2008年1月20日

ザ・入試対策(5) Q&A形式(シーズン1)

本日はセンター試験2日目です。
大阪芸術大学もセンター試験の会場になっており、受験生が試験室に入室してピタッと静寂に包まれる感じと、試験が終了し試験室から受験生が退出するする時の喧騒が交互にやってきます。
センター試験を終え、このブログを見られている方、お疲れ様でした。

さて、今回は「ザ・入試対策(5)」です。
HPへお問合せいただいたご質問から参考になりそうなものをQ&A形式でいくつか紹介いたします。
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【映像学科 適性実技について】
(ご質問).シーンを何回も変えるのは良くないと聞きましたが、6コマの絵コンテの中で1、2回は許されるのでしょうか?また文字表現の文字数の制限はあるのでしょうか?試験当日は鉛筆にかぎられるのでしょうか?

(お答え).シーンの転換に関しては、回数の制限があるとかではなく「意味的につながっていれば」何度変えても良い、ということです。「カット」「シーン」ともに何度転換しても構いません。
例えば、「1コマ目:大雨のシーン」「2コマ目:晴天のシーン」という流れがあり、2コマ目の注釈に「3日前はひどい雨だった・・・」などと入れば全く違うシーンでも意味がつながります。「意味としてつながれば」というのはそのような内容です。文字数に制限はありませんが「極力減らすこと」と問題文に注意書きがあります。言語による表現ではなく、ビジュアル表現の適性をみる試験ですので、言葉による補助表現にあまり頼らずに構成してください。多く書いて評価が高くなることはありません。試験に用いる用具は、HBの鉛筆(シャープペンシル可)と消しゴムです。

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【デザイン学科 グラフィックデザイン・ビジュアルアーツ・情報デザイン コース】
(ご質問).デザイン学科の入試では、どのような所で点がつけられるのでしょうか?

(お答え).まず、「鉛筆精密描写」では、試験問題の中に「条件」(例えば、「モチーフは画面からはみ出さないように構成すること等)が幾つか与えられますので、それらをクリアしていることを前提に、カタチと材質感が客観的に観察され、的確に描写されているかどうか、又、モチーフをいかにダイナミックに、個性的に構成されているかどうかもポイントになります。
「色彩構成」では、独創的な発想、イメージの的確な表現力(構成力、色彩感覚、描写力)など、又、文字の大きさやデザイン、位置や制作意図の文章等、総合的な表現力もポイントになります。頑張ってくださいね。(入試ガイドをご参考になさってください。)

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【舞台芸術学科 演技演出コース】
(ご質問).舞台芸術学部の演技演出コースを受験することになったものなのですが、少し質問がありメールした次第です。持参物の中に体のラインが分かる軽装、とありますがたとえばどういったものなのでしょうか?レオタードのようなもの、ということなのでしょうか?

(お答え).体の線がよくわかる軽装ということで、レオタードやタイツは適しているといえますが、体のラインがわかるものであれば、ぴったりとしたTシャツのようなものでも構いません。それでは、頑張ってくださいね。

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【舞台芸術学科 ミュージカルコース】
(ご質問).1分間アピールでバリエーションを踊る場合は、きっちり1分で音楽を用意しなければいけないのでしょうか?

(お答え).まず、音源は1分以内で編集しておいて下さい(CDかMD推奨)。1人につき1分の時間、という平等な条件の元での試験ですのでその時間を超えない範囲でご準備下さい。音源には必ず、受験番号とお名前を記入しておいて下さい。

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【舞台芸術学科 舞踊コース】
(ご質問).1分間アピールで、衣裳に着替えることはできますか?


(お答え).用意していただく服装は学生募集要項に書いてあります。受験生の皆さんが同一の条件で受験していただくために衣装に着替えることはできません。入学試験をスムーズに進行させるという意味もあります。

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今回はこれぐらいにして、次回はポピュラー音楽コースの試験に関していただいた質問にお答えします。受験生のための情報サイトにも「よくある質問」のページがありますので、ご参考なさってください。

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2008年1月19日

ザ・入試対策(4)キャラクター造形学科

ザ・入試対策 今回は、キャラクター造形学科についてです。
一般入試は、専門試験と大学入試センター試験の成績で選考する「センター試験併用方式」と専門試験の成績のみで選考する「専門試験方式」があります。
「センター試験併用方式」を選択すると、自動的に「専門試験方式」でも選考され、個々に判定されます。
キャラクター造形学科の専門試験は、絵と文章による適性実技(200点満点)と文章のみによる小論文(200点満点)のいずれかで選考されます。(出願時に選択)
昨年度の適性実技では、「オリジナルキャラクターの全身像と所持するアイテムについて描き、それを面白いエピソードの入ったストーリーを書く」となっています。小論文では、「特別なアイテムを持ったオリジナルキャラクターを設定し、そのキャラクターの活躍を文章によって表現する。及び、指定された言葉から連想しひとつの物語をつくる」となっています。今回の入試課題がどのような内容になるのかは、試験当日にならないとわからないわけですが、どのような内容にでも対応できるように万全の対策をとってください。・・・・とは言うものの、何かポイントというか注意点をキャラクター造形学科の先生に聞いてきました。
絵であれ文章であれオリジナルキャラクターを表現するわけですから独自性を重視することは言うまでもありません。
最近はやりの「ゆるキャラ」「なごみキャラ」でもよいそうです。また、キャラクターの「絵」に対して物語性を持たせることも大切だそうです。
技術的なポイントとしては・・・・・・・・、
●絵の深みを表現する為に6B?HBなどの濃さの異なる鉛筆を駆使してみる。

