2008年9月25日

一週間遅れのハッピーバースデー

実はちょうど一週間前の9月18日で大阪芸術大学ブログは立ち上げから365日を経過しました。ということで一週間遅れですが「誕生祝い」を行いマース!といっても、ケーキのロウソクを吹き消すようなパーティーではありませんが。
一周年 ブログ
「おかげさまで 大阪芸術大学ブログが1周年を迎えました展」を在校生が企画してくれました。今後、在校生や高校生、教職員に対する「大阪芸術大学ブログ」の認知度をさらに高めようという企画です。2008年度の「グランプリ芸T」のデザインを使ってバナーも一新しました!
一周年 大阪芸術大学ブログ
卒業生、在校生、研究室スタッフ、教職員などの方々に1年間のブログの中で印象に残っている記事を選定してもらい、コメントつきで紹介しています。1年間の更新回数は341日(2007年9月19日→2008年9月18日)。目標にしていた333日を何とか達成することができました。企画のはじめには全ての記事をプリントアウトして展示しようかとも考えられていましたが、1ヶ月分を出力した紙の量は厚さ約1センチ。ということは・・・?膨大な量。資源を無駄にしないためにも方針を変更し、11号館ロビーにパソコンを置いてweb上で見ていただくことにしました。皆さんはどれを選ばれるでしょうか?
一周年 大阪芸術大学ブログ
また今後、大阪芸術大学ブログはどのように進化していけばいいのかというご意見もそれぞれの方にお聞きしています。入試課としても聞いてみたかったことです。ハード面、ソフト面、様々に思うことはありますが、読者の方の意見が一番大切です。参考にさせていただきます。

一周年 大阪芸術大学ブログ
90個の展示台で構成された展示空間。今回の企画のために生まれた「ゲイブロ君」と「ゲイブルちゃん」が展示パネルを楽しくしてくれています。(ちなみにゲイブロ君はMac派、ゲイブルちゃんはWin派です。しっぽに注目!)
で、なんでこんなにたくさんの展示台を使っているのか?
展示台をブロックに見立てて「ブロック、ブロック、ブロ_ク?、ブロク、・・・ブログ!」。
バンザーイ! バンザーイ! はいっ、皆さんご一緒に、バンザーイ!
一周年 大阪芸術大学ブログ

この企画展にご協力いただいたみなさまに感謝いたします。
YOD Gallery
代表 山中俊広さん(大学院芸術文化研究科修了)/札幌市芸術文化財団 山下智博さん(芸術計画学科卒業)/大学院 環境建築研究領域・助手 佐々木康宏さん/文芸学科研究室 副手の皆さま/フリーペーパーサークル「Telopworks」の皆さま/システム管理センター事務室の皆さま/博物館事務室の皆さま、ご協力ありがとうございました。
一周年 大阪芸術大学ブログ
スタッフの中谷吉英さん、宮崎リサさん、酒井直美さんはじめ、展のメンバーの皆様、制作・搬入にご協力いただいたたくさんの在校生の皆さま、ありがとうございました。おかげで素敵な誕生祝になりました。
入試課一同

●おかげさまで「大阪芸術大学ブログが1周年を迎えました展」
 
9月26日(金)→10月3日(金) 11号館1階ロビーにて

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2008年9月24日

秋の交通安全週間

皆さん、安全運転を心がけていますか?
本日、大阪芸術大学の学生駐車場にて交通安全運動が行われました。
地元の富田林警察署の方々(学生は馴染み深く富警(トンケイ)さんと呼んでいます)が、学生が通学してくる朝の10時頃から駐車場の出入り口に立ち、交通安全を呼びかけました。
秋の交通安全週間
自転車やバイクで通学する学生は富警さんから交通安全のビラとガムやティッシュを手渡され、交通ルールを守る意識を再認識した様子でした。
秋の交通安全週間
大阪芸術大学では自転車やバイクを使って通学する学生が多くいます。
自転車やバイクはとても便利な乗り物ですが、正しい運転を心がけないと大きな事故につながります。本日も反射板がついていない自転車には、警察の方が自ら取り付けて下さっていました。交通安全は、このような小さな心がけの積み重ねが大切なのですね。

