2008年8月13日

博物館実習を見学しました。

今日は芸術情報センター展示ホールで行われていた「博物館実習」を見学させていただきました。今回の実習は第二期の実習生達。再来週は第三期、9月には通信教育部生の実習と、この夏だけで80名以上の学芸員課程履修者の博物館実習が予定されているそうです。
実習は88日のスタートから今日で第5日目、最終日です。これまで作品の保存、取り扱いについての講義や収蔵庫の見学、額装の実習などのプログラムを消化し本日はいよいよ展示実習です。(ちなみに学部生と通信教育生では実習のプログラムが少し違うそうです。)
博物館実習
歴史資料や工芸品などの立体物を展示するグループと額装された作品を展示する2グループに分かれ、それぞれの展示について実践的な技術指導が行われました。
博物館実習 芸術情報センター 展示ホール
博物館実習 芸術情報センター 展示ホール
立体物は座面形状や安定性、表面加工の状態、保存状態、どう見せたいかなどによって展示方法が異なります。一つ一つのものに対して作品を慎重かつ丁寧に扱いながら展示台に固定していきます。キャプションなどの作成ももちろん実習内容に含まれていて、作品解説のプレートは200字という制限の中でわかりやすく作品の魅力を伝える文章を作成する難しさを感じた実習生もいたようです。
博物館実習 芸術情報センター 展示ホール
また額装された作品の展示では、縦長、横長の作品をどう組み合わせるのか、展示する高さはどうするか、どんな順番で見せるのか、どうグルーピングするのかなど、グループで十分に話し合ってから大まかなレイアウトが決められ、その後、展示フック(ワイヤー)で吊って固定していく作業が進められました。
博物館実習 芸術情報センター 展示ホール
博物館実習 芸術情報センター 展示ホール
展示が終わると一旦、全員が会場の外に出て次は「観覧者」の視点をあらためて体験します。
博物館実習 芸術情報センター 展示ホール
村上先生が館長さんになった想定で「本日はご来館いただきましてありがとうございます」その挨拶で実習生の表情が少し和み、順に自分達がつくった展示空間に入場します。
博物館実習 芸術情報センター 展示ホール
会場をひと回りしたあと実習生達は自分達が展示した空間を思い思いに写真に撮っていました。
博物館実習 芸術情報センター展示ホールにて
実習を終えた学生さんたちからは、
・「いつも何気なく見に行っている展覧会なども自分が経験してみると、展示空間を作るには計画性や企画力や多大な技術力などを必要としているということが良くわかった」
・「小さな展示空間を作るときであっても、他の人の意見を聞き、自分とは違う考え方を理解して計画を練っていくなど一人で作るものではないんだということを体験でき、結構大変だと感じた」
・「学芸員のお仕事で必要な知識の幅の広さに驚いた」
・「体力勝負だと思った」
・「いままでは観る視点、作品を作る視点は経験があったけれど、今回『見せる側の視点』を経験してその難しさを感じた」
・「何をどう展示するか以前にコミュニケーション能力がいかに大切かを痛感した」
など、実習生の皆さんにとって有意義だったことを感じられる感想ばかりでした。
博物館実習 芸術情報センター 展示ホール
田中先生からは「学芸員のお仕事は何年も先のことを考えたり、色々な角度から物事を見て考えなければならない。でもそこが学芸員の苦しみでもあり楽しみでもあるんです」とおっしゃっていました。博物館事務室のスタッフの方からは「作品をとにかく丁寧に扱うこと」と「展示作業中の事故を防ぐためにも声を出し合ってコミュニケーションしていくこと」が強調されるなど、基本的だけれどとても大切なアドバイスがありました。
博物館実習 芸術情報センター展示ホールにて
その後、博物館事務室のスタッフの方によって照明の色温度や照度など少し難しいお話も含め、展示用の照明器具の特性を紹介するデモンストレーションが行われました。照明で展示そのものが変わります。照明の作業はいわゆる「仕上げ」だと思っていましたが、照明器具の落下などを想定して先に大まかに照明配置してから展示作業を行う場合もあるとのこと。短い時間でしたが内容充実のデモでした。

