2008年9月9日

天平 ?スペシャルコンサート?

天平 TEMPEI  ?スペシャルコンサート? 開催のご案内です!

9月に開催される本学のキャンパス見学会にて、天平さんのピアノが聴けますよ!
天平さんは、本学を卒業後、ジャンル、国境、世代を超えたコンポーザー・ピアニスト(作曲家兼ピアニスト)を目指し、活動を開始。現在東京とニューヨークを拠点に、作曲、演奏活動を行っておられます。ソフトなバラードから激しい楽曲など幅の広さを持ち、従来のピアノ楽曲の枠に収まらない独自の音楽が魅力です。
天平 スペシャルコンサート 
幻想曲/一期一会/Area 51・・・など演奏予定で、トークもあり!とのこと。ぜひ、この機会をお見逃しなく!!なお、キャンパス見学会は9月14日(日)15日(月・祝)と開催されますが、このスペシャルコンサートは915日(月・祝)のみの開催となりますので、気を付けてくださいね。詳細は、下記のとおりです。

日時: 平成20915日(月・祝) 1510?
場所: 3号館ホール

●天平 TEMPEI
http://www.tempei.com/
http://www.myspace.com/tempei

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2008年9月8日

大学院・集中講義「伴奏法」

先週94日から6日まで大学院での「伴奏法」(演奏特殊研究III)の集中講義が行われました。講師はアメリカ在住の安田紀子先生。日本ではなかなか得られない伴奏に関する様々な情報を伝えようという意気込みを持って、先生はこの集中講義のためにわざわざ来日してくださいました。
安田紀子 伴奏法 大学院 演奏芸術 演奏特殊研究3
講義は基本的には歌い手とピアニストがペアで演奏し、先生がご指導下さるというワークショップの形態で行われました。
安田紀子 伴奏法 大学院 演奏芸術 演奏特殊研究
この講義の特色はISA(国際音声アルファベット)を取り入れて歌詞の説明がなされている点です。これによりカタカナでは表現し切れなかった母音や子音を細かく系統立てて知ることができました。「伴奏法」という名目ではありますが、ピアニストに負けず劣らず、歌い手にとっても大変有意義な講義でした。
安田紀子 伴奏法 大学院 演奏芸術 演奏特殊研究3
安田先生はとてもわかりやすい言葉や例えで教えてくださるので、少しのアドバイスで受講生の演奏がガラッと変わるのが印象的でした。時には先生ご自身がピアノをお弾きになり、その感情溢れる演奏に皆が聴き入る場面も。先生の温かく、親しみやすいお人柄のおかげで、受講生は伸び伸びと気持ちよく演奏できたようです。
安田紀子 伴奏法 大学院 演奏芸術 演奏特殊研究
9時半から夕方6時までというハードスケジュールでしたが、飽きることなく熱中できる、とても充実した3日間でした。
安田紀子 伴奏法 大学院 演奏芸術 演奏特殊研究

投稿者:大学院・演奏芸術研究室

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2008年9月7日

永田明日香 えほん展

大阪・天満橋にあるギャラリー、CENTENNIAL「センティニアル」に行ってきました。
このギャラリーは大手通沿いに3つある同じ系列のギャラリーのうちの一つで、東から「MANIFESTO GALLERY」、「The 14th. MOON」、駅から一番離れているのが「GALERIE CENTINNIAL」。「センティニアル」は通りに面した部分が足元から天井まで大きな一枚ガラスなので、とても明るいお洒落なギャラリーです。
永田明日香 絵本 nagata ながた asuka あすか ehon
このギャラリーで910日まで行われているのが「永田明日香 えほん展」。永田さんは本学・短期大学部のご出身で、大阪芸術大学に編入学されました。大学卒業後、現在はデザイン学科で非常勤副手として勤務されています。
永田明日香 絵本 nagata ながた asuka あすか ehon
今回、会場にはDMにも使われている「ノアの箱舟」のお話と「おむすびころりん」、「ウサギどん キツネどん」などの絵本用のイラストレーション14点と永田さんがご自身で製本した絵本が数点展示されています。
永田明日香 絵本 nagata ながた asuka あすか ehon
永田さんのイラストレーションは独特の渋い茶系を使った優しい優しい色彩と、描かれる動物達がどれもちゃんと擬人化されて見えることだと思います。そして西洋の文字がよく合うような画風です。ご自身も以前まで西洋の絵本を意識されていたようですが、昨年ぐらいから日本の絵本にも興味が湧いてきて「おむすびころりん」のお話で制作してみたのだそうです。
永田明日香 絵本 nagata ながた asuka あすか ehon
永田さんの大学での卒業制作「パンの本」という絵本は研究室賞を受賞されました。この永田さんの画風は短大での卒業制作の時には既に生まれていたのだそうです。カラーインクを水で薄めて描いていくそうです。「ノアの箱舟」の作品には油絵の技法も一部使ってパッチワークのような表現も取り入れて制作されています。