今日の交通安全運動には、河南町長の武田勝玄(たけだよしはる)さんもいらっしゃっていました。町長の「おはようございます」という挨拶の迫力に学生さんは少し戸惑いながらも挨拶を返す姿が印象的でした。
秋の交通安全週間
最近では、大きなバイクに乗る学生さんも増えてきた気がします。どの乗り物も生活には欠かせない大切な相棒です。しかし、一歩間違えば大きな事故を引き起こすかもしれません。
運転者一人ひとりが事故を起こさないよう交通ルールを守って、楽しい学生生活を過ごしてくださいね。

●秋の全国交通安全週間
 平成20年9月21日(日)→30日(火)

投稿者 : 学生部学生課

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2008年9月23日

No Food , No Life.

923日、毎日新聞社DAS(社団法人総合デザイナー協会)が主催する「学生デザインシポジウム2008」が行われました。このシンポジウムはプロのデザイナーと高校生の皆さんを対象に、デザイン系5大学の学生達が作品発表と共に未来のデザインを「こう考えます」と主張するシンポジウムです。
学生デザインシンポジウム 毎日新聞社 DAS
大阪芸術大学、大阪産業大学、大阪成蹊大学芸術学部、京都精華大学、神戸芸術工科大学が参加しました。各大学の作品発表では大阪芸術大学がトップバッター。「GaRiShiShi」と名付けられたデザイン学科3回生4人で結成されたチームによる発表です。始まる前の記念撮影ではリラックスした雰囲気でしたが、壇上に上がるとやっぱり緊張するんですね、表情が硬いです。
学生デザインシンポジウム DAS 毎日新聞社
大阪芸術大学の発表は日本の「食」に関する意識改革を促すための提案が発表されました。キャンペーン用のポスターは食品のレントゲンを使ったビジュアルに「No Food , No Life.10年後日本にないかもしれません。」というキャッチコピーと小さく国旗がレイアウトされています。
学生デザインシンポジウム DAS 毎日新聞社
現在の日本の食料自給率は39%だそうです。およそ60%を外国からの輸入に頼っている計算になります。このまま輸入に頼り続けたらどうなるのか。日本の食の未来について考えてみませんか?そんな内容の発表でした。
学生デザインシンポジウム 毎日新聞社 DAS
他大学では4年生又は大学院生が課題や産学連携事業で取り組んだ内容をプレゼンテーションしていました。時間をかけて十分に仕上げられた内容で、発表内容、制作物、スライド、共に見ごたえのあるものでした。
 学生デザインシンポジウム 毎日新聞社 DAS

GaRiShiShi」のメンバーの方々は大学の課題とは別に今回のプレゼンの準備を「1ヶ月」という短期間で仕上げたと聞きました。大変だったと思います。3年生ということもありまだ発表の場数を踏んでいないこともありますが、よく頑張ったと思います。でもプレゼンを聞く側にとっては、それは見えません。「GaRiShiShi」の皆さんにとっては今回の発表の場はとても刺激になったのではないでしょうか?次年度またパワーアップしてチャレンジして欲しいなと思いました。

