2016年8月4日

キャラクター造形学科の活躍を紹介★

本日のブログは、キャラクター造形学科の話題です!
これまでにも、プロの漫画家として活躍している卒業生・在校生を紹介してきましたが…

今日は週刊連載をしている2人の卒業生を紹介します♪

まずは、藤田勇利亜さん(2008年度入学生)が「週刊少年チャンピオン」で「ミドリノユーグレ」という作品を連載中!

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藤田さんは、2012年に「別冊少年チャンピオン」でデビュー。
2013年に「週刊少年チャンピオン」で読み切り作品「Nots」発表、2014年には同誌で「UNI」を短期集中連載していました。
そして、今年3月に発売された「週刊少年チャンピオン 4月14日号」から、週刊連載をスタート!

「ミドリノユーグレ」という作品は、巨大化したミドリムシが人類を襲うというパニックSF!!
主人公の研究者・豪家(ごうや)は、ミドリムシの能力に着目し、食用・環境改善・エネルギー利用などのために巨大化させる研究を行っていたのですが、あるきっかけでミドリムシが暴走を始めてしまって大変!というストーリーになっています。

4月連載開始以降、ネット上でも「主人公の名前が”ゴーヤ”だったりして、細かいところで”ミドリ”に拘っているところが好き」「ミドリムシを題材にしているところが斬新」など、多くの反響を呼んでいる様子!
そんな「ミドリノユーグレ」、なんと8月8日(月)に単行本第1巻が発売されます!!
これから読んでみたいという方は、今がちょうど良いタイミングかも!
ぜひ、お手に取ってご覧ください♪

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もう1人ご紹介するのは、西村啓さん(2011年度入学生)!
西村さんは「週刊少年サンデー」漫画賞にて「僕の座敷わらしサマ」で佳作を受賞した他、これまでに数々の読み切り作品を掲載してきました。

そして7月13日(水)に小学館が「サンデー」系の無料漫画サイト「サンデーうぇぶり」をオープンしたのですが、こちらで西村さんの作品「桜葉先輩は初恋」が連載されています!

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★「桜葉先輩は初恋」ストーリー
言いたいことが言えない気弱な性格の高校生・一ノ瀬カナタ。
同級生にそそのかされ、誰もが憧れる高嶺の花・桜葉先輩に告白させられることに…だが大方の予想を裏切り、返ってきた答えはまさかのイエス!
二人は恋人になるのだが…?!
捉え方によってはストーカー。見方によっては変態。
静かな物腰と綺麗な顔からは想像できない桜葉先輩の行動に圧倒され?!
羨ましいけど怖い…怖いけどクセになる!
才色兼備の変態ヒロインコメディー!!

私も、公開されている第3話まで読みましたが、本当にクセになってしまい、早く次の話が読みたくてウズウズしています。

そんな西村さんの作品「桜葉先輩は初恋」は >>コチラ で読むことができますよ♪

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最後に!!
キャラクター造形学科から、夏休みにぴったりのグループ展のお知らせです!
キャラクター造形学科・夏の恒例行事、3・4年生によるグループ展です!
このグループ展は、「プレゼンテーション」という授業の一環で行っており、今年は8月から9月にかけて大阪府内の貸しギャラリーで一挙にさまざまな展覧会を開催します★

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「星のいのち展」
8月8日(月)~13日(土)
ファイブパレットロコロナギャラリー(天王寺)

「四季の花園展」
8月14日(日)~16日(火)
バリラックス THE GARDEN梅田(梅田)

「メイク☆アップ」
8月15日(月)~17日(火)
SMBCコンシューマー ファイナンス株式会社 心斎橋お客様サービスプラザ(心斎橋)

「大正浪漫展」
8月15日(月)~21日(日)
モノコト(中崎町)

「民族衣装とあれやこれ」
8月18日(木)~22日(月)
モノカフェ ワヲン(中崎町)

「白黒「個」展」
8月19日(月)~21日(金)
Art Gallery&Rental Space FOCUS(針中野)

「描く!映画展 MOVIE+1」
8月27日(土)~28日(日)
凡菜米茶 tea for two(淀屋橋)

「あの日、少女が見たセカイ。」
8月29日(月)~9月4日(日)
Gallery H_indentit(天神橋筋6丁目)

