2009年3月16日

只今、図書館は蔵書点検中

図書館は現在閉館しています。3月中ずっと閉館なんて、長いなあ・・と思っておられる方もいるのではないでしょうか。もちろん、単に閉まっているのではなく、館内は蔵書点検の真っ最中です。
蔵書点検中のフロア
図書館に所蔵されている資料を始め、地下書庫の資料まで、全て点検しなければいけません。なんと、その数約32万件。図書で約23万件、楽譜で約4万8千件、映像・録音関係資料で約4万件もあります。本や楽譜など順番にバーコードを読み取り、その後書架整理をされます。
バーコードを読み取っている様子
この書架整理も大変です。きれいに並べ直したりするだけではなく、楽譜など枚数が足りているか?破損していないか?など丁寧に調べていきます。
保管袋から楽譜等を出して点検中
私が図書館にお邪魔したときには、いつも皆さんが利用しているフロアの点検は終了していて、書庫や貴重書庫と呼ばれている場所の点検中でした。
貴重書庫の様子
貴重書庫は、私も初めて入らせて頂きましたが、ウィリアムモリスなどの貴重な本が管理されています。もちろんこの部屋は温度管理もされていて、貴重な本をカビ等から守っています。ここで管理されている本には、バーコードを付けたシールを貼ることも出来ないため、バーコードの代わりにカードを本に挟み込むなどして、他の本とは別の方法で点検をされていました。
一冊づつカードを挟み込んでいる様子
今回「蔵書点検」を実際に見せて頂いて、如何に大変な作業か・・ということがよくわかりました。書庫の棚を見て、あまりの数に「これを全部点検するの?」と思っただけで気が遠くなりました。ほんとに根気のいる作業です。という訳で、今、図書館の方達はみなさんに気持ちよく利用して頂けるようにメンテナンスを行っています。4月1日から開館しますので、もう少しお待ちくださいね。
図書は、みんなの財産です。くれぐれも、利用規則は守りましょう。

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2009年3月13日

ジャズの聖地NY

国際部から、2008年度ジュリアードジャズセミナーの途中報告メールが届きました。
今回のセミナー参加者は音楽学科5名、通信教育学部音楽学科6名の11名です。
ジュリアードジャズセミナーは1週間の予定で、アメリカ・ニューヨークに滞在します。

NY地下鉄の改札

NYに到着した一行

到着翌日から、3日間ジャズの名門校ジュリアード音楽院にて終日研修をします。
4日目・5日目の2日間は、人種のるつぼニューヨークの市内観光です。
自由の女神、エンパイアステートビル、グランドゼロ、メトロポリタン美術館など。
5日目は終日自由行動といった行程です。
研修に観光にNYを満喫できるセミナーです。

<
国際部からの報告>
現地時間3月9日午後10時ごろにニューアーク空港へ到着し、ホテルに着いたのは11時を過ぎていました。しかし、長いフライトの疲れにも関わらず、学生全員初日から元気にセミナーを受けています。
ジュリアード音楽院ジャズ科の先生から1日みっちりレッスンやレクチャーを受け、本場のジャズを皆体感しているようです。初日のセミナーの後は、レストランでの歓迎夕食会に招待され、それぞれ交流を楽しんでいました。さらに、その後、ジャズクラブに演奏を聴きに行った学生もいました。

セミナー風景その1 
セミナー風景その2 
セミナー風景その3 
セミナー風景その4 
本場での研修は、学生にとって貴重な体験です。発見や感動、多くのことを学んで帰ってくることでしょう。そして、NYを訪れたことで、今まで以上にジャズが好きになったのではないでしょうか。

