みなさん、オロビアンコというブランドをご存知ですか?
イタリアのバッグブランドで、素材やパーツまでもこだわり抜いて製作されたバッグは、世界中の人々から愛されている逸品!
鞄以外にも、小物や靴、さらにはワインといった食品など、幅広く展開しています!
このオロビアンコを立ち上げたのは、イタリアのジャコモ・マリオ・ヴァレンティーニ氏。
ジャコモ氏は、ファミリービジネスで経験を積んだ後、1976年にシドニーでインテリアデザイン会社を起業。
多くの海外マーケティング経験と専門資格を取得し、デザイナーとしてのクリエイティブマインドを鍛え抜きました。
1996年、イタリア・ミラノでオロビアンコを設立。
チベット地方では貴重なものとされている”カシミヤ山羊”を”白金”と読んでいたことから、イタリア語を使って「ORO(金)」「BIANCO(白)」と命名されたそうです。
鞄とは「移動するその人の生活空間である」という考えのもと、機能性を持ち、個々のライフスタイルに密着した鞄を作ることをコンセプトとしています。
また、「made in Italy」にこだわって、厳選された素材の特性を活かしたデザインやアイテムの豊富さ、イタリアの革職人の技術を最大の武器にしたブランド作りをされました。
5月31日、スカイキャンパスでは、そんなジャコモ氏を招いて特別講義が開かれました!
『哲学がなければデザイナーになれない「私のデザイン哲学」』と題した今回の特別講義。
会場には、デザイン学科の学生はもちろん、日頃からデザイナーとして活躍されている一般のお客様も集まりました。
オロビアンコでの実例やジャコモ氏の経験を元に語られるデザイン哲学は、聴き応え抜群!!
また、ジャコモ氏は大変気さくな方で、距離感が近いのも魅力的でした。
講演では、新しい素材によってデザインの可能性を広げるという話や、職人とデザイナーの関係などが話されました。
ジャコモ氏の言葉の中で印象的だったのは、「デザイナーの経験からデザインは生まれる」ということ。
その経験とは、単にデザインの経験という意味ではなく、これまでの人生でどんなものを見てきたか、どんな人と関わってきたか、どういうライフスタイルで育ったのかなどが、デザインに表れるということだと思います。
また、講演のあとには、総合デザイナー協会DAS理事長の嶋高宏さんとデザイン学科長の高橋善丸先生を招いてトークセッションも行われました。
会場に集まった参加者たちからの質問に答える形でデザインのあり方が話され、あっという間に2時間が過ぎてしまいました。
投稿:島田(OUA-TV)