「整列させればそれでよし」、なんてそんな考えを持っている人は甘い。甘すぎます。「どう見せるか」の技術や考え方は表現を学ぶ「芸術大学生」にとって必須です。この博物館実習で学ぶ内容は芸術大学出身者としての今後の人生に絶対役に立はずだ!って感じました。
私の大好きな作家さんから最近いただいたメールにあった一言です。
『見てくれる人あっての作品ですから。』

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2008年8月12日

大阪芸術大学特別演奏会“クラシックとジャズとポップスと”

この夏、6つの都市で開催される『大阪芸術大学特別演奏会“クラシックとジャズとポップスと”』の最初の開催都市・広島での様子をお伝えします。
特別演奏会 ジャズ ポップス クラシック
広島国際会議場フェニックスホール前では、開場17時までに沢山の方が列を作って、開場を今か今かと待ってくださっていました。
特別演奏会 ジャズ ポップス クラシック
第一部、オーケストラによるクラシックの演奏が始まりました。聞き覚えのある親しみのある選曲でクラシックの名曲が次々と演奏され、感動がこみ上げてきました。そして日本歌曲の歌唱と演奏もまた心に沁みてきました。
特別演奏会 ジャズ ポップス クラシック
特別演奏会 ジャズ ポップス クラシック
そして、第二部は、ガラッとステージの様子も変わりO.U.A.ポップス・シンガーズ&本学チア・リーダースによる大阪芸術大学応援歌「いま君は美しい」で華やかに始まりました。
特別演奏会 ジャズ ポップス クラシック
学生によるバンド演奏、MALTA先生率いる本学スーパージャズオーケストラの迫力ある演奏など、自然と身体がスイングしてしまう、そんな楽しい曲数々。そして、森川美穂先生、沢田知可子さんによる素晴らしい歌声。
まさに“クラシックとジャズとポップスと”を同時に堪能できる贅沢な時間を過ごす事ができました。これから開催される会場でもきっと皆様に感動を与えてくれる事と思います。

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2008年8月11日

スーパーレスキュウウェアズ 青空ポンチ展

昨日のブログでお伝えした映画「青空ポンチ」つながりで、この映画の企画・製作・配給「月眠」のギャラリーで行われていた「月眠でもポンチ!展」に行ってきました。行ったのは第2弾「スーパーレスキュウウェアズ 青空ポンチ展」です。青空ポンチ石田真人さんや小池里奈さんなど俳優さんたちが使用した衣装を中心にスーパーレスキュウウェアズの世界を知ることができました。
スーパーレスキュウウェアズ 青空ポンチ 衣装
スーパーレスキュウウェアズを立ち上げた祷武文
(イノリタケフミ)さんが、この映画の衣装を担当されました。祷さんのデザインTシャツは映画で使われたものも含め、今後の「芸T」の方向性を模索するのに非常に参考になりました。
スーパーレスキュウウェアズ 青空ポンチ 衣装
さらに会場には720日に大阪・梅田「HEP HALL」で行われた青空ポンチ」完成記念イベント「ポンチコレクション」の様子の写真展示も行われていました。
スーパーレスキュウウェアズ 青空ポンチ 小池里奈
これまた「芸T」のファッションショーの参考になりそうです。この展覧会(第2弾)は既に終了していますが、青空ポンチが大阪で上映中は
スーパーレスキュウウェアズのお店に展示されているそうです。

●スーパーレスキュウウェアズ
大阪市西区北堀江1-15-11-2F
http://www.suparesque.com/

●月眠ギャラリー
大阪市中央区北浜東5-3植田ビル1F
http://www.getsumin.com/

◇お知らせ◇
映画「青空ポンチ」が、大阪・十三の第七藝術劇場にて公開されることになりました。
8
23日(土)→829日(金) 2055-2240

ちなみにこの劇場では今秋、石井裕也監督(以前ブログ記事)の特集が予定されています。
上映予定:
『剥き出しにっぽん』・『反逆次郎の恋』・『ばけもの模様』・『ガール・スパークス』