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2009年3月12日

ピカピカのミロのビーナス

学内にあるミロのビーナスを知っていますか?14号ホールの前の丘?みたいな所です。
通称この場所はアンドロメダ大草原といわれているらしいです。そこにあるビーナスの周りに足場のようなものが組まれていたので、どうしたのかな・・?と見に行きました。
ミロのビーナス修復作業中
遠くから見ていると何ともないように見えていましたが、実は塗装が剥がれて痛々しそうでした。作業中の方々にお伺いすると「野外に置かれているので、雨風にさらされ、石膏も剥がれているから、石膏を塗り、塗装や撥水作業を行います。」とのことでした。
石膏や塗装が剥がれ落ちたミロのビーナス
この日、また雨が降り出しそうなお天気だったので、石膏を塗り、ビニールをかけて作業は中断されました。
ビニールをかぶせられたミロのビーナス
あっという間に、修復作業は完了!ピカピカに輝くミロのビーナスに変身しました。
ピカピカのミロのビーナス
暖かくなったら、ビーナス像をデッサンしてみませんか?

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2009年3月11日

田村早絵 作品展 ?まめくらげ?

大阪市天王寺区にある「SoHo Art Gallery Cafe」にて310日からはじまった個展「田村早絵作品展 ?まめくらげ?」に行ってきました。会場にはアクリルガッシュで手描きしたイラストレーション、銅版画、シルクスクリーンプリントで制作された作品がおよそ20点展示されていました。
田村早絵 作品展 ?まめくらげ?
田村早絵さんはデザイン学科の出身で、卒業後、副手さんとしてデザイン学科の研究室に勤務されています。早いもので3年前からの勤務もいよいよ最後。退職後は東京で制作活動を続けていかれるのだそうです。学部生としての4年間を数えると7年。大学を去る前にと、今回の初個展が企画されたのだとか。ギャラリーに伺ったときにはちょうど、芸大の職員さん、デザイン学科の先生、もうすぐ卒業する4年生の方、別のギャラリーのオーナーなど個展を観に来ていた方が多く、作品数が多いこともあってか結構賑わっていました。
田村早絵 作品展 ?まめくらげ?
田村さんは男性のスーツ姿に魅力を感じるそうで、個展のDMに使われている作品のイラストレーションにもスーツ姿のキャラクターが登場しています。イメージとしてはペットボトルぐらいのサイズの小さなサラリーマンを描いているのだそうです。顔は無表情ですが、計算機に乗ってあくせくしている様子や毛糸に絡まって途方にくれている様子、赤いキノコに座ってボーっとしてる様子など、彼の日常と非日常を描いたイラストからはなんともいえない哀愁が感じられます。
田村早絵 作品展 ?まめくらげ?
絵のタッチせいからか、ほのぼのとして愛らしさのある作品でした。田村さんはこのシリーズの中で『ゆめごこち』と『ひとやすみ』が気に入っているそうです。

田村早絵 作品展 ?まめくらげ?
また、今回の個展のために初めて挑戦した銅版画の作品もありました。腐食液などは使わずドライポイントのみで、銅版へのインクの残し方に随分苦労しながらの制作だったそうです。『釣り人』という作品では、仕上がったプリントに水彩で色を入れ、更にその上から孔版(シルクスクリーン)で明るい色で星などの空の表情を加え、とても雰囲気のある作品に仕上がっていました。
田村早絵 作品展 ?まめくらげ?
そしてお得意のシルクスクリーンの作品の数々。会場にあるポートフォリオからわかるのですが、もともと動物を擬人化するイラストレーション作品を多く制作されていたのでこれまでいろいろな種類の動物達を観察されてきたのだと思います。特にシマウマやキリンなどの草食の動物が好きだということでした。今回、テキスタイルデザインを意識して作られた作品には額装された平面作品の他、布地にプリントした作品を使って作られたブックカバーやぬいぐるみなどもありました。
田村早絵 作品展 ?まめくらげ?
その中に楽しい試み見つけることができました。お気に入りのシマウマの縞模様は木目を、エリマキトカゲの模様は葉脈をスキャナして、羊の模様は羊雲の写真を利用してと、自然のなかにあるものをデザインに生かしています。
田村早絵 作品展 ?まめくらげ?
ちょっとシャレが聞いていたり、表情がその動物にピッタリだったり。この発想は面白い!じゃぁ、カエルだったら?ハリネズミだったら?フラミンゴは?と考えてしまいます。是非是非、ヴァリエーションを増やしてほしいなと思いました。
田村早絵 作品展 ?まめくらげ?
こんな発想も、まずは自然を観察するところからですよね。大阪芸大は周りが自然に囲まれていますので、学内外問わず自然観察の宝庫です。四季を自然から感じることができるので、デザインを勉強する人たちにとっても少し田舎である環境の方がアイデアも広がっていいですよね。
田村早絵 作品展 ?まめくらげ?
この春、卒業して東京に行かれる方も多いと思います。それぞれの方がどんなところにお住まいになるのかはわかりませんが、都会の生活に行き詰ったら自然を感じる場所に行ってください。そして大阪芸大を思い出して気持ちをリセットしてくださいね。皆、がんばれー!

