2009年6月15日

木曜日から更新が途絶えてすみません・・・

 学内外問わず取材に行っているので、何かと忙しいOUA-TVであります・・・。近畿地方も梅雨入りしましたが、雨がなかなか降らないですね。梅雨を通り越して初夏を感じる陽気で半袖姿の学生さんたちも増えてきました。暑さに負けずに今週も頑張りましょう!!
 
 さて、今日のブログは、先週お伝えできなかったイベントの様子をお届けします!
 まず、6月10日(水)大阪芸術大学構内の芸術情報センター・アートホールにて『オルガン・打楽器 特別演奏会』が開催されました。
 
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 ドイツ・ハンブルグの芸術アカデミーの会員で、ブレーメン大聖堂のオルガニストも務め、ヨーロッパの数多くの音楽大学で客員教授を務められるほか、アメリカ、韓国、日本などにも数多く演奏会を行われているオルガン奏者ジグモンド・サットマリー氏。
 
 サットマリー氏は芸大のパイプオルガンが完成した時のオルガン開きの際にも演奏して頂き、芸大で客員教授として教鞭をとっておられたこともあるんです。
 
 
paipu2.jpg また、打楽器の演奏は、全世界で演奏を続ける『ストラスブール打楽器アンサンブル』のメンバーであると同時にドイツ・フライブルグを拠点とする『SurPlusアンサンブル』『SurPlusトリオ』のメンバーでもある打楽器奏者オラーフ・チョッペ氏。前日には打楽器専攻の学生たちを交えた特別講義も行われました。
 
 パイプオルガンの音が出す仕組みは、風をパイプに送って空気を振動させることで音を出すそうで、まさにリコーダーを吹くのと同じ原理。ただし、何千本ものパイプを有することもあって、両手両足を使って演奏します。両手両足が別の動きって…もう理解すら出来ません!
 
paipu3.jpg 打楽器は一人で何種類もの楽器を使って、楽器を替える度にスティックをチェンジして演奏!どこに何の楽器があって、どのタイミングで使うのか、見ているだけでも大変そうです!

 鍵盤を押し間違えたり、もしスティックを落としてしまったら…なんて、どちらもプロの演奏者の方々、私がそんな心配をするのすら失礼です…。

 
 二人の息はピッタリで、心地よいオルガンの音色に、身体の芯にまで深く響く打楽器・・・。世界で活躍されるお二人の演奏に、会場に集まった多くの人たちは時間の経過も忘れて、しばしの間、音楽の世界に浸りました。
 
 

 
a-to1.JPGその特別演奏会のお隣、芸術情報センター1階展示ホールではキャラクター造形学科による『キャラクターアート展2009』が開催されました。
 
 このキャラクターアート展はキャラクター造形学科教授のバロン吉元先生が主催。学年を問わずに、副手や先生方の作品も並んでいて、どの作品もグッと引き寄せられるかのような世界観が描かれていました。
 
 展示されている作品を眺めていると、なんとバロン先生が!?

a-to2.JPGまさか直接お話しをお聞きできるとは思ってもみなかったので、ビックリしました!!早速お話をお聞きしました♪

 「かつて、漫画は雑誌や単行本といった紙媒体で展開する物でした。それが時代の変化につれてアニメになり、ゲームになり、今ではデジタル漫画や携帯漫画としても広がっている。アナログのものだけれども、今までにない新しい『キャラクターアート』というジャンルを開拓したい」
 
 ペンで書くのが当たり前なのかなと思っていましたが、油絵やフィギュア作品など様々な手法を用いた作品が並び、見ていると今にも動き出しそうで、あらゆるメッセージが伝わってきました。
 

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 バロン先生は、芸術の世界でのキャラクターアートが浸透し始めている中、キャラクターアートを縮めた『キャラートの会』を発足。今後の活動としては、学外での展示会も予定しているそうで、ゆくゆくは原画販売も計画されているそうです。

 「そうすることで、作品を見てくれたということよりも、さらに向上心を刺激され意欲が出てくる。たとえ絵が売れようが売れまいがそれなりの意欲を持っていく。そこに繋がっていけばいい」

 

自分の描いた作品に値打ちが付くなんて…。ワタシが描いたら…いやいやっ、そんなこと考えられないですね!!

 
a-to4.JPGa-to3.JPGキャラクター造形学科『キャラクターアート展2009』
6月8日(月)—6月19(金)
芸術情報センター1階 展示ホール


2009年6月11日

あの作品を作った人って・・・?

 
village1.JPG 第一食堂に綺麗なアメ細工が展示されているのをみなさんご存じですか!?
 
 第一食堂や総合体育館にあるパン屋さんを経営しているCentre de village-サントル・ドゥ・ヴィラージュ-でシェフパティシエを務めている高嶋大樹(たかしまたいき)さんの作品です。
 
 高嶋さんは香川県出身の28歳。知人が初めに務めたお店の専務をしていたことで、誘いを受けてこの仕事を始めたられたそうです。接客や掃除、洗い場と長い修行期間も、負けず嫌いという持ち前の性格で乗り越え、今に至るそうです。
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 アメ細工の材料はグラニュー糖と水。砂糖なので湿度が高いと溶けてしまい、ツヤがなくなってしまうので、制作には湿度が低い冬場が適しているそうです。通常の業務が終わってから一日3時間から4時間の作業が2週間程度続き、最後は2時間かけて組み立てて完成!