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2008年8月10日

映画『青空ポンチ』公開中。

青空ポンチ」を見てきました。全国を順次公開していく予定ですが、現在公開されている映画館は全国で1箇所、大阪です。大阪・心斎橋、アメリカ村ビッグステップの「シネマート心斎橋」に行ってきました。(ロケ地となった香川県の「ソレイユ・2」では先週上映が終了しました。)
大阪の「アメリカ村」をご存知ない方のために写真を1枚。この変わった街灯が印象的です。
アメリカ村 心斎橋 街灯
この街は御堂筋沿いにある心斎橋OPAの西側にあり、大阪の中でも「若者文化」の中心(?)といわれています。衣料品のお店や飲食店が立ち並び、少し「猥雑」とも思える雰囲気を持っています。ガチャガチャしてます。あのウルフルズが『大阪ストラット』という曲の中で「♪ 外国同然!」と歌っているのも納得できます。そこにある商業施設「ビッグステップ」は建物の中心の吹き抜け部分にその名の通り「大階段」があります。
ビッグステップ 心斎橋 アメリカ村

8月2日から上映されている「青空ポンチ」。初日にはCLUB CLAPPER(大阪・心斎橋)にて公開記念イベントも催され、ものすごい盛り上がり方だったようです。(ある機会に映画とは別にその時の映像を見せてもらいました。)
青空ポンチ 小池里奈 aopon
映画の内容はネタバレのないようにあまり触れないことにします。もともと私自身、先入観が大き過ぎて普通に見れなくなっていました。というのも、大阪芸術大学に関係する方がたくさんこの映画に関わっています。監督の柴田剛さんをはじめ、プロデューサー、エグゼクティブ・プロデューサー、出演者、カメラマン、編集などなどスタッフロールには知った名前が多く登場します。もちろん本編も楽しく観させていただきましたが、スタッフロールに最後の最後まで集中するあたり、もう既に一般的ではありません。なので、感想を書いても一般的になるはずありませんので。悪しからず。

映画の中で今、あらたにブームになってるジッタリンジンの音楽が使われていて、いい感じで締まります。ハリのある歌声と歯切れの良い演奏。主題歌「恋のルアー」が映画の雰囲気をよく表していて、かなりイイです。名曲「夏祭り」も挿入歌として使われています。今、ダウンロード急増中らしいです。(「夏祭り」は携帯配信中)

それと大注目は「玉枝」役、小池さん。とにかく可愛い。これまで数々の雑誌でグラビアを飾り、ドラマ、TV、CM、映画など活躍中です。15歳以下のアイドルとしては間違いなくナンバーワンです。
小池里奈 コスプレ 青空ポンチ(「青空ポンチの本」より)

映画の中ではドラムを演奏するシーンがあり、本当にご自身で演奏されているそうです。また、私は映画やドラマを見ていて「セリフの訛り」で役者さんの技量がわかるような気がしているのですが、小池さんはその点もよかったです。関西弁が素なのか演技なのかわからないくらい自然でした。ドラムの演奏、演技、そして衣装を着こなすコスプレイヤーとしてのキャラクターも必見です。

また何より、高松の青い空と海、夕焼けなどたくさんの美しい風景がこの映画の中に綴られています。ただ写真を撮っただけではこんなにキレイな光景にはならない。この感じは、柴田監督と同期の山下敦弘監督の映画「天然コケッコ」でも感じました。風に吹かれてのんびりする感じというか、なんというか・・・。この夏、旅行へ行く予定がない私にとって、ちょっと帰省したような気持ちになる映画でした。
是非、大きなスクリーンで「この感じ」、体感してみてください。

●映画「青空ポンチ
シネマート心斎橋(アメリカ村ビッグステップ4F)
 200882日(土)→822日(金)
  ※89日→15日 1840-2010
  ※816日→22日 1640-1810
 公式HP http://www.aopon.jp/
*劇場前売り特典には、生写真5枚が付いています。