●「田村早絵 作品展 ?まめくらげ?」
  2009310日(火)→15日(日)
  12001900(最終日のみ1700まで)
  会場:SoHo Art Gallery Café
     大阪市天王寺区生玉町10-20 (最寄り駅:地下鉄谷町線「谷町九丁目」)
     http://web.mac.com/celio_barreto/iWeb/SoHo/Welcome.html

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2009年3月10日

Pa-ssage(3月号)更新しました。

Pa-ssage」(3月号)、更新しました。今回は音楽学科ポピュラー音楽コースの鈴木友海さんのインタビューです。高校時代からライブ活動を始め、高校3年生の時のストリートライブは実に年間140回超。「ゆうみ」というアーティスト名で現在非常に活躍されている4年生です。
ゆうみ 鈴木友海 しゃぼん玉 シンガーソングライター
小さい頃から歌うことが好きで中学3年生のときにギターと出会い、以来、弾き語りの楽しさを知り音楽の世界に入っていったのだとか。現在は大阪を中心に出身地の愛知、東京などで活動中。毎週木曜日には天王寺でストリートライブを行っているそうなので、是非、生のゆうみさんの歌声を聞きに天王寺ライブへ行くべし!

大学に入学後、新星堂オーディション「CHANCE2005グランプリに輝くなど数々の音楽コンテストで実績をお持ちのゆうみさん。インタビューの中ではそんな音楽コンテストに臨む時の気持ちなど、素直に語られたゆうみさんの言葉を辿ることができます。

その他、シンガーソングライターとしてのゆうみさんに
 Q.初めて曲を作ったときのエピソードを教えてください。
 Q.現在はどんな風に曲作りをされていますか?

などの質問にも答えていただいています。
また昨年リリースしたMiniアルバム「しゃぼん玉」のエピソードもお話されています。
ちなみにこのアルバムはゆうみさんの公式ホームページ「ゆうみわ?るど」から購入可能です。
>>> ゆうみわ?るど
ゆうみさんの曲を聴いて、彼女が歌を通じて届けたい思いを感じることが一番ですが、音楽という表現を選んだ一人の先輩の思いに近づくための興味深いインタビュー記事になっています。

第4弾となる今回のPa-ssage」。この春、鈴木友海さんも大学を卒業していかれますが、制作を担当してくれているEartHのメンバーにもこの3月で卒業・修了される方がたくさんいらっしゃいます。「Pa-ssage」の企画を立ち上げてくれた三浦大輔さんをはじめ卒業していかれるメンバーの皆様、どうもありがとうございました。ご苦労様でした。

Pa-ssage」の記事には毎回必ず「後輩に向けてのメッセージ」があります。EartHのメンバー内でもきっとそれぞれのメンバーが色々なメッセージを引き継いでくれる後輩の方々に伝えたんだと思います。この世代交代していく様子に「Pa-ssage」という企画名の意味をあらためて考えてみたりしました。
今回のインタビューは世代交代した新メンバーの方々に作成いただきました。ありがとうございます。(文章:岡田真由子さん 写真:荻窪智寛さん 誌面構成:松村聡子さん)
Web
マガジン「Pa-ssage」は「受験生のための情報サイト」からご覧ください。
ゆうみ 鈴木友海 しゃぼん玉 シンガーソングライター

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