「GaRiShiShi」 メンバーブログ
http://garishishi.blog87.fc2.com/

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2008年9月22日

ヴォーリズ展 ?恵みの居場所をつくる-

本日から芸術情報センター展示ホールでは「ウィリアム・メレル・ヴォーリズ展– 恵みの居場所をつくる」がスタートしています。(↓カーソルを近づけると裏も見れます。)
ウィリアム・メレル・ヴォーリズ  ミッション建築
以前のブログ(330日付)でも滋賀県立近代美術館で開催されていた「ウィリアム・メレル・ヴォーリズ展」を紹介しました。その時はまだ計画中だった巡回展が今回、大阪芸術大学にやってきました。「やってきた」と、言ってもヴォーリズのスケッチや建築図面のほとんどが大阪芸術大学に保管されているものなので表現がちょっと違う感じもしますが。
ウィリアム・メレル・ヴォーリズ ミッション建築
滋賀県立近代美術館の展覧会では展示されていなかった建築図面などもあり、精巧な模型や写真などを合わせると100点を超える資料が紹介されていて、また別の角度からヴォーリズ建築の世界を知ることができます。建築学科の方は必ず行っておきましょう!
ウィリアム・メレル・ヴォーリズ ミッション建築
「ヴォーリズがのこした膨大な建築図面は、昭和501975)年に株式会社近江兄弟社から大阪芸術大学に移され、現在も建築学科研究室と博物館で保管しています。この本展ではその中から関西の建築物を中心に主要な建築図面約60点を選び、本学写真学科小原直講師による建築写真と共に展示しています。
西洋式の建築を日本の風土にあわせて新しい生活を提案したヴォーリズ、彼の建築活動と遺産はなんだったのか、そしてその思想はどのように日本に根づき、今の私たちの暮らしに息づいているのかを建築図面と写真から感じ取っていただければと思います。」
(主催者挨拶より)
ウィリアム・メレル・ヴォーリズ ミッション建築
順路後半には「1/1模型」が展示されているので、ヴォーリズ流のコンパクトな住空間をそのままのスケールで感じることができます。その展示を抜けると映像資料コーナーへ。写真では見たことがありましたが、「動くヴォーリズさん」をここで初めて見ました。この映像、ヴォーリズ建築事務所の所員だった方のお孫さんから、本学の山形政昭教授が資料として譲り受けたものだそうです。プライベートに撮影されたおよそ50年前の貴重な映像です。必見。

●「ウィリアム・メレル・ヴォーリズ展– 恵みの居場所をつくる
 2008年9月22日(月)→10月11日(土) [休館日:日曜・祝日]

 開館時間:10:00-16:00
 大阪芸術大学 展示ホール[芸術情報センター1F]
 入場無料

座談会 [10月4日 13:30-15:00 AVホール]
 石田忠範(元 一粒社ヴォーリズ建築事務所長)
 山形政昭(大阪芸術大学 建築学科 教授)
 籔 亨 (大阪芸術大学 教養課程 教授・大阪芸術大学博物館長)
 *定員200名[事前申込不要、参加費無料]

ギャラリートーク [9月30日 15:00-15:30 展示ホール]
 解説:山形政昭(建築学科教授)
 *[事前申込不要、参加費無料]

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2008年9月21日

寄席初体験

昨日、土曜日の勤務を久しぶりに定時で終え、塚本学院校友会40周年記念寄席「生喬・こごろう・南湖 卒業生の会」行ってきました。
天満天神繁昌亭 大阪天満宮
天満天神繁昌亭は2階席までびっしりの人。卒業生や先生方、大学関係者も多く補助席まで用意される繁盛ぶり。「大入り満員」でした。
天満天神繁昌亭 「生喬・こごろう・南湖 卒業生の会」
出囃子が鳴り始め、寄席初体験の私のワクワク感どんどん上昇していきます。ネタのまえからニコニコしてしまいます。開口一番は「桂 佐ん吉」さんの『手水廻し』というお噺。“開口一番”ははじめに寄席の雰囲気を暖める役割で、お客さんを盛り上げて後の出番の噺家さんのネタで笑いやすくするとても重要な役割です。しかし昨日はそんな心配はどこへやら。のっけからドッカンドッカン笑いが溢れていました。噺家さんにとっては「いいお客さん」のようです。はじめから佐ん吉さんの一生懸命な高座で引き込まれ、“下げ”まであっという間でした。

続いて「旭堂南湖」さんが登場。「T93-●●●・・・」、学生番号から入る自己紹介で会場は大爆笑。その在学当時の思い出をいくつかお話されました。
天満天神繁昌亭 「生喬・こごろう・南湖 卒業生の会」
・芸大に入学してはじめての友達は芸大犬という白い犬。何故か眉毛があり、背中には『4WD』と書かれていた話。
・通称『芸ジャー』。体育実技の時に着用する大阪芸術大学オリジナルジャージの話。胸のところに印字されている「大阪芸大」の最後の「大」の文字を一部削って「大阪芸人」にしていたこと。
・『芸池』にはピラニアが生息しているという噂話。
・第3食堂があった時代の、1食派・2食派・3食派の「格差社会」の話。
・11号館に中華料理屋があった話、回転寿司のオープンの日の「開店寿司」の話、などなど。

