2015年2月26日

前田要治展(F6)アトリエTODAY+Cafe&gallery 1/10- /29

綿キャンバスを二枚重ね丸いシミのような斑点が規則正しく表面に浮かび上がる。表面にある綿キャンバスは上部から裂かれ、内にあるもう一枚のキャンバスにはプルシャンブルーが触覚的な表情を見せている。

前田さんにお聞きしたのは、「絵画とは何か」、「支持体への問い」、「イメージへの考察」等絵画の問題に対し、学生時代どのような作家や作品、批評の影響があったのか、であった。

美術学科在籍当時、絵画コースでミシンを使い縫い合わせる作業が中心となる作品を制作していたとのこと。その手法が絵画への問いにどのような答えを出していくのか、当時を想像するだけで興味深い印象を受けた。

現在の作品は丸く滲んだドットの下に十文のラインが引かれ規則正しく配置されている。このドット模様は新印象主義絵画の点描画やそれ以降のポップアート、そして草間彌生など現代まで常に重要な表現手法として実践されている。今の若手美術家たちもこのドット表現に関心が深い。


初期の作品は、布を縫い合わせたレリーフ的作品から糸を解したら一枚の布に戻るという可変的平面性がテーマであったのだろう。しかしその後ドット表現が現れてくる。要因の一つに、前田さんは美術学科の授業にあったという。当時の松井正先生の課題「非現実的な世界を描く」こと、そして泉茂先生の「非現実的世界を描いた作品のイメージをドット化し再構成すること」という連携した課題がドット表現の一遍を培っていたとのこと。前田さんの当時の感想では、具象的イメージをドット構造に分解し構築する作業は大変苦しかったという。ドット記号をシステマティックに描くことは肉体的精神的に大変苦痛となって制作者にのしかかる。しかしその経験が「絵画とは何か」への解答にもなってきた。興味深い話であった。

アトリエTODAY+Cafe&gallery  http://www.a-today.com/

報告 教養課程講師 加藤隆明 協力 芸術計画学科研究室


2015年2月25日

大阪芸術大学にハイビジョン中継車を導入!

23日(月)、大阪芸術大学に新しい中継車がやって来ました!!

大阪芸術大学に初めて中継車が導入されたのは、2004年度。
放送学科の制作実習では、中継車とスタジオを結んでの中継実習のほか、学外実習の一環として食博覧会メインステージのビジョン投映や、平城遷都1300年祭イベント中継、大阪国際室内楽フェスタのストリーム配信などの技術協力を行ってきました。

11年の時を経て、ついに中継車も世代交代です。

この新型中継車、これまでのものとどう違うのかと言うと、映像の画質が綺麗になったのが最大のポイントです。
これまでの中継車はSD(標準画質)でしたが、今回はHD(ハイビジョン)になりました!!

※SDとHDの違いについて
SDは720×480ピクセル以下、HDは1280×720ピクセル以上の映像のことを指します。
HDのうち一般的なものが地上デジタル放送の1440×1080ピクセル、フルハイビジョン1920×1080ピクセルの映像です。

カメラ設備としては、HDTVポータブルカメラを3台、23倍ズームレンズ2式と14倍ショートズームレンズ1式。
また、各カメラがとらえた映像のうちどれを使うかを決めるスイッチャー、音声を調整するオーディオ・ミキサー、その映像を記録するXDCAMのレコーダーはもちろん、その場で映像の編集ができるノンリニア編集機、ストリーム配信が行える機器なども搭載しています。

この中継車はさっそく、来月行われる卒業式でも活躍する予定です!!
総合体育館第一アリーナで行われる式典の模様を放送学科の学生たちがカメラで撮影し、第二アリーナと芸術劇場へ中継します。
これからたくさんの出番が待っています。


そして、今まで頑張ってきた中継車さん、お疲れさまでした。

後日、新型中継車のお披露目会も予定しています。

投稿:島田(OUA-TV)


2015年2月23日

ラジオ番組「大阪芸大スカイキャンパス」

昨日で卒展も終え、今日はキャンパスのあちこちで搬出作業が行われていました。
次は、大阪芸術大学スカイキャンパスで「大阪芸術大学グループ卒業制作選抜展」を開催します!
大阪芸術大学だけでなく、短期大学部、大阪美術専門学校の卒業制作など、グループ各校の優秀作品が集結!!
展示は28日(土)から開催します。
また、その模様もブログでご紹介しますね!

さて、今日は大阪芸術大学グループのラジオ番組「大阪芸大スカイキャンパス」の放送日です!