「機関(からくり)展」
8月30日(火)~9月4日(日)
Mole&Hosoi coffees Gallery(淀屋橋)

「Beauty&Beast」
8月30日(火)~9月4日(日)
SoHo Art Gallery(谷町9丁目)

「Horrors go-Luck!」
8月30日(火)~9月4日(日)
ギャラリーパライソ(心斎橋)

「空想生物研究発表報告会」
9月5日(月)~11日(日)
nano gallery(天王寺)

「UP TOWNへくり出そう」
9月9日(金)~11日(日)
モノカフェ ワヲン(中崎町)

この夏は、お気に入りの展覧会を見つけにギャラリー巡りはいかがでしょうか?

投稿:島田(企画広報部事務室)


2016年8月3日

セーラー服の歌人・鳥居さん「君たちのなかの<鳥居>を探せ」

みなさん、突然ですがセーラー服の歌人・鳥居さんという方をご存知でしょうか?
鳥居さんは、両親の離婚や母の自殺、児童養護施設での虐待、不登校、そしてホームレス生活など、過酷な子ども時代を歩まれてきました。
独学で文字と短歌を学び、2012年に全国短歌大会に入選。
2013年に掌編小説で路上文学賞を受賞、2014年には中城ふみ子賞候補作に。
そして2015年、新聞に寄稿した短歌がインターネット上で取り上げられ、多数の「いいね」やリツイートが相次いで話題となりました。

そんな鳥居さんが7月29日(金)、大阪芸術大学に来学!
君たちのなかの<鳥居>を探せ」と題した特別講演が開かれました。
一体どんな方なのか…?どうしてセーラー服を着ているのか?-私は、お会いする前からずっと気になっていました。

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学生たちの前に現れた鳥居さんは、辛い過去を経験したことなど感じさせない明るい第一印象。
「義務教育」を「料理のフルコース」に例えられ、自分の境遇を話されました。

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日本の子どもには9年間、義務教育というフルコースが振舞われます。
美味しいものもあれば、口に合わない苦手なものもあるでしょうし、中には食べたくなくなって途中で席を立つ人もいるでしょう。
しかし鳥居さんは、最初からフルコースの前にすら座らせてもらえなかったのだと言います。

義務教育を受けていなければ、みんなが当たり前だと思っていることすら知らないし、文字が書けなかったり、お金の計算ができなかったりします。
そして同じように教育が受けられなかった人が、実は日本にたくさんいることも伝えられました。

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そんな鳥居さんは、”何らかの事情で義務教育を受けられなかった人のための学校”である「夜間中学校」の存在を知り、入学を希望しました。
しかし、書類上は義務教育を終えたことになっており、入学を断られたそうです。
このように、実際には学校に通っていないのに、書類の上でだけ卒業していることを理由に夜間中学校にも通えなかった人たちは60年以上も前からいて、ずっと解決されていない社会問題の一つでした。

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鳥居さんは、この問題を訴えるための書類を作成し人々に呼びかけたそうですが、なかなか話を聞いてくれる人はいなかったようです。

やがて、鳥居さんは短歌を書いて賞を取り、メディアで取り上げられるようになりました。
メディアに出る時にはセーラー服を着ることを心がけた鳥居さん。
すると記者の方が必ず、「なぜセーラー服を着ているの?」と質問してくるのだそうです。

「チラシを配っても誰も興味を示してくれなかったのに、私がセーラー服を着ることで、向こうから質問をしてきて、私の話を聞いてくれる。
私は義務教育の拡充を訴える一環として、セーラー服を着ているんです」

そんな鳥居さんの活動が実り、昨年7月、文部科学省の通達によって、幅広くさまざまな事情を抱えた人々が夜間中学校に入学できるようになりました。

「芸術活動に取り組むみなさんなら、こんな経験があるのではないでしょうか?
絵を描いて何になる?文章を書いて何になる?踊って何になる?芸術表現なんて、遊びじゃないの?…って言われたことはありませんか。
私も、歌を書いていて、何になるのと言われることがあります。
でも私には”何になる?”という問いに、はっきりとした答えがあります。
私は、歌を書いたことによって、国を動かすことができました

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後半は舞台芸術学科教授の山本健翔先生とのトークセッションも行われました。