自分には到底真似することはできないのですが、作品を見れば見るほどうやって描かれたものなのか興味がわきます。「おむずびころりん」の作品(2つ上の写真)の中では、湯呑みからこぼれたお茶の水面に反射するネズミのシッポ、「ウサギどん キツネどん」(1つ上の写真)ではウサギが覗き込む器に映る顔など、細かいところまで本当に丁寧に描写されていて感心するばかりでした。

永田明日香 絵本 nagata ながた asuka あすか ehon
在廊されていた永田さんに今回の展覧会のこぼれ話を教えてもらいました。
もともと会場に展示する全ての作品を「くま」で制作しようと思って、「くま」の作品をたくさん描かれたそうです。
「たくさん描きすぎて、飽きてきちゃって・・・」
そうして「くま」さんでの個展は実現しなかったとさ。(昔話風)
永田明日香 絵本 nagata ながた asuka あすか ehon
でも1点だけギャラリーの入り口には永田さんの名刺にも印刷されているお気に入りの「くま」作品が展示されています。永田さん、いろいろお話ありがとうございました。

●永田明日香 作品展
2008
92日(火)→910日(水) ※97日休廊
13
001900 ※最終日1700まで
ギャラリー センティニアル にて
http://www.14thmoon.com/

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2008年9月6日

田村正樹 展

93日から始まっている「田村正樹 展」に行ってきました。
田村さんは本学の卒業生で、大学院修了後、本学の“藝術研究所”の助手として勤務されていた時もありました。大阪での個展は4年ぶり。しばらくお会いしていなかったので、ご本人には個展に行くことは事前に伝えず「サプライズの再会」を企てたつもりが、個展に顔を出す情報はどこからか田村さんの耳に入っていたようです。待ち構えられていた感じは、こっちの方がサプライズでした。
>>>田村正樹ホームページ
現在、長尾谷高等学校と大阪市立南高等学校で非常勤講師をされており、初日には生徒さんや関係者の方がたくさん詰めかけ賑わったそうです。今回行ったのは「楓ギャラリー」。
楓ギャラリー 谷町6丁目 ギャラリー 武家屋敷
武家屋敷の建物の門をくぐり、丁寧に手入れされたお庭を右手に数段の石の階段を下ります。作品を見る前に気持ちが清々しくなります。ホントに素敵なギャラリーです。
田村正樹 辻司 胡粉 和紙 ROOTS
今回、大小合わせ14点の作品が展示されています。その中でも「Genesis」という一番新しい作品は圧巻です。高さ194cm×幅521cm。圧倒的な存在感です。写真を撮影させてもらう際「じゃぁ、私がタバコ代わりにっ!」と田村さんが作品の傍に立ってくれました(スイマセン、やっぱりフレームに収まりきりませんでした)。
田村正樹 辻司 胡粉 和紙 Genesis
これまでは淡い色の陶芸作品を思わせるような「癒し系」の作品が多かったのですが、一転して何か強いものが伝わってくる作品です。この作品は夏の炎天下の中、熱中症にならぬよう時には頭から水をかぶりながら制作されたのだそうです。キャンバスを何度も立てたりねかせたりしながら描き重ねたのだとか。一人で大変な作業だったと思います。そこまでしてこの作品を仕上げるためには、きっと大きな衝動が田村さんの中にあったのだと思い、お話を聞いてみました。
田村正樹 辻司 胡粉 和紙
最近は「時間」とか「輪廻」などをテーマに作品を作られているそうで、廻る時間の中で再び生まれてくるときの力のようなものを表現していこうとされているそうです。「胎動」という言葉が当てはまるようで、混沌とした中にも
他からの圧力に屈せず蓄えられていくエネルギーのような思いを今回の作品にも込められたそうです。
「キレイとか、美しいとか醜いとか、明るいとか暗いとか、そんな価値観を超えたものを表現したくて」と、私がこの言葉を聞いたときの田村さんは、自分の内側にある「衝動」を言葉で表現するために少し早い口調になりました。セリフのように用意されていた言葉ではなかったことがわかり「本物感」が伝わってきました。
田村正樹 辻司 胡粉 和紙 田村正樹 辻司 胡粉 和紙
田村さんの作品は胡粉(日本画で使われる白の顔料)にアクリル絵具を混ぜて描かれます。最大の特徴はそれに加えて和紙を使った表現です。絵具として使う和紙の効果は多彩で、重層することで絵具の表情に変化が生まれます。胡粉の混ぜ方で表面の素材感が変わったり、絵具の落とし方、乾燥のスピード、和紙の透け具合などによって、小さな作品でも部分部分は様々な表情です。この方法は大学在学中に、辻司先生のアドバイスを受けながら確立してこられたものでこれまで一貫してこの方法で作品を作られてきたそうです。