 完成した作品は各コンクール会場に高嶋さん自身で運ぶそうです。壊れやすい繊細なガラスのようなアメ細工。東京のコンクールに出展するときはクッションに布団を敷いたりして、12時間近くかけて慎重に運んだそうです。

 
 何と高嶋さんはコンクールで入賞するほどの腕前にも関わらず、実は美術は苦手だとか…。
 「デッザンをしたり、発砲スチロールや段ボールで実物大の模型を作ってから制作する人もいるけど、僕は面倒くさいし苦手なんで、制作する時は思い浮かんだイメージを想像しながら頭の中で組み立てて、制作に取り掛かります。想像とズレガあったり色が違ったりすると、また新しい発見があって課題が見つかります」
 
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 4月下旬にインテックス大阪で開催された『’09食博覧会・大阪』の洋菓子コンクールでは、大型ビエスモンテ部門で農林水産大臣賞、小型ビエスモンテ部門では大阪21世紀協会会長賞を受賞!!他にもこれまでに数々の賞を受賞されてきました。
>>コンクールで他の作品を見て、職人さん同士ライバル意識はないんでしょうか?
 「逆にみんな仲間意識が強くて、技術の交換をしたり、質問したりしてお互いの情報交換の場になるのですごく楽しいです!」

>>情報交換しちゃうんですか?
 「自分の技術を隠しても仕方ないかな?と。自分の技をどんどん教えて、『あぁ、何もなくなった。じゃあ次また何か考えなアカン』って。そうやって自分にプレッシャーをかけて、新しいことにチャレンジしていきます!」
  
>>今後の目標は?
 「コンクールで日本一になりたい!というのが仕事を始めて来た頃からの目標なので、全国大会で1位になって、将来は自分のお店を持ちたいです!」

>>芸大生に向けて一言お願いします!
 「あきらめずに可能性が1%でもある限り絶対にやる!あきらめたらそこでゼロになるからね」

ん–説得力があります!
 
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 「実際に辞めようと思ったことは何度もあります。『今度入賞できなかったらこの仕事を辞める』って気持ちで、周りにも宣言してコンクールに臨んだら、初めて準優勝したんです。自分自身をおきこんであきらめずに努力したことが良かったのかな?なので是非そういう気持ちを大切にして欲しいです」
 
 第一食堂で展示されている作品もそろそろツヤがなくなり、ひび割れも出てきているということで、最終的にはなんと!壊してしまうそうです!

 
 えっ!!それはもったいない!

 無くなってしまう前に、みなさんも一度じっくり鑑賞してその技を堪能してみてはいかがでしょう?

 
 また、お店には高嶋さんが心を込めて作ったケーキが並んでいます。みなさんも是非食べてみて下さい。おいしいですよ!!
 

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Centre de village-サントル・ドゥ・ヴィラージュ-
大阪府南河内郡太子町太子307 
営業時間AM9:00-PM8:00(ラストオーダー)


2009年6月10日

モバイルブログに突如現れたキャラクターの正体とは!?

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 以前、「大阪芸術大学モバイルサイト」のリニューアルをお伝えしました。
 サイト内では「芸大モバイルブログ」も展開しているのですが、そのトップページにこんなキャラクターがお出迎えしてくれます。
 
 このキャラクターは“ゲイブロくん”“ゲイブルちゃん”といって、芸大生の記録を取材し体感、ブログとしてみんなに伝えてくれる何とも愛くるしい姿が特徴です。
geiburo2.JPG この“ゲイブロくん”と“ゲイブルちゃん”は、在学生の酒井直美さん(デザイン学科4年)が生みの親としてデザインしたものなんです。 
 
   お忙しいところ時間を作ってもらって、実際に酒井さんにお話をお伺いすることができました。
 「芸大ブログのキャラクターを作るに至った経緯は、大学院の先輩が昨年9月に『大阪芸術大学ブログが一周年を迎えました展』というイベントを開催する際に、『文字だけだと面白くないからイラストを入れてほしい!どうせならキャラクターにしよう!』ということで制作の依頼が来ました」
  
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  普段小さいメモを持って、思いついたらとにかく書くようにしている酒井さん。
 
 初めは、人間に憧れている動物で、人間のような手や足があると芸大生になれると思い、顔は動物で体は人間というようなキャラクターを制作。
  

  ところが
 「いいけど・・・ちょっとキモチ悪い!万人にウケるような可愛いって思うようなものを・・・」
 と新たな注文が。
 

 

 

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これまで制作したキャラクターのいいところを合わせて、パソコンの形をした頭にすることでブログっぽさを演出!

 

記者に憧れて・・・などの細かい設定も加えて、ついにゲイブロくんとゲイブルちゃんが誕生しました!
(詳細は画像をクリック)
 

 そんな酒井さんですが、小学5年生から高校2年生まで油絵をしていたそうで、大学に入ってからデザインへの道を歩み始めました。

 「知らないことを勉強したい」フォトショップやイラストレーターの存在を知ったのも大学入学後の授業だったそうです。

 
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 それでも譲れない部分があって、周りではパソコンでイラストを描く人が多い中、酒井さんは必ず手描き!

