市内にある大阪府農林水産総合研究所がその濠水から『酵母』を培養する研究を行い、この度、培養した酵母を使用したワインの試作に成功して商品化することになりました。
今回、羽曳野市から依頼を受けて、古墳由来の酵母から酵造したワイン「陵」のラベルを本学学生が作成することになり、デザイン学科の学生が取り組みました。
そして、ラベルが決定して販売されることになり、5月16日(月)、羽曳野市役所でラベル制作の表彰式が行われて、最優秀賞の青木結香さん(デザイン学科・現4年生)と優秀賞の岸 雄吾さん(デザイン学科・現4年生)、またデザイン学科教授・高田雄吉先生が出席して表彰されました。最優秀賞の青木さんの作品は、ボトルラベルとして使用されます。青木さんは、今回のラベルについて、「古墳の歴史と高級感あるワインであるため、クラシックなタッチを使ってぶどうの木のイラストを描くことで、印象の残るデザインにしました。」と話されていました。
この古墳由来の酵母から酵造したワイン「陵」は、飛鳥ワイン株式会社が製造し、株式会社HABIKINOが販売されます。また、今後羽曳野市のふるさと納税返礼品として使用される予定です。
世界遺産に登録された古墳に思いをよせて、古墳由来の酵母から酵造したワイン「陵」を味わってみてはどうでしょうか。
↑完成した古墳酵母ワイン「陵」
↑右から羽曳野市長・山入端 創様、青木結香さん、岸 雄吾さん、高田雄吉先生
(報告者 就職課 川村良広)