鳥居さんが書く歌は、目の前での母の死や、虐待の経験を詠んだものが多く、壮絶で壮大な出来事をたった三十一文字という短い言葉の中に綺麗に収めて表現されています。
一つの歌を聞くだけで、その情景がぱっと浮かんできて、まるで映画のワンシーンを観たような感覚になりました。

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また、大阪芸術大学の学生で結成された「河南短歌会」の会員が、「私が好きな鳥居さんの歌」を読み上げて紹介。
歌から感じた感想なども話されました。

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さらに、舞台芸術学科の卒業生が鳥居さんの歌をダンスで表現したり、

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歌をモチーフに衣裳を作ったり、

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絵画でも表現されました。

講演の終わりに、文芸学科長の長谷川郁夫先生が、
「これからも、鳥居さんの歌を題材に色んな学科とコラボレーションしたいと思っている。
大阪芸大には色んなことを得意分野にしている人がたくさん集まっているから、みんなで何かを作ればすごいものができるじゃないかと考えている。
君たちの心の中を叩いたらどんな音が鳴るか?ピアニッシモ(非常に弱い音)を作品にして表現してほしい」
と述べられました。

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今後、鳥居さんとのコラボでどんな芸術表現が生まれるのでしょうか…?

9月11日(日)の大阪芸術大学オープンキャンパスでも、鳥居さんが来学予定!
詳細は、追って掲載いたします。

投稿:島田(企画広報部事務室)


2016年8月2日

ガラス工芸コース卒業生による展覧会を開催

7月13日(水)から19日(火)まで、あべのハルカス近鉄本店ウィング館9階催事場にて、工芸学科ガラス工芸コースを卒業したガラス工芸作家による展覧会「大阪芸術大学 新進作家 ガラス工芸展 ~日常のガラス~」を開催しました。

会場 開店前の打ち合わせ

出品者
1期生 安達 知江 / 大西 未沙子
2期生 大東 健太 / 横山 翔平
3期生 川野 健佑 / 辻 建考 / 十川 賀菜子 / 藤原 三和子 / 吉田 成美
4期生 富永 一真 / 新野 恭平
6期生 沖 知樹 /日俣 光起

作家1
【DM挨拶文】
人が我が道を歩み始めて自信の兆しが見えるようになるまでに、どれほどの歳月が掛かるでしょうか。
大阪芸術大学にガラス工芸の分野が開設され、初めての卒業生を社会に送り出してから10年が経ちました。
この度、念願が叶い、作家として活躍を始めた卒業生たちの競作展を愛着の地で開催させて頂くことになりました。
是非ともご来場を賜りまして、新鮮な感覚のガラスをお手にしてくださいますよう、 心よりご案内を申し上げます。

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お陰様で、大変多くの方にご来場いただきました。
ご来場くださいました皆様、誠に有難うございました。
この場をお借りして、厚く御礼を申し上げます。

仲間との再会3 展示

会期中の17日と18日は大学のオープンキャンパス開催日と重なり、高校生や保護者の方々も多数お立ち寄りいただき、卒業して作家として活躍する生の姿を見ていただく機会にもなりました。

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売り上げ成績も良く、早々に来年の開催も決まりました。
今年、日程などの都合がつかず参加できなかった作家も来年には加わってもらい、より華やかな展覧会をめざします。

投稿:工芸学科ガラス工芸コース


2016年8月1日

ラジオ「大阪芸大スカイキャンパス」

8月になりました!
夏と言えば海!山!そして花火!
ということで、今日は大阪芸術大学のある南河内郡のお隣、富田林市で「PL花火芸術」が開催されます。
花火の種類や演出が多彩で、関西の大会では数少ない「尺玉」もあげられます!

尺玉とは10号玉のことで、直径30cmの大きさ。花火の中では大玉になります。
周りに建物があったり充分な距離がとれないと危険なため、都会の花火大会だと4寸玉(4号玉:直径12cm)くらいまでしかあげられないこともあるそうです。
尺玉の大きさだと、約330mまで打ち上げられ、直径約320mにも広がる巨大サイズな花火を見ることができるんですって!

今日はPL花火を楽しむ予定の学生も多いのではないでしょうか?
※ちなみに、大阪芸術大学の施設は原則使用禁止となっています!
 また、スクールバスも最終18:30大学発ですので、集中講義を終えた学生は速やかに帰るようにしてくださいね。

さて、話は変わりまして!
今日は、大阪芸術大学グループのラジオ番組「大阪芸大スカイキャンパス」の放送日です!