 「ボコボコさや色のまだらさ、線の歪んだところの、あの不完全さが好きなんです!」
  

  学生のアイデアが様々なところで発表されるところが芸大の特徴でもあります。
 私もゲイブロくんとゲイブルちゃんと一緒になって芸大の新しい情報を随時更新していきますので、皆さん宜しくお願いします!


2009年6月9日

気になるところをシェイプアップしませんか?

kousyuukai11.JPG 6月4日(木)総合体育館トレーニングルームでトレーニングルーム利用講習会が開催されました。
 講習会の講師を担当されたのは教養課程教授の田中亮太郎先生。
 ユニークな説明で笑いも交えながら、トレーニングマシンの使用方法や正しいトレーニングの方法などを学生に指導されていました。
 
 正しいマシンの使い方をしっかりと知った上で取り組むと、より効率の良いトレーニングができます。
 同じマシンでも、高さや角度を変えることでまた違う部分を鍛えられるそうですよ。
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 普段使わない筋肉には、筋繊維の間に脂肪が溜まりやすくなっていて、筋肉を伸縮させることによって脂肪を燃焼させて引き締めることができるそうです。

 3日間頑張ったからといってすぐに効果が現れる!なんて・・・そんな甘い話はありません!

 『トレーニングは定期的に継続してこそ意味があって、効果を求められる!』何事も継続は力なりですね!!
 
 ダイエットしている女の子たちの気になる部分といえば二の腕、横っ腹、下っ腹、内腿・・・。
 日常生活ではあまり使わないところが気になる人もいるはず!?
 
kousyuukai22.JPG そんなあなたに、おウチでもできる『二の腕・簡単エクササイズ』を教えてもらいました!
 まず、
 両腕を左右に大きく広げて、手の平をそれぞれ上下に向けます。
 そして手の平の向きを左右交互に変える。
これを繰り返すことで、気になる二の腕もスッキリ引き締まるそうです!
 
 「普段運動していない人は100回もできないよ」と言われたので、早速やってみましたが・・・やっぱりできませんでした!!
 
結構、腕が張ってパンパンになります!
 
kousyuukai44.JPG この日講習会に参加した
中上雅俊さん(文芸学科3年)、三田努さん(放送学科3年)、坂井亮典さん(映像学科3年)に話を聞くと、
「短大から編入学して来たんですが、トレーニングマシンが多くて驚きました!」
「気になる部分をシェイプアップして、トレーニングの後の爽快感を感じたい!」
「夜8時までやっているので、授業終りにみんなで来ようと思います!」
とのこと。
  
 たるんだ身体を鍛えたい!みなさん、トレーニングルームは利用講習会を受講しなければ使用できないので必ず講習を受けて下さいね☆★
 
 次回の講習会は、少し先ですが秋に予定されています。 詳細は体育研究室前のホワイトボードと学生課に掲示されます!
 みなさんも一緒に汗を流しましょう!

 


2009年6月8日

世界に目を向けた国際的な学生たち!!

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 昨日まで芸術情報センター1階で開催されていた、伝統工芸サークルと家具研究会の展示会に行ってきました★☆
 
 メンバーはデザイン学科を中心に構成され、昨年なんとイタリア・ミラノで開催された『ミラノ・サローネ』デザイン、制作した椅子など出品しました。denntou10.JPG
 
 
 『ミラノ・サローネ』とは世界最大規模のインテリア・家具の見本市で、世界のインテリア・家具に関わる企業やバイヤー、ジャーナリスト、デザイナー等が参加する「デザインや新作の発信の場」として知られています。

 そんな国際的見本市に、デザイン学科学科長・喜多俊之先生の指導の下、芸大生の作品が出品されたのです!
 

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 芸大性が在学中から世界で活躍しているとは知りませんでした!

 作品を制作するにあたっては、各企業に協力を依頼して素材を作ったり、ときには自分たちで作ったり・・・。

 そうした苦労もあって、ブースには各国のバイヤーがスカウトに来るほどの人気だったそうです。

 
 

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 また、伝統工芸サークルは無限の可能性を秘める素材を使って、様々な作品を制作しています。
 
 今回は『越前和紙』がテーマ。実際に素材を扱っている所に赴き、泊まり込んで自分自身が求める素材を一から制作します。
 
 照明や椅子、ドレスに至るまで、あらゆるものへと姿を変えた『越前和紙』は、これまでの紙の概念を覆されたようなそんな印象さえ持ちました。

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 作品制作を通して学んだことは『コミュニケーションの大切さ』。一人のチカラでは、満足のいく作品は作ることが出来ないと身をもって感じたそうです。
 伝統工芸サークルではメンバーを募集中!!デザイン学科の学生がほとんどですが、他の学科でも大歓迎だそうです!!

 サークルでの活動をきっかけに芸術をより身近に感じてみてどうですか?詳しくはデザイン学科の合同研究室まで。