パーソナリティは大阪芸術大学副学長の塚本英邦先生。
さらに、本学映像計画学科(現・映像学科)出身の人気映画監督で昨年4月から教授として就任された田中光敏先生と、舞台芸術学科出身の演出家で劇団「南河内万歳一座」を率いる内藤裕敬さんが、交替で出演されます。
そして、毎回さまざまなジャンルで活躍する大阪芸大グループ出身の著名な卒業生たちを月替りでゲストに招き、楽しいトークを繰り広げます!!
第一線に名を馳せるクリエイターたちのリアルな声を聴くことができる番組内容となっています! 

今日のゲストは、先週に引き続き舞台芸術学科卒業生で俳優の木下ほうかさんです!

今回は、木下さんが大阪芸術大学を卒業した後の話題になります。
大阪芸術大学卒業後は、吉本興業に入り、新喜劇に出演していたという木下さん。
今の”俳優・木下ほうかさん”のイメージとは少し異なる印象を受けますが、芸人としてはどのような活躍をされたのでしょうか?
また、吉本を辞めて俳優として歩み出したきっかけは何だったのでしょう?

今夜もお聴き逃しなく!!

「大阪芸大スカイキャンパス」
2月23日(月)20:30~21:00 オンエア
ラジオ大阪(OBC)1314

投稿:島田(OUA-TV)


2015年2月20日

さて、今週の大阪芸大テレビは?

平成26年度 大阪芸術大学卒業制作展」も、いよいよ22日(日)まで。
21日(土)・22日(日)は、芸術劇場で舞台芸術学科舞踊コースによる「卒業舞踊公演」が開催されます!
また、音楽学科音楽・音響デザインコースの卒業論文・作品展示と発表もこの2日間のみ。
まだまだ卒展から目が離せません!!

 

さて、今週の「大阪芸大テレビ」は、「作品展示プロジェクト京」の話題からお伝えします!
現在日本で一番の計算能力を持つスーパーコンピューター「京」にちなんで付けられたこのプロジェクトは、2011年から開始して今回で4回目を迎えます。
理化学研究所の廊下や会議室など至るところに、美術、デザイン、写真、工芸、キャラクター造形学科の学生たちによる平面・立体作品が展示されました。
芸術と科学の融合…お見逃しなく!!

 

続いて、特集コーナー!
今回は、昨年7月に行われた舞台芸術学科3年生の定期公演「あ、夏の夜の夢」のダイジェスト・前編をお送りします。
この作品は、シェイクスピアの喜劇の名作「夏の夜の夢」にアレンジを加えたもの。
役者はもちろん、舞台美術や照明、音響なども学生たちの手で作り上げられました!

 

「大阪芸大テレビ」は毎週金曜、深夜24時45分からサンテレビで放送中!また、奈良テレビ放送、テレビ和歌山でも好評放送中です!
みなさん是非ご覧ください!!

<<オンエア情報>>
2月20日(金)
奈良テレビ放送 21:30から
サンテレビジョン 24:45から
2月21日(土)
テレビ和歌山 22:45から


2015年2月19日

【文芸・建築・キャラクター造形・放送学科】卒業制作展

14日(土)から開催している卒業制作展も、後半に突入!
今日も、たくさんの方が大阪芸術大学のキャンパスを訪れていました。

22号館では、文芸学科の展示が行われています。

文芸学科の学生たちは、小説や詩、脚本などの創作の勉強はもちろん、文芸批評、出版・編集、翻訳や講読などを学んでいます。
気になる作品があれば、その場で手に取って読むこともできますし、無料配布している冊子を持ち帰って楽しむことも。

15号館には、建築学科環境デザイン学科の卒業設計・論文が展示されています。
(※環境デザイン学科は2011年度入学生から建築学科に併合。)

建築学科では、卒展の前に、現役の建築家や建築評論家など学外の方々を招いて、審査会で作品発表を行い評価を受けます。
芸術学部に属した建築学科ならではの芸術的な発想あふれる作品ばかりで、毎年好評だそうです!

そして、21号館ではキャラクター造形学科の卒展「トッQ!!」を開催中です!

今回の卒展では漫画、アニメ、ゲームコースの作品が展示されています。
(※フィギュアアーツコースは開設から2年目のため、今年度の卒業生なし。)
駅に見立てた入り口など、作品以外にも来る人を楽しませる工夫がたくさん施されていて楽しい空間になっていました!

昨日18日(水)からは、6号館スタジオで放送学科の「卒論制作展」もスタートしています。

制作、広告、アナウンスの卒業論文の展示や卒業制作上映、声優コースの卒業公演の報告展示などを行っています。
スタジオ前では、”BOOK CAFE”と題してお茶を楽しめるほか、明日20日(金)には、13時と15時にアカペラコンサートも開催します。
みなさんもぜひ、足を運んでみてくださいね!!

投稿:島田(OUA-TV)