パーソナリティは大阪芸術大学副学長の塚本英邦先生。
さらに、本学映像計画学科(現・映像学科)出身の人気映画監督で映像学科教授の田中光敏先生と、舞台芸術学科出身の演出家で劇団「南河内万歳一座」座長・舞台芸術学科教授の内藤裕敬先生が、交替で出演されます。
そして、毎回さまざまなジャンルで活躍する大阪芸大グループ出身の著名な卒業生たちを月替りでゲストに招き、楽しいトークを繰り広げます!!
第一線に名を馳せるクリエイターたちのリアルな声を聴くことができる番組内容となっています!

今日のゲストは、先週に引き続き、浪速短期大学広報科(現:大阪芸術大学短期大学部メディア・芸術学科)卒業生で俳優の駿河太郎さんです!

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今週は、浪速短期大学の学生だった頃の話を中心にお聞きします。
駿河さんが通われていた伊丹学舎には、広報科の他にもう一つ、デザイン科(現:デザイン美術学科)があり、デザイン科にも仲の良い友人がいたので、両方の学科を行き来していたそうです。
放課後、授業とは関係なく陶芸をしたこともあったそう!
ところで、肝心のお芝居の勉強についてはどうだったのでしょうか?
今夜の放送も、要チェック♪

「大阪芸大スカイキャンパス」
8月1日(月)20:30~21:00 オンエア
ラジオ大阪(OBC)1314

投稿:島田(企画広報部事務室)


2016年7月30日

大阪・未来創造プロジェクト 続報

大阪・未来創造プロジェクト」の続報です!!
>>前回紹介した記事はコチラ

■大阪・未来創造プロジェクトとは…?
大阪芸術大学と大阪・光の饗宴実行委員会が共同事業として実施するプロジェクトで、大阪芸大の学生と高校生たちが、「OSAKA光のルネサンス2016」のメインプログラムの一つ「大阪市中央公会堂・プロジェクションマッピング」の作品を制作し、発表・発信するというものです!

これまで、参加者たちは何度か集まり、過去のプロジェクションマッピング作品を見てヒントを得たり、アイディアを出し合ってのディスカッションを行いました。

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また、大阪市中央公会堂の見学も行われ、現地を見ながらイメージをふくらませていました!

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総合プロデューサーを務める大阪芸術大学客員教授の村松亮太郎先生曰く、「プロジェクションマッピングというのは、第一に”建物“の形状を考えなければいけない」のだそうです。
ですから、スクリーンの代わりに建物を使うのではなく、建物を活かした映像表現にしなければ意味がないのです。
大阪市中央公会堂はデザインに余白がほとんどないので、プロジェクションマッピングの対象として非常に難しいそうで、それだけに形状を考えないと見栄えのしないものになってしまいます。

その上、プロジェクションマッピングでは純粋な「白色」を表現することができません。
なぜなら、大阪市中央公会堂の壁自体に色が付いているので、どれだけ強い光を当てても建物本来の色にしか見えないのです。

そんな注意点も踏まえて、学生たちがまず見学したのは大阪市中央公会堂の中。

こちらは「特別室」。

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外から見たこの部分にあたります!

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創建当時、貴賓室として使用された部屋だそうで、天井や壁面には日本神話が描かれています。

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窓はステンドガラスになっており、慶祝の象徴である鳳凰と、大阪市の市章「みおつくし」がデザインされていました。
和と洋が融合した空間!この部屋そのものが芸術品と呼ばれているそうで、細かなところまで趣向を凝らして作られていました。
プロジェクションマッピング制作の参考になるところが多々あったのではないでしょうか?

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見学も踏まえた上で、固まってきたテーマは「今昔」。
大阪市中央公会堂の歴史だけでなく、大阪という都市や街、映像、芸術、テクノロジーの進化なども踏まえて、大阪市中央公会堂が誕生した1916年頃から現在、そして未来を表現したいと話す学生と高校生たち。

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さて、その想いがこれからどう形になっていくのでしょうか?
ブログでも引き続き、このプロジェクトを追っていきたいと思います!

投稿:島田(企画広報部事務室)