講談は『誕生日』というお話。8月31日が誕生日の南湖さんは、小学校のころから友達に誕生日を祝ってもらったことがなかったそうです。またケーキではなく、大きなガラス鉢にいっぱいの「フルーツポンチ」をお母さんがいつも作ってくれていたそうです。南湖さんは大学院終了後、講談師になることで両親に勘当されたそうです。それでも弟子入りし、何年かぶりの誕生日に連絡もせず実家に帰ってみたらお母様がフルーツポンチを作っていてくれた、という話からつづく講談でした。お母様の愛情をよく表したお話で、南湖さんは見た目も「お寺さん」のようで講話の最後は会場全体がホッコリした拍手で包まれました。

続いて「笑福亭 松喬」さん『壷算』というお噺。有名な落語のようで最後は、お客さんが口を揃えて松喬さんと一緒に「それがこっちの『思う壺』。」と下げる様子が印象的でした。寄席の素人の私が言うのもおこがましいのですが、松喬さんの落語は流石です。全員のお客さんが松喬さんの芸に引き込まれていました。お話には4人の人物が出てくるのですが、それぞれのキャラクターを声色で完璧に使い分けて、完全に芝居になっている、いや芝居以上でした。お話のリズム・緩急も抜群でした。ラジオやCDでも落語は楽しめますが、寄席で見る醍醐味はなんといっても「顔の表情」です。表情だけでも十分に笑わせてくれる芸。素晴しい高座でした。落語がこんなに面白いものかと、仲入りの間もしばらく興奮がつづきました。

仲入り(途中休憩)後は、「桂こごろう」さん。こごろうさんも「変わった学生がたくさんいた」とか「裏山の葡萄畑に入ったら退学させられるという変わった学則」(←もちろんこんな学則ありません)の話など在学当時お話でツカんでいらっしゃいました。こごろうさんは桂南光さんのお弟子さんだそうで、毎日毎日ずっと怒っている南光師匠の下での内弟子時代の話を紹介してくれました。バカラグラスとモロゾフのプリンのグラスの話は以前何かで聞いたことがありましたが、今回も面白かったです。
天満天神繁昌亭 「生喬・こごろう・南湖 卒業生の会」
ネタの『動物園』は、移動動物園での奇妙なアルバイトのお噺です。「トラ・ネコ→イヌ→カバ→ワニ」、動物によって前足の幅の広さが変わることを教えるシーンなど身体全体を使った熱演で、またも会場は爆笑の渦。私の先入観もありますが、流石、映像学科出身。お話のカット割りがしっかり練られているようで「話芸+見せる芸」という感じでした。

最後は「笑福亭 生喬」さん。こごろうさんとは在学中同期で落語研究会もおなじだったそうです。この落語会の前にOUA-TVの取材班が「在学当時の思い出を聞かせてください!」とカメラをもって生喬さんのところにいったそうですが、「当時のことなんて話せませーん!大学関係者が聞いたら、私のことを抹殺しにくるんじゃないですかねー」なんて。いったいどんな学生時代だったのか?秘められた感じで興味が倍増します。
天満天神繁昌亭 「生喬・こごろう・南湖 卒業生の会」
お話は『竹の水仙』。宿屋の亭主が二階に泊まっている変わったお客さんにこれまでの十日分の宿代を催促しに行くところから始まるお噺です。亭主の困ったり、驚いたり、媚びたりする表情をリアルに、滑稽に演じられます。生喬さんが在学中、美術学科でどんな作品に取り組まれていたかはわかりませんが、観察力や洞察力は絵でもお噺でも人を描くことに役に立っているんだと思いました。お話の間も絶妙。これまたおこがましいですが、見事な高座でした。

実は最近「落語娘」という映画を見ました。映画の中で「人を笑わせるのに高尚もヘッタクレもねぇ!」というセリフがあり、大阪人として大好きな言葉になりました。「高尚さ」は必要でなくても、笑わせ方にはちゃんと「芸」が必要だということをあらためて実感した寄席の夜でした。

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