●キャラクター表現の基礎となる人物デッサンは必須。
●薄手の用紙に描いた絵を裏から透かして見たり、鏡に写してみたりして、反転した構図で見ることによって、デッサンのズレやゆがみなどがチェックできるそうで、やったことがない方は是非試してみてくださいとのことでした。反転した絵を見て、何か違和感をもったら要注意。
●描くキャラクターの身体的特徴を揶揄するような表現は避ける。
ということでした。

それでは、入試本番まであとわずかですが、気を緩めずにがんばってください。
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2007年12月1日

空間をリアルタイムに演出するアクースモニウム

 11月30日(金)大阪芸術大学が誇る半球形状の実験ドームで行なわれた
多チャンネル立体音響装置
「アクースモニウムの演奏公開レッスン」を取材しました。
アクースモニウム
大阪芸術大学アクースモニウムシステム

アクースモニウム コンソール 
ミキサー下部に並ぶフェーダーを操作し、音空間を創造する。

檜垣智也先生
講師の檜垣先生。アクースモニウムの第一人者です。

アクースモニウムとは、スピーカーのために作られた電子音響音楽をコンサートで発表する為の立体音響装置のことで、1974年にフランスの作曲家フランソワ・ベルによって発案されました。
会場内に立体的に配置された複数のスピーカーをミキサーのフェーダー(音量を調節するつまみ=複数のチャンネルに分かれ、指先で操作する)で操作することによってさまざまな音響空間を演出することができます。その仕組みはとてもシンプルで、各スピーカーがアンプを介してミキサーの各チャンネルにつながれているだけなのです。音源は、CDなどのステレオ音源を使用します。
このシステムを簡単に説明しますと
、スピーカーAとスピーカーBの2台のスピーカーがあったとします。それぞれのスピーカーは、フェーダーA、フェーダーBにつながれています。
A、B双方に同一音源を供給し、Aのフェーダーを上げ、Bのフェーダーを下げておきます。当然、スピーカーAからしか音は聞こえません。そこでフェーダーAを下げながら、フェーダーBを上げています。するとどうでしょう、音が、スピーカーAからスピーカーBへ移動したように聴こえてくるのです。

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現象的には、それぞれのスピーカーの音量が増減しただけなのですが、音自体がまるで飛行したかのように移動するのです。フェーダーの操作をすばやく行なうと、当然ながら音の移動速度も速くなります。演奏者は、このようなフェーダー操作に加え、スピーカーの種類や空間配置、音の強弱などをバランスよく調整する事で、さらに独創的な音空間を演出することが出来ます。音が左右のみならず上下・前後に移動する現象も、アクースモニウムの大きな特徴となっています。
今回の公開レッスンでは、半球状の空間に46個のスピーカーが配置され、フェーダー数は、36チャンネルに設定。私たちが、一般的にステレオと称しているシステムは、左右に配置された2個のスピーカーからの音響システムのことを言いますから、今回のシステムの規模の大きさがどれほどのもかがわかるかと思います。
観客に背を向けミキサーを操作する演奏者の姿は、まるでオーケストラの指揮者のようでした。

講師は、作曲家・アクースモニウム演奏家の檜垣智也氏(画像3枚目)アクースモニウム演奏家として国内外で精力的に活躍されています。
また、母校の大阪芸術大学や同志社女子大学で後進の指導にもあたられています。

 


2007年11月3日

史上初!福岡で大阪芸術大学の入試を実施。

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今年度より、大阪芸術大学の入試が福岡で行なわれました。場所は福岡県博多市の福岡朝日ビルです。

今年度の実施学科は、札幌・東京と同様に11月1日 環境デザイン・キャラクター造形・文芸・放送の各学科。 11月2日 写真・建築・映像・芸術計画の各学科でした。

福岡試験会場では、放送・キャラクター造形・映像の各学科の受験生が多かったように思います。

 

福岡朝日ビルは博多駅、博多口側のすぐ目の前のビルです。九州の玄関口とも言える博多駅付近ではビジネスマンや旅行客等でにぎわっており、11日から九州場所が始まるためか、お相撲さんの姿も見られました。そんな中、博多駅から徒歩1・2分歩くと別世界。ひっそりと静まりかえった試験会場が受験生を待っていました。試験を受ける受験生には少し違和感があったかもしれませんね。

 

受験生の方本当にお疲れ様でした。連休でゆっくり休み、疲れを取って下さい。良い結果が出ることをお祈りしています。そして春には桜の花で美しい本学でお会いできる日を楽しみにしています。

 

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2007年11月2日

推薦入試2日目、『曇りのち晴れ』。

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朝の雨雲はしだいになくなり、どんよりしていたイマイチの天気はお昼前には回復しました。
曇りのち晴れ』というところでしょうか?

午前中、曇っていたせいか、結構冷え込みました。入学試験の受付にもストーブが登場しました。

一番早い方は朝8時になる前に既に到着されていました。大きな荷物を抱えた方(遠方から受験しに来てくれたんでしょうね)、画板と水彩用のバケツを持った方、進学説明会などでお話したことのある方などたくさんの方々が真剣な面持ちで試験会場に向かわれました。

2番目の写真は総合体育館の第1アリーナの試験会場の様子です。デザイン学科の試験会場、初公開です。デザイン学科の会場は何ヶ所かに分かれていますが、こちらはグラフィックデザイン、ビジュアルアーツ、情報デザインの各コースの会場で、鉛筆精密描写と色彩構成の両方の試験を1日かけてこの会場で行います。

付き添いで来られた保護者の方々は、食堂や図書館などで試験の終了を静かにお待ちになられていました。

少し心配そうだった表情も、受験を終えたお子様と学内で再会すると「ホッ」とするのでしょうね。
こちらも「曇りのち晴れ」になりますように。

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