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毎年この時期大阪芸術大学では、「学内人権週間」が行われています。 「人権」という言葉を国語辞典で引くと(1)個人が自然にそなえ持っている権利。(2)人間が人間であることで持つ権利。と書かれていました。人権侵害とは、この権利を侵すということですね。 普段は人権のことをとりわけ意識して過ごしている人は多くないと思いますが、自分では人の人権をおかしていないと思っていても、相手にとっては、傷つけられる結果になっているということもなくはないと思います。この時期にもう一度自分自身を振り返るいい機会だと思います。 12月6日は、「メール-MAIL-」と「パッチギ」という映画を上映するプログラムでした。「メール-MAIL-」は主人公の知らないところで勝手にホームページを立ち上げられ、事実と違うひぼう中傷をされ、落ち込む主人公を助けるため友達が力を合わせそのホームページを消滅に追い込むという内容です。「パッチギ」は井筒和幸監督の作品で、あの話題の沢尻エリカさんが出演しています。日本と在日朝鮮の高校生との間で起こる様々な出来事をテーマにした作品で見たことのある方も多いと思います。 映画上映の前に学生課の職員の方が「人権とは人を思いやる心ではないでしょうか」と話しをしていました。どうしても人は自分のことを中心に考えがちになってしまう面があると思います。この期間を機にいろいろな人の立場に自分を置いてみて人を思いやるということを意識してみることが、それぞれ個人の人権意識の向上につながるのではないでしょうか? 本学の人権週間は「芸術と人権」をテーマに本日7日(金)までですが、個々の人権への意識は毎日の積み重ねですよね。
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