岡田彩希子（１９９８年芸術計画学科卒業）の個展が2012年4月24日から29日にかけて、京都「アートスペース虹」で行われました。
岡田さんは大阪芸術大学を卒業した後、大阪大学、京都大学の科目等履修生などを経て、現在は京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程に在籍し、精神分析と現代芸術の研究を行っています。
前回の個展では小さなライトに照らされて床に点在するオブジェと、プロジェクターで投影される奇妙な肖像を組み合わせたインスタレーションを発表しています。※2011年9月24日のブログ記事を参照して下さい。
今回はギャラリーの建物そのものを装置化したインスタレーションを発表しています。表通りに面したギャラリーの前面が赤いシートで覆われていて目を惹きますが、これは誕生日プレゼントの包装を思わせます。ギャラリー内部には大きな赤いリボンが天井から垂れ下がっており、その合間に薄布のスクリーンが吊ってあります。ギャラリーの内部はそれらによって３つの空間にわかれています。スクリーンには剥き出しの心臓が明滅するように脈動し、そこに線画のアニメーションで描かれた乳房と瞳から落ちた滴が繰り返し注がれます。奥の壁に掛かったモニターが窓となっており、屋外に横たわる半裸の女性に子供が大きなじょうろで水を注いだり覗き込んだりします。会場には心音が大きく継続的に鳴り響いています。
個展に寄せた岡田さん自身の案内文を引用します。
“失われた大切な人を想い出すと、乳房から降る乳の滴が、開かれたばかりの熱い心臓に触れ、なくなったひとは、新しい鼓動でともに生きているように感じるときがあります。
「新しいお誕生日、おめでとう」
ある日母の母になって、贈り物をする幼児として、あるいは、遠く亡くなった人たちに思い出されて、わたしたちが目を覚ますように。新しい４月の春に、心臓の家をインスタレーションします。“
会場：
アートスペース虹 / Artspace Niji
〒605-0041 京都市東山区三条通神宮道東入る3丁目東町247
http://www.art-space-niji.com
投稿：大橋勝先生（映像学科）
Tシャツのテーマは「大切な人へあげるTシャツ」、グラフィックオブジェのテーマは「好きな言葉」。
投票は7月26日まで行われるそうです。
●『まんがの卵』7月27日（金）から8月1日（水）
●『Ｐｅａｃｅ Ｗｉｔｈ Ｌｏａｄ』8月21日（火）から25日（土）
スペースふうら 12:00から18:30（最終日17;00まで）
さて、今週の大阪芸大テレビは先月24日に行われた大阪芸術大学短期大学部のオープンキャンパスの模様からお伝えします！
続いては大阪芸術大学の卒業生の活躍をご紹介する『Fly-大阪芸大発-』をお送りします。
さて、ここでプレゼントのお知らせです！
まずは、毎回大阪芸大にゆかりのある豪華なゲストをお迎えして、メインパーソナリティの塚本先生とのトークを繰り広げる「ゲストの扉」からご紹介します！
五嶋みどりさんは大阪のご出身で、現在はアメリカにお住まいでいらっしゃいます。１９８２年にニューヨーク・フィルとの共演で世界デビューを果たされました。それ以来、著名な音楽家との共演を重ねてこられました！また現在、南カリフォルニア大学では弦楽学部部長を務めておられ、ほかにも世界各地でマスタークラスを開いておられます！こういった年間７０回以上もの演奏活動や日頃の音楽活動に加えて、地域密着型の社会貢献活動にも積極的に取り組まれています。そして２００７年に「国連平和大使」に就任されました。
今日の放送では、先週も少しだけ触れた五嶋みどりさんが理事長を務めるＮＰＯ法人「ミュージック・シェアリング」の活動についてより深くお伺いします！また、五嶋みどりさんが音楽活動をするうえで常に意識されていることについてのお話。南カリフォルニア大学で教鞭をふるっておられる五嶋みどりさんからみた音楽を学ぶ学生さんの印象のお話など、今週もたっぷりお届けします！