私は抽象画を見るのが得意ではありません。得意とか苦手だとかそういう言うものではないのかもしれませんが、毎回なんとなく挑戦するような構えをしてしまします。「何も感じなかったらどうしよう」と、そんな思いも少しあり。一方で「自分が感じたことが全てで、それでいい」って思うことがあったり。でも完全ではなくても少し作家の思い近づけたかな、って思えるときのちょっとした安心感も自分には心地良かったり・・・。今回もその安心感がありました。
うん、それでいい、それでいい・・・。

●田村正樹 展
2008年9月3日(水)→9月14日(日) 月曜休廊
12:00→19:00 ※最終日17:00まで
楓ギャラりーにて

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2008年9月5日

写真展「脳内展開図」

現在、谷町6丁目のギャラリー風雅にて大阪芸術大学4年生たち11人の写真展が開催されています。(実は明日までなのです。)
写真展 脳内展開図 ギャラリー風雅
この写真展「脳内展開図」のDMのロゴにはオドロオドロしいフォントが使われていて、「大阪芸術大学の妄想好き11人 妄想を写真に….学生生活の集大成への挑戦!!」のコピー。一体どんな写真展なのかと、おそるおそる行って見ました。
写真展 脳内展開図 ギャラリー風雅
全く怖がることはありませんでした。
住宅地の少し奥まったところにあるギャラリーですが、玄関が明るく、坪庭などがある素敵なギャラリーです。

会場には写真学科の4回生を中心とした作品が展示されていますが、なんと音楽学科や舞台芸術学科の方も写真作品を発表していました。会場にいらっしゃった溝口香奈さん、新名さや子さんに「見所は?」と尋ねてみました。みんなそれぞれに違う作風であること、個性的に思い思いに制作した作品だってこと(が見所)かなぁ、とのこと。なるほど、写真学科だけれども立体造形の作品を展示している方もいて、自分の表現したいものを表現したいようにというコンセプトのようです。授業では作ることのない作品で表現してみたかったと、溝口さんはおっしゃっていました。
写真展 脳内展開図 ギャラリー風雅
会場正面に展示してある新名さや子さんの組写真がインパクトがあり男子としては気になってしまうのですが、見入ってしまったのが上田真梨子さんの幻想的なCG合成の作品でした。

写真展 脳内展開図 ギャラリー風雅 
おいらんのイメージは映画「さくらん」に影響をうけたのか?色彩も少し写真家蜷川実花を思い出します。ファンタジックな構成は紀利谷和明の作品のような印象も受けます。縦長、横長のキャンバスにこだわって表現された上田さんの妄想。この作品性が面白かったです。
写真展 脳内展開図 ギャラリー風雅 上田真梨子 
この写真展のコンセプト「妄想を写真に」という狙いがよく表現された作品でした。

●写真展「脳内展開図」
 BLOG:http://ameblo.jp/nounaimousou11/
 2008.9.1(mon)→9.6(sat

12:0019:00(最終日は12:0017:00

大阪市中央区上本町西 ギャラリー風雅にて

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