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2008年8月9日

ラクガキ展

昨日のブログでもお伝えしたとおり学部は夏季休暇に入りましたが、学内では通信教育部のスクーリングや学芸員課程履修者の博物館実習などが行われています。そして学内だけではなく、在校生達は学外でも精力的に活動しています。
ラクガキ展 LINQ展 ギャラリーTAA
今日は北区天神橋のGalleryT A A(ギャラリーティーエーエー)で行われていた在校生の展覧会に行ってきました。『ラクガキ展』と題されたこの展覧会はキャラクター造形学科3回生6人による作品展です。今回もまた展覧会最終日となってしまい、告知効果がありません。申し訳ない。(ちなみに本日、最終日の終了間際にお邪魔しましたが、聞いてみると観に来てくれた人は今日が一番多かったのだそうです。)
ラクガキ展 LINQ展 ギャラリーTAA
DMには「六人六様の『ラクガキ』を通じてあの頃に紙に描いた空想を思い出して見ませんか?ご来館していただいた方々と創るラクガキ展です。」と書いてありました。“あの頃紙に描いた空想”ってフレーズいいですねぇ。8月末に公開の映画「20世紀少年」を連想してしまいました。
ラクガキ展 LINQ展 ギャラリーTAA
会場に入って正面の高い位置にこの展覧会の狙いを「ラクガキのようせい」君が説明してくれていました。「マンガやゲーム、イラストが完成するまでのラグスケッチやラクガキをたくさん見ていただこう」という展覧会なのだそうです。会場の壁面にはびっしりと作品が展示してあり、「ラクガキ」とは名ばかりで非常に完成度の高い作品がたくさん展示されていました。
ラクガキ展 LINQ展 ギャラリーTAA
作品の中には今までに出会った人や聴いた音楽からキャラクターをイメージして絵にした作品があり「かわいい絵」より「カッコイイ絵」を意識して描いたと説明がありました。「音楽が聞こえてきそうな絵」を感じてもらいたい、という言葉が印象的でした。
ラクガキ展 LINQ展 ギャラリーTAA
またA1サイズほどの紙にところ狭しとキャラクターが犇(ひし)めいている作品は、見ごたえがありました。制作された大林隆知さんに聞いてみました。
「キャラクターを発想するときはいつもこのような手法でラクガキから生み出すことが多いんですか?」
「いいえ、通常は(会場の)奥に展示してあるようなスケッチブックに描き溜めておいて、このシーンにあのキャラが使えるなって感じでやることが多いです。」
この大きな作品は1日で完成させたそうです。描き出すときは完成のイメージはなくペンを動かし出すのだとか。例えば犬を描こうとペンを走らせている途中で、犬の毛並みを描いた部分の形が人の髪の毛(頭部)に使えそうだなと思ったらその続きで顔を描いて、胸部、腹部、腕、足と乗り継ぐように連鎖、連鎖でどんどん絵が展開していくのだそうです。出来上がった大きな絵の中から独り立ちできそうなキャラをピックアップして、個性を与え、カラーリングして、作品に仕上げていく様子を今回の展示では紹介してくれていました。お話ありがとうございました。
ラクガキ展 LINQ展 ギャラリーTAA
以前ブログでも紹介ましたが、昨年度キャラクター造形学科では大阪市内のいろんなギャラリーで別々のグループが作品展を行う「ぐるっと展」という企画が実施されていました。その「ぐるっと展」と同様に、今回の展覧会、実は12会場あるうちの一つなのです。「LINQ」という企画で、今回の「ラクガキ展」は2番目の展覧会でした。3番目の「Clown Museum」展は811日から、最後の12番目の展覧会「color6」は12月下旬の開催です。

企画「LINQ」展 展覧会一覧
01)『コローレ!』〔7/28-8/2〕 ギャラリーアンジュ
02)『ラクガキ展』〔8/4-8/9Gallery TAA
03)『Clown Museum』〔8/11-8/16Gallery Koyodo
04)『楽器っ娘』〔8/11-8/16Gallery Koyodo
05)『イラスト展童話の世界』〔8/18-8/23〕 ギャラリー風雅
06)『幻想展夢幻商店街』〔8/18-8/23Gallery TAA
07)『擬人化展』〔8/23-8/29CAFÉ BURG
08)『かけてみる?』〔8/28-9/3〕 ギャラリーキットハウス
09)『エトノス 民族イラスト展』〔9/5-9/10〕 ギャラリーキットハウス
10)『妖怪現代録』〔9/9-9/11SoHo art gallery cafe
11)『PUCHI-みんなのかわいい展』〔9/12-9/14SoHo art gallery cafe
12)『color6』〔12/23-12/28SoHo art gallery café
LINQ展
夏休みに観に行けるものもたくさんあります。在校生、教員、職員、そして受験希望の方々も是非足をお運びください。

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