日曜日。先日美術学科の学生達が制作していた壁画が完成したので、早速見に行きました。 壁画制作時の余白部分は、ビル壁塗装のベージュ色のままでしたが(11月5日ブログ写真参照)、完成画はなんと、黄色く!!なっていました。当初、黄色にする予定にはなかったそうですが、「描いている途中で、余白部分がよごれたからね。黄色を塗ったら、良くなったよ」と美術学科長石井教授。
優れた描写力による動物達が、今にもこちらに向かってきそうな迫力。周りのビルが白やグレーの無彩色、レンガ色や緑色などに対し、彼等は活き活きと生命感を発しています。
たった4日間で、しかも10人足らずの制作者で、こんなクオリティの高い壁画が出来ました。近々、絵の下部に制作者達のサインを入れるそうです。
制作途中、壁画用絵具が足らなくなり、急遽、絵具の追加注文をした時がありました。配達してきた絵具会社の方が壁画をご覧になられて、とても感心されていたそうです。また、制作最終日に工事用ネットを外したとき、道行く人々が足を止めて眺めていたそうです。写真を撮りに行ったのは日曜日だったので、人通りは少なかったのですが、壁画の前では、自転車に乗りながらでも思わず振り向いてしまう街の人々や、スピードを緩めて走る車が何台も通り過ぎました。
音も鳴らず、閃光も発さず、においもしないはずなのに、街やビルの構造が立体的に変わったわけでもないのに・・・、絵の力は凄いなあ、不思議な力だなあ、と思いました。
4日間に及ぶ制作で、風邪を引いたりしてしまう人もいたそうです(お大事に)。 制作に携わった学生さんと副手さん、そして先生。本当にお疲れ様でした。
場所:大阪市中央区北久宝寺町1丁目5-13小泉ビル (大阪市営地下鉄堺筋線 堺筋本町駅 3番出口より南へ徒歩2分) >>>GoogleMap
投稿者:野口リサ (大学院・芸術制作専攻【